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今回の出展タイトルは、全国のアミューズメント施設で稼動しているシリーズの続編が大半を占めていた。映像出展は、9月に開催された「第45回アミューズメントマシンショー」同社ブースで高い注目を集めた大型マスメダル「ガリレオファクトリー」と、人気3D対戦格闘「バーチャファイター」シリーズ最新作「バーチャファイター5 Ver.D」の2タイトル。
「バーチャファイター5 Ver.D」は、新モード「ノックアウト・トライアル2」、「オープンバトル」、新アイテムなどを追加。ノックアウトトライアル2は、プレーヤーが“海賊”となり“7つの海”の制覇を目指すという一風変わったシチュエーションで戦いが行なわれる。オープンバトルは、店舗内でひたすら戦ってポイントを稼ぎランク上位を目指すという公式バトル。スタッフが常時張り付いて進行を管理する必要はなく、一度設定したらあとはイベント終了まで筐体側で運営してくれるという、人手が足りない店舗には大変ありがたい機能だ。どちらも稼動時期は未定。
■ セガネットワーク対戦麻雀MJ4
「トレーニングモード」は、日本プロ麻雀協会の女流プロ雀士「大澤ふみなプロ」が先生役となりプレーヤーを指導してくれるというもの。2回ロンすれば勝ちとなる「2回アガリ麻雀」、常時2翻しばりの「リャンハンシバリ麻雀」、相手のリーチが見えない「透明リーチ麻雀」などの特殊ルールで対戦し、牌効率や手役の作り方などを実践形式で学んでいく。本モードには、独自の階級「トレーニングLV(レベル)」が設定されており、継続してプレイすることで少しずつレベルが上がっていく。 公式モードでは、前作で雀荘モード限定だった「3人打ちルール」を採用したリーグ戦が新登場。3人打ちならではのスピーディな展開、大物手狙いの迫力ある闘牌が楽しめる。細かいところでは、「部分鳴き無し解除」などのサポート機能に「ニ鳴き」などの新設定が加わったのもファンには嬉しい要素だ。
前作のデータ引継ぎは、もちろん可能。モバイルやPCと連動して戦績、分析、アイテム管理などが可能なMJ.NETの機能も強化される。日本プロ麻雀協会所属のプロ雀士150人以上が参戦する対決イベントも予定されており、麻雀ファンには再び熱い日々が訪れることは間違いない。2008年稼動予定。
(C)SEGA ■ 三国志大戦3
「軍師カード」は、これまでの“縦”ではなく“横”向きで扱われる。他の武将カードのように直接戦闘には関わらず、コストも消費しない。軍師の役割は、ひらたくいえば“従来の兵法”そのもの。ただし、役割を置き換えただけではなく「3」らしい工夫が施されている。 軍師カードには「兵略」と「陣略」というふたつの“奥義”が記載されている。兵略は、前作までの兵法とほぼ同じ。発動すると自軍武将に特定の効果を与える。陣略は、対戦前に“その奥義が有効となるエリア”を設定する。設定方法は、盤面に軍師カードを置くだけ。レーダー画面に範囲が赤く記されるため、攻撃重視なら相手陣地寄り、防御を優先するなら自分陣地など、発動させる状況を想定して設定するといい。発動後は、最初に指定された範囲内に入った武将に「武力+1、知力+1」などの特定効果を与える。効果の範囲や内容は、もちろん軍師によって異なる。 奥義を使うには、画面右下にある「奥義メーター」を消費する。奥義メーターは、ゲームの進行とともに少しずつ蓄積されていく。必ずしも同じとは限らないが、奥義メーターはMAXで使用すると100パーセントの効果を発揮し、早めに使うとそのぶん効果が薄くなる。また、発動させた時点のゲージの長さが“持続時間”となるため、MAXで発動させたほうが効率的であることは間違いない。ただし、このあたりのさじ加減は、戦況やプレーヤーの戦略でだいぶ変わってくるだろう。 対戦前、プレーヤーは「兵略」と「陣略」どちらを使うかをあらかじめ決めなくてはならない。前作同様に成長要素があるためひとつの奥義を使い続けてもいいが、対戦前に相手の武将カードを確認できるため「これならこっちのほうが効果的だな」と使いわけることも可能。ちなみに、軍師カードを使うのは対戦前の奥義設定時のみ。サテライト中央下にあるホルダーは、設定したあとでカードをなくさないよう置いておくためだけの場所だ。 武将カードはすべて新規描き下ろしで、カード右上には「天」、「地」、「人」マークのいずれかひとつが刻印されている。これは“軍師カードの相性”を示したもの。軍師カードの「兵略」、「陣略」にも、武将カード同様に「天」、「地」、「人」マークが設定されており、選択した奥義と一致する武将カードが多いほど、奥義ゲージの初期値が長くなる。前作「2」のカードも(一部をのぞき)使えるが、旧カードには「天」、「地」、「人」マークがないため、既存プレーヤーにとっては悩ましいところだろう。 前作で好評を博したシングルプレイ専用モードは「英傑伝」となりさらにパワーアップ。ストーリーの流れに従って各ステージをクリアしていくのだが、その途中で「敵武将を3人倒せ」などの緊急指令が下される。指令をクリアできなくても罰則はないが、クリアするとボーナス点が入る。ステージクリア後はスコアによる評価が下され、全国ランキングやスコアランキング争いが楽しめる。ひとくちにシングルプレイといっても、ただ黙々とプレイするのではなく、目標やモチベーションをもって臨めるというわけだ。 また、これまでは停止していないと攻撃できなかった弓兵が少しずつ歩きながら攻撃できる「走射」の追加、モバイルネットワークサービス「三国志大戦.NET」でチームを作るとオリジナル軍旗が作れるなど、細かい部分にもさまざまなパワーアップがほどこされている。
筆者がプレイして思ったのは「今作は新規プレーヤーにもきちんと目が向けられているなぁ」ということ。一見すると、軍師カードの登場で兵法(奥義)が複雑化したように思えるが、実際には「効果が整理された」ため、択一的で非常にわかりやすい。筆者のごとき初心者では「兵略」と「陣略」どちらが有利かはわからないが、それを差し引いても、効果範囲内に入れば「あぁ、今これは効いているんだな」と実感できるし、軍師というキャラクタが与えられたことで「軍師=奥義」と覚えやすくなっている点も見逃せない。コアなプレーヤーが多く手をこまねいていた人も、本作なら「あぁ、これなら『3』で大戦デビューしてみるのもいいかな」と思えるだろう。2007年冬稼動予定。
(C)SEGA ■ セガ ネットワーク クラブ カジノ Ver.2
追加されたポーカーゲームは「ドローポーカー」と「テキサスホールデム」。ドローポーカーは、各プレーヤーに手札5枚を配布する、日本でもっともなじみのあるポーカーゲーム。手札を交換して役を作り、交換カードを駆け引きの材料とする。シンプルなので、慣れない人はこちらのほうが遊びやすいだろう。 「テキサスホールデム」は、全米のカジノでもっともポピュラーとされるゲーム。各プレーヤーに手札2枚が配られたところでゲーム開始。最初のBETが終わったら、すべてのプレーヤーが共用するカード3枚がテーブルの上に公開される。続くBETの後に共有カードがさらに2枚追加され、残りプレーヤーがふたり以上いる場合はBETの後にショウダウンとなる。なお、テキサスホールデムはマッチングされた対戦相手とノーリミットルールで最大9ゲームの勝負を行なう「トーナメントモード」がプレイできる。
プレイ中にチャレンジボール3つを集めると、チャレンジゲームに挑戦可能。チャレンジボールは勝負に勝つとランダムで獲得でき、集めたボールの色でゲームの期待度が変化する。ダブルアップに成功したりジャックポットを獲得すれば、大量のチップが手に入る。アバターのアイテムも大量に追加されたほか、SC.NETに加入していればカードの再発行が可能になるなど、バージョンアップの内容としては実に堅実といえる。2008年稼動予定。
(C)SEGA ■ 「メダリンク」 ~「UNO the Medal」
遊び方は、いたってシンプル。画面下を流れているカードを狙ってルーレットを回し、止まったカードが場札と同じ数字ならメダル獲得。同じ色であれば、その色のミニゲームゲージが増えていき、同じカードかWILDカードであれば、そのカードが獲得できる。ミニゲームゲージがMAXになると、色事に異なるミニゲームがプレイできる。
7枚のカードを集めたら、CPUと「UNO」で勝負するジャックポットゲームに発展。このとき「あれ、普通に『UNO』をプレイしたら、やたらと時間がかかるのでは?」と思われたかもしれないが、本作はカード番号1~4が含まれておらず、そのぶんスピーディにプレイできる。手札がすべてなくなればジャックポットで大量メダル獲得。ここで面白いのは、本作はWILDカードでの「アガリ」が認められていること。文字どおり万能カードとなっており、なるべく多く手元に保持しておきたいところだ。2008年春稼動予定。
(C)SEGA ■ ダービーオーナーズクラブ 2008 フィールザラッシュ
筐体を見回してまず目に付くのは、ホワイトを基調にライトグリーンを配した色使い。メインモニター、サテライト、ターミナル、いずれも清潔感のあるデザイン。黒を基調とした同社メダルゲーム「スターホース2 サードエボリューション」の重厚な印象とは対照的だが、ふたりがゆったりと座ってプレイできるシートのサイズなどから、こちらはカップルで遊ぶことも想定した配色なのかもしれない。 プレイには「オーナーカード」と「馬カード」の2種類を使用。オーナーカードは無くてもプレイできるが、プレーヤー名、勝負服、各種戦績などの個人データが残せるため、正式稼動時にはやはり必須といえそう。馬カードは、オーナーカードよりも断然薄い、超薄型ICカードを採用。これは、馬カードを複数持つプレーヤーが多いための配慮だが、ここでふと「そういえばこのシリーズ“DOC廃人”という言葉まで生み出しているんだよなぁ」ということを思い出す。裏を返せば、それだけ熱中できる面白さの証でもあるのだが……。ちなみに、オーナーカードは200プレイ、馬カードは60プレイまで対応。ただし、馬は30戦前後で引退させたほうが色々な意味で無難らしく、次世代を考えるならきちんと計画を立ててプレイしたほうが良さそう。 新規ゲームスタート時は、父馬と母馬を選択。ここで生まれた仔馬が、はれてプレーヤーの愛馬となる。今回はショーバージョンということで結構甘く設定されていたようだが、実際には何も考えず選ぶと大変なことになりそう。なお、厩舎シーンではときおり「この仔は高い潜在能力を持っているようです」などという能力に関するメッセージが表示される。気になる人は、注意して画面をチェックしておくといい。 調教シーンは、レースと双璧をなす重要なパート。馬の能力がゲージで表示され、選んだ調教メニューにより変化する項目がひとめでわかる。足りない部分を補うか、それとも長所を伸ばすかは悩みどころ。メニューごとに「ゴールタイムを○×:△□にあわせろ」、「併せ馬と一緒にゴールしろ」などの指示が出るが、適当にやると散々な結果しかでない。逆に、細心の注意を払いベストな結果を出すと、馬のパラメータがグンとあがる。最高の結果は本当に“パーフェクト”もしくはそれに近い状態じゃないと表示されないが、そのぶん成功したときの喜びはひとしお。なお、調教の成果によって直後の食事メニューが変化する。いいものを食べさせたければ、調教を頑張るしかない。 調教が終わると、その後に行なわれるレースにエントリー。コースのレイアウトが表示されるシーンでは、愛馬に近い能力を持った他プレーヤーの馬が「ライバル」として表示される。この馬に勝つとボーナススコアが入るため「他の誰に負けても、あいつにだけは……!」と気合が入ること必至だ。 レースでは、スピードを落として体力を回復する「抑え」、体力の消耗を押さえつつ加速する「追い」、スピードは出るが体力の消耗が大きい「ムチ」を基本に愛馬をコントロール。最終直線では、馬場の状態を見て左右カーソルボタンで「内」、「中」、「外」などラインを変えられる。自分で操作するゆえに、理想のレース運びが成功したときの「してやったり」感は本当に素晴らしいものがある。逆にいえば、先行逃げ切りタイプなのに馬群に沈んだときの絶望感、荒れた芝を前にラインを変更できなかったときの目を覆いたくなるような自己嫌悪っぷりも、これまた凄まじい。 ターミナル筐体では、プレーヤー自身のデータはもちろん、ランキング入りしている他プレーヤーの情報が閲覧できる。閲覧可能なのは公開可に設定されているプレーヤーだけだが、気になるライバルの愛馬情報などが公開されているときは、しっかりとチェックしておきたいところ。この他にも、レース中にさまざまな条件をクリアすることでもらえる「クラブポイント」を使って、厩舎、馬運車、飼い葉桶、スキンフレームなどをカスタマイズすることも可能。ICカードの発行、再発行にも本ターミナルを使用する。
余談ながら、本ターミナルは3分100円の従量制。こう書くと全国のDOCフリークから「そこまで金をとるんかい!!」という血の叫びが聞こえてきそうだが、そこは天下のセガだけに3分100円に相応しいというか、そういったコンテンツがキチンと用意されている。時期尚早ということで今ここで詳細を明かすことはできないが、ターミナルを利用すれば“本作がより楽しめる”ことだけは間違いない。2008年稼動予定。
(C)SEGA ※画面はすべて開発中のものです
□セガのホームページ (2007年11月9日) [Reported by 豊臣和孝]
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