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会場:池袋・サンシャインシティ 会場では予選大会のほかにも、来場者同士でPSP「モンスターハンターポータブル 2nd(MHP 2nd)」をプレイできる「リアル集会所」や、さまざまなグッズが販売されている「モンハン屋台」などが展開されていた。 この日は、物販コーナー等も充実していたためか、大会に参加しない人も気軽に足を運べるとあって、開場前の段階ですでに2,500人近くの人たちが入場待ちの列を作るほどの大盛況。予選大会ではもはやお馴染みとなった、先着順に配布される「ご当地アイルーストラップ」は、開場からわずか45分で在庫がなくなってしまったという。なお、今回の「MHF」に訪れた総来場者数は約6,500人という。 本稿では、「MHF」東京地区予選大会の模様をメインに、会場で実施されていた多種多様な催し物の様子もお伝えしていく。
■ ハイレベルな戦いが繰り広げられた東京地区予選大会
この予選会では、2人1組のチームごとに、集団演習の「イャンクック討伐訓練」をプレイしてそのクリアタイムを競い合う。これまでに行なわれた地区大会での最速タイムは1分37秒。この記録を塗り替えるべく、会場に詰め掛けた猛者たちがタイムトライアルに挑戦した。このトライアルで上位8位に入賞すれば、決勝へと駒を進めることができる。 見事上位8位までに入賞したチームは以下の通り。
1位:「調布狩猟会」1分33秒 なお、8位に入った「へたれ」チームは、同タイムで同順位だった「よいではないか」チームとの順位決定戦を制し、まさに首の皮一枚つながったかたちで決勝進出を決めた。
上位8チームすべてが、2分を切る好タイムをマーク。これまでに、すべてのチームが2分を切ったことは一度もなかったため、大会のコメンテーターとしておおいに会場を盛り上げてくれた開発者の方たちも、一様に驚きの表情を見せていた。
今回、もっとも使用率の高かった装備は「片手剣」。攻撃力こそ多少低いものの、抜刀中の移動スピードの速さや、ある程度の攻撃ならガードで防げる優れた防御性能、そして、抜刀状態のままアイテムを使用可能な点など、あらゆる状況に対応できる安定度の高さが最大の魅力と言える。特に、ステージに上がって大勢の視線を感じながらのプレイとなる、ただでさえ緊張してしまいがちな状況では威力を発揮しやすいだろう。 決勝でのタイムアタックを見る限りでは、隙の大きなアクションを見せたあとや、シビレ罠にハメたあとなどの、プレーヤーが大きく有利な場面でティガレックスの周囲に「支給用大タル爆弾」を仕掛け、それを「石ころ」などで爆発させて大ダメージを与える、というのがセオリーとなっていた。 このほか、ハンマーを使う場合は、隙を狙って頭部を執拗に攻撃して気絶させ、さらに頭部を集中攻撃する戦法が多く見られた。この戦法を効率よく実践するには、ティガレックスの行動パターンを熟知し、正確に頭部を攻撃できるテクニックが必要となる。もちろん、決勝に残った猛者たちは、大会という普段よりも緊張する状況の中でも、大きくペースを乱すことなく的確に攻撃を決めていた。 8チームすべてのタイムトライアルが終了し、いよいよ残すはクリアタイムの発表のみ。異様な雰囲気が会場全体を包む中、ステージ上のメインモニターに1位から8位までのタイムが映し出された。ほんのわずかな沈黙のあと、「おおおっ」という歓声が堰を切ったように会場内に響き渡った。 なんと、予選を8位で勝ちあがってきた「へたれ」チームが3分26秒という好タイムを記録して、見事優勝の座に輝いたのである。表彰式の壇上で「へたれ」チームの両名は「まさか、ここまでこれるとは思っていなかった。優勝できて嬉しいです」とコメントしていた。 最後に、大会の総括として開発者4名からイベントを締めくくる挨拶が順番に行なわれた。中でも印象的だったのは「こんなにたくさんの人たちに集まってもらって感謝の気持ちで一杯です。朝早くから並んでいただいて……本当にありがとうございます」と、言葉を詰まらせていた一瀬氏(ディレクター)の姿。感謝の気持ちを来場者の方々に伝えるために、精一杯言葉を繋げようとした姿に、会場から暖かい拍手が送られていた。 独特の緊張感の中でも普段通りの実力を出し切ったチームと、些細なミスで動揺し、自ら負の連鎖にハマっていってしまったチーム。各チームごとの差がやや大きく出てしまった感はあるが、それでも観客を魅了するハイレベルなプレイを見せてくれたことに変わりはない。それこそ「泣きの1回」が通用するならば、別のチームが優勝するかもしれない。それほどまでに、決勝に進んだ8チームの実力は拮抗していたと思う。
■ もはや恒例となった開発者泣かせ(?)のイベント
開発者の装備紹介コーナーでは、プライベートで「MHP 2nd」をプレイする際に愛用している装備がお披露目される。「ガード性能+2」重視! という小嶋氏は金剛シリーズ一式。スティール系の胴装備が好きという藤岡氏はスティールSメイル+胴系統倍加の効果がある装備を腰と足に付け「ガード性能+2」を発動。見た目重視の一瀬氏はラージャンシリーズ一式。そして最後に辻本氏は、自ら「僕はオチ担当ということで……」と言いつつ頭装備で「ブルファンゴフェイク」を披露。宣言通りに、ドカンと一発会場を沸かせた。 装備のお披露目が終わると、そのまま4人でリオレイア亜種討伐にチャレンジ。「次々にやられてしまったとしても、暖かい目で見守ってくださいね」と弱気な姿勢を見せつつクエストがスタートした。途中、約一名のお笑い担当が「ドスランポス」を討伐して素材を剥ぎ取っていたり、同じく約一名のオチ担当がモスを蹴っ飛ばしたり、随所に会場を沸かせるプレイを連発していた。ちなみに、互いにボケたりツッコミを入れたりしながらも、見事にリオレイア亜種の討伐は成功した。 開発者Q&Aコーナーは、タイトルの通り、来場者からの質問に開発者の方が答えるコーナー。「どの武器が強いと思いますか?」という真っ直ぐな質問に対しては、辻本氏が「ハンマー」、藤岡氏が「ランス」、一瀬氏が「狩猟笛」、小嶋氏が「ボウガン系」とスムーズに解答。ただし、辻本氏の意見に関してはほかの3人から「辻本さん、いつも弓使ってるからてっきり弓だと思ってたのに」と鋭いツッコミが入るなど、和気あいあいとした雰囲気で進行した。 ところが「開発秘話を教えてください」という質問では、「じゃあ、アノ話をしようか……」と、互いを牽制する一面も見られた。「プーギーの完成秘話」として、『プーギーは、ペットとなる可愛いキャラクタが欲しいという発想からデザインが始まったのですが、最初はただの「小さいモス」だったんです。これだと、可愛らしくないということで、まずは何も身に着けていないブタになりました。それでもまだ物足りなかったので、パジャマを仮に着せて「ゲームショウ」で公開したのですが、結局は最終的にそのまま採用することになりました』と制作中の裏話を披露してくれた。
■ 決勝大会に勝るとも劣らない賑わいを見せたそのほかのコンテンツ この日のイベントでは、決勝大会の会場となった文化会館 4F 展示ホールBのほかに、ワールドインポートマート 4F 展示ホールA-1でも、物販コーナーを始めとするさまざまな催し物が実施されていた。
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□カプコンのホームページ (2007年5月14日) [Reported by 中野信二]
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