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会場:東京・エスコルテ青山
「MPO+」の全国決勝大会は、11月26日から12月1日の6日間に渡り、全国を東日本と西日本の2地区にわけてオンライン上で行なわれた予選大会の勝者12名によって、日本最強の座を賭けた戦いが繰り広げられる大会。予選大会には、4,000名以上の応募が殺到し、その中から抽選で出場権を獲得した1,296名によって激戦が展開された。
本稿では、東京・エスコルテ青山で繰り広げられた、東日本の代表6名による地区代表および日本最強の座を賭けた熱戦の模様をお伝えする。
「『MPO+』地区代表決定戦」では、個人戦デスマッチ/模擬戦(VR)モードで1ラウンド5分の戦いを2試合行なう。戦いの舞台は、1試合目が「Pill Box」、2試合目が「Kill House C」。2試合終了時の合計スコアの上位3名が決勝戦に駒を進める。 うかつに視界の開けた場所に移動すると、ヘッドショットで倒されてポイントを与えてしまうことが予想されたため、互いに建物の影に身を隠して隙を狙う慎重な展開になるかと思われた。 ところが、試合開始直後から真っ向勝負の激しい銃撃戦が展開。マップ内を積極的に動き回り、相手を発見したら即射撃という荒々しいバトルが繰り広げられた。 相手と正面から撃ち合うときには、各選手ともにその場で屈伸したり、細かく左右に動いて頭部を狙いにくくしつつ、自分もヘッドショットを狙うのがセオリーとなっていた。 ただでさえ、動いている相手の頭部を狙わなければならず、さらに自分も相手に的を絞らせないようにするために激しく動いているにも関わらず、数秒でどちらかがヘッドショットを決めるというハイレベルな戦いが繰り広げられた。 そんなレベルの高い激闘を制し、決勝戦への出場権を獲得したのは、QUICKIE選手、IVE選手、[CNCM]TAKO選手の3名。2試合の合計スコアは、QUICKIE選手が76、IVE選手が73、[CNCM]TAKO選手が67という結果になった。3名ともヘッドショットの精度が高い。
東日本で代表決定戦が行なわれている間、西日本の会場でも3名の地区代表者を決める戦いが繰り広げられた。東日本に勝るとも劣らない激戦を制したのは、AIGLE選手、HABOC選手、WHITE WATER選手だった。
■ 「『MPO+』決勝戦」
決勝戦でも、相手を見つけたら的を絞らせないように細かく動きながら頭部を狙いあうという、地区代表決定戦とまったく同じ内容で試合が進行した。 序盤は、うまく流れを掴んだWHITE WATER選手が24ポイントを荒稼ぎ。2位は[CNCM]TAKO選手で3ポイント。あっという間に21ポイントもの大差をつけて主導権を握る。その後もWHITE WATER選手は安定してポイントを稼ぎ、残り約7分の段階で44ポイントまでスコアを伸ばす。
この時点で、2位は[CNCM]TAKO選手で23ポイント。先ほどのポイント開示から約2分間で、WHITE WATER選手、[CNCM]TAKO選手ともに20ポイントを稼いだことになる。しかしその差は変わらず。
WHITE WATER選手がこのまま勢いに乗って日本一の座を勝ち取るかと思われたが、ここから予期せぬ展開が待ち受けていた。なんと、その後の約2分間でWHITE WATER選手は2ポイントしか稼ぐことができなかった。 その間に、先ほどのポイント報告では15ポイントで4位だったQUICKIE選手が21ポイントを獲得して36ポイントまでスコアを伸ばし2位に上がってきた。次いで[CNCM]TAKO選手が32ポイントで続く。 さらにその後の1分間で、WHITE WATER選手は2回倒されてしまい3ポイントマイナスの43ポイントに。2位は7ポイント加点したQUICKIE選手で43ポイント、3位は[CNCM]TAKO選手で41ポイント。試合開始から約7分が経過した段階で、こつこつとポイントを稼いできた2人の選手がついにWHITE WATER選手を捉えた。 そして残り時間が2分を切った段階で、ついに1位が入れ替わる。ここまで根気強くポイントを積み重ねてきた[CNCM]TAKO選手が17ポイントプラスの58ポイントで1位に躍り出た。さらに、先ほど34ポイントで4位だったIVE選手が49ポイントまで伸ばして2位に。結局WHITE WATER選手は、この段階で3位まで順位を落とした。 ここからは、試合終了までポイントの開示はなし。上位の選手が展開する倒し倒されの激戦を、目には見えない合計スコアを想像しながら、来場者たちは見つめていた。
気になる最終順位は、1位が72ポイントで[CNCM]TAKO選手、2位が61ポイントでIVE選手、3位が53ポイントでWHITE WATER選手、4位が39ポイント(Kill数15)でAIGLE選手、5位が39ポイント(Kill数13)でQUICKIE選手、6位が3ポイントでHABOC選手となった。 最終的には、試合開始から安定してポイントを積み重ねてきた[CNCM]TAKO選手が日本最強の座を勝ち取った。序盤波に乗りポイントを荒稼ぎしたWHITE WATER選手は、中盤以降急激に失速。残りの約5分で9ポイントしか加点できなかった。 上記のランキングを見てもらえばわかる通り、Kill数(KL)自体は1位から3位までで2しか変わらない。それなのに、合計スコアで19ポイントも差がついているのは、HEADSHOTSで倒した数の差によるものだと思われる。[CNCM]TAKO選手だけ15と、2位、3位に4の差をつけている。
見事な大逆転劇を演じた[CNCM]TAKO選手。リザルトが示しているように、10分間という長丁場にも関わらず、終始安定して頭部を狙撃していたのが印象的だった。
■ 小島プロとの対戦も実施された「MGO」体験会
試遊機では、「Ambush Alley」というステージで、6対6のチームデスマッチをプレイする機会が設けられた。途中、松花氏を含む小島プロ4人との対戦も催されるなど、正式サービスの開始が待たれる同作を来場者たちは思う存分楽しんでいた。
□KONAMIのホームページ (2007年12月17日) [Reported by 中野信二]
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