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“古くて新しい”シリーズ最新作を収録!
セガ、PS2「SEGA AGES 2500シリーズ Vol.33 ファンタジーゾーン コンプリートコレクション」

9月11日 発売

価格:2,625円

パッケージイラスト
 株式会社セガは、プレイステーション 2用シューティング「SEGA AGES 2500シリーズ Vol.33 ファンタジーゾーン コンプリートコレクション」を9月11日に発売する。価格は2,625円。

 PS2「SEGA AGES 2500シリーズ Vol.33 ファンタジーゾーン コンプリートコレクション」は、人気シューティングゲーム「ファンタジーゾーン」シリーズ4タイトルと姉妹作2タイトルを移植した作品。さらには、当時のマザーボード「システム16」上で動作させた“古くて最も新しい”最新リメイクバージョンも収録されている。

 収録タイトル内訳は、メインシリーズが「ファンタジーゾーンII(最新リメイクバージョン)」、「ファンタジーゾーン(アーケード)」、「ファンタジーゾーンII オパオパの涙(セガ・マークIII)」、「ファンタジーゾーンギア オパオパJr.の冒険(ゲームギア)」、「スーパーファンタジーゾーン(メガドライブ)」、外伝タイトルが「オパオパ」、「ギャラクティックプロテクター」、バージョン違いが「ファンタジーゾーン(セガ・マークIII)」、「ファンタジーゾーンII(アーケード)」となっている。また、この他にも「オパオパ」はアーケード版や海外版などバージョン違いも網羅されるとのこと。

 セガの名作タイトルを現代に蘇らせ安価でユーザーに提供する本シリーズ。その意義はもちろん、シリーズ刷新から綿々と続けられる“再現度”へのこだわりは、多くのファンから高く支持されている。ポップでファンシーなキャラクタ、カラフルなグラフィックで一斉を風靡した本シリーズは、オールドファンはもちろん、知らなかった人たちにもぜひ一度プレイしていただきたい。

【ファンタジーゾーン】
アーケード
セガ・マークIII
アーケード基板「システム16」第2弾タイトル。1986年にアーケードでリリースされた横スクロールシューティング。キャッチーなキャラクタとパステルカラーの色使い、ショップでアイテムを購入するパワーアップシステム、軽快なBGMなど、斬新なフィーチャーで多くのプレーヤーを惹きつけた。本作は「SEGA AGES 2500シリーズ Vol.3」として2003年にリメイク版がリリースされたが、本作はそのオリジナル版となる(リメイク版は本ソフトには収録されない)

【ファンタジーゾーンII オパオパの涙】
アーケード
セガ・マークIII
1987年にリリースされた続編。ゲームの舞台は、前作から10年後。行方不明の父との再会も果たせぬまま、再び現れた侵略者たち。英雄オパオパは父の手がかりを求め、ふたたびファンタジーゾーンへと旅立つ。基地を破壊すると出現する「ワープ」を使いゾーン間を移動。アドベンチャー要素が追加された正統続編。セガ・マークIII版の発売後、互換基板を使ったアーケード版もリリースされた

【ファンタジーゾーンギア オパオパJr.の冒険】
1991年にセガの携帯ゲーム機「ゲームギア」向けにリリースされた作品。ゲームの舞台はオパオパの活躍から100年後。囚われたオパオパを救うため、今度はオパオパの息子が出撃。ステージ、敵が一新され、新武器も多数登場する。ゲーム画面の小ささから、画面端から突如出現する敵への対処が他シリーズ作品よりも若干難しかった(あくまでも当時の話)

【スーパーファンタジーゾーン】
1992年にメガドライブでリリースされたシリーズ第4弾。開発・発売はサンソフト(サン電子株式会社)。「ファンタジーゾーンII」の10年後、父との再会を果たしたオパオパのもとに新たな敵が出現する。アーケード版を素直にパワーアップさせた王道的な内容と高い完成度は、シリーズのファンから絶大な支持を受けた

【オパオパ】
1987年にセガ・マークIII向けに発売されたドットイートアクション。シリーズ1作目の前日譚という設定で、英雄を夢見るオパオパと弟のウパウパが迷路で訓練に励むという内容。プレーヤーはオパオパを操作して、追っ手をかわしながら通路に敷き詰められたコインを回収していく。コインをすべて回収すればラウンドクリアとなり、集めたコインでパーツを購入し敵を攻撃することも可能。ふたり同時プレイも可能

【ギャラクティックプロテクター】
1988年にセガ・マークIII向けに発売されたシューティング。オパオパと弟のウパウパが星の外周を回転移動しながら、降り注ぐ隕石を撃破していく。オリジナル版は周辺機器「パドルコントロール」専用ゲームだが、PS2版はアナログスティックで操作する


■ 「ファンタジーゾーンII」システム16バージョン

 「スペースハリアー」、「アウトラン」など、アーケードゲームが華やかだった時代の力強い躍動感を現代に蘇らせんとばかり、本作の開発スタッフは、1987年の最新技術を取り入れつつ当時のマザーボード「システム16」で動作する“完全新作”こと『ファンタジーゾーンII』システム16バージョンを作り上げた。

 「システム16」は、1980年代セガを代表するアーケード基板。業務用として初の16bitCPUを搭載し、サウンドにはFM音源を採用。初期の16Aとズームなど機能を強化した16Bと呼ばれる2バージョンが併用され、1986年の第1弾タイトル「メジャーリーグ」以後5年の長期にわたり稼働し続ける。当時の最新ハードで続編を作るという“究極のif”が、マニアックなスタッフの手によりついに実現するというわけだ。

 システム16バージョンは、アーケード版初代にいくつかの新要素を追加したもの。ひとつめは「ワープシステム」で、前線基地を破壊すると「ワープゾーン」が出現することがある。ゲートに入ると、オパオパはもうひとつの世界「ダークサイド(Dark Side)」にワープ。ダークサイドは同じ星(ラウンド)でも背景が異なり、敵からの攻撃も熾烈だが、そのぶんアイテム購入資金が集めやすいといったメリットがある。ダークサイドからワープゲートに入ると、元の世界「ブライトサイド(Bright Side)」に戻れる。ただし、ワープゲートは一度使うと消えてしまう。

 パーツシステムは、系統ごとに新たな仕様が追加されている。ショット系パワーアップアイテムは、従来どおり使用時間に制限があるものの、時間内にダメージを受けても使用中のパワーアップアイテムを失うだけで“ミス”にはならない。アイテム使用中は、オパオパが各種パーツを装備したグラフィックに変更される。ボム系パワーアップアイテムは、従来だと購入した数しか使えなかったが、本作ではボムボタン押しっぱなしでゲージを溜めれば何度でも使えるようになった。なお、エンジン以外のパワーアップパーツは、購入しただけでなくラウンドクリアによっても(購入の有無に関係なく)価格が上昇する。

【スクリーンショット】
ひらたくいえば、システム16用に作られた新作。酔狂極まりない作品だが、ゆえに「これ以上ない贅沢な仕事」ともいえる。シリーズのファンは当時を思い出しながら、知らなかった人は温故知新の一環としてぜひ一度触れてみてはいかが?


(C)SEGA
“FANTASY ZONE GEAR” (C)SEGA REPROGRAMMED BY SANRITSU 1991 (C)SIMS
“SUPER FANTASY ZONE” (C)1992 SUNSOFT (C)SEGA

□セガのホームページ
http://sega.jp/
□SEGA AGESシリーズ公式サイト
http://ages.sega.jp/
□製品情報
http://sega.jp/ps2/ages33/
□関連情報
【3月31日】セガ、「ファンタシースターアドベンチャー」と「ファンタシースター外伝」の出現方法を公開
PS2「SEGA AGES 2500シリーズ Vol.32 ファンタシースター コンプリートコレクション」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080331/pscc.htm
【1月22日】「SEGA AGES 2500シリーズ」今後の展開やいかに!?
~奥成プロデューサー恒例(?)インタビュー(Part.1)~
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080122/ages1.htm
【1月23日】「SEGA AGES 2500シリーズ」今後の展開やいかに!?
~奥成プロデューサー恒例(?)インタビュー(Part.2)~
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080123/ages2.htm

(2008年7月24日)

[Reported by 豊臣和孝]



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