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「モンスターハンター フロンティア オンライン」インタビュー(後編)
「シーズン3.0」で“宿題総仕上げ”。次の大仕掛けの土台を作る

6月19日 収録

会場:カプコン東京支店

「シーズン3.0 “変幻、アクラ・ヴァシム”」イメージビジュアル
 株式会社カプコンのWindows用ハンティングアクション「モンスターハンター フロンティア オンライン (MHF)」では、7月2日に大型アップデート「シーズン3.0 “変幻、アクラ・ヴァシム”」が実装される。今回これに先駆け、開発統括本部オンライン開発部 運営プロデューサーの杉浦一徳氏にインタビューを行なった。

 インタビュー前編では、「シーズン2.0」の実装から現在までの半年間の様子と、「シーズン3.0」での主な見所についての話題をお届けした。後編では、その他の多くの改良点に関する話題や、アップデート全体としての狙い、そして「シーズン3.5」、「シーズン4.0」についての展望などについてなどをお伝えしていく。



■ マイトレや倉庫などを拡張。友情スキルは一旦撤廃して様子見

運営プロデューサーの杉浦一徳氏。運営といっても、開発企画など他のチームとも密接に連携して、「MHF」の展開を固めている
――マイトレも拡張されるそうですね。こちらの見所はどのあたりでしょうか?

杉浦一徳氏 : 「シーズン3.0」のプロモーションムービーでもご紹介している通り、冒険屋アイルーがタルに乗って吹っ飛んでいくような、ユニークな要素も追加しました。あとはアイルー広場のアイルーたちがちゃんとパラメータを持って、成長するようになります。レベルが上がれば冒険屋での行動範囲が広がったりします。使っているとそのパラメータが成長するという育成的なものも入ります。マイトレはどちらかというと「MHF」のお客様が個人として楽しめる要素として作っています。

――マイトレについて、ユーザーからあがってきている要望は何かありますか?

杉浦氏 : マイトレポイントが1日1ポイントないし2ポイントしか貰えないので、もっと別の方法でポイントを手に入れたいというお客様が多いようです。安易に増やしても、やりすぎたので下げますという訳にもいかないので、どれくらいの数が適正なのか、慎重に見極めています。しかしながら、マイトレ自体はハンターランク100以降の人にはかなり利用していただけているので、喜んで貰えているとは感じています。

――反面、マイガーデンを全然使わなくなった、という話も聞きます。

杉浦氏 : マイガーデンも「シーズン3.0」で新しい要素を少し入れています。掘り出し物に、ハンターランク100以降のバージョンが追加されるので、そういう形で少しですが要素を追加しています。あとは初級者と中級者向けになりますが、マイガーデンの中にガーデンネコを入れて、そのガーデンネコがプレイに役立つ情報を教えてくれるというものを入れたりもします。マイガーデンもネコたちが占拠して賑やかになってきました、という感じですね。

よく使うアイテムをボックスに溜め込んでいる人は多いはず。場所をとるし検索性も低くなっていたが、これが一気に圧縮される
――ほかにもシステム的に少しずつ改良されていると聞いています。中でもアイテムボックス内のアイテムのスタック数が増えるというのは嬉しい要素です。今はアイテムポーチに所持できる数でそのまま入っていますが、これがアイテムボックスの中ではいっぱい重ねられるようになるということですか?

杉浦氏 : アイテムボックスでは1枠あたり250個までスタックできるという仕様です。

――これを今入れようと思った理由は何でしょうか?

杉浦氏 : お客様の要望が非常に強いということです。あとは今回、ちょっとしたユーザビリティの改善、リファイン系のものを重視しています。本来であれば、大型アップデートは大きな目玉要素の実装を優先すべきなのですが、「1年経っても全然改善してくれない」と、お客様に不便を強いるのは良くないなという思いがあって、1年という節目で宿題になっている中から重要なものはちゃんと解決しましょうという判断をしました。その中で最も重要なものの1つとして認識していた、アイテムボックスのスタック数について改善しています。これによってアイテムボックス内のアイテムが圧縮され、アイテムをより多く入れられることと、アイテムを取り出す際にページを切り替える手間も減って、かなり使いやすくなっていると思います。

――アイテムを購入するとアイテムボックスに直接送れるようになる、というのもありますね。

杉浦氏 : それも同じように、より使いやすくなるように改善した結果ですね。

――今まで、エクストラコース専用のショップで罠などを買ってはアイテムボックスに走って、と繰り返すのが面倒だったので、これもありがたいですね。

杉浦氏 : 「買って送る」という機能も、1回で250個までできます。うっかり間違えて250個一括で買ってしまわないよう、くれぐれもお気をつけ下さい。高価なアイテムを250個も間違えて買ってしまうと大変ですから。

――次に友情スキルについて伺います。これを撤廃するということですが、理由を聞かせて下さい。

杉浦氏 : お客様からも友情スキルの仕組み自体、かなり前から問題があるのではないかと指摘されていました。名称こそ友情スキルですが、友情という意味合いからは程遠く、ほとんど強要に近い形で装備やシンボルカラーの種類を指定されてしまいがちな状況でした。大人の社会でよくいえば協調性の部類に入るのでしょうが、ゲームとしてそれをどういう風に処理するべきかと考えたときに、少なくともこの状況がプレイの自由度を奪っていると認めざるを得ませんでした。また友情スキルで幸運だけがピックアップされて、ほとんどそれだけしか使われていないことから、シンボルカラーが基本的に赤で固定されているという部分も不満だという指摘は受けていました。

 しかし、この仕組みはお客様にとっても重要なものなので、長い間悩み続けていたのです。ただ、そうやって我々が悩んでいる間にも、毎日のようにこの件が元でトラブルが起きたり、ギスギスしたムードが生まれているかもしれないわけです。その部分を重視して、今回は現状のコミュニティの改善を優先させていただきました。本来は、同時に代替案をご用意すべきなのですが、今回は問題点をなくす方を優先しました。その結果として、お客様からはその分アイテムのドロップ率を上げて欲しいといったご要望や、激運スキルを発動させていると別のギスギス感が生まれるのではないかというご指摘もいただいています。そうしたお客様からのお声も受け止めていますが、今回のアップデートでは申し訳ありませんが、様子を見させていただくことにしました。

 「シーズン3.5」や「シーズン4.0」では、この件に関しての何らかのご回答ができればいいなと思っています。報酬をもう少し増やして欲しいというご要望に関しても、全てのクエスト報酬が一律に増えるわけではないにしても、何らかの形で対応できないかと考えてはいます。友情スキルをなくすことが先になってしまったことによって、不満を感じる部分はあるとは思いますが、またこれを別なアイデアに転換していきたいと思っていますので、友情スキルがなくなった後のプレイを7月以降体感していただいて、その感想やご意見をまたいただければ助かります。

――エクストラコースの拡張についてはいかがでしょうか。新たな機能の実装は検討されているのでしょうか?

杉浦氏 : 新機能が追加されていないのに、エクストラコースだけは拡張されていくということは、逆にハンターライフコースを侵食していくことになります。だからハンターライフコースに新機能が入らない限り、エクストラコースの新機能もそれに準じて増えないと思います。どこかのタイミングで大きな新機能が入って、この部分はエクストラ、ここからはハンターライフという区分けがあるかもしれませんが、今の段階で何か、これを確実にエクストラコースに実装します、という形ではお話しできないですね。



■ ネットカフェやパッケージにも新たな方向性

――ネットカフェの拡張もアップデート項目に入っています。ネットカフェユーザーについての対応はどうお考えでしょうか?

杉浦氏 : ネットカフェのお客様は、どうしても1時間数百円ほど利用料金がかかります。月額料金をいただいているお客様より早い形でのキャラクタが成長するとか、時間を節約していただいてすぐにクエストに行けるといったところで、もっと快適な環境を整えようというところからスタートしました。7月に関してはネットカフェの方専用のカウンターを用意し、アイテムを格安で売ったり、ネットカフェ版の「毎日プレゼント」を入れたりします。最低限必要なものをまず導入しました、というところですね。今後のアップデートでは、ネットカフェで遊んでる方々のために更なる機能を入れようと考えています。

 あとはネットカフェの中でのリアルコミュニティもできてきているので、常連のお客様同士で楽しんだりとか、お店の人とのコミュニケーションができたりとか、そういうところもこれから積極的にサポートしていきたいですね。

「シーズン3.0 プレミアムパッケージ」
――アップデートからは外れますが、「シーズン3.0 プレミアムパッケージ」についても少しお伺いさせてください。方向的に今までと同じく、利用クーポンとアイテムという感じでしょうか?

杉浦氏 : そうですね。今回はさらにマイトレポイントを30ポイント封入したことが一番大きな違いだと思います。パッケージを購入されるお客様の中にも、段々とコアユーザーが多くなってきているので、コアユーザーから見て欲しいものは何か、となったときに、マイトレポイントを付けてみようということになりました。

――パッケージというと、店でぱっと見た新規ユーザーが買うというイメージが強かったです。

杉浦氏 : やはり新規のお客様が買うケースも多いです。ただ、新規のお客様からすると、無料で始められるゲームに約5,000円を払うというのは少々抵抗感がありますよね。だからどちらかというと、店頭で見て興味を持ち、家に帰ってダウンロードしてまず遊ぶ。それで「これ面白そうだ、課金してみよう」となったときに、「そういえばあのパッケージ買うと色々付いてくるよな」とまたもう一度来店されて買うという流れもあります。

――これは私の個人的な要望ですが、特典武器の生産用のチケットだけを渡して、何種類かの中から選べるようにはならないのでしょうか?「シーズン2.0」のパッケージは「水晶ランス」が付いていて、私は性能もいいのでずっと使ってるのですが、逆にランスを使わない人には魅力がないかもしれません。

杉浦氏 : 何種類か選択肢をご用意できればいいのですが、パッケージ用の武具を増やすと、実際のアップデートの方の武具を減らさないといけません。どうしても1品とか2品という数になります。これから業務を改善して努力が実ってくれば、ちょっとずつ量も増やせるかもしれませんが、今の段階ではパッケージ用に11種新しい武具を用意するとなると、アップデートの武具が11種丸ごと消えてしまいますので、それは避けたいところです。

――パッケージはこれまでにいくつか出ていますので、今回のパッケージを買っても以前のパッケージの特典武器を作れますよ、というのはいかがでしょうか?

杉浦氏 : それも考えましたが、本来そのパッケージにしか付かないと思って買っているお客様もいらっしゃいます。後から買ったパッケージでも手に入るとなると、先に購入したお客様には思うところがあるはずなので、そこに配慮しています。ただ、そういうご要望が多いときには検討させていただきます。



■ 「シーズン3.0」は“全部入り + 宿題総仕上げ”

――これ以外に、運営チームとしてこれは語っておきたいという要素はありますか?

杉浦氏 : メゼポルタ広場から武具工房にいけるというのは大きなポイントかもしれません。今は装備を取り替えるのに、1回ドンドルマの街で部屋を作らなければならないのが不便ですよね。武具工房の中にあるアイテムボックスをエクストラボックスではなく、無料の方でも使える「工房ボックス」に変更しましたので、工房にもすぐいけて、アイテムの出し入れから装備の変更までできて、少し便利になったかなという気はします。

 それ以外だと、猟団マーク。今まで空白だった部分について、編集できるようになります。あれも1年間ずっと実装できなかったので、それは駄目でしょうという話になりました。出せないなら、あのウインドウからなくしたいくらいだったんですよ。

 他に地味にいいところでは、求人区での募集文が自由に入力できるようになります。文字数は他の募集文に準じ、最大で全角12文字しか入力できないのは残念ですが。あとはクイックジャンプ機能が入ります。チャットで“@here”と打ち込むと、チャットウインドウに“ココ!”と表示され、相手がその“ココ!”をクリックすると、入力した人のいるところにジャンプできます。例えば、全体チャットを使って「ヒプノック希少種募集中、あと2名です」となるところで、続いて“@here”と打つと、相手からは“ココ!”と表示されていて、それをクリックすれば相手がジャンプしてきてくれるという機能です。パーティーのマッチングに関しても便利になったと思いますよ。

――それは猟団チャットなどでも使えるのですか?

杉浦氏 : 使えます。どのチャットでも利用できます。

――わかりました。かなり幅広い調整・改良が加えられているのですが、「シーズン3.0」と言う割には、バグフィックスや調整が多いという印象もあります。これは何か狙いがあってのことでしょうか?

「シーズン3.0」の目玉要素となる新モンスター「アクラ・ヴァシム」。これらの要素をきちんと押さえた上で、これまで触れなかった細部まで調整を加えたという
杉浦氏 : 「MHF」は基本的に、モンスター1体を必ず大型アップデートで投入するというポリシーを継続している以上、そこが一番の目玉として推していきたいところは当然あります。今回の「シーズン3.0」では、新モンスターも1体だけではなく、「ヒプノック希少種」というものも提供できる形にしています。また狩人祭もかなりのボリュームでアップデートされています。さらに新しい武器、防具に加え、マイトレのようなサブコンテンツの大幅な拡張など、コンテンツ的にも長期にわたって十分楽しめるだけのボリュームを投入してみました。

 オーソドックスかもしれませんが、押さえるところはきちんと押さえてアップデートしたつもりです。バグフィックスに関しては、当然、可能な限り早く対応していく方針ですので、「シーズン3.0」だからという狙いはありません。ただ、それ以外に1周年を迎えるにあたり、今まで宿題になりながらも優先順位が低くて見送っていた部分が、1年経っても手付かずなのは問題だ、というところから、かなり力を割いて改善したのも事実です。猟団マークも、1年間ずっと手を付けられなかった部分をきちんと直しましたし、メゼポルタ広場から武具工房に直接移動できる部分や、クイックジャンプ機能なども実装しました。

 これはオンラインゲームとして決して軽視できないところです。おそらく、1年前と比べればかなり快適になっていると思います。言い方は悪いですが、見栄えだけをよくしてお客様をごまかしても、実際に遊んでみたら不便だったり、全然改善がされていなければ、そこが結構目立ったりして、すぐにお客様の不満に繋がります。新しいモンスターやフィールドを追加するというのは、営業的にいうと新しいお客様が増えるという意味で、目先の売り上げや成績に直結します。しかし、クイックジャンプ機能や募集文を自由に書けるという部分は、正直言ってかなり地味なんです。でも、こういう部分に配慮することがお客様の満足度を高めることにつながり、後からじわじわと結果に反映されてくるんです。

 ともすると、「地味な部分は後回しにするか……」という気持ちが生まれてきてしまい、細かい調整を軽視しがちです。ですから、1年という節目でちゃんとやらないと、2年目に突入してもやるかどうかわらない。だから与えられていた宿題の中で、ちょっとした不便やストレスに感じる部分でも、我々は重要視してやっています、というアピールにもなると思っているので、今回はその部分にも力を入れました。

 また「シーズン3.5」、「シーズン4.0」でも、更に新しいシステムや要素もどんどん入れる予定があります。



■ 「シーズン3.5」以降はどう動く?

――先程から、ちらほらと話が出ている「シーズン3.5」、「シーズン4.0」を含む、これからの話も伺いたいと思います。まずは今後のアップデートスケジュールを教えてください。

杉浦氏 : 「シーズン3.5」が9月、「シーズン4.0」が12月の予定ですね。大体、3カ月スパンなのでそうなりますね。ただ「シーズン3.5」までは微妙に残された時間が少ないんですよ。3カ月ではなく2カ月なので。だから今もギリギリでやっています。

――「シーズン3.5」でまたリファインして、「シーズン4.0」で新モンスターを入れる、という形ですか?

杉浦氏 : 例えば「シーズン3.5」は、狩人祭をさらにリファインすると思います。戦略性を持たせて欲しいとか、もうちょっと駆け引きしたいというところも、そこで入れたいと思っていますし、狩人祭で手に入る武器や防具も拡張したいと思っています。あとは何かそのタイミングで新システムの導入ですね。

 配信クエストについても、お客様から5月と6月は変化がなくて寂しかったというご指摘があった部分を見直して、かなり、てこ入れしていくつもりです。配信クエスト自体のボリュームアップは7月からどんどんやっていきますが、9月以降もその勢いを止めないで積極的にやっていきます。定番的なイベントとして狩人祭と配信クエスト、公式狩猟大会というのは、しっかり定着させていきたいと思います。その上で、それ以外にもっと面白い企画やイベントはできないかを考え、積極的にゲーム内の活性化を図っていくつもりです。あとは「シーズン3.5」では、何らかの亜種が登場することになると思いますが、それが「アクラ・ヴァシム」の亜種なのか、あるいは他のものなのか、というのは発表を待っていただきたいと思います。

――「シーズン4.0」について、今のところどういった方向性でお考えでしょうか。

杉浦氏 : 大掛かりな新システムを導入して、またお客様をアッと言わせたいと思っています。現段階ではまだ調整中なので、具体的なことは言えませんが、とにかく大きなシステムを入れたい考えています。そして新モンスターなどのお約束の部分に関してもしっかりと期待にこたえていきたいですね。



■ 気になっているあれこれを質問

――他に現在気になっている所をいくつかお伺いします。お答えしにくいことは理解していますが、ユーザー的に聞いておかなくてはならないのでお尋ねします。「ナルガグルガ」は登場しますか?

杉浦氏 : 現段階では未定です、すみません。

――わかりました。では次に、ハンターランクが100、200と伸びるようになりましたが、「プレイにおけるモチベーションをどこに置いたらいいのかわからない」という声がユーザーから聞こえます。これに対する施策は何かお考えでしょうか?

杉浦氏 : 今後導入していく新しい要素というのは、そこに焦点を当てたものです。狩人祭もそういう意味合いを込めて導入していますし、「シーズン3.5」や「シーズン4.0」に入れようと思っている新コンテンツに関してもそうです。

 当然ですが、ハンターランク100以降のお客様にも遊び続けていただけるようなものを提供したいと思っていますし、同時にハンターランク99以下のお客様が置いてけぼりになっていると感じないように、常に新しい要素を味わってもらえるよう調整しています。そこに関しては、我々は頑張りますとしか言いようがありません。

 あとは配信クエストが代わり映えしないとか、イベントが少ないとか、そういう所にも原因があると思っていますので、きちんとてこ入れしてやっていきたいと思っています。全力疾走にたとえても、まだ息切れするレベルではないはずなので、まだまだやれると思っています。

――これはただの意見ですが、やりこみ要素になりうる「称号」があまり増えていないと感じています。モンスターを倒したらとか、武器を何種類揃えたらとか、条件は色々あると思いますが、そういう称号が取れて、それをアピールする場所があれば、それだけでも割と楽しいのではないでしょうか。

杉浦氏 : それについても話し合っています。取りにくくなった称号の問題もありますよね。そこも含めて、どこかできちんと清算したいと思っています。今回、1周年のタイミングに間に合わなかったのは申し訳なかったのですが、これからのアップデートで改善していきます。決して検討していないわけではありません。地道ではありますが、その件に関してはプラスアルファできる形でやりたいと思っていますので、時間はかかっていますが、お待ちいただければと思います。

「Acid Black Cherry×MHF プロジェクト」で用意されたガンランス「火竜銃槍」
――あとはイベント事について1つ。最近気になるのは、Acid Black Cherryとのコラボレーションですね。私は発表があってからyasuさんのBlogを見ましたが、本当に面白いですね。彼とのコラボレーションは大正解だと思います。

杉浦氏 : ありがとうございます。yasuさんがあのBlogを書いていたのは、我々と知り合う前なんです。かなり前からユーザーとして、面白いBlog書いていらっしゃいました。それがyasuさんのカラーですし、我々と一緒に何かやりましょうとなったからといって、我々に配慮した発言をされても困りますから、もう好きにやって下さいという形でお願いしています。ああいう面白いBlogを書いていただいて、本当に感謝しています。ただでさえお仕事でお忙しい中で、息抜きでやるはずの「MHF」をこういう形で、側面から支援していただけたことには、本当に感謝しきれないくらいです。

――出会いのきっかけはどんなところから?

杉浦氏 : とある関係者の方から、「yasuさんが『MHF』をやり込んでBlogを書いてるよ」という話を聞いて。「それってどのBlog?」と教えてもらい、読ませていただいたら、本当に面白かったんです。

 でも、最初はお声をかけるべきかどうか、ちょっと悩んだんですよ。こういうものは頼むと失礼な時もあるのかなと。プライベートとしてやっておられることなので、それを仕事にさせてしまうようで。ですから悩んだ上で、勇気を出して声をかけさせていただいたら、逆にyasuさんからご快諾いただけて。その後は色々とディスカッションして、ゲームアイテムを1本作り上げるところまでご協力いただいている、というところです。

――yasuさんとのコラボレーションはこれで終了という訳ではないですよね?

杉浦氏 : あとはyasuさんのメインのお仕事次第ですよね。仕事で本当にお忙しい方なので、その中で第2弾、第3弾、と気軽には頼めませんから。yasuさんのお仕事に差しさわりのない範囲で、ちょっとずつ何か実現できたら嬉しいですね。やっぱり息抜きで楽しんでいただいているという趣旨を忘れてはいけないので、まずはyasuさんに1人のユーザーとして、ご自身がプロジェクトとして関わったガンランスを使って遊んでいただいて、そこからまた新しい試みができそうならばご協力いただきたいですし、お忙しいようならまた息抜きとしてプレイを続けていただきたいなというところです。



――では質問はこの辺りで終わりにしたいと思います。最後に「シーズン3.0」を待っているユーザーに向けてメッセージをお願いします。

杉浦氏 : 「シーズン2.0」から「シーズン3.0」の約半年を振り返ってみると、もっとやれた部分もあったかなと、個人的には思っています。「シーズン3.0」をきっかけにホップ・ステップ・ジャンプするため、この半年間は効率化やコミュニケーション部分の改善といったユーザビリティの改善もきちんと行ないました。そこに少し時間を費やしたことで、多少、不完全燃焼だった部分もあった気がします。ですが、そういった改善を図ったことで、「シーズン3.0」、「シーズン3.5」、「シーズン4.0」という約半年間にわたりアップデートされたコンテンツの中に、「シーズン2.0」の時とは異なる、いい部分が見えてくると思いますので、ぜひ2008年の残り半年間、「MHF」にご注目下さい。

 あとは、もっともっとお客様の意見を聞きたいと思っています。ハンターズアンケートという形で公式サイトにアンケートを速やかに行なえるシステムも導入しましたし、そのほかにもお客様の意見をたくさん聞けるような環境や体制を作っていこうと思っています。特に「シーズン3.0」を体験していただいた後、ぜひご意見ご要望をお寄せください。ご意見もご要望もいただけず、無言で去っていかれたらそこに何も残りませんから。ご意見ご要望があるうちが華だと我々も思っています。ぜひよろしくお願いします。

――ありがとうございました。

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□カプコンのホームページ
http://www.capcom.co.jp/
□ダレットのホームページ
http://daletto.jp/
□「モンスターハンター フロンティア オンライン」のページ
http://www.mh-frontier.jp/
□「モンスターハンター フロンティア オンライン」ベテランサイト
http://members.mh-frontier.jp/
□関連情報
【6月27日】「モンスターハンター フロンティア オンライン」インタビュー(前編)
「シーズン3.0」に至る半年と、アップデートの見所を聞く
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080627/mhfi.htm
【6月27日】カプコン、WIN「モンスターハンター フロンティア オンライン」
新人猟団の詳細やマイトレの拡張、新たな便利機能を公開
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080627/mhf.htm
【6月20日】カプコン、WIN「モンスターハンター フロンティア オンライン」
「アクラ・ヴァシム」の姿や新フィールド「樹海頂部」などを公開
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080620/mhf.htm
【6月20日】ダレット、「ダレットワールド」と「MHF」でコラボレーション
「ダレットワールドで、MHFの家具が釣れる!?」キャンペーンを実施
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080620/daletto.htm
【6月18日】カプコン、WIN「モンスターハンター フロンティア オンライン」
「Acid Black Cherry」監修のオリジナル武器の入手方法などを公開
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080618/mhf.htm
【6月13日】カプコン、WIN「モンスターハンター フロンティア オンライン」
「シーズン3.0」で狩人祭の拡張や「落し物ネコ」などを追加
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080613/mhf.htm
【6月12日】カプコン、WIN「モンスターハンター フロンティア オンライン」
正式サービス開始1周年記念キャンペーンを6月12日より順次開催
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080612/mhf.htm
【6月6日】カプコン、WIN「モンスターハンター フロンティア オンライン」
「Acid Black Cherry」とのコラボレーションプロジェクトを実施
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080606/mhf.htm
【5月30日】カプコン、WIN「モンスターハンター フロンティア オンライン」
「シーズン3.0 “変幻、アクラ・ヴァシム”」を7月2日実装
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080530/mhf.htm
【2007年12月26日】「モンスターハンター フロンティア オンライン」インタビュー
PCオンラインゲームならではの進化を続ける「MHF」の狙いとは
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20071226/mhfi.htm

(2008年6月30日)

[Reported by 石田賀津男]



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