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【連載第13回】大人による大人のための洋ゲー連載

Game Dudeの「大人のための海外ゲームレポート」

弾いた! 叩いた! 歌った!! 音ゲーレポート3連発!!
まずは米国音ゲーブームの火付け役を遊び倒す

Guitar Hero III: Legends of Rock

  • ジャンル:音楽ゲーム
  • デベロッパー:Neversoft
  • パブリッシャー:RedOctane / Activision
  • プラットフォーム:Xbox 360 / プレイステーション 3 / プレイステーション 2 / Wii
  • 価格:59.99ドル(北米向け英語版)、99.99ドル(ギターコントローラ同梱版)、PS2/Wii版はそれぞれ49.99ドル、89.99ドル
  • レーティング:ESRB:Teen(13歳以上)
  • 発売日:10月28日(発売中)


 ハッピーメリークリスマス!! 欧米でホリデーシーズンの定番ゲームと言えば、FPSとかRTSと言ったジャンルを想像する読者も多いだろう。確かにそれらのジャンルは今でも定番だが、ここ2年くらいでそれら以上の勢いでガツンとデカくなったジャンルがあることはご存知だろうか? それが日本で言うところの「音ゲー」なのだ。

 日本で音ゲーと言うと、コナミの「ビートマニア」シリーズを筆頭にそれに類する一連のフランチャイズが特に有名だ。欧米で旋風を巻き起こしたのが、今回ご紹介する「Guitar Hero」シリーズだ。

 日本と欧米で大きく違うのは、「ビートマニア」はアーケードでヒットしたフランチャイズなのに対して、「Guitar Hero」は最初からコンシューマーゲームとして設計され、家庭でギターを弾く楽しさを提案したところだ。前作「Guitar Hero II」は、PS2/Xbox 360の両プラットフォームで実に300万本というビッグヒットを記録。今回、ホリデーシーズンに合わせて発売された「Guitar Hero III」は、まさにこの冬一番の注目作といっても過言ではないのだ。

 この状況に対して異を唱えたのが、Electronic Artsだ。EAは世界最大手パブリッシャーの威信を賭けて、「Guitar Hero」に対する挑戦状として、このホリデーシーズンに「Rock Band」を投入。主要ジャンルで競合し合うActivision vs EAの熾烈な争いが、いよいよ音ゲーにも飛び火し、今年の年末商戦はかなりアツいのである。

 「Guitar Hero」がギタリストだけなら、「Rock Band」はそのタイトルからも想像できるように、ロックバンド全体を丸ごとゲーム化してやるぜ!という考えから生まれている。なんとギターだけではなくドラムとヴォーカル、ベースまで盛り込んだ、まさに究極の音ゲーといっても良いパッケージで構成されている。

 暮れも押し迫り、おめでたいクリスマスとお正月も迫り、連休も近いということで、洋ゲーファンのひとりとして、ここは欧米のブームに乗って音ゲーで勝手に盛り上がってみた。というわけで、「大人のための海外ゲームレポート」は年末企画として全3回に渡って音ゲーを紹介していく。第1回では音ゲーブームの火付け役である「Guitar Hero III」を取り上げたい。正直に告白すると、筆者が大量の身銭を切って立てたこの企画、今更後には引けないのである!!

【「Guitar Hero III」vs「Rock Band」】
わずか第3作目にして押しも押されぬメジャーブランドに成長した「Guitar Hero III」(左)。EAより飛び出したチャレンジャー「Rock Band」(右)。その勝敗のゆくえや如何に?

【お断り】
 当連載でご紹介したゲームは日本国内で流通しているハードウェアでは動作を保証するものではありません。編集部では海外版ハードウェア・ソフトウェアを輸入して紹介しています
 この記事を読んで行なった行為によって、生じた損害はGAME Watch編集部および、メーカー、購入したショップもその責を負いません
 GAME Watch編集部では、この記事についての個別のご質問・お問い合わせにお答えすることはできません



■ 日本未進出タイトル「Guitar Hero」シリーズとはナニモノなのか?

ゲームの見た目はオーソドックスな音ゲーのデザイン
複数の超個性的なキャラクタが用意されている
 「Guitar Hero」シリーズは、アメリカンドリームを地で行くゲームだ。その歴史をひもとくと、2005年にRedOctaneとHarmonix Music Systemsの2社がコラボレートして生まれたのが初代「Guitar Hero」となる。だが、そこに至る経緯は若干複雑だ。

 RedOctaneは設立当初、ビデオゲームのオンラインレンタルサービスを本業としていたが(米国ではゲームのレンタルが認められている)、その後、事業を改め、ダンスゲーム用のコントローラーなどを開発・発売する。2005年にはプレイステーション 2のパブリッシングライセンスを獲得し、同年に「in The Groove」というダンスゲームを発売している。

 一方、Harmonixは独立系スタジオで、一貫して音にこだわったゲームを世に送り出していることで知られている。2001年にPS2用で発売した「FreQuency」(発売はSCEA)を皮切りに、「Karaoke Revolution」シリーズ(発売はコナミ)などが挙げられる。

 音楽ゲーム用の周辺機器開発に実績のあるパブリッシャーRedOctaneと、音楽ゲームで多数の実績があるスタジオ・Harmonixとの組み合わせで生まれたのが、2005年のホリデーシーズンに発売された初代「Guitar Hero」なのだ。

 その後、RedOctaneがActivisionに買収され、同フランチャイズがActivisonのものになり「Guitar Hero II」のPS2版が2006年のホリデーシーズンに発売されると、たちまち80万本を売り上げ、12月の米国ゲームソフト売上の第2位にランキングされるという快挙を成し遂げた。これは、第1位のXbox 360用「Gears of War」の81万5,000本に続くものとなっている。

 2007年の4月にはXbox 360版「Guitar Hero II」が発売され、PS2/Xbox 360両バージョンのセールスは、今年の7月時点で約300万本という、音楽ゲーム単体のジャンルとしては新記録を成し遂げ、約3年間の土壌づくりはあったものの、「Guitar Hero」というタイトルだけで音楽ゲームジャンルを新たに築きあげた点は実に興味深い。

2006年開催のE3でのRedOctaneブースの風景。ここはいつもライブ演奏をしていた。不覚なことに、まだこの頃は筆者も音ゲーがここまで欧米でブームになるとは思ってなかった

今作はアニメムービーが多数収録されている 魅せる演奏でギャラを稼ごう


 そして今回ご紹介するのがそのシリーズ最新作となる「Guitar Hero III Legends of Rock」だ。前作からの変更点として、まず大きいのが開発元の変更がある。ActivisionによるRedOctane買収に伴い、同シリーズの開発をしていたHarmonixが離れ、抜けた部分を「Tony Hawk's」シリーズで有名なActivision傘下のスタジオNeversoftが担当することになった。

 次に発売されるプラットフォームが大幅に拡充されている。従来のプレイステーション 2 / Xbox 360に加えてプレイステーション 3 / Wiiの2機種が追加され、ActivisionタイトルのMac版を発売していることで知られるAspyre Mediaより、Windows版およびMac版も発売され、携帯機を除いた、ほぼ全ての現行プラットフォームを網羅している。

 今回はXbox 360版でプレイしてみたが、ダウンロードコンテンツやWii版固有の独自機能などを除いて、内容は他のプラットフォーム版も変わらない。ギターコントローラー同梱版とソフトのみの単体版が発売されているが、圧倒的に知名度が高いのは、横長のパッケージが圧巻の前者だろう。

 ギターコントローラーは新たにXbox 360 / プレイステーション 3版がGibsonのLes Paulを、プレイステーション 2版がKramerのVanguardというそれぞれ実在するエレキギターを模したデザインになっている。(当然オフィシャルで認可されている物だ)前作「Guitar Hero II」用のギターコントローラーもそのまま流用可能で、もちろん標準のコントローラーでもゲームは問題なくプレイする事が可能だ。

 ゲームモードは、課題をクリアしていくことでストーリーが進んでいくキャリアーモードと、各種ゲームモードで他のプレーヤーと競うマルチプレイモードの2つに加え、本作ではCO-OPキャリアーモードが追加されている。これはキャリアーモードをオフラインで2人のプレーヤーでクリアしていくというもの。対戦ルールにも新しくバトルモードが追加され、前作で築いたシステムをベースに順当なバージョンアップを遂げている。

 本作には実在のギタリストとしてSlash(Guns N' RosesおよびVelvet Revolverのギタリスト)と、Tom Morello(Rage Against the MachineおよびAudioslaveのギタリスト)の2名がゲーム中のキャラクタとして登場し、一定条件をクリアするとキャリアーモードに登場したボスもプレーヤーキャラクタとして使えるようになる。

ある日ギタリスト募集の広告を見つける所から始まる ギターテクニックで伝説のロックミュージシャンを目指そう
CO-OPキャリアーなら2人で演奏をすることが可能 お互いのミスを補完しあうこともCO-OPプレイならできる
ギターコントローラーがなくてもプレイはできるので安心 演奏が終了すると、評価が表示される。目指せ100%
ギターは実在するモデルを多数用意している プレーヤー以外のメンバーにもちゃんとカメラ視点が用意されている




■ 観客を興奮の渦に巻き込んで、ギターバトルに勝利せよ!!

キャリアーモードは全8章で構成されている
ショップへ行けばおニューのギターが君を待っている
 「Guitar Hero III」のメインモードとなるのがキャリアーモードだ。キャリアーモードは全部で8章にわかれており、ギタリスト募集中の新進気鋭のロックバンドにプレーヤーが参加して、世界的に人気のバンドに成長していく過程を描いている。

 キャリアーモードでは自分の分身となるキャラクタを作成できるが、カスタマイズの度合いはやや中途半端かなといったところ。この辺はプレーヤーの感性次第かもしれないが、顔・髪型よりもアパレル関係の作り込みが弱いと感じた。一方、プレーヤーキャラクタが持つギターは、ほとんど全てが実際に販売されているギターで、この辺の作り込みはさすがにソツがない。

 ストーリーはアニメ仕立てになっており、絵柄はいかにもアメリカンなクセのある絵なのだが、ゲームの雰囲気的にキレイな絵は合わないので問題なし。ゲーム中のビジュアルも、このアニメに準じたキャラクタが登場する。

 難易度はイージーから始めるのがセオリーだ。まずはこの難易度からスタートしてキャリアーモードを一巡した後に、次の難易度にステップアップしていく方が、自分の腕が上達していくのが実感できるし、ゲームをプレイする上でも楽しい。

 イージーの難易度であれば、ギターの弦は3本しか使わないので、2~3曲もこなせばすぐに慣れることができる。実は筆者もそうなのだが、音ゲーに素地がない人は、EASY以上の難易度でプレイしても即、挫折するだけなので、素直に一番カンタンなところから修行を積んでいったほうが良い。

 システムは画面を見れば一目瞭然だが、一般的な音ゲーと同じで、5つの色に分かれたラインがギターの各弦に相当しており、上から降ってくる玉のようなものを画面下部のラインでタイミングよく各色に相当したボタンを押していく。タイミングよく押せれば演奏成功、ハズれたら失敗だ。

 ゲームのルールはシンプルで、画面中に「Rockメーター」というメーターがある。うまく演奏し続ければ針が右に触れていき、観客もノリノリになってくる。反対に演奏をミスし続ければ針が左に触れていき、観客は興ざめ、左に振り切ったらその場で演奏中止、ゲームオーバーになってしまう。

 演奏をミスせずにうまく続けていると、「スターパワー」が発動する。スターパワーを維持したまま演奏を続けると、演奏で入るスコアが2倍から最高4倍まで変わってくる。もちろん途中でミスをしてしまうと、最初からやりなおしになる。

 プレーヤーは演奏が終わるまでRockメーターを常に気にして演奏をし続ければ良い。演奏の出来栄えは全てプレーヤーのテクニック如何に左右されるので、完璧な演奏を目指して何度もチャレンジし続けるのが、このゲームの正しいプレイスタイルと言えそうだ。

 章の最後にはボスキャラクタが登場することがある。ボスはSlashやTom Morelloなどの実在のギタリストがプレーヤーの演奏終了後に突然乱入し、ギター勝負を挑んでくる。ゲームの中とは言え、実在のギタリストとのタイマン勝負はゲームが最高潮に盛り上がるポイントだ。

 ボスが登場したらギターバトルのスタート、このゲームモードではスターパワーの代わりに「バトルパワー」という要素があり、演奏をミスらずにうまくつないでバトルパワーを発動させれば、スコアのかわりに相手のRockメーターが下がって行くという仕様になっている。自分のギターテクニックが、相手のテクニックを圧倒する様子をゲームに落とし込んだと考えれば良さそう。

 演奏中にゲットできるアイテムを駆使して相手の演奏を邪魔することでRockメーターをバトルパワーで削るよりも効率良く落として行くこともできる。勝利条件はただひとつ、相手のRockメーターを先に0にすること。

 ギターバトルを実際にプレイしてみた感じでは、アイテムの使い所が非常に重要で、ゲットしたアイテムを慌てて投入しても効果は薄い。相手の演奏が忙しくなるタイミングで発動させれば、ミスの連発を誘発させやすい。アイテムは曲の後半からほとんどゲットできなくなるので、のんびり悠長にプレイをしていると曲が終わって振り出しに戻ることになってしまうため、なるべくの短期決着を心がけたい。

 ゲームに慣れたらミディアム以降の難易度にもチャレンジしたい。同じ曲でもググっと難易度が上がり、最初はボタンを押すのも困難なスピードの速さに徐々に適応できるようになってくると、何ともいえない爽快感があり、このゲームを飽きずに何度もプレイしてしまうのだ。

ミスなしで100連続達成!! スターパワーを発動させてスコアアップを目指せ
スターパワー発動中、通常の4倍でスコアが入る Slash登場!ギターバトルのスタートだ
アイテムを駆使して相手のRockメーターを下げよう Slashを倒してまた一歩伝説に近づいた!
アンコールを求められたら応じるのがプロの流儀だ あこがれのギタリストとの共演が実現




■ 70曲以上の新旧含めた名曲・話題曲を収録、DLCで更なる展開もあり!

お金があればゲーム内ショップでレコードを買える
 「Guitar Hero III」には、新旧織り交ぜたロックの名作が収録され、その数はボーナストラックやダウンロードで提供されている曲を加えると、現時点で70曲を超えるという充実したラインナップを誇り、しかも大多数の曲がマスターレコーディングで収録されているため、音楽ゲームとして同作の価値観を一層高めている。一言で言うとゴージャス!なのだ。

 収録曲は、Guns N' Rosesの“ Welcome to the Jungle”など、プレイしていてまさにロックだっ!と盛り上がる曲から、Weezerの“ My Name Is Jonas”など落ち着いた曲まで、新旧様々な著名アーティストの曲まで、洋楽ファンなら一度は聴いたことがある曲が揃っているのが嬉しい。各ゲームモードごとに収録されている曲は以下の通りだ。

◇キャリアーモード

スポンサーがつけば一度にまとまった金額をゲット!
 このゲームモードは、各章用意された4曲のうち3曲をクリアすれば先の章に進むことができる。特定の章で登場するボスキャラクタとの対決曲はオリジナルのもので、特に曲名はついていない。曲自体はAdd-Onコンテンツで提供されているので、そちらにリストを入れている。

 各章最後にはアンコールが用意されており、リストを見るとアンコール曲には他の曲と比較してよりメジャーなアーティスト、曲名が採用されているようだ。

“Slow Ride” - Foghat
“Talk Dirty to Me” - Poison featuring Bret Michaels
“Hit Me with Your Best Shot” - Pat Benatar
“Story of My Life” - Social Distortion
“Rock and Roll All Nite” - Kiss (アンコール曲)

“Mississippi Queen” - Mountain
“School's Out” - Alice Cooper
“Sunshine of Your Love” - Cream
“Barracuda” - Heart
“Bulls on Parade" - Rage Against the Machine (アンコール曲)

“When You Were Young” - The Killers
“Miss Murder” - AFI
“The Seeker” - The Who
“Lay Down” - Priestess
“Paint It, Black” - The Rolling Stones (アンコール曲)

“Paranoid” - Black Sabbath
“Anarchy in the U.K.” - Sex Pistols
“Kool Thing” - Sonic Youth
“My Name Is Jonas” - Weezer
“Even Flow” - Pearl Jam (アンコール曲)

“Holiday in Cambodia” - Dead Kennedys
“Rock You Like a Hurricane” - Scorpions
“Same Old Song and Dance” - Aerosmith
“La Grange” - ZZ Top
“Welcome to the Jungle” - Guns N' Roses (アンコール曲)

“Black Magic Woman” - Santana
“Cherub Rock” - The Smashing Pumpkins
“Black Sunshine” - White Zombie
“The Metal” - Tenacious D
“Pride and Joy” - Stevie Ray Vaughan (アンコール曲)

“Before I Forget” - Slipknot
“Stricken” - Disturbed
“3's & 7's” - Queens of the Stone Age
“Knights of Cydonia” - Muse
“Cult of Personality” - Living Colour (アンコール曲)

“Raining Blood” - Slayer
“Cliffs of Dover” - Eric Johnson
“The Number of the Beast” - Iron Maiden
“One” - Metallica

◇CO-OP キャリアー

 2人で協力してストーリーを進めて行くCO-OPキャリアーモードは、通常のキャリアーモードに比べて章の数が少ないが、アンコールの際にシングルプレイでは登場しない曲を演奏することができる。

“Sabotage” - Beastie Boys (アンコール曲)
“Reptilia” - The Strokes (アンコール曲)
“Suck My Kiss” - Red Hot Chili Peppers (アンコール曲)
“Cities on Flame with Rock and Roll” - Blue Oyster Cult (アンコール曲)
“Helicopter” - Bloc Party (アンコール曲)
“Monsters” - Matchbook Romance

◇ボーナストラック

ボーナストラックはコツコツと増やしていこう
 キャリアーモードにあるショップ、ギターセンターで売られているレコードを購入することで、ボーナストラックを増やしていくことができる。ゲーム内通貨で1枚500ドルもするので、なかなかコレクションしていくのが大変だが、25曲もあるので全て集めれば、ゲームの楽しさがより広がる。

 ラインナップとしては、'80年代~現代までの著名なロックバンドの曲が選曲されており、日本国内ではあまり一般的ではないアーティストも含まれているが、後の音楽シーンに多大な影響を与えたバンドも多く、ロックファンにはたまらない品揃えだ。

“Avalancha” - Heroes del Silencio
“Can't Be Saved” - Senses Fail
“Closer” - Lacuna Coil
“Don't Hold Back” - The Sleeping
“Down 'N Dirty” - LA Slum Lords
“F.C.P.R.E.M.I.X.” - The Fall of Troy
“Generation Rock” - revolverheld*
“Go That Far” - Bret Michaels Band
“Hier Kommt Alex” - Die Toten Hosen
“I'm in the Band” - The Hellacopters
“Impulse” - An Endless Sporadic
“In the Belly of a Shark” - Gallows
“In Love” - Scouts of St. Sebastian
“Mauvais Garcon” - Naast
“Metal Heavy Lady” - Lions
“Minus Celsius” - Backyard Babies
“My Curse” - Killswitch Engage
“Nothing for Me Here” - Dope
“Prayer of the Refugee” - Rise Against
“Radio Song” - Superbus
“Ruby” - Kaiser Chiefs
“She Bangs the Drums” - The Stone Roses
“Take This Life” - In Flames
“The Way It Ends” - Prototype
“Through the Fire and Flames” - DragonForce

◇Add-Onコンテンツ

多数のダウンロードコンテンツが用意されている
 「Guitar Hero III」の特徴として、Xbox LiveマーケットプレイスもしくはPLAYSTATION Storeで追加の曲をダウンロードコンテンツとして提供している。曲はテーマごとに最大3曲程度のパックになっており、一部はXbox Liveマーケットプレイスの独占コンテンツになっている。

 これらのコンテンツをインストールすることで、ゲーム本編に収録されていない曲を演奏することが可能になる。現時点で純粋な追加アーティストはFoo Fightersのみではあるが、今後も様々なアーティストの曲が提供されることが期待できそうだ。

 Xbox 360版限定ではあるが、同プラットフォームの代表作といっても良い人気FPSゲーム「Halo」のメインテーマも提供されており、パブリッシャーの枠を越えた人気ゲームソフト同士のコラボレーションも実施されているのが面白い。

 ダウンロード曲として提供されているパックのうち、Companion Packに関しては別売のゲーム・サウンドトラックCDを購入した人だけがダウンロードできる特典になっており、CDに付いてくるコードを「Guitar Hero III」公式サイトで入力する必要がある。

 Velvet Revolver PackおよびFoo Fighters Packは有料で提供されており、それぞれの価格はXbox 360版が500マイクロソフトポイント、プレイステーション 3版が6.25ドルで提供されている。

・Companion Pack:(Xbox 360版のみ)※サントラCD特典
“ Carcinogen Crush” - AFI
“ Tina" - Flyleaf”
“ Putting Holes in Happiness” - Marilyn Manson

・Foo Fighters Pack:(Xbox 360 / プレイステーション 3版のみ)※有料提供
“ All My Life” - Foo Fighters
“ The Pretender” - Foo Fighters
“ This Is a Call” - Foo Fighters

・Velvet Revolver Pack:(Xbox 360 / プレイステーション 3版のみ)※有料提供
“ She Builds Quick Machines” - Velvet Revolver
“ Slither” - Velvet Revolver
“ Messages” - Velvet Revolver

・Boss Battle Track Pack:(Xbox 360 / プレイステーション 3版のみ)※無料提供
“ Tom Morello Guitar Battle” - Tom Morello
“ Slash Guitar Battle - Slash”
“ The Devil Went Down to Georgia - Steve Ouimette”

・Halo Theme MJOLNIR Mix:(Xbox 360版のみ)※無料提供
“ Halo Theme MJOLNIR Mix” - O'Donnell/Salvatori/Vai



■ 初心者でもしっかり遊べ、完成度も高い音ゲーの教科書的タイトル

 「Guitar Hero III」はシリーズ3作目ということで、安定したクオリティを備えたゲームとして“音ゲー”の魅力を堪能することができる。開発を担当しているスタジオが変わったことで、ややゲームの雰囲気も変わり、音楽ゲームファンだけではなく、全てのゲームファンに向けて受け入れやすい内容に進化した印象を受ける。

 特にキャリアーモードにアニメーションを多用したストーリーを盛り込むことで、ゲームをプレイする目的を高め、プレーヤーがゲーム内容に対して親しみやすくさせた点や、要所に著名なアーティストをボスキャラとして登場させ、プレーヤーと対決させるというわかりやすく、ゲームらしい展開は、これまで音ゲーに関心のなかったプレーヤー層への訴求に一役買っている。

 本作はタイトル名が表すように、ロックバンドのギタリストというポジションをいかに楽しませるか?ということに焦点をあてたゲームなので、ゲーム機付属のコントローラーでプレイすることは可能ではあるが、これではあまりにも味気ない。「Guitar Hero」とギターコントローラーは一対になって初めて完成されると言っても過言ではない。

 ギターコントローラーをもし2本用意することができれば、CO-OP キャリアーモードでシングルのキャリアーモードとは異なるストーリーで友人や家族とロックの共演を楽しむことができる点は、米国のゲームプレイスタイルと、あらゆる層にゲームが深く浸透していることを象徴しているように窺えて面白い。

 ただせっかくオンライン機能を備えたハードウェアで展開する以上は、オンライン上でのマッチングによるCO-OPキャリアーモードも用意して欲しかったところなのだが、残念ながらオンラインで対応しているのは純粋なCO-OPプレイ(協力プレイ)のみとなっており、ギターゲームに付き合ってくれる友達(もしくは家族)がいないとゲームの全モードをコンプリートできず涙目、という状況は次回作以降での解消を期待したいところだ。

 日本では、アクティビジョン・ジャパンよりPlayStation 2およびPlayStation 3、Wii版の発売が告知されているが、残念ながら発売日は未定になっている。ゲーム内容的に特に日本語化されている必要もないのだが、興味のあるゲームファンにはぜひプレイしてもらいたい一本なので、早く日本でも容易に購入できる環境が整うことを願いたい。

ジャパンツアーもあるキャリアーモード、最後に立ちはだかる相手は果たして人間なのだろうか!?全ての困難をギターテクニックで乗り越えて目指せ伝説のロックスター!

Guitar Hero(TM) III: Legends of Rock (C) 2007 Activision Publishing, Inc. Guitar Hero is a trademark and Activision and RedOctane are registered trademarks of Activision Publishing, Inc. Covered by one or more of the following patents: U.S. Patent Nos. 5,739,457, 6,018,121, 6,225,547, 6,347,998, 6,369,313, 6,390,923, 6,425,822, 6,645,067 and 6,835,887; patents pending. All Gibson marks, logos, trade dress, guitar models and related rights provided pursuant to license from Gibson Guitar Corp. The ratings icon is a registered trademark of the Entertainment Software Association. All other trademarks and trade names are the properties of their respective owners. All rights reserved. Activision authorizes use of this Guitar Hero(TM) game only in combination with a Guitar Hero(TM) controller provided by Activision or a standard game controller provided with a game console. Any other use is expressly prohibited. No other license, express or implied, is granted.

□「Guitar Hero III: Legends of Rock」公式ホームページ(英語)
http://www.guitarhero.com/



■ 次回予告・あのデカい箱を空輸したぜ!「RockBand」

 海外ゲームレポート第14回目は、コンソールゲーム史に残るかもしれない空前の箱のデカさを誇る「RockBand(Special Edition)」を2回にわけてご紹介する。実際に3名ほど集まってマルチプレイなども試みてみたので、本作に注目している読者諸氏はご期待いただきたい。もう、マジで筆者の部屋に箱を置く場所がないので困っている次第だ。

鎮座という言葉が相応しいサイズの箱 開封後返品不可を通告する紙


(2007年12月19日)

[Reported by Game Dude]



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