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【連載第27回】大人による大人のための洋ゲー連載

Game Dudeの「大人のための海外ゲームレポート」

フラッシュバックで過去に戻れる異色機能搭載!
チーム運営が魅力的なドライビングゲーム

「GRID」

  • ジャンル:ドライビングゲーム
  • デベロッパー:Codemasters
  • パブリッシャー:Codemasters
  • プラットフォーム:プレイステーション 3 / Xbox 360 / PC
  • 価格:59.99ドル(北米版)
  • レーティング:ESRB:Everyone (全年齢対象)
  • 発売日:2008年6月3日(発売中)


 今年、ドライビングゲームファンが大きな注目を寄せているタイトルが今回紹介するCodemastersの「GRID」だ。同社の「TOCAツーリングカー」シリーズの系譜を汲む本作は、自分のレーシングチームを育てていくという要素を追求することで、単なる賞金稼ぎとクルマのグレードアップだけに費やすゲーム内容に、新しいゲーム性を加えている。

 本作は、昨年の海外ゲームレポートで紹介した「DiRT」に採用され、質の高いビジュアルで評価を得た「Neon」エンジンをベースに更なる改良を加えた「Ego」エンジンを使って開発されている。日米欧各国の有名車種達と世界中の特徴的な風景をうまく演出したコースの数々は、現行世代機でもトップクラスの出来栄えだ。

 全体的に手堅い作りをしながらも、実車の破壊表現や、ストリートレースから耐久レース、ストックカーレースなど、オールマイティーなレースを用意することで、ゲームファンのあらゆる要望に応える隙の無いゲーム内容を備えている。ドライビングゲームのメジャータイトルとしての地位を着々と築きつつある本作を紹介していきたい。

【お断り】
 当連載でご紹介したゲームは日本国内で流通しているハードウェアでは動作を保証するものではありません。編集部では海外版ハードウェア・ソフトウェアを輸入して紹介しています
 この記事を読んで行なった行為によって、生じた損害はGAME Watch編集部および、メーカー、購入したショップもその責を負いません
 GAME Watch編集部では、この記事についての個別のご質問・お問い合わせにお答えすることはできません



■ 名門「TOCAツーリングカー」の伝統を受け継ぐ新作、それが「GRID」なのだ!

 今回紹介するゲーム「GRID」は、昨年の8月に取り上げた「DiRT」と同じエンジンを使ったドライビングゲームだ。開発と発売は英国のスタジオCodemastersで、プレイステーション、Xbox 360、PCの主要プラットフォームで発売されている。

 海外ゲームファンであればCodemastersのドライビングゲームには大きく2種類のフランチャイズが存在しているのはご存知だろう。1つはオフロードレースを題材にした「コリン・マクレー」シリーズで、もう1つがオンロードのレースを題材にした「TOCAツーリングカー」シリーズだ。米国版はなぜかタイトルにフランチャイズ名がついていないのだが「DiRT」は前者、そして「GRID」は後者に属する。

 「コリン・マクレー」シリーズは国内でもローカライズ版が多数発売され、知名度も高いのだが反面「TOCAツーリングカー」シリーズは影に隠れてしまいがちだ。フランチャイズの歴史としては「TOCA」の方が1年古い1997年スタート(CMRは1998年)だったりするのだが、前者がオフロード&ラリーの組み合わせで特徴が際立っていたのに対し、後者は同系統の競合タイトルが多数あったため、埋もれてしまった感を強く受けた。

 前述の通り、エンジンは「DiRT」と同じ「Neon」と呼ばれるものが採用されている。このエンジンを採用することで飛躍的にビジュアルの表現力が上がっており、Codemasters発のレースフランチャイズが大きく息を吹き返す原動力になっていると言っても過言ではない。

 ちなみに、目下Codemastersはこのおいしいゲームエンジンをドライビングゲーム以外にも採用している。チェコのBohemia Interactive Studioから社内スタジオ開発になった「Operation Flashpoint 2」だ。FPSとレースゲームが同じゲームエンジンで作られているのはなかなか面白い。自社でチューニングしたエンジンに対する自信の現われとも言えそうだ。

日米欧の有名車種が多数登場する 様々なレースにチャレンジして賞金を稼ごう
視点の変更は今回も多数用意されている 保護用のタイヤに突っ込んでしまった! 物理演算もしっかりされている



■ チーム運営は1にも2にもマネー! 耐久レースなどの特別イベントも登場

各地域のドライバーライセンスを昇段させるためにポイントを稼ぐ
賞金はチーム運営後にクルマを購入したりレースの参加費用に使う
 「TOCAツーリングカー」のフランチャイズは2002年にプレイステーション 2が台頭してきた頃にあわせて「TOCA Race Driver(米国では単にRace Driver)」というシリーズに刷新がはかられた。内容としてはメインのレースモードにちょっとしたストーリー性を持たせる試みが施された。大枠としては、プレーヤーキャラクタが世界各地のレース大会で勝利を飾っていくサクセスストーリーを描いたもので、味付けとして実兄やライバルに打ち勝つといった類の設定が施されている。

 その最新作となる「GRID」は、プレイステーション 3版を購入した。機種選定の基準は特になく、体験版レベルで言うと、特にどちらも差を感じることはなかった。PS3版はデュアルショック3にも対応して振動もバッチリ、最大12人までのオンラインマルチプレイも用意されている。どのプラットフォームでも等しく同じ環境が提供されている。

 ゲーム本編である「GRID WORLD」は、プレーヤーがプロレースドライバーとなり、米国・ヨーロッパ・日本の各レースに参戦して賞金とライセンスポイントを稼いで、上のクラスを目指す。従来のシリーズより日本が大きくクローズアップされたのは昨今のスポコンブームが米国で炸裂してくれたおかげなのかも?

 「GRID WORLD」の特徴は、しばらくピンでレースに勝ち進んで軍資金を貯めると自分のチームを持つことができるところだ。チーム名とブランドとなるクルマのペイントなどを決めると、チーム向けのレース(大体2~3戦する)に出場することになる。

 レースの種類は多岐に渡っていて、オーソドックスなストリートレースから「デストラクションダービー」顔負けの破壊上等・荒レース、峠をタイマンで競うトーナメント戦やドリフト勝負など、オフロード以外のレースが総取り状態で用意された欲張り仕様だ。

 チームを作り、レースに勝利して賞金と各地域のライセンスポイントを稼ぎだし、スポンサーがついてくるとゲームにちょっとした育成ゲームの要素も加味されだして、ゲームが俄然面白くなってくる。この分岐点はプレイし始めて2時間程度と言ったところだろうか。「GRID」はここからが実質的なスタートだ。

 ゲーム内の世界にはドライバーとチームのランキングが存在し、レースに勝利して各ポイントがたまっていくにつれて徐々にランクも上がる。すなわち知名度アップによって更に大手のスポンサーがやってくることになる。このスポンサーが重要で、新しいジャンルのレースに出場するには専用のクルマを購入する必要があり、しかも参加するにも金が必要になるため、とにかくチーム運営は1にも2にもマネーなのである。

 ちなみにスポンサーはレースに勝利するごとに報酬を出すが、レースで3位以内とか、1位じゃないとダメとか、色々と条件がついている。報酬の額は条件の厳しさに比例して高くなる。レースに負ければ報酬は出ないし、レースの賞金も付かず、あげくにはスポンサーに逃げられる可能性もある。勝負の世界はやはり厳しい。

 チーム戦に出場するほど予算に余裕がない場合は、他のチームからのオファーでレースに参加することになる。この場合クルマや参加資金はオファー元のチームが用立ててくれるが、当然チームの車体は使えず、賞金額も少ない。しかし、資金とライセンスポイントを貯めていくには有効な手段と言える。

 「GRID WORLD」をプレイし続けていると、シーズンごとの節目にデカいイベントが行なわれる。参加は任意だが他のレースでは遊べないようなイベントもあり、資金力に余裕があればプレイしたいところだ。ちなみにル・マン24を模した「ド・マン24」というレースが初期に登場するが、これは24時間ではなく24分耐久になっている。

 24分とは言えども長丁場には限りなく、精神的にもなかなか大変なレースだ。特に終盤戦で致命的なミスをしてしまうとリスタートはものすごく辛い。フラッシュバックが一躍重要になるため計画的に使いたい。24分間もの長さを周回するのは根性と戦略が必要で、トップに出るためには焦らず、正確な走りで徐々に順位を上げていきたいところだ。

マッスルカーは操作が容易で誰でも楽しくプレイできる ドリフトはプレーヤーの腕前を純粋に競えるのが面白い
ストックカーは挙動不安定なクルマを操作するのが大変 ストリートレースは抜きつ抜かれつのデッドヒートが最高だ
ドライバー視点は迫力抜群、コクピットを見回すこともできる こだわりの車体破壊モデルは「GRID」でも健在



■ ピーキーすぎる操作性。フラッシュバック機能で乗り切れ!!

何かに突っ込んでリタイアしてもフラッシュバックで復活可能
レースに勝利すればスポンサーから報酬も得られる
 クルマの操作感は、シミュレーター志向が強く、繊細なコントローラさばきを必要とする。ピーキーな操作性で、ちょっとしたミスでコースから飛び出したり、スピンしたりするため慣れないうちはストレスがたまることが多い。

 また、コースの作りも良い意味で言うとテクニカル、悪い言い方をするとイジワルな作りになっている。他のライバルカーとの接触が多かったり、絶妙な位置に障害物が積まれていたりするため、突っ込んでリタイア→リスタートを繰り返すプレイを強制されてしまう。

 ドライビング中のスピード感についてはクルマの種類によって千差万別と言えるが、直線が多いスピードの出せるコースはゲームに多く収録されていないため、フルスピードの迫力を楽しむと言うよりは、ドライビングテクニックを鍛えて楽しむという部類のゲームに仕上がっている。思い切りの良い減速とブレーキングがキレイな走りをするコツだ。

 敵車AIは巧妙で、プレーヤーが使用する車種の性能差にも関係するが、抜きつ抜かれつのデッドヒートを楽しむことができる。ささやかなミスが即負けにつながると言っても過言ではなく、特に短いコース、少ない周回数で争うタイプのレースは必然的に白熱度合いも上がり、プレイしてみた限りでは自分の後ろにライバルの姿なし、という状況はほとんど見られなかった。自分の後ろには常に影がついている緊張感がたまらない。

 厳しい勝負の世界を勝ち抜くには自分の腕しかないのか!? と問われれば、そうでもなく「GRID」には「フラッシュバック」というユニークな機能が実装されている。平たく言うとリプレイの好きな場所からレースが再開できるという機能で、例えばコーナーを曲がりきれなくて全速で突っ込んでしまったような場合に、この機能が発揮される。

 クラッシュをしたら「ああ、もうまた何回目のリスタートだよ…」とアツくならず、おもむろにインスタントリプレイを起動し、事故る前のシーンに巻き戻し、■ボタン(PS3版の場合)を押せば、ありがたいことにその場面からレースが再開できる。ただし使用回数に制限があり、難易度のよって使える回数が異なる。巻き戻す個所を間違えると、同じ失敗を繰り返してしまうため、制限範囲いっぱいに戻すのがセオリーだ。

 各レースは難易度とAIアシストを比較的細かく設定できるため、シミュレーターレベルの高難易度から、割と適当に走ってもどうにかなるレベルまでプレーヤーのお好みで随時調整できる。ただし、難易度を下げるともらえるライセンスポイントや賞金額が変わるので注意が必要だ。

 ちなみに一番やさしく設定した場合、「踏むべき場所でしっかりブレーキが踏める」プレーヤーであれば1位を取れる程度。最初の団子状態をいかに素早く抜け出せるかが勝負の決め手、といったところだろうか。

メインのスポンサーを指定すると提示額の倍の報酬がもらえる シーズン終了ごとに勝率などが表示され、今期の成績が一目瞭然
リプレイも用意されているがクルマがキレイなのはいつも序盤だけ eBayとタイアップしてオークションでクルマが買える
ちょっと骨太なレースイベントなども登場、参加は自由だ チーム単位でレースに参加するには費用が発生する




■ どこまでも壊れる我が車。最大12人までのオンライン対戦もあり

様々な視点からダメージ具合をチェック!
エンジンルーム内もやや見えている
 Codemastersのドライビングゲームが昔から力を入れてきたのは「壊れる」という要素だろう。「コリン・マクレー」はラリーゲームなのでコースから逸脱して木にぶつかったり転がったりと、実レースのようにクルマが壊れるトラブルが再現できないと、ラリーゲームとしては物足りなくなるため、この分野には力を入れてきた経緯がある。

 クルマのダメージモデルと擦り傷へのこだわりはEAの「Burn Out Paradise」などの競合タイトルでも頑張っていたが、「GRID」もパーツ単位での破壊も半端でなく、ゲーム本編はもとより、破壊の美学を開発陣は注力していることがよくわかる。エアロパーツの類が外れるのは当然として、ボディ本体のへこみ方、ガラスのヒビ、フレームのゆがみなど表から見える範囲での各パーツ部分へのダメージがリアルに再現される。

 レースの進行上ライバルカーと接触することが多く、ライバルカーも勢いよく且つ絶妙のタイミングでプレーヤーのクルマにぶつけてくるため、ゴールまで新品状態の車体でいるケースは珍しい。ただし、壊れる点にもデメリットがある。破損して外れたパーツはコース上に放置されるため、稀にパーツを巻き込むとスピードのロスになることがある。破壊をさらに1歩進化させた面白いシチュエーションだと思う。

 「GRID WORLD」で黙々とプレイし続けるのに飽きたらマルチプレイを楽しむのも良いだろう。オンラインマルチプレイでは最大12人まで同時にレースをすることができる。ランクと非ランクマッチがあり、ランキングボードが用意されている点など、仕様面では他のゲームとほとんど変わらない。ヘッドセットがあればボイスチャットも可能だ。

 PS3版を使って米国時間で良い頃合に繋いでみたのだが、残念ながらセッション数はそんなに多くない。オンラインマルチプレイでは、4人程度のドリフト対決などを楽しんでみたが、フレームレートも安定しており、通信遅延なども感じなく快適にプレイすることができた。自分以外のプレーヤーの腕前が良すぎて、てんで勝負にならなかったばかりかコンテナに突っ込んで早々リタイアになってしまった。

 PS3版でもボイスチャットユーザーはなかなか多く、1セッションあたりでも半分くらいのプレーヤーはボイスチャットマークがついていた。やはりあると無いとではゲームの面白さは段違いになるためだろう。

 もし自分がリタイアしてしまった時はスペクター・カムで他のプレーヤーの様子を順位順に切り替えて見ることができる。ウマいプレーヤーの腕前を観察するのも対戦とは違った楽しさがある。

これはちょっと壊れすぎか。内部の再現はさすがに甘い オンラインマルチプレイでは最大12人まで対戦可能
ボイスチャットユーザーにはマイクアイコンがつく 他のプレーヤーが自分より遥かにウマくても泣かないこと
ドリフトステージは日本が舞台のものが多い。ここは横浜 純粋にスコアを追求するゲームモードは人気がある




■ ラフな「DiRT」か技巧派「GRID」か好みで選択するべし

ライバルカーのAIは手ごわいがすぐにぶつけてくるのが困りもの
フラッシュバックという要素はありそうでなかった斬新な機能だ
 本作は「DiRT」のエンジンを引き継ぎ「Race Driver」シリーズの続編として、正しい進化を遂げたレースゲームだが、「DiRT」に親しんだプレーヤーは独特のプレイ感についていけないかもしれない。美しいビジュアルで、誰もが楽しめそうな見た目と裏腹に本気のプレイが求められるのが「GRID」の持つ本質ではないかと思う。

 おそらくそんなゲームデザインを狙ったからこそフラッシュバックという救済措置をつけたのだと思われるが、正直な話万人向けのゲームでなくなった感が強い。少なくとも「スピード感あふれるアドレナリン全快レースが大好き!!」という趣向の人は「GRID」は選択肢からはずした方がいい。その反面、「コーナーをドリフトで攻略する時の快感がたまらない!!」という人には激しくオススメのゲームだ。

 ゲームデザインはいわゆる「覚えゲー」に近く、「DiRT」の割とラフなプレイに親しんだ人には、どうしても抵抗が残りそうだ。月並みな言い方だが、慣れれば面白さがじわじわと伝わってくるのでそれまでガマンしてプレイし続けるしかない。少なくともゲーム開始時は、「DiRT」に親しんだ筆者のインプレッションはあまり良好ではなかった。

 また、ビジュアル面に関しては素晴らしく、現在あるレースゲームの中では屈指のクォリティを誇るが、処理が独特であるためかコーナーの視認が難しいコースが無数にある。ゲームエンジンの特性なのか、画面が暗めで見通しが余計に利き辛いのも原因の1つ。

 「GRID」の本質は、この点でも覚えゲーだ。従って本作は「グランツーリスモ」シリーズほど、オールマイティーにユーザー層に受け入れられる作りになっていないことを残念な点として挙げなければならないが、走る爽快感よりも操作テクニックに酔いしれるタイプのゲームに分類されるため、技巧派レースゲーマーのウケは良いだろう。

 運の良いことに「GRID」は各機種で体験版がリリースされている。まず体験版でプレイ感をつかんでもらい、自分に合うようであればフルバージョンを購入すると良さそうだ。海外ゲームサイトのレビュースコアは概ね高いが、際立って高いスコアを叩き出しているものについては信用しない方がいい。レースゲームは自分の目で確かめるのが一番だ。

 ドライビングゲームはプレーヤーとの「相性」が重要なゲームなので、無理に合わないゲームでストレスを溜めてまでプレイする必要はなく、自分なりの見極めを行なう上で、今回提供されている体験版の存在意義は大きい。興味のある人はすぐにダウンロードして試しにプレイしてみてほしい。

ドリフトはコンボをつないでより高い得点を狙うのがセオリー ダッシュボードまわりはもちろん各車によって異なる
リプレイは保存ができないのが残念 ストックカーは無駄なものを徹底的に省いたつくりになっている
コクピット内も実にシンプル マッスルカーは安定したレースバランスでいつプレイしても楽しい


(C) 1986-2008 The Codemasters Software Company Limited ("Codemasters"). "Codemasters" (R) is a registered trademark owned by Codemasters. All Rights Reserved

□「GRID」公式ホームページ(英語)
http://www.racedrivergrid.com/

(2008年6月27日)

[Reported by Game Dude]



当連載でご紹介したゲームは日本国内で流通しているハードウェアでは動作を保証するものではありません。編集部では海外版ハードウェア・ソフトウェアを輸入して紹介しています
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