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株式会社カプコンは、Windows用ハンティングアクション「モンスターハンター フロンティア オンライン (MHF)」にて、大規模アップデート「シーズン3.0 “変幻、アクラ・ヴァシム”」を7月2日に実装した。
詳細なアップデート内容については、最後にある過去記事のリンクや公式サイトを参照していただきたい。この記事では、アップデートの目玉となる新モンスター「アクラ・ヴァシム」について紹介する。特に、このモンスターのキーワードとなっている“体質変移”とはいかなるものか、詳しく分析していきたい。
■ 地中に潜んでハンターを待つ「アクラ・ヴァシム」
クエストはハンターランク(HR)51以上と100以上の2種類が用意されており、いずれも砂漠の夜となっている。初めは地中に潜った状態で登場し、尾の先にある結晶だけを地面に見えるよう晒している。この結晶に近づいたり、攻撃したりすると、勢いよく地上に這い出してハンターを吹き飛ばす。
ここから「アクラ・ヴァシム」のハンティング開始となる。通常であれば、攻撃パターンなどを紹介していくところだが、まずは肝となる“体質変移”について先に説明をさせていただく。
■ “体質変移”は特殊な部位破壊!
各部位の破壊は、2段階に進む。1段階目では表面の結晶が砕け、2段階目で甲殻が割れたようになり、完全破壊となる。1段階目の破壊では打属性の攻撃が有効で、2段階目は斬属性が有効になる。有効でない属性で攻撃しても部位破壊は可能だが、肉質も変化するので、有効でない属性で攻撃すると非常に弾かれやすい。 完全破壊した部位は、肉質がやわらかくなり、属性を問わず攻撃が入りやすくなる。なおガンナーの弾属性では、この3部位の破壊はできない。 いずれかの部位を完全破壊すると、「アクラ・ヴァシム」が跳ねて裏返り、しばらく無防備な状態となる。その後起き上がると、咆哮とともに体色の一部が変化する。1部位を完全破壊すると黄、2部位で蒼になる。 3部位全てを破壊した時も、同様に裏返って無防備になる。この3部位完全破壊後に裏返った時だけ、尻尾を切断できる。切断には斬属性が必要。ここで尻尾の切断に成功すると、最後の体色である紅に変化する。
体色の変化は、討伐後に得られる素材に影響する。確認できたのは「体液」の色で、討伐した時の色の体液が得られる。「アクラ・ヴァシム」の素材で生産できる防具「アクラシリーズ」は、どの色の体液を使うかによって、防具の色が決まるという仕掛けになっている。ただし性能は同一となっている。
■ 部位破壊しても安心できない“部位再生”
回復行動を止める方法は2つある。1つは、回復行動中に攻撃を仕掛けてひるませ、回復を中断させること。ただし回復行動の際には、尾の先にある結晶を切り離して地面に設置する。この結晶は、一定時間で爆発して大ダメージを与えてくる。置かれた結晶は攻撃すれば破壊できるが、「アクラ・ヴァシム」をひるませた後に壊すという流れになり、かなり難しい。 もう1つの方法は、ガンナーが尾の先の結晶を攻撃して壊しておくこと。結晶を設置してから回復という行動は一連になっているので、結晶がなければ回復しないという仕組みだ。ただし、この結晶は一定時間で復活するので、そのつど破壊しておく必要がある。 なお、3つ目の完全破壊で裏返った時に尻尾を切れない場合、その後の回復行動は上記の方法でも阻止できない。
回復行動を取る条件をまとめると、尾の先の結晶があること、完全破壊した部位が1つでもあること、そして前回の回復行動(阻止した場合も含む)から一定時間が経過していることとなっている。
■ 切断された尾を自ら食べる! 見事に尾の切断を成功させても、まだ安心できない。「アクラ・ヴァシム」は、切断された尾を自ら食べて、体力を回復してしまう。食べられた尾はなくなり、剥ぎ取れなくなる。 尾を食べる条件は、尾が切断されていることと、残り体力が一定値を下回っていること。結晶液による回復行動と同様、急いで攻撃を仕掛けてひるませれば阻止できる。ただしこれも、一定時間が経過すれば再び食べようとする。狩猟中にうまく隙を見つけて剥ぎ取っておくのが賢明だろう。
なお切断した尻尾の素材は、尾の結晶の有無によって、剥ぎ取れる素材と回数が変化するという。結晶がある場合は、尾と結晶の部分で2回剥ぎ取れるようだ。確認はできていないが、結晶の有無によって、その時だけしか剥ぎ取れない素材を得られるのかもしれない。
■ 今までにない状態異常「結晶化」
この状態になると、武器が出せなくなり、アイテムが使えなくなる。さらにスタミナが最低値まで減り、一定時間が経過すると爆発する。爆発のダメージは本人だけでなく周囲にも及ぶ。その前の攻撃でダメージを受けた上、さらに追加ダメージを受け、結晶が取れてもスタミナが最低で走れないという、かなり厳しい攻撃だ。
結晶を取り除く方法は、雪だるま状態の解除と同様、キー入力を繰り返せば取り除けるが、遅いと爆発してしまう。仲間のハンターの攻撃を受けるか、あえてモンスターの軽い攻撃や風圧を受けることでも取り除ける。またスタミナの減少は、「強走薬グレート」を飲んでいるときには効果がなかったので、対策として使える。
■ 攻撃パターンから攻略法を探る まず「アクラ・ヴァシム」の基本情報として、弱点属性はないという。作成できる防具を見ると、属性耐性はどれも0になっているので、これを踏まえて予想するなら、どの属性も少しはダメージが入る、といったところだろうか。 補助アイテム関係は、閃光玉や音爆弾の効果は見られず、シビレ罠も素通りされてしまった。さらに麻痺や眠りの属性がついた武器を使って攻撃しても、効果は一向に発動しなかった。どうやら状態異常はほぼ無効となっているようだ。唯一確認できた例外は、ハンマーなどで頭部を叩いた際のスタン。比較的狙いやすい位置にあるため、スタンも入れやすい。
では、「アクラ・ヴァシム」の攻撃パターンを見ていく。「アクラ・ヴァシム」は、部位破壊が進んで体色が変化すると、今までにない攻撃パターンが増えて、行動もスピードアップする。
地面に爪を突き立てて構え、正面に結晶化液を放つ。これ自体のダメージはそれほど大きくないが、前述のとおり結晶化がある。範囲は前方に扇状に広がり、かなり遠方にも届くので、特にガンナーは注意したい。
尾の先にある結晶を地面に設置する。これ自体に攻撃力はないが、一定時間で爆発する。爆発範囲が広く、ダメージもかなり大きい上、結晶化するため、非常に危険。結晶に攻撃して破壊も可能だが、1人で壊すのはなかなか難しいので、無理だと思ったら逃げたほうがいいだろう。
ガンナーが尾の結晶を破壊していると、この行動はしない。
・結晶落とし 大きく跳躍すると同時に、尾の先の結晶を地面に叩きつけて爆発させる。跳躍前に体に近い位置にいると危険なので、体を揺らすような予備動作が見えたら離れたほうがいい。落ちてきた結晶はガードできる。
これもガンナーが結晶を壊していれば、この行動はしてこない。
・尻尾叩きつけ
両爪を左右に大きく広げて構え、前方にいるハンターの真上から尾の先の結晶を打ち下ろす。攻撃力が高く、大きく吹き飛ばされる。ガードは可能だが、「ガード性能+1」スキルを持ったランスでガードしたところ、わずかにダメージを受け後方に滑った。体色が変化すると、打ち下ろす回数が増えるので注意が必要。
片方の爪を後ろに引いて力をため、全身を回転させて周囲のハンターを弾き飛ばす。近くにいるとどの方向にいても吹き飛ばされるので、すぐさま離れるかガードが必要。ダメージもかなり大きい。
体色が変化すると、準備モーションが若干変わったバージョンも使用してくる。大きく移動しながら旋回して突進し、一瞬で広範囲のハンターを吹き飛ばす。2回連続で回ってくることもあり、移動距離はかなり長くなることもある。進行方向は正面とは決まっておらず、真横のような角度に進んでくることもあるため、非常に厄介な攻撃だ
・大ジャンプ
2カ所を部位破壊し、体色が蒼になった時点で確認できた攻撃。大きく跳躍して、ハンターの頭上に降りてくる。影を見ていれば進行方向はわかるが、かなり離れた位置にも飛んでくるため油断ならない。ダメージも非常に大きい。
■ 紅色体液と尻尾の獲得が高難易度
ただ、紅色の体液や、尻尾の素材の獲得となると、一気に難易度が上がる。体液は色違いの防具を作れるだけなので、性能的には代用が効くものなのだが、尻尾から出る素材が必要になった場合は、何としても尻尾を切り落とすしかない。 尻尾を切断する方法については既に述べたとおり。この条件を満たすためには、クエストメンバーの協力が不可欠だ。3カ所の部位破壊に至っても、きちんと尻尾を切断しなければすぐ回復してしまうし、関係ない部位を攻撃し続けていると、部位破壊の前に討伐してしまう。 尻尾の切断を狙った戦い方としては、まず打属性の武器を持ったハンターが、3部位を全て1段階破壊する。爪の位置が高いので通常時は届きにくいが、結晶化液を放つ前などで爪を下げることが多いので、そこを狙っていけば1人でも全て破壊は可能。この間、斬属性のハンターは、尻尾を切ってダメージを蓄積させるといいだろう(蓄積されているかどうかの検証はできていないが……)。 1段階の破壊が終了したら、今度は斬属性のハンターが前に出る。どこか1つの部位を破壊すると、攻撃が激しくなったり、回復する可能性が出てきたりするので、なるべく3部位に平均的にダメージを与えることを意識するといいだろう。3部位を連続で破壊できるのが理想だ。そして全て壊れ次第、すぐさま尻尾に攻撃を集中させる。 もし途中で回復されたり、尻尾が切れなかったりして部位が復活したら、再び打属性、斬属性で行動を分担するといい。途中の回復に関しては、ガンナーが尾の結晶を撃って壊している限りはしてこないので、ガンナーを1人入れると安定感がぐっと増す。 なお、尻尾の切断に成功しても油断は禁物だ。体色が紅の状態は、最も攻撃が激しい時でもある。せっかく尻尾が切れても、倒されてしまっては意味がないので、そこからが本番のつもりで挑んでいただきたい。 「アクラ・ヴァシム」は欲しい素材によって、尻尾の切断を狙うか、あるいは体色を気にせず討伐するのか、人によって異なることになるだろう。求人区でハンターを募集する場合は、直接入力の募集文で、「尻尾切り狙いです」など方針を明確にしておくといいだろう。参加する場合も、募集文や方針については予め確認しておきたい。
余談だが、「アクラ・ヴァシム」の素材から生産できる武器を見てみると、攻撃力が高めで、麻痺属性がついたものが多かった。状態異常の中でも人気の高い麻痺属性だけに、武器も人気が出そうだ。慣れるまでは少々てこずる相手だが、ぜひとも「完全討伐」目指して頑張ってみてほしい。
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□カプコンのホームページ (2008年7月7日) [Reported by 石田賀津男]
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