【Watch記事検索】
最新ニュース
【11月30日】
【11月29日】
【11月28日】
【11月27日】
【11月26日】

カプコン、「モンスターハンターフェスタ'08」東京大会開催
「SMART BRAIN」など上位3チームが全国決勝大会へ

4月29日 開催

会場:東京・有明「東京ビッグサイト」

開場前のホールの様子。別の場所でも長蛇の列が形成されていた
 株式会社カプコンは、4月26日より全国5都市で順次開催されるイベント「モンスターハンターフェスタ'08」の東京地区大会を、4月29日に東京・有明「東京ビッグサイト 西4ホール」で開催した。

 「モンスターハンターフェスタ'08」は、今やカプコンを代表するタイトルとなった「モンスターハンター」シリーズのイベント。今年で2回目を迎えるこのイベントでは、3月27日に発売されたPSP用ハンティングアクション「モンスターハンターポータブル 2nd G(MHP2ndG)」に収録されているクエストを使った公式大会「最速ハンター日本一決定戦」をはじめ、来場者同士で狩りを楽しめる「リアル集会所エリア」や「モンスターハンター」シリーズ関連のグッズが販売される「グッズ販売エリア」などの、昨年好評を博した催し物が展開されている。

 また今回からの新たなコンテンツとして、得点の設定されている的をめがけてボールを投げ、ボールがくっついた的の合計点数によって特製グッズがもらえる「ペイントボール投げ」コーナーと、白い背景をバックに撮影した写真のデータとタイトルロゴやモンスター「ナルガクルガ」などが配置されたデータの合成写真を作成する「フォトスタジオ」が設けられていた。

 イベント当日は天候にも恵まれ、朝早くから大勢の人が会場を訪れていた。その数は、開場1時間半前の8時30分の段階で、すでに約3,000人が入場待ちの列を形成するほど。カプコンのスタッフに聞いたところによると、前日の終電間際から並んでいた徹夜組もいたそうだ。来場者は開場後も後を絶たず、約8,000の収容人数を誇る会場にも関わらず11時過ぎの段階で入場規制がかけられていた。

イベントを盛り上げてくれた開発陣。左から辻本氏、藤岡氏、一瀬氏、小嶋氏 「レウスシリーズ」の防具を身に付けたハンターも登場。この衣装、30kgほどの重さがあるそうだ

【フォトスタジオ】
「MHP2ndG」のメインモンスター「ナルガクルガ」に襲われるシーンなどを撮影できる 撮影時の様子 合成後の写真例
【ペイントボール投げコーナー】
ボールのくっついた的に設定されている得点の合計によって、スポーツタオルやピンズなどのグッズがもらえる


■ 詰め将棋のようなプレイが展開した「最速ハンター日本一決定戦」東京地区大会

 「最速ハンター日本一決定戦」の地区大会は、予選と決勝の2部構成で進められる。規定クエストは、予選が「ババコンガ討伐」で、決勝が「ナルガクルガ討伐」。いずれも2人1組のコンビで挑み、ターゲットとなるモンスターを討伐するまでに要した時間によって順位が決定する。そして、予選でのクリアタイムの上位8組が決勝へ進出。決勝で上位3組に入賞したチームが、5月25日に開催される決勝大会へと駒を進める。

決勝進出を決めた8チーム。全チームが福岡でのトップタイムを更新した
 予選は、開発陣によるトークイベントや、ユーザーが「モンハン」を題材にして描いたイラストを紹介するコンテストなどがステージ上で行なわれているときに、並行して実施された。ちなみに、4月26日に実施された福岡地区大会でのトップタイムは2分20秒36。このタイムを目標に、合計369組738名の参加者たちが凌ぎを削った。

 10時の開場から13時までのおよそ3時間に渡って繰り広げられた予選の結果、決勝に進出する上位8組のチームが決定した。東京地区大会予選でのトップタイムは、「かりんちゅ」チームの1分57秒66。福岡地区大会のトップタイムを20秒以上も縮める好記録となった。なお8位のチームのクリアタイムは2分20秒00。結果的に、8チームすべてが福岡地区大会の1位のタイムを超える記録を叩き出した。

決勝は、以上のようなルールのもとで行なわれた
 予選の結果が発表されてからおよそ1時間半後、東京地区の代表チームを決める決勝が始まった。決勝では8位から2チームずつ順にタイムアタックを実施。予選とは異なり、大勢の観客が注目するステージ上でのプレイとなる。前回大会でもそうだったが、観客の見つめる緊張感の中でいかに冷静さを失わずに普段どおりのプレイができるかどうかも、勝敗を大きく左右する要素の1つと言える。

 決勝では、クエストで用意されている武器・アイテムは自由に使用可能。チャレンジは1回限りで、7回力尽きるか、制限時間15分をオーバーするとクエスト失敗とみなされ「記録なし」となる、というルールの下、些細なミスも許されない緊張感溢れるタイムアタックが繰り広げられた。

観ているこちらもドキドキする、ハイレベルな戦いが繰り広げられた
 東京大会の決勝では、8チーム中3チームが「大剣と大剣」、残る5チームが「大剣と狩猟笛」の組み合わせでクエストにチャレンジしていた。大剣、狩猟笛ともに、頭部へ攻撃を集中させることで大ダメージを与えることのできる武器で、うまくいけばより速いタイムでのクリアを期待できる。しかも狩猟笛に関しては、頭部を集中攻撃するとめまいを誘発することができる優れもの。

 また大剣、狩猟笛を選択すると、敵の動きを止めることのできる「シビレ罠」や「落とし穴」を所持した状態でクエストを始められるため、これらの罠を利用してナルガクルガの動きを止めている間に2人で頭部を的確に攻撃することで、タイムをさらに短縮できる。うまくいけば、狩猟笛の攻撃によってめまいまで誘発でき、長時間頭部にダメージを与え続けることが可能となる。

 ただし、いずれの武器も抜刀時の移動スピード(狩猟笛は特定の音色を奏でることで移動スピードを高められる。しかし、その間攻撃に参加するのはほぼ不可能となる)および攻撃速度が遅いという欠点も合わせ持つ。

 実際に決勝でのタイムアタックでは、すべてのチームが「頭部へ攻撃を集中する」という行動を、慎重かつ大胆に実行していた。ナルガクルガの攻撃パターン(攻撃に移る際の予備動作)を見切り、わずかな隙も見逃さずにダッシュ攻撃を仕掛けたり、ナルガクルガの攻撃後の隙が大きい場合(こちらを振り向く間など)には、溜め攻撃を繰り出していた。

今後の大会で、3分台を記録するチームが現われるのか気になるところ
 8チームすべてのチャレンジが終了し、いよいよ結果発表。ステージ上に設置されたモニターに、1位から8位までのタイムが映し出された。その結果、見事「決勝大会」への切符を手にしたのは、1位から順に「SMART BRAIN」、「かりんちゅ」、「機械仕掛けのネコ軍団」の3チーム。いずれも4分台のタイムを叩き出した。プレイする様子を見ていた限りでは、ナルガクルガが別のエリアに移動する前に討伐できないと、4分台を記録するのは不可能だと思われる。今後行なわれる大会への参加を考えている人は、「ナルガクルガがエリア移動する前に倒す」ことを目標に練習を積むといいだろう。

 4分2秒83という驚異的(福岡のトップは4分19秒60、使用武器は大剣と狩猟笛)なタイムを記録した「SMART BRAIN」チーム。筆者が見た限りでは、大剣と狩猟笛の組み合わせでプレイする際に達成できる理論値に限りなく近い記録のように思える。それほどまでにミスが少なく、隙を見逃さずに的確に頭部を攻撃していた。なによりも、1発勝負のこの舞台で、このタイムを記録できる肝の太さは驚嘆に値する。

決勝で上位3位に入賞したチームに贈呈されたトロフィー 全国決勝大会に駒を進めた3チーム


■ 新たなステージイベント「教えて藤岡先生! モンスター生態講座」も大盛況

藤岡先生と小嶋教官が、お題となったモンスターにまつわる話を披露してくれた
 今年の「モンスターハンターフェスタ」から実施されることになった「教えて藤岡先生! モンスター生態講座」。この企画はタイトルの通り、「モンスターハンター」シリーズの世界観監修 ディレクターを務める藤岡氏が、ゲーム中に登場するモンスターの生態についてウンチクを披露するというもの。

 今回ウンチクが披露されたモンスターは、「クイーンランゴスタ」、「ババコンガ」、「リオレウス&リオレイア」の4体。中でも興味深かったのは、攻略にも使えそうなクイーンランゴスタの解説について。クイーンランゴスタは、攻撃を受けると羽音を変化させて部下のランゴスタたちに命令を出すらしく、それに従ってランゴスタたちが行動するという。PSP本体から聞こえる音もきちんと変化しているというので、今後クイーンランゴスタを狩猟するときは注意して聞いてみて欲しい。

ババコンガは、頭部にトサカを作ることでボスであることを主張しているらしい。また戦闘時のブレス攻撃は、そのときに食べたキノコの種類によって属性が変化(毒キノコを食べたら毒の息を吐く)するという リオレウスとリオレイアに関しては、毒が付加されている箇所が特徴に合わせて変化していることを解説。リオレウスは空から急襲することが多いため足の爪に、一方リオレイアは陸での戦いを得意とするため尻尾に毒が付加されているという


■ そのほかのステージイベント・コンテンツ

【装備紹介コーナー】
小嶋氏:武器「龍木ノ古太刀【神斬】」(太刀)と防具「オウビートXシリーズ」 一瀬氏:武器「覇笛ハウカムトルム」(狩猟笛)と防具「アカムトシリーズ」
藤岡氏:武器「レイジングテンペスト」(ランス)と防具「ディアブロZシリーズ」 辻本氏:武器、名称不明(弓)と頭防具「アイルーフェイク」、頭以外の防具「ナルガクルガシリーズ」
【緊急討伐】【イラストコンテスト】
開発陣の4人がナルガクルガの討伐に挑戦するクエストと、来場者の中から参加者を募りナルガクルガ×2の討伐にチャレンジするクエストが行なわれた。ユーザーの参加するクエストでは、クリアするとPSP本体用の特製ポーチ(非売品)などがプレゼントされた 開発陣の4名がそれぞれに気に入ったイラストを発表。写真は一瀬氏の選んだイラストで、なんと160時間も費やして描かれた作品だという
【モンハン模試】【リアル集会所】【クエスト配信エリア】
「モンスターハンター」シリーズ関連の問題に挑戦するモンハン模試も実施。「下位」から「G級」までにランク分けされたものが10問出題された。全問正解者も数人見受けられた 来場者同士でパーティーを組んで狩りに出かけることのできるエリア 現在配信中のクエスト・特典をダウンロードできる
【グッズ販売エリア】【トレーディングカードエリア】
「モンスターハンターシリーズ」関連の多種多様なグッズが販売されている。開場直後から80分待ちの列が形成されていた 「モンスターハンター・トレーディングカードゲーム」で遊べるコーナーも設置。今回は、公式大会も開催されていた


(C)CAPCOM CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED.

□カプコンのホームページ
http://www.capcom.co.jp/
□「モンスターハンターポータブル 2nd G」のページ
http://www.capcom.co.jp/monsterhunter/P2ndG/
□「モンスターハンターフェスタ'08」のページ
http://www.capcom.co.jp/monsterhunter/topic_festa08.html
□関連情報
【3月31日】カプコン、「モンスターハンターフェスタ'08」追加情報
本選クエストの発表やTCG公式大会情報など
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080331/mhfes.htm
【3月14日】カプコン、イベント「モンスターハンターフェスタ'08」
4月26日の福岡大会を皮切りに全国5都市で順次開催
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080314/mhfes.htm
【2007年6月11日】カプコン、「モンスターハンターフェスタ」決勝大会を開催
日本一の座に輝いたのは福岡地区代表「Jast 25's」!!
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070611/mhf.htm
【2007年6月1日】カプコン、「モンスターハンターフェスタ」
決勝大会の決勝戦でプレイするクエストを配信
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070601/mhf.htm
【2007年5月14日】カプコン、「モンスターハンターフェスタ」東京地区大会を開催
激戦を制し東京地区代表の座に輝いたのは「へたれ」を含む上位3チーム
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070514/mhf.htm

(2008年4月30日)

[Reported by 中野信二]



Q&A、ゲームの攻略などに関する質問はお受けしておりません
また、弊誌に掲載された写真、文章の転載、使用に関しましては一切お断わりいたします

ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp

Copyright (c)2008 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.