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カプコン、「モンスターハンターフェスタ」決勝大会を開催
日本一の座に輝いたのは福岡地区代表「Jast 25's」!!

6月10日 開催

会場:秋葉原 UDXビル アキバ・スクウェア

 株式会社カプコンは、4月30日の福岡大会を皮切りに、大阪、名古屋、東京、北海道の全国5都市で開催した「モンスターハンターフェスタ (MHF)」の決勝大会を、6月10日に東京、秋葉原のUDXビル「アキバ・スクエア」で実施した。

 この日会場を訪れたのは、全国5都市で開催された予選大会を勝ち抜いた13チーム26名に加え、当日最終予選の参加者169組338名と、抽選によって会場に招待された観戦者222組(1枚の招待ハガキで2名まで入場可能)。観戦者がそれぞれ2名ずつ来場していたとすると、合計で800名近い人たちがアキバ・スクエアに集まったことになる。

 会場には、決勝大会が開催されたメインステージのほか、最終予選が行なわれた大会エリアや各種「モンハン」グッズが販売された物販コーナー、さらに「チャレンジクエスト12」(詳細は後述)の先行配信を実施したクエスト配信コーナー等が出展されていた。

今回も物販コーナーは大盛況。多くの「モンハン」ファンたちが、開場と同時に長蛇の列を作っていた 「モンスターハンタートレーディングカードゲーム」の第2弾の販売が8月10日に開始される


■ 注目の決勝大会!! その前に……

 最終予選が行なわれている間、メインステージ上では、約1カ月に渡って熱戦が繰り広げられた地区大会の総括のほか、開発陣の装備品紹介やチャレンジクエストも行なわれた。

 地区大会の総括では、「ティガレックス討伐」で好タイムを叩き出した上位2チームのプレイムービーを見ながら、回を重ねるごとにプレーヤーのスキルが上がり、それによってクリアタイムも劇的に早くなったことを解説。

 研究が進むにつれて、装備品の組み合わせが片手剣×2やハンマー×2、そして片手剣×ハンマーに絞られ、互いに攻撃を邪魔しないように注意しつつ常に攻撃を当て続けることがタイムアップの鍵を握るとコメントしていた。

 装備品紹介コーナーでは、オチ担当がすっかり板についてきた(?)辻本氏が、今回もインパクト抜群のかぶりもの(頭装備)を披露して会場を沸かせていた。これで終わりかと思いきや、今回は背中に背負った双剣「アイルー君メラルー君」を公開。同武器の素材がもらえるチャレンジクエスト12を、会場内で先行配信することも合わせて発表した。

 装備品紹介のあとは、いつも通りチャレンジクエストに突入。「さっき見た、うまい人たちのプレイは忘れてくださいね」と弱気なコメントを残しつつ狩場へ。今回のお題は「ティガレックス」2頭の討伐。途中、随所に観客を魅了するプレイ(お笑いネタも含む)を連発しながら、ティガレックス2頭の討伐を達成した。

 さらに今回の「MHF」には、自他共に認める「モンハン」ファンである著名人からのビデオレターも届いた。「モンスターハンターポータブル(MHP) 2nd」のCMでもお馴染みの劇団ひとりさんをはじめ、HIGH and MIGHTY COLORさん、笑い飯の西田幸治さん、アメリカザリガニさんが、会場を訪れたハンターたちに激励のメッセージを送っていた。

この日最大のサプライズとなったのは、やはり「アイルー君メラルー君」の製作に必要な素材がもらえるチャレンジクエスト12を、会場内で先行配信したことだろう。その旨が辻本氏から発表された途端、観客から大きな歓声が沸き起こっていた。なお、このクエストの正式な配信日は今のところ未定 「狩るか、狩られるか」をモットーにティガレックスと激闘を繰り広げた開発陣。討伐班とお笑い班にわかれ(?)、ある意味息の合った連携プレイを披露してくれた

 最終予選では、地区大会同様「イャンクック討伐訓練」と「ティガレックス討伐」のタイムアタックを実施。イャンクック討伐訓練で上位12位までのタイムを記録したチームが次のティガレックス討伐に駒を進め、さらにそこでトップ3に入ったチームが当日枠として決勝大会に進出する、というルールで行なわれた。

以上のような流れで最終予選が実施された イャンクック討伐訓練で上位12位に入賞したチーム

 開発陣によるステージイベントや最終予選の途中経過発表など、予定されているイベントが着々と進み、決勝大会の時間が近づくにつれて会場内のボルテージも徐々に上昇。そんな中、ついに最終予選の結果が発表された。

 地区予選に勝るとも劣らないハイレベルな激闘を制し、見事に最終予選組みの代表となったのは「秋葉猟友会」、「元テニス部」、「Gotsummer」の3チーム。「ティガレックス討伐」をわずか2分20秒前後で達成するという驚異のタイムに、開発陣も一様に驚きの表情を見せていた。

当日枠として決勝ステージに進む3チームを決める前に、今後展開される予定の「モンハン」グッズが紹介された。「MHF」のモンハンミュージアムに展示されていた巨大リオレウス。価格はなんと350,000円。6月10日より「GILLGILL.COM」で予約受付中(写真上段左)。モンスターハンター武器フィギュア第三弾「狩猟道具収集生活 2号」(写真上段右)。「Pキャラ」シリーズモンスターハンター(写真下段3点)。


■ 日本一のハンターの座を賭けて全国の猛者が集結

「モンスターハンター2(ドス)」でお馴染みの“歌姫”によるライブステージが、決勝大会開始時と終了時の2回にわけて行なわれた
 当日枠での参加者も決まり、残すはいよいよ決勝大会のみ。公式サイト等でアナウンスがあったとおり、1回戦は「ティガレックス討伐」(闘技場)、準決勝は「テオ・テスカトル討伐」(砂漠)、そして運命の決勝は「ラージャン討伐」(闘技場)によって雌雄が決せられる。

 決勝大会は、1回戦で上位4位以内のタイムを記録したチームが準決勝に進出。同じく準決勝で上位2位以内のタイムを記録したチームが決勝に進出するという流れで進行した。チャレンジは1回限り。モンスターに倒された回数が、1回戦は合計で3回、準決勝と決勝はそれぞれ合計で6回に達した時点でクエスト失敗とみなされ「記録なし」となってしまう。

 地区大会や最終予選での結果は一切関係なし。今日、この場でプレイするクエストを、とにかく1秒でも早いタイムでクリアしたチームが勝者となる戦いがついに始まった。

壇上の16チームによって、日本一のハンターの座を賭けた戦いが繰り広げられた 上位3チームに贈られる「特製リオレウスヘッドトロフィ」

 1回戦は、地区大会でも戦ったティガレックスが相手だけあって、参加したすべてのプレーヤーが行動パターンを熟知しており、1秒を争うまさに手に汗握る白熱した戦いが繰り広げられた。

 1回戦でもっとも特筆すべき点は、地区大会の終盤や最終予選で主流だった片手剣やハンマーではなく、双剣や狩猟笛といったこれまでにはほとんど使われなかった武器を選択するプレーヤーが多かったこと。これについては「開発チームでも、狩猟笛を絡めた組み合わせがもっともタイムが早かった」とコメントしていた。

突然の狩猟笛フィーバーに、狩猟笛をこよなく愛する一瀬氏は「もうニコニコです」と満面の笑みを浮かべていた どの武器を使用する場合でも、罠や爆弾を有効に活用することがタイムを短縮する鍵を握っているようだ 激闘を制したのはこの4チーム。1位のGetsummerは、あと少しで1分台という驚愕のタイムを記録。これは彼らのベストタイムでもあるという

 続く準決勝では、1回戦を勝ち上がった4チームが砂漠での「テオ・テスカトル討伐」に挑む。このクエストに挑むにあたって各チームの面々が選択した武器は、「ポポノタン's」が大剣×ヘビィボウガン、「Jast 25's」が双剣×2、「Gotsummer」が双剣×ハンマー、「藤岡弘、探検隊」が双剣×2。8人中5人が双剣を使用するという結果となった。

 各チーム共に、まずはテオ・テスカトルの出現位置に大タル爆弾を仕掛け、地面に着地する際に毒投げナイフなどを投げて爆発させるのがセオリーとなっていた。あとは、トラップの効かないテオ・テスカトルに対して徹底的に頭部を攻撃する戦法を貫き、ダウンを誘発させてさらに頭部を連続攻撃するというのが基本的な流れとなっていた。

 無駄な動きを極力省いた流れるような動きで頭部を攻撃し続ける準決勝進出者たちのプレイに、モニターを見ながら解説していた開発陣も幾度となく驚きの声をあげていた。

隙をついて、的確に攻撃を決める。ここぞという場面では、相打ち覚悟で攻撃を仕掛けていくこともあった 7分台のタイムを記録した2チームが決勝進出を決めた。両チーム共に、個人のスキルはもちろん、2人の連携プレイの成熟度もかなり高いと感じた

 全国各地の「モンハン」ファンたちによって手に汗握る熱戦が繰り広げられてきた「MHF」も、あとは決勝戦の1試合を残すのみとなった。決勝の舞台に立ったのは、大阪地区代表のポポノタン'sと福岡地区代表のJast 25'sの両チーム。

 決勝戦を始める前に、両チームに対して決勝にかける意気込みが聞かれた。準決勝を1位で通過したポポノタン'sの両名は「ラージャン戦は、ほとんど練習できなかったので、あまり戦略を考えていません。とにかく頑張ります」とやや弱気なコメント。これに対してJast 25'sの両名は「絶対にラージャン(決勝)まで行きたいよね、と2人で話していました。今日、生き様を見せます!」と練習量に裏打ちされた自信を覗かせていた。

 気になる装備のほうは、ポポノタン'sが片手剣×ランスでJast 25'sが狩猟笛×2。この編成を見て「動きの素早い相手に対して、ランスでの攻撃をいかにヒットさせるかが見所」と藤岡氏。さらに一瀬氏が「1度目の笛の効果が切れたときの対処法がポイントになりそう」とコメントしていた。

 「罠で動きを封じている間に頭部を集中攻撃する」という戦法は、テオ・テスカトル戦と同様。両チーム共に、これまで通り、互いの攻撃の邪魔にならないポジション取りで、的確に頭部を攻撃していた。

 試合開始前のコメントを聞く限り、十分な練習を積んできたと思われるJast 25'sは、見ている人すべてが感嘆する完璧な動きを見せてラージャンを圧倒していた。頭への集中攻撃はもちろん、閃光玉で動きを制限している間に笛を吹き直したりするなど、無駄の少ないコンビネーションで戦いを終始有利に進めていた。

 一方のポポノタン'sは、事前にラージャン戦の練習を1度しかしていなかったことが響き、ラージャンに3度倒されてしまうなど、準決勝で見せた華麗なプレイを再現することはできなかった。

 結局、最後まで効率よくダメージを与え続けられたJast 25'sのほうが、わずかに早くラージャンを撃破。この瞬間、「MHF」での日本一のハンターの座に輝いた。最終的には、練習量の差が如実に出てしまう形となった決勝戦だが、攻撃を的確にヒットさせたり、相手の攻撃をギリギリのところでかわすテクニックなどに大きな差は感じなかった。


 これで、「MHF」の全日程が終了。最後にステージを盛り上げてくれた開発陣から次のようなコメントが寄せられて、全国5都市で展開されてきた「MHF」の幕が下ろされた。

小嶋氏「正直、ホッとしています。決勝大会を迎えることができたこともそうですが、毎回たくさんの人が会場を訪れてくれたことが本当に嬉しいです。本当にありがとうございました」

一瀬氏「嬉しいことが3つありました。1つ目は、MCのお姉さんが『MHP 2nd』というタイトル名を覚えてくれたこと、2つ目は狩猟笛が少しだけメジャーになったこと、そして3つ目が、ユーザーさんから面白いゲームを作ってくれてありがとうございますと言われたことです」

藤岡氏「ユーザーのみなさんが、『モンスターハンター』というキーワードのもとに集まってくださるのが、本当に嬉しいです。『モンスターハンター』を作って良かったと心から思えます。みなさんのおかげです、本当にありがとうございました」

辻本氏「地区予選から今日までに、15,000人を超える方々に来場してもらえてとても嬉しいです。みなさんと出会えて、いろいろなことについて会話できたことが、我々の大きな経験のひとつとなりました。ありがとうございました」

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□カプコンのホームページ
http://www.capcom.co.jp/
□「モンスターハンターポータブル 2nd」のページ
http://www.capcom.co.jp/monsterhunter/P2nd/
□「モンスターハンターフェスタ」のページ
http://www.capcom.co.jp/monsterhunter/P2nd/mhfesta.html
□関連情報
【6月1日】カプコン、「モンスターハンターフェスタ」
決勝大会の決勝戦でプレイするクエストを配信
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070601/mhf.htm
【5月17日】カプコン、「モンスターハンターフェスタ」
決勝大会当日に最終予選を開催。参加者と観戦者を募集
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070517/mhfes.htm
【5月14日】カプコン、「モンスターハンターフェスタ」東京地区大会を開催
激戦を制し東京地区代表の座に輝いたのは「へたれ」を含む上位3チーム
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070514/mhf.htm
【4月13日】カプコン、全国大会「モンスターハンターフェスタ」
地区大会当日参加枠の締め切り迫る
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070209/mhf.htm
【2月9日】カプコン、PSP「モンスターハンターポータブル 2nd」
全国大会「モンスターハンターフェスタ」開催決定
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070209/mhf.htm

(2007年6月11日)

[Reported by 中野信二]



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