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会場:秋葉原 UDXビル アキバ・スクウェア
この日会場を訪れたのは、全国5都市で開催された予選大会を勝ち抜いた13チーム26名に加え、当日最終予選の参加者169組338名と、抽選によって会場に招待された観戦者222組(1枚の招待ハガキで2名まで入場可能)。観戦者がそれぞれ2名ずつ来場していたとすると、合計で800名近い人たちがアキバ・スクエアに集まったことになる。
会場には、決勝大会が開催されたメインステージのほか、最終予選が行なわれた大会エリアや各種「モンハン」グッズが販売された物販コーナー、さらに「チャレンジクエスト12」(詳細は後述)の先行配信を実施したクエスト配信コーナー等が出展されていた。
■ 注目の決勝大会!! その前に…… 最終予選が行なわれている間、メインステージ上では、約1カ月に渡って熱戦が繰り広げられた地区大会の総括のほか、開発陣の装備品紹介やチャレンジクエストも行なわれた。
研究が進むにつれて、装備品の組み合わせが片手剣×2やハンマー×2、そして片手剣×ハンマーに絞られ、互いに攻撃を邪魔しないように注意しつつ常に攻撃を当て続けることがタイムアップの鍵を握るとコメントしていた。
装備品紹介のあとは、いつも通りチャレンジクエストに突入。「さっき見た、うまい人たちのプレイは忘れてくださいね」と弱気なコメントを残しつつ狩場へ。今回のお題は「ティガレックス」2頭の討伐。途中、随所に観客を魅了するプレイ(お笑いネタも含む)を連発しながら、ティガレックス2頭の討伐を達成した。
最終予選では、地区大会同様「イャンクック討伐訓練」と「ティガレックス討伐」のタイムアタックを実施。イャンクック討伐訓練で上位12位までのタイムを記録したチームが次のティガレックス討伐に駒を進め、さらにそこでトップ3に入ったチームが当日枠として決勝大会に進出する、というルールで行なわれた。
開発陣によるステージイベントや最終予選の途中経過発表など、予定されているイベントが着々と進み、決勝大会の時間が近づくにつれて会場内のボルテージも徐々に上昇。そんな中、ついに最終予選の結果が発表された。
決勝大会は、1回戦で上位4位以内のタイムを記録したチームが準決勝に進出。同じく準決勝で上位2位以内のタイムを記録したチームが決勝に進出するという流れで進行した。チャレンジは1回限り。モンスターに倒された回数が、1回戦は合計で3回、準決勝と決勝はそれぞれ合計で6回に達した時点でクエスト失敗とみなされ「記録なし」となってしまう。
地区大会や最終予選での結果は一切関係なし。今日、この場でプレイするクエストを、とにかく1秒でも早いタイムでクリアしたチームが勝者となる戦いがついに始まった。
1回戦は、地区大会でも戦ったティガレックスが相手だけあって、参加したすべてのプレーヤーが行動パターンを熟知しており、1秒を争うまさに手に汗握る白熱した戦いが繰り広げられた。 1回戦でもっとも特筆すべき点は、地区大会の終盤や最終予選で主流だった片手剣やハンマーではなく、双剣や狩猟笛といったこれまでにはほとんど使われなかった武器を選択するプレーヤーが多かったこと。これについては「開発チームでも、狩猟笛を絡めた組み合わせがもっともタイムが早かった」とコメントしていた。
続く準決勝では、1回戦を勝ち上がった4チームが砂漠での「テオ・テスカトル討伐」に挑む。このクエストに挑むにあたって各チームの面々が選択した武器は、「ポポノタン's」が大剣×ヘビィボウガン、「Jast 25's」が双剣×2、「Gotsummer」が双剣×ハンマー、「藤岡弘、探検隊」が双剣×2。8人中5人が双剣を使用するという結果となった。 各チーム共に、まずはテオ・テスカトルの出現位置に大タル爆弾を仕掛け、地面に着地する際に毒投げナイフなどを投げて爆発させるのがセオリーとなっていた。あとは、トラップの効かないテオ・テスカトルに対して徹底的に頭部を攻撃する戦法を貫き、ダウンを誘発させてさらに頭部を連続攻撃するというのが基本的な流れとなっていた。 無駄な動きを極力省いた流れるような動きで頭部を攻撃し続ける準決勝進出者たちのプレイに、モニターを見ながら解説していた開発陣も幾度となく驚きの声をあげていた。
全国各地の「モンハン」ファンたちによって手に汗握る熱戦が繰り広げられてきた「MHF」も、あとは決勝戦の1試合を残すのみとなった。決勝の舞台に立ったのは、大阪地区代表のポポノタン'sと福岡地区代表のJast 25'sの両チーム。 決勝戦を始める前に、両チームに対して決勝にかける意気込みが聞かれた。準決勝を1位で通過したポポノタン'sの両名は「ラージャン戦は、ほとんど練習できなかったので、あまり戦略を考えていません。とにかく頑張ります」とやや弱気なコメント。これに対してJast 25'sの両名は「絶対にラージャン(決勝)まで行きたいよね、と2人で話していました。今日、生き様を見せます!」と練習量に裏打ちされた自信を覗かせていた。 気になる装備のほうは、ポポノタン'sが片手剣×ランスでJast 25'sが狩猟笛×2。この編成を見て「動きの素早い相手に対して、ランスでの攻撃をいかにヒットさせるかが見所」と藤岡氏。さらに一瀬氏が「1度目の笛の効果が切れたときの対処法がポイントになりそう」とコメントしていた。
試合開始前のコメントを聞く限り、十分な練習を積んできたと思われるJast 25'sは、見ている人すべてが感嘆する完璧な動きを見せてラージャンを圧倒していた。頭への集中攻撃はもちろん、閃光玉で動きを制限している間に笛を吹き直したりするなど、無駄の少ないコンビネーションで戦いを終始有利に進めていた。 一方のポポノタン'sは、事前にラージャン戦の練習を1度しかしていなかったことが響き、ラージャンに3度倒されてしまうなど、準決勝で見せた華麗なプレイを再現することはできなかった。 結局、最後まで効率よくダメージを与え続けられたJast 25'sのほうが、わずかに早くラージャンを撃破。この瞬間、「MHF」での日本一のハンターの座に輝いた。最終的には、練習量の差が如実に出てしまう形となった決勝戦だが、攻撃を的確にヒットさせたり、相手の攻撃をギリギリのところでかわすテクニックなどに大きな差は感じなかった。
小嶋氏「正直、ホッとしています。決勝大会を迎えることができたこともそうですが、毎回たくさんの人が会場を訪れてくれたことが本当に嬉しいです。本当にありがとうございました」 一瀬氏「嬉しいことが3つありました。1つ目は、MCのお姉さんが『MHP 2nd』というタイトル名を覚えてくれたこと、2つ目は狩猟笛が少しだけメジャーになったこと、そして3つ目が、ユーザーさんから面白いゲームを作ってくれてありがとうございますと言われたことです」 藤岡氏「ユーザーのみなさんが、『モンスターハンター』というキーワードのもとに集まってくださるのが、本当に嬉しいです。『モンスターハンター』を作って良かったと心から思えます。みなさんのおかげです、本当にありがとうございました」
辻本氏「地区予選から今日までに、15,000人を超える方々に来場してもらえてとても嬉しいです。みなさんと出会えて、いろいろなことについて会話できたことが、我々の大きな経験のひとつとなりました。ありがとうございました」
□カプコンのホームページ (2007年6月11日) [Reported by 中野信二]
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