【Watch記事検索】
最新ニュース
【11月30日】
【11月29日】
【11月28日】
【11月27日】
【11月26日】
【東京ゲームショウ2007レポート】

「東京ゲームショウ2007」カプコンブースレポート
全タイトルに試遊台を設置。「デビル メイ クライ 4」が大人気

9月20日~23日 開催(20、21日はビジネスデイ)

会場:幕張メッセ
入場料:当日1,200円、前売1,000円
    小学生以下無料


 今回のカプコンブースは、プレイステーション 3/Xbox 360/WIN用「デビル メイ クライ 4」を始め、Wii用「WE LOVE GOLF!」や同「バイオハザード アンブレラ・クロニクルズ」など、合計で8タイトルを出展している。すべてのタイトルで試遊台が設置され、数多くの来場者たちの注目を集めていた。

 中でも特に多くの人を集めていたのは、「デビル メイ クライ 4」、「バイオハザード アンブレラ・クロニクルズ」、プレイステーション 2/Wii用「戦国BASARA2 英雄外伝(HEROES)」のコーナー。ビジネスデーだというのにそれぞれ、12時前からすでに40~50分待ちの列を作るほど。「デビル メイ クライ 4」と「戦国BASARA2 英雄外伝(HEROES)」については、女性の姿も多く見られた。


■ PS3/Xbox 360/WIN「デビル メイ クライ 4」

2008年初頭 発売予定

価格:未定

 カプコンの代表作「デビル メイ クライ」シリーズの最新作。今作では、かつて人々のために戦ったと言われている悪魔「魔剣士スパーダ」を神と崇める魔剣教団の「教団騎士」に属し、中でもズバ抜けた実力を持つ若き戦士「ネロ」が主人公として活躍する。2008年初頭発売予定で、価格は未定。

 「デビル メイ クライ 4」コーナーには、PS3版、Xbox 360版の試遊台をそれぞれ11台ずつ設置。試遊台では、製品版のゲームの流れを最初から体験できる「殲滅」と、氷結の悪魔フロスト、獄炎の覇者ベリアルとの戦いを楽しめる「断罪」という2つのモードが収録されており、いずれかを自由に選んでプレイすることができる。約10分交代の総入れ替え制で試遊は進められる。

 PS3版、Xbox 360版ともにプレイしてみたが、どちらも内容はまったく同じ。「殲滅」では、敵を倒しながらマップを探索し、要所で挿入されるチュートリアルで操作法を学びながらゲームを進めていく。一方「断罪」では、スタート後すぐにフロスト戦に突入。撃破するとベリアルとの戦いに移行する。なお、ムービーをスキップするなどして急いで先に進めば、「殲滅」でもボス戦までたどり着ける。

 チュートリアルでは、敵を空中に打ち上げる「ハイローラー」や攻撃を回避する「エスケープ」など、敵と戦う上で必須のテクニックが紹介される。しかも、技の解説と操作法が紹介された直後に、そのテクニックを利用することになる場面もあり、ゲームを先に進めているだけで一通りの操作を身につけられる。久しぶりに(おそらく「2」以来)「デビル メイ クライ」シリーズをプレイした筆者でも、1回目のプレイでほとんどの操作を覚えることができた。

 PS3版とXbox 360版で違いを感じたのは、ロックオンボタンを押しながら繰り出すアクションの操作性。Xbox 360のコントローラは、RBボタンがやや小さめに作られているため、A、B、X、Yといったボタンと同時押しする際に、RBから指が離れてしまうことがあった(特にYとの同時押し)。個人差はあるだろうが、ここぞという場面で操作ミスとなってしまうのは痛い。アクションゲームを快適に楽しむ上で、操作性は重要な要素のひとつだと思っている筆者としては、少し残念なところ。

 とはいえ、「デビル メイ クライ」シリーズのウリである、ボタンをポンポンと押すだけで華麗なアクションを次々と繰り出せる爽快感はしっかり継承されている。PS3版、Xbox 360版ともに混雑具合は同じくらいだったので、プレイしてみたい人は1日のスケジュールの中で優先度を上げておくといいかもしれない。

 ちなみにチュートリアルで確認できた技は、前述した「ハイローラー」および「エスケープ」のほか、ダッシュ斬りを繰り出す「ストリーク」、右腕を伸ばして特定のオブジェクトをつかむ「ヘルバウンド」、敵を引き寄せる「スナッチ」、敵を捕捉する「ロックオン」、本作から新たに追加された投げ技「バスター」、剣の攻撃力を上げる「イクシード」の8種。

【スクリーンショット】
(C)CAPCOM CO.,LTD. 2008 ALL RIGHTS RESERVED.

■ Wii「WE LOVE GOLF!」

2007年冬 発売予定

価格:未定

 Wiiリモコンをゴルフクラブに見立て、実際にスイングするように体を動かしてボールを打つゴルフゲーム。パワー調整をスイングの振り幅で、スライスやフックといった球筋の打ちわけをWiiリモコンをひねることで行なう。2007年冬発売予定で、価格は未定。

 設置されていた試遊台は合計で16台。先日の発表会レポートでもお伝えした、「シーサイドリゾートG.C.」と「ルクソールデザートC.C.」の2つのコースが収録されている。使用できるキャラクタはコースごとに決まっており、「シーサイドリゾートG.C.」はメグを、「ルクソールデザートC.C.」はシュンで攻略していく。約10分経ったら交代。

 操作方法やインプレッションに関しては、発表会の記事で紹介したのでここでは割愛させていただく。今回は、ほかの人がプレイするのを後ろから観察していたのだが、ここで気づいた点がひとつ。トップの位置まで振り上げた腕を、自動的に動くカーソルがミートエリアの中心に向かって戻り始めるのと同時に動かしてしまう人が多かった。

 本来なら、自動的に動くカーソルがミートエリアの中心に向かって戻り始めても、しばらくはトップの位置をキープしたまま待ち、ミートエリアと重なるタイミングに合わせてスイングするのが正解で、それに気がつくまでに(筆者も含め)やや時間を要していたようだ。

【スクリーンショット】
(C)CAPCOM / CAMELOT
※画面は開発中のものです

■ Wii「バイオハザード アンブレラ・クロニクルズ」

11月15日 発売予定

価格:7,340円(通常版)
   8,610円(Wiiザッパー同梱版)


 本作では、「バイオハザード」シリーズでおなじみのアンブレラを軸としたストーリーが展開する。シリーズ初となるガンシューティングゲームで操作はいたってシンプル。銃を撃ちまくることの爽快感をコンセプトに、ガンシューティングが苦手な人でも楽しめるようなゲーム性となっている。11月15日発売予定で、価格は通常版が7,340円、Wiiザッパー同梱版が8,610円。

 ブース内には、Wiiザッパーでプレイする台が5台、Wiiリモコンでプレイする台が3台の合計8台の試遊台を設置。プレイ時間が約10分を経過もしくはゲームオーバーになった時点で交代となる。試遊台では、「バイオハザード 0」のストーリーをベースとしたシナリオ「黄道特急事件」の序盤を体験することができる。

 ゲームは、Wiiザッパー、Wiiリモコンのどちらを使用する場合でも、もう片方の手にヌンチャクを握ってプレイする。基本操作は、Bボタンで射撃、Cボタンで武器選択、Zボタンでアクション(拾うなど)、コントロールスティックで視点移動となっている。さらに、Zボタンを押しながらヌンチャクを振ることでナイフ攻撃を繰り出すことができ、同じくZボタンを押しながらBボタンを押すことで手榴弾を投げることができる。

 初心者向けの要素だと感じたのは、弾切れになった状態でBボタンを押すだけでリロードできる点と、特定の場所までゲームを進めると自動的にリロードが始まる点、さらにヌンチャクを振ることで繰り出せるナイフ攻撃が非常に強力なところ。このおかげで、かなり難度が下がっていると言える。

 演出面でも「バイオ」らしい仕掛けが満載。キャラクタが振り向いたとき(自動的に移動する)にゾンビが目の前にいてビクッとさせられたりするなど、背筋がヒヤリとする場面が随所に見られた。

【スクリーンショット】
(C)CAPCOM CO.,LTD. 2007 ALL RIGHTS RESERVED.

■ Wii「宝島Z バルバロスの秘法」

10月25日 発売予定

価格:6,090円

 Wiiリモコンの持ちかた・使いかた自体が、ステージ内に隠された謎を解くための鍵を握るこれまでにはなかったタイプの謎解きアドベンチャー。収録されている謎は、合計で100種類以上にも及び、アイテムやギミックによってWiiリモコンの使いかたが変化する。例えば、門の扉を開けるための鍵を使うときは、Wiiリモコンをひねる、という具合。

 試遊台は、全部で8台。約10分プレイしたら次の人と交代となる。試遊台では、まず最初に「ジャングル遺跡」の「とざされた石室」をプレイ。ここで、基本操作やステージ内の仕掛けを解くためのコツなどを、スタッフのかたにヒントをもらって実際に謎を解きながら覚えていく。「とざされた石室」のクリア条件は、石室の中にある宝箱を開けること。そのために、石室の扉を開くのに必要な鍵を手に入れ、宝箱までの行く手を遮る仕掛けをクリアしていく。

 時間内に「とざされた石室」をクリアできたら余った時間を使って、ジャングル遺跡を含む4つのマップ内に存在するステージの中で、スタッフのかたオススメのいずれかのステージに挑戦できる。筆者は火山にあるステージにチャレンジしたが、途中で時間切れとなってしまった。

 全体的な感想としては、Wiiリモコンを使って仕掛けを解いていくのが実におもしろい。特に、鍵を取るためにある物(ネタバレにならないよう曖昧な表現にした)をひっぱる動作をしたり、鍵を開けるときにWiiリモコンをひねったりと、実生活の中にも存在する“動き”をするのが妙にリアルで楽しかった。

【スクリーンショット】
(C)CAPCOM CO.,LTD. 2007 ALL RIGHTS RESERVED.

■ そのほかの出展タイトル

【PS2/Wii「戦国BASARA2 英雄外伝(HEROES)」】
用意されている試遊台は10台。いずれもPS2版となっている。約10分で順番待ちの人と交代する。本作の魅力は、なんといっても、迫力のあるアクションを簡単な操作で次々と繰り出せるところ。適当にボタンを連打していても敵をまとめて倒すことができるため、アクションゲームが苦手な人でも存分に楽しめるだろう。順番待ちの人の4割程度が女性だったのもうなずける。11月29日発売予定で、価格はPS2版が5,480円、Wii版が7,340円。CEROレーティングはB(12歳以上対象)
(C)CAPCOM CO.,LTD. 2006, 2007 ALL RIGHTS RESERVED.

【PS2/PSP「グランド・セフト・オート・バイスシティ・ストーリーズ」】
設置されていた試遊台は10台で、すべてPSP版。本作にはCEROレーティングが設定されているため、18歳未満の人は試遊スペースに入場できない。プレイしようと思っている人は、免許証等の身分証明書を忘れずに。試遊台では、アメリカの臨海都市マイアミをモチーフとした「バイスシティ」で、喧嘩上等なんでもアリの自由奔放な生活を体験することができる。試遊スペースにいるスタッフのかたもこのゲーム性に合わせたのか、操作方法を教えてくれたあとは「なにかわからないことがあったら聞いてください」と放任主義だった。12月6日発売予定で、価格はPS2版が5,229円、PSP版が4,179円。CEROレーティングはZ(18歳以上のみ対象)
(C)2007 Rockstar Games, Inc.

【PS2「MotoGP 07」】
ブース内に2台の試遊台を設置。約10分が経過もしくは1レースが終わった時点で次の人と交代する。試遊台には、今シーズンの「MotoGP」の公式データをもとに再現された、18のサーキットと21のライダー・バイクが収録されている。またバイクの挙動を好みに合わせて調整できる機能が搭載されているため、初心者の人は多少雑に操作しても転ばない「アーケード」を、腕に自信のある人は無理にバイクを倒すと転倒してしまう「シミュレート」をという具合に、自分の腕に合わせて難度を調整することができる。11月1日発売予定で、価格は7,340円
(C)2007 Capcom Entertainment, Inc. MotoGP and (C) 2007 Dorna Sports, S.L. Used under license. ALL rights reserved.

【PS2「アルカナハート」】
設置されていた試遊台は合計で2台。約10分が経過したら交代となる。試遊バージョンでは、11人のプレーヤーキャラの中から好きなキャラクタを選択してCPUとの対戦を楽しむことができた。残念ながらデュアルショックでのプレイとなるため、コマンドの複雑な技を出すのが難しく、思い通りにキャラクタを動かせるまでには至らなかった。2D対戦格闘だけに、やはりスティックでプレイしたかったところ。10月11日発売予定で、価格は6,090円。CEROレーティングはB(12歳以上対象)
(C)EXAMU Inc. / AQI


■ 「ロックマン20周年記念 スペシャルステージ」

 最後に、本日(9月21日)に行なわれたステージイベントのうち、生誕20周年を迎える「ロックマン」の制作秘話が語られるイベント「ロックマン20周年記念 スペシャルステージ」の模様をお伝えする。

 イベントの開始時間になると、歴代「ロックマン」の紹介ムービーがモニターに映し出された。ほかのイベントと同様に、間髪いれずに進行役のかたが登場するのかと思いきや、およそ5分に渡って映像のみが流れ続けた。ムービーだけで5分というとかなりの時間だが、これは、現在までにそれほど多くの「ロックマン」シリーズが発売されてきたという証と言えるだろう。

 ムービー終了後、進行役のかたに続いて壇上に上がったのは、ロックマンの生みの親である稲船氏。自ら一番のファンと語る「ロックマン」の話をできるとあってか、ニコニコしながら登場してきた姿が印象的だった。

 あらかじめ用意しておいた質問に、稲船氏が答えるという形でイベントは進行した。質問は、「Q1.もっともお気に入りのシリーズを教えてください」、「Q2.思い入れのあるキャラクタや、そのキャラクタに関するエピソードを教えてください」、「Q3.ファンの皆様へのメッセージ&ロックマンシリーズを育て上げてきたご自身の思いをお願いします」の3つ。これまでの苦労話や、「ロックマンシリーズ」の制作を通して学んだことなどを交えながらそれぞれの質問に対して回答していた。

 稲船氏の制作秘話が終わると、「流星のロックマン2」のプロデューサー堀之内氏が登壇。友達との絆によってロックマンを変身させることができる「トライブオン」のもっとも上のランク「トライブキング」の存在や、Wi-Fi通信に対応することによって世界中のプレーヤーと対戦することができるようになった(多人数対戦も可能)など、同作に関する最新情報を惜しげもなく披露してくれた。

 なおこのイベントを最後まで見た人には、20周年記念のイラストがデザインされた特製バッグがプレゼントされる。9月22日にもこのイベントが開催(13時スタート予定)されるので、稲船氏の思い出話や「流星のロックマン2」の最新情報、そして特製バッグが気になる人はカプコンブースの特設ステージに足を運んでみては?

「ロックマン」シリーズを振り返るムービーからイベントがスタートした 入社当時の思い出話などを交えながら、質問に答えていた これが「トライブキング」の姿


□カプコンのホームページ
http://www.capcom.co.jp/
□「カプコン 東京ゲームショウ2007」の特設サイト
http://www.capcom.co.jp/game/event/tgs_2007
□CESAのホームページ
http://www.cesa.or.jp/
□「東京ゲームショウ2007」のページ
http://tgs.cesa.or.jp/
□関連情報
【9月21日】「TGS2007」カプコンブースイベントレポート PSP「モンスターハンターポータブル 2nd G」リリース決定!!
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070920/cap.htm

(2007年9月22日)

[Reported by 中野信二]



Q&A、ゲームの攻略などに関する質問はお受けしておりません
また、弊誌に掲載された写真、文章の転載、使用に関しましては一切お断わりいたします

ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp

Copyright (c)2007 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.