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会場:ベスト電器 ららぽーと船橋店 【ガンダム オペレーショントロイ】 6月26日 発売 価格:7,140円
CEROレーティング:C(15歳以上対象)
実はプレーヤーが実際に本作を試遊できた機会は昨年、そして一昨年の東京ゲームショウなど数回かぎり。「ガンダム」タイトルでネットワークをメインとしたリアルタイムアクションゲームはそれほどなく、通信プレイ周りの環境が充実しているXbox 360タイトルということもあり、会場が諸般の事情により変更になったが、店舗間での通信対戦ができる貴重な機会とあって、熱心なガンダムファンが会場に足を運んでいた。
■「ガンダム オペレーショントロイ」ファーストインプレッション
今回の体験会でプレイできたのは、参加者全員が敵同士となって戦いスコアを競い合う、マルチモードのサバイバル。会場の都合で、他会場とのネットワークマルチプレイと、同店舗内でのシステムリンクによるマルチプレイの2タイプのセッティングとなっていた。
本作は、基本的に一兵士として戦場に身を投じることになる。モビルスーツ(MS)に搭乗して戦うこともできるし、各種戦車などに搭乗したり、兵士としてMSに対峙し、弱点を突けばMSすら倒すことができるというのが、ガンダムゲームとして新鮮な要素である。 ゲームが開始する前には、ジオン軍と連邦軍のどちらの軍に所属するかを選択できる。さらに所属した軍のMSをひとつ、装備も含めて選択できる。ここで選択したMSが、倒されてしまった際にリスポーン(再出撃)する場所の近くに配備されるので、好きなMSがある軍に所属しよう。 所属する軍を選択して準備完了を選択するといよいよプレイ開始。プレイ開始時には、兵士のタイプを選択することになる。兵士のタイプはアサルトとスナイパー、アンチMS & タンクの3種類。アサルトは白兵戦、スナイパーは遠距離からの狙撃、そしてアンチMS & タンクは戦車やMSへの攻撃に特化した装備になっている。兵種は歩兵時のみの装備の違いに関係するが、MSに搭乗した際には違いは関係ないようだ。なお、兵士タイプの選択はゲーム開始時のみ可能となっており、プレイ中には変更できなかったので、よく考えて選択したほうがいいだろう。
なお、歩兵時の特徴として、レーダーに表示される条件が挙げられる。MSのレーダーに表示される歩兵は動体センサーに反応するため、立っての移動中および攻撃時のみに限定されるようだ。さらに、MS視点では歩兵は極めて小さく表示されるため、レーダーの表示がないと位置を把握しにくい。このねらいにくさ、そしてしゃがんで移動することによる隠密性(当然静止状態も含む)、さらに、MSでは入り込めない場所への移動といった小回りの良さが歩兵の強みとなる。 MSと戦う際には、この点を考えてしゃがみ状態で移動して死角となる位置から攻撃、その後はしゃがみ状態で安全な位置に移動するというのが基本になりそうだ。さらにアンチMS & タンクの兵士タイプが装備するスモークグレネードは動体センサーに反応するため、囮としても使うことができる。MSがいかに強力でも、このように位置を気取られないように戦えば、歩兵でも十分に渡り合えそうだ。
ただし、MSに発見された場合は非常に不利な状況といえる。バズーカの爆風やバルカンによる掃射は非常に強力で、爆風による攻撃範囲の広さとダメージは、見つかってしまうとほぼ一撃で倒されてしまうほどの強力さを誇る。しかも、足もそんなに速いわけではないので、最悪踏みつけられて1ミスとなってしまうこともあった。また、歩兵時は自らの攻撃や味方の攻撃(チームプレイ時)によって自キルが起こってしまう(ロケットランチャーなどの爆風を伴う攻撃がそれ)。この耐久力の少なさも要注意だ。
MSの装備はメインウェポンが2種類、サブウェポンが1種類、格闘ウェポンに攻撃が1種類となっている(MSによっては異なる可能性もある)。メインウェポンにはバズーカやビームライフルなどの単発系で弾速が遅めだが威力が高い武器と、マシンガンなどの威力は小さいものの弾速が速く、連射がきく武器が用意されている。 バズーカやビームライフルは弾速が遅めのため、ロックオンサイトを敵に重ねてのロックオン射撃か、目標の移動先を読んで攻撃する偏差射撃が必要になる(これまた武装による)。遠距離ではよほど目標が同じ方向に移動しないと当てることは難しいため、目標がレーダーに映る範囲内ぐらいの距離で利用したほうがよさそうだ。そうして大ダメージを与えた後に、マシンガン系の武器でトドメを刺しにいくといいだろう。そのほかの武器、サブウェポンはメインウェポンがリロード中の補助に、格闘ウェポンは弾切れ時や接近時に一気にケリをつけたいときに使用するといいだろう。ただし、格闘はその場で武器を振り回す形になるので、“置いておく”ように使う使い方が効果的だろう。 移動は左スティックによる移動とジャンプ、ダッシュとなっている。ただし、ジャンプとダッシュを行なうと画面左下にあるSPゲージが減少していくため、無制限にジャンプやダッシュが行なえるわけではない。また、地上でダッシュできる方向は前方向のみのようだが、ジャンプ中は横や後ろなど別方向へもダッシュできる。よって、ジャンプとダッシュを併用すればより自由に行動できるが、その分SPゲージの消費量も増える上に着地時の硬直を狙われることになる。ジャンプとダッシュの併用は障害物を越えたいときなどここぞという場面に限定し、着地時の硬直を狙われないように建物の後ろに着地するなどを心がけたい。
メインウェポンはメインというだけあって、ヒットすれば3発でMSを撃破するほどの威力。さらに、このゲームにおいては機体正面と背後で防御力が異なるシステムになっているので、背後から狙い撃たれると、あっという間に撃破されてしまう。レーダーを確認しながら行動するのはもちろんだが、その範囲外から撃たれることもあるため、周囲の哨戒は密に行なった方がいいだろう。
そのほかにもステージ上には、マゼラアタックなどの戦車やガンタンクといったMSや車両が配置してある。これらはMSに乗れないプレーヤーへの救済措置といえるもののようで、ステージのあちこちに配置してあった。例え自分の乗っているMSがやられそうになっても、破壊される前に脱出すれば撃破スコアは入らないという点がポイントだ。自分の乗っているMSのHPが残り少なくなった場合は、早めに見切りをつけてMSから降り、これらに乗り換える事もひとつの手として考えておきたい。車両は歩兵にない移動距離を稼ぐという効果があるので注目したいが、これもMSに踏まれると大きなダメージを受ける。戦車は移動と砲塔操作が完全に左右のスティックで独立しているが、さすがに真上には撃てないため、ジャンプでMSに接近されると無防備になってしまいそうだ。
また、ステージ上の建物はMSの攻撃でも破壊されることがなかったことも特筆しておきたい。今回の体験会でプレイできたステージは周囲を山で囲まれた市街戦のものだったが、歩兵が内側に入れば、MSから手を出しにくい形状の建物なども用意されていた。不覚をとってMSから脱出するはめになった後のためにも、これらの位置を把握しておくといいだろう。
攻撃側は、逆にこの仕組みを利用し、搭乗前のMSを攻撃することで敵軍の選択肢を狭めるという戦略も可能。また、立ち上がって移動ができるようになるまでにも時間がかかるので、敵兵がMSに乗り込んだのを確認したら、その間に横や背後へと移動し、優位に立つこともできる。リスポーンポイントはランダムなので、完全にリスキル(復活する敵をその場で攻撃して撃破すること)を狙うのは難しそうだが、無人のMSは攻撃され放題なため、性能の高いMSほど再搭乗する前に攻撃を受ける可能性が高くなるだろう。性能が低くても確実に乗れるMSを選ぶか、リスクを覚悟で性能の高いMSを選ぶか、悩みどころだ。 逆に無人のMSを囮に使った戦術も考えられる。無人のMSの周りに地雷を仕掛け、他のプレーヤーが奪いにきたら搭乗した瞬間を見計らって攻撃を仕掛ける、というのも面白そうだ。兵士状態でMSを倒すのは楽ではないが、あわてた他のプレーヤーが地雷を踏めば、撃破できる可能性は高くなる(サバイバル時はMSのレーダーで地雷は見えない)。あまり頻繁に使える戦術ではないものの、兵士状態でMSを撃破すれば高スコアになるため、たまに狙ってみるのもよさそうだ。
このように、本作では兵士状態とMSという、ふたつの要素が絡み合った独特なゲーム性となっている。プレイ前は「本当に歩兵は必要なのか? ガンダムのファンはやはりMSに乗ってドンパチしたいんじゃないか?」と思っていたが、本作では単なる一兵士の存在も、十分ゲーム性を感じることができそうだ。未だプレイできていないシングルモードやほかのマルチプレイも含めて、発売が楽しみなタイトルといえるだろう。
(C)創通・サンライズ
□バンダイナムコゲームスのホームページ (2008年6月16日) [Reported by 菅原哲二]
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