カプコン、PS3/Xbox 360「デビル メイ クライ 4」 プレミアム完成披露会を開催
1月31日 発売予定(PS3版、Xbox 360版)
発売日 未定(WIN版)
価格:8,390円(PS3版、Xbox 360版)
未定(WIN版)
CEROレーティング:C(15歳以上対象)
|
小林 裕幸氏(上写真:右)と伊津野 英昭氏(同:左) |
株式会社カプコンは、1月31日に発売予定のプレイステーション 3/Xbox 360/Windows PC用スタイリッシュアクション「デビル メイ クライ 4」のプレミアム完成披露会を六本木ヒルズ「TOHOシネマ」にて開催した。価格は各8,390円で、CEROレーティングはC(15歳以上対象)。WIN版は、発売日、価格ともに未定。なお、1月24日から体験版が配信される予定。
本イベントは、スタイリッシュアクション「デビル メイ クライ4」完成を記念して行なわれるもの。プレスおよび業界関係者向けの「完成披露会」と、ゲーム中に使用されるムービーを特別編集して上映する「スペシャル試写会」の2部構成で、後者は事前応募により招待された一般ファン200人が参加。ここではプレス発表会に関するレポートをお届けする。
冒頭の挨拶でプロデューサーの小林裕幸氏は「本作は2005年のE3で発表しました。次世代向けのプラットフォームで、どういうふうにシリーズを展開していったらいいかディレクターの伊津野(英昭氏)と話をしてきまして、やはり『新しいお客さん、シリーズのファン、両方をうまく取り入れたいな』という考えのもと、新主人公『ネロ』という、今までの主人公『ダンテ』とは違う、魅力的なキャラクタを作り上げることに成功した」と、新旧主人公の存在について言及。その成果については「これまでのプロモーションの反響、そして発売後にわかると自信を持っている」と力強くコメントした。
会場では、ディレクターの伊津野 英昭氏によるデモプレイが行なわれた。デモプレイには、PS3とXbox 360の両方を使用。「差は当然ないんですが、一応説明しておきます」という小林氏の説明後、PS3でネロ、Xbox 360でダンテのデモプレイがそれぞれ行なわれたが、シアターの巨大スクリーンで見ても両プラットフォームで違いは感じられない。
伊津野氏は、まず「オートマチックモード」を披露。本モードはアクションゲームが苦手な人でも快適に遊べるよう作られたモードで、マニュアルモードでは複雑な一連の攻撃動作を自動で行なってくれるというもの。本誌でも既にご紹介しているネロの魔人化、デビルブリンガーを使った移動、ゲージを使ったソードやガンアクション、PS3版でSIXAXISを使った視点変更、巨大なボスキャラとの戦闘などが披露された。
特に、すでにムービーなどで公開されているが、画面に収まりきらないボスと思われる敵との戦闘の一部も公開された。その巨大さと強大なパワーに圧倒されるが、敵にとりつくなど様々な仕掛けが施されているようなデモプレイだった。
イベントの後半では、ムービーディレクターの下村 勇ニ氏とネロをイメージして作られた書き下ろしテーマソングを提供した「L'Arc~en~Ciel」のメッセージビデオが上映されたほか、ゲストとしてグラビアアイドルの川村ゆきえさん、モーションキャプチャーアクターのジョニー・ヤング・ボッシュさん(ネロ役)、ルーベン・ラングダンさん(ダンテ役)が登場し、それぞれ華を添えた。
【下村 勇ニ氏】コメント | 【L'Arc~en~Ciel】コメント |
|
|
「ネロというキャラクタは感情的に行動し、愛する者のために戦う。ダンテとは異なる、ガムシャラな感じ“感情的な表現”を追求しました。アクションの見せ場は、ネロの熱い感情、心の動きをアクションで表現したところなど、すべて! あとは、我らがダンテがどこまで遊んで、楽しんでアクションしているか。完成版を見て思ったのは、映像クオリティの高さ。前作とは違う表情の機微。喜怒哀楽が凄く細かく伝わってくる。それでいて、より映画に近い完成度。ゲームムービーを超えた感覚。そのあたりを見ていただければ嬉しいです」 |
「シリーズは初代からずっとやってます。初めてやったときは『新しい種類のゲームが“きた”な』と思いました。体験版からやってましたねぇ。結構やりました。『4』のテーマソングをやらないか? という話をマネージャーからきいたとき『あぁ、これはyukihiroだなぁ』と思っていたら、やっぱり曲を書いてきて。絵がはまったやつを見たときは、ユッキー『デビル メイ クライ』を愛しているなぁと思いました。いい感じです。みなさん、このテーマソング『DRINK IT DOWN』が収録されている『デビル メイ クライ 4』を、どうぞ楽しんでください」 |
|
【川村ゆきえさん】 | 【ジョニー・ヤング・ボッシュさん】 | 【ルーベン・ラングダンさん】 |
|
|
|
|
ネロを演じたジョニー・ヤング・ボッシュさんは苦労した点として、「僕は右利きなので、左で剣を扱うのが難しかったですね」とコメント。人気シリーズの主役と言うこともありかなりのプレッシャーを感じたという。しかし「台本をもらい読むと、僕なりのアプローチで役を演じられる自信ができた」という。さらにネロというキャラクタについては「複雑なキャラクタなので戸惑いもあったが、大切な人(キリエ)を奪われる気持ちを大切に表現したいと思った」と続けた。現場では下村氏と相談することによってキャラクタを堅め、作り上げていった結果が収められているという。
一方、「デビル メイ クライ 3」から引き続きダンテを演じたルーベン・ラングダンさんは「前作との違いとして留意した点は、台本を読み下村氏と相談しながら新たな一面を魅せるようキャラクタを作り上げていった」という。ただ、「前作のイメージはそのままにしたかった」ということで、「楽しいイメージを保ったまま成長しているように演じた」のだとか。
「スペシャル試写会」で初めて通して映像を観たという両氏にお気に入りのシーンを伺ったところ、ルーベンさんは「ネロとダンテの掛け合いのシーンがいくつかあるが、そこは気に入っている。それとエンディングかな」ということで、プレーヤーの皆さんにはぜひともエンディングまでたどり着きその映像を堪能して欲しい。ちなみに、デモシーンだけで120分ほどあるのだとか。
ジョニーさんは「気に入ったシーンをひとつ選ぶのは難しい。全てを観て欲しい。『デビル メイ クライ』のアクションが素晴らしいところもあるが、ネロとキリエのラブストーリーの側面も観て欲しい」とコメントし締めくくった。
デモプレイで強調されたのは「アクションゲームが苦手な人でも大丈夫」、「豪快かつ派手で多彩なアクション」の2点。デモプレイがすべてオートマチックモードで行なわれたのは、恐らく「ネロやダンテは格好いいけど、実際のゲーム本編は難しくて投げ出してしまいそう」というカジュアル層を強く意識してのことだろう。極端な話、コアなアクションゲーマーは放っておいても“良作を勝手に嗅ぎつけて”もりもりプレイしてくれるが、カジュアル層は“キッカケ”や“フック”がないと手をつけてくれない。さらにいえば、立て続けに繰り出されるスピーディかつ激しいアクションを目の当たりにして「これは難しそう」と先入観を抱いてしまうかもしれない。オートマチックモードは、そうした懸念をすべて払拭する“セーフティネット的存在”といえる。
硬派なゲーマー諸氏には「随分とゆとり仕様だなぁ」と嘆かれるかもしれないが、筆者はこれでいいと思っている。腕に自信があればマニュアルモードでプレイすればいい。「デビル メイ クライ」シリーズは“魅せる”プレイが重要なゲームスタイルなので、マニュアルモードで自分だけのカッコイイプレイを追求することはゲーマーにとってのモチベーションとなるはずだ。
一方で、苦手な人はオートマチックモードを使い、次世代グラフィックで展開する美しいグラフィック、ストーリー、キャラクタを堪能すればいい。もしかしたら、そうしたカジュアル層が本作をキッカケに「今度はマニュアルモードで遊んでみようかな」と、ゲーマー的向上心に目覚めてくれるかもしれない。個人的にも、これだけ綿密かつゴージャスに練りこまれたアクション大作はそうそうないだけに「デビル メイ クライ 4」が、なるべく多くの人々の耳目に触れ、そして実際にプレイされることを願ってやまない。
(C)CAPCOM CO., LTD. 2008 ALL RIGHTS RESERVED. ※画面は全て開発中のものです
□カプコンのホームページ
http://www.capcom.co.jp/
□「デビル メイ クライ 4」のページ
http://www.capcom.co.jp/devil4/
□関連情報
【1月15日】カプコン、PS3/Xbox 360「デビル メイ クライ 4」
新武器「パンドラ」と「白銀の巨人」の情報を公開
http://watch.impress.co.jp/docs/20080115/dmc4.htm
【1月7日】カプコン、PS3/Xbox 360「デビル メイ クライ 4」
ファイナルトレーラーからの最新映像を公開
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080107/dmc4.htm
【2007年12月25日】カプコン、PS3/Xbox 360/WIN「デビル メイ クライ 4」
悪魔の右腕がさらなる力を解放した姿“魔人ネロ”
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20071225/dmc4.htm
【2007年12月20日】SCEJ、「PS3 “デビル メイ クライ 4”プレミアムBDパック」
「デビル メイ クライ 4」のソフト・プレミアム映像を同梱
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20071220/ps3.htm
【2007年12月18日】カプコン、PS3/Xbox 360「デビル メイ クライ 4」
プロデューサー小林裕幸氏が同作への熱い想いをアピール
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20071218/dmc4.htm
【2007年10月26日】カプコン、PS3/Xbox 360/WIN「デビル メイ クライ 4」
教団の紋章が刻まれた鎧をまとう「白い騎士」の存在を公開
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20071026/dmc4.htm
【2007年10月22日】カプコン、PS3/Xbox 360/WIN「デビル メイ クライ 4」
フォルトゥナ城と悪魔「メフィスト」を公開
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20071022/dmc4.htm
【2007年9月22日】「東京ゲームショウ2007」カプコンブースレポート
全タイトルに試遊台を設置。「デビル メイ クライ 4」が大人気
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070922/cap.htm
【2007年8月30日】カプコン、PS3/Xbox 360「デビル メイ クライ 4」
GC 2007で公開された最新トレーラームービーを公開
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070830/dmc4.htm
【2007年7月26日】カプコン、PS3/Xbox 360「デビル メイ クライ 4」
ネロとダンテの対決シーンを公開
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070726/dmc4.htm
【2007年7月21日】ネロとダンテの対決、新キャラクタなど最新情報を公開!
カプコン、PS3、Xbox360「デビル メイ クライ 4」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070721/dmc4.htm
【2007年7月17日】SCEJ、「PLAYSTATION PREMIERE 2007」開催
平井氏、新型PSPをポケットから取り出しアピール。各メーカーの新作PS3ソフトがズラリ
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070717/pp1.htm
【2007年7月17日】SCEJ、「PLAYSTATION PREMIERE 2007」
発表タイトルスクリーンショット集~PS3・サードパーティ編~
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070717/pps.htm
【2007年5月18日】カプコン、PS3/Xbox 360/WIN「デビル メイ クライ 4」
公式プレサイトでダンテのプレイ映像等を公開
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070518/dmc.htm
【2007年5月1日】カプコン、新デビルブリンガーなど最新情報を公開!
PS3、Xbox 360「デビル メイ クライ 4」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070501/dmc4.htm
【2007年3月20日】カプコン、「デビル メイ クライ 4」マルチプラットフォームで発売決定
プレイステーション 3版、Xbox 360版は同時発売を予定
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070320/dmc4.htm
【2005年5月17日】カプコン、プレイステーション 3に参入
スタイリッシュアクション「デビルメイクライ4」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20050517/capps3.htm
(2008年1月22日)
[Reported by 豊臣和孝]
Q&A、ゲームの攻略などに関する質問はお受けしておりません
また、弊誌に掲載された写真、文章の転載、使用に関しましては一切お断わりいたします
ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp
Copyright (c) 2008 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.
|