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【連載第268回】 あの、おもちゃを徹底レポート




巷で見かけた気になるe-Toy3連発!
バンダイ「ミライスコープ」、「∞プチプチ」、「∞プチプチ プチ萌え ツンデレ編」、「HEX BUG」

「ミライスコープ」 「∞プチプチ」
発売 バンダイ 発売 バンダイ
価格 2,980円 価格 819円
電源 コイン電池(CR2032)×1(内蔵) 電源 コイン電池(LR41)×2(内蔵)
発売日 発売中 発売日 発売中
「∞プチプチ プチ萌え ツンデレ編」 「HEX BUG」
発売 バンダイ 発売 バンダイ
価格 819円 価格 1,995円
電源 コイン電池(LR41)×2(内蔵) 電源 ボタン電池(LR43)×2
発売日 発売中 発売日 発売中



 今回は、筆者がトイショップを巡って、「連載1回分を使ってレポートするほどではないが、妙に気になる小品」を3つ取り上げてみた。読者のみなさんの中にも、「そうそうこれ気になっていたんだよな~」というアイテムがあるかもしれない。それではさっそくレポートを開始してみよう。


プレーヤーの未来を予測する「ミライスコープ」

 「ミライスコープ」は、プレーヤーの未来が予測できるトイとして、TVや雑誌などでも話題を呼んでいた。予測できるものは結婚、職業、お金、出世、健康、老後と多岐に渡り、そのどれもが気になるものになっており、人の心理を突いた巧い作りになっている。

 「ミライスコープ」本体は、手のひらに乗るコンパクトなサイズ。<ボタン、○ボタン、×ボタン、>ボタンの4種類のボタンを操作してプレイする。液晶はドットが細かく文字も見やすい。キャラクタもシンプルに描かれているが、味のあるタッチになっている。

パッケージ。アダルト層を意識したデザインになっており、女性でも気軽に手に取れそうだ 本体。4つのボタンは、絵柄により、役割が明確で使いやすい。液晶画面のドットは細かく、文字が読みやすい

 本格的な未来予測を行なう前に、「エゴグラム性格診断」に答える。つぎからつぎへと出題される50の質問に答え、プレーヤーの性格を236パターンのうちのどれかに分類するというものだ。

 質問はこんな感じだ。

  • 「まちあわせのじかんはキッチリまもるほうだ」
  • 「たにんがバカにみえたり、でしゃばることがおおい」
  • 「たにんにもセキニンカンをつよくもとめるほうだ」
  • 「コウハイやコドモにはきびしくおしえたい」
  • 「ヒトのナヤミをしんけんにきいてあげられるほうだ」
 人生やビジネスに即したシビアな質問が多く、「はい」か「いいえ」、「どちらでもない」の中からもっとも自分に合ったものを選択して回答していく。回答が終わったら、プレーヤーの性格と特徴が表示される。

「エゴグラム性格診断」。50もの質問に「はい」、「いいえ」、「どちらでもない」で答えて、236パターンに分類された性格のうちのどれかに当てはめられる

 ちなみに筆者の結果は、「No.29おおわざをねらうタイプ」と出た。「すごくしごとができる」、「すこしうまくいかないとなげだすことがある」そうだ。感想は納得半分、不満半分といったところだろうか。しかし、これはコンピュータが客観的にはじき出した結果なので、謙虚に受け止めることにする。

 「エゴグラム性格診断」が終わったら、性別と誕生日と顔を入力する。これでプレーヤーの情報がすべて「ミライスコープ」に登録されたことになる。これで準備は万端だ。「エゴグラム性格診断」からはじき出された結果を元に、未来をのぞくことができる。

「エゴグラム性格診断」の結果。筆者の場合は「すごくしごとができる」と褒められたが、「投げ出すことがある」と短所も指摘された。診断の最後に性別と誕生日、顔を入力する

 「ミライスコープ」は、メインのモード。お題とプレーヤーを選択すると、そのプレーヤーの未来予測を見ることができる。

 お題は「けっこん」、「しごと」、「モテるには」など10数種類が用意されている。筆者の場合、「けっこん」は「じぶんをささえてくれるじょせい」が適切、「しごと」は数ある職業の中から「きぎょうか」を選んだら、自社ビルが建つほどの成功を収めるという。「モテるには」を選んだら、「もっとおもいやりをもてばモテる」と出た。

 特に気になったのは、「自社ビルが建つほどの成功!」ではなく、「モテるには」だ。そうか、筆者は周囲の女性に思いやりが足りなかったのか。これからは必要以上に思いやりを持とうと堅く決意した。ありがとう! 「ミライスコープ」。

「ミライスコープ」で「けっこん」を診断。その結果、筆者に合うのは「自分を支えてくれる女性」と出た。的を射ている気がする
「ミライスコープ」で「しごと」を診断。数ある職業の中から「企業家」を選んだら、立派な自社ビルが建った
「ミライスコープ」で「モテるには」を診断。「もっとおもいやりをもてばモテる!」と結果が出た。心当たりあり……

 「フリーテスト」は、「ケーキ」や「いぬ」、「カフェ」などのキーワードから未来を予測するものだ。例えば「ケーキ」を選ぶと、「すきなイチゴをいつたべますか」という設問が出される。これで未来の恋愛の多さがわかるという。「さいしょ」と答えたら、「よくぼうのままにたくさんこいをします!」と出た。景気がいいぞ! 次に「いぬ」を選ぶと、「さいしょになにをしますか」と質問が出される。「えさをあげる」を選んだら、「かわりばえしないまいにちがつづく!」と出た。う~ん、選択を間違えたか……。

「フリーテスト」で「ケーキ」を選択。好きなイチゴをいつ食べるかで、未来の恋愛の多さがわかるという
「フリーテスト」で「いぬ」を選択。友達の飼い犬の世話を頼まれたというシチュエーションだ。ここでどうするかでこの先の生き方がわかるという

 「1日1問テスト」では、1日1問1答型の未来予測テストが出題される。7日間(7回)テストを行なうと、未来の幸せの総合結果が算出される。筆者が受けた設問は、「おとしよりのはなしについて」。「ためになりそう」と答えたら、「しあわせなかていがきづける!」と出た。

「1日1問テスト」で「おとしよりのはなしを聞くかどうか」を選択。「ためになりそう」と答えたら好結果に!

 遊んだ結果は、面白い! のひと言に尽きる。ひとりで遊んでもテストが豊富なので十分に楽しめるし、何より人に試してもらい、自分の結果との違いを知りたくなるのだ。好奇心を刺激されるアイテムだ。気になる方は、ぜひ購入をお奨めする。本格的な内容に驚くことうけあいだ。


究極のひまつぶし「∞プチプチ」&「∞プチプチ プチ萌え ツンデレ編」

「∞ (むげん) プチプチ」のパッケージ。「プチプチはやめられない!!」のキャッチコピーがすべてを表している
 「∞ (むげん) プチプチ」と「∞ (むげん) プチプチ プチ萌え ツンデレ編」は、日ごろヒマを持て余して仕方がない、という人にお奨めだ。商品は梱包材として使われているエアーキャップを模しており、好きなだけプチプチボタンを「プチ、プチ、プチ」とつぶすことができるのだ。

 飽きさせない工夫もなされている。「∞プチプチ」は、たくさん押すと、まれに犬の鳴き声、ドアのチャイム、おなら、セクシーボイスなど変な音が鳴る仕掛けが施されている。これが鳴りそうでなかなか鳴らない確率になっており、見事に鳴ったときは少しうれしい(笑)。次はどんな音が鳴るのかと気になって、またまた延々とプチプチをくり返してしまうのだ。

「∞プチプチ」本体。ぜんぶで7個のプチプチボタンが付いており、両手で支えて押す仕組みになっている

「∞プチプチ プチ萌え ツンデレ編」のパッケージ。「プチプチしないとおねだりしてくる!!」というキャッチコピーだけで萌える人も!
 「∞プチプチ プチ萌え ツンデレ編」は、その名の通り、プチプチに加え、ツンデレボイスを楽しめる。プチプチボタンを押していると、可愛らしい女の子の声で「触んないでよ!」、「大ッ嫌い!」、「ヘンタイ!」と罵倒される。しかし、最後には「あ、ありがとう……」と言われるのだ。見事なツンデレ具合だ。しかも、プチプチした後、しばらくプチプチしないと、「別に……、寂しくないわよ!」とおねだりをしてくるのだ。ツンデレ好きの心理を突いた秀逸な仕掛けだと思う。

「∞プチプチ プチ萌え ツンデレ編」本体。女性の人格を持っているという設定なので、本体カラーは赤色になっている

 「∞プチプチ」と「∞プチプチ プチ萌え ツンデレ編」のどちらとも、誰もがついついやってしまうエアーキャプのプチプチつぶしを延々とできるという着眼点は面白いし、変な音が鳴ったり、ツンデレの女の子の人格を持っていたりする仕掛けはよく練られている。しかし、残念なことを言えば、肝心のプチプチボタンの感触の再現度が今ひとつなのだ。実際のエアーキャップと比べると堅く感じ、エアーキャップを押しているときの没頭感を味わえないのだ。プレイしてみて、ここは残念に感じられた。


極小の6足歩行昆虫型ロボ「HEX BUG」

 「HEX BUG」は、アメリカで開発された6足歩行の昆虫型ロボだ。小型ながら昆虫のように6足歩行するうえに、触覚センサーとマイクセンサーを搭載し、障害物や音に反応して進行方向を変えるなど、虫の動きをリアルに再現している。

 バリエーションは7種。ボディーカラーに合わせて、ブルー、グリーン、レッド、オレンジ、イエロー、シルバー、ブラックが用意されている。筆者は中からイエローとブラックの2体を購入した。それぞれボディデザインが異なり、イエローは玉虫、ブラックはヘラクレスオオカブトムシを彷彿とさせるデザインが施されている。

イエロータイプの「HEX BUG」。玉虫のようなデザインで、「BUG DELTA」という名前を持っている
ブラックタイプ。ヘラクレスオオカブトムシをイメージさせるデザインで「HEX BUG BLACK」という名前がついている

 電源を入れてまず驚かされるのは、まずその6足歩行だ。6本の足を巧みに動かし、昆虫のようにスムースに動くのだ。筆者は。その歩行の見事さにしばらく眺めてしまったほどだ。

 触覚センサーとマイクセンサーを使った遊びは、それぞれ面白い。「HEX BUG」が歩いているときに、手をパチンと叩くと、マイクセンサーが反応し、こちらから逃げるようにして素早く方向転換をするのだ。その姿は、まるで本物の虫のようだ。

 触覚センサーは、箱を用意し、そこに「HEX BUG」を入れると本領を発揮する。「HEX BUG」が歩いていて壁に触れると、触覚センサーが反応して、方向を転換するのだ。その様子もまるで本物の虫のようだ。両者ともムービーを用意したので、ぜひご覧いただきたい。

歩行中の「HEX BUG」。手を叩くと敏感に音に反応し、素早く方向転換する
2体の「HEX BUG」を箱に入れて、触覚センサーをテスト。触覚が壁に触れると、即座に方向転換する

 価格は2,000円を切る低設定。ロボット好き、昆虫好きには、歓迎されるアイテムといえるのではないだろうか。

(C) BANDAI CO.,LTD.2007 All Rights Reserved.
(C)2007 Innovation First, Inc.


□バンダイのホームページ
http://www.bandai.co.jp/
□「ミライスコープ」のページ
http://www.asovision.com/mirai/
□「∞プチプチ」のページ
http://www.asovision.com/putiputi/
□「∞プチプチ ぷち萌え」のページ
http://www.asovision.com/putimoe/
□「HEX BUG」のページ
http://www.asovision.com/hexbug/


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(2008年5月22日)

[Reported by 元宮秀介]



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