|
9月に第44回アミューズメントマシンショーが控えている影響か、稼動前の実機出展タイトルは、前回のショーで初お披露目となった「WORLD CLUB Champion Football」シリーズ最新作「WORLD CLUB Champion Football Intercontinental Clubs 2006-2007」と、マスメダルゲーム「メダリンク」新ゲーム「お茶犬『ほっ』とメダル」の2点。 先日ロケテストが実施されていた対戦型競走馬育成シミュレーションゲーム新作「ダービーオーナーズクラブ 2008 フィールザラッシュ」のほか、大型メダルゲーム「ガリレオ ファクトリー」、マスメダルゲーム「ビンゴギャラクシー」、ネットワーク対応カードアクションRPG「クエストオブD ザ バトルキングダム」の4タイトルについては、映像出展のみとなった。
まずは、新たな情報が明らかになった「WORLD CLUB Champion Football Intercontinental Clubs 2006-2007」から順次ご紹介していこう。
■ 「WORLD CLUB Champion Football Intercontinental Clubs 2006-2007」
新規情報のひとつめは、ゲームに登場する24の全クラブチーム名が明らかにされたこと。トヨタカップ(インターコンチネンタルカップ:現FIFAクラブ世界選手権)を観てきたサッカーファンにとって、南米クラブの登場は嬉しいの一言ではないだろうか。今期リーガを制覇した、何かと話題の「レアル・マドリード」については、関係者各位の相当な苦労が偲ばれる。 登場24チームは以下のとおり。なお、末尾に(※)がついているのはWCCFシリーズ初登場となるチームだ。
キープレーヤーを設定すると、試合中の“チーム戦術”が変化する。現在のチーム戦術は、画面左上のテキスト欄に表示される。キープレーヤーに設定されている選手カードは、画面右上のレーダーに「KEY」という表示がつく。 チーム戦術の内容は、キープレーヤーに設定した選手によって異なる。その効果は、担当ディレクター氏によれば「大雑把にいって、選手カードに記された“スキル”に準じると考えていい」という。たとえば、サイドからのオーバーラップが得意な選手をキープレーヤーに設定して、その選手がいきなりバイタルエリアに陣取ってポストプレイに徹する、といったことはないわけだ。 変更される可能性が高いため「誰がどうなる」といった明言は避けるが、筆者が試した範疇では、ドリブルが得意な某フォワードであれば「ドリブル突破」、攻撃的な某ミッドフィルダーであれば「センタープレーヤーのオーバーラップ」、パサータイプなら「トライアングルパスワーク」、身体能力に定評のある某ディフェンダーなら「パワーディフェンス」など、さまざまなバリエーションが確認できた。ディレクター氏に質問したところ、キープレーヤーによるチーム戦術の種類は「選手カードごとに1種類というわけにはいかないが、それでも相当な数になる」という。 ここでひとつ気をつけて欲しいのは「キープレーヤーではない選手は、その全能力を発揮していないわけではない」ということ。キープレーヤーによるチーム戦術効果は、その選手の「現時点の能力」プラスアルファ、つまりは個人もしくは全体にくわえられるもの。さらにいえば、チーム戦術効果の強度は、発揮させる選手の成長度合いに応じて変化するという。 ここでの注目点は「キープレーヤー(チーム戦術)はいつでも変更可能」ということ。前述の担当ディレクター氏に「それならば、試合の状況に応じてキープレーヤーを変更することは可能か? たとえば、攻撃時はFWやMFをキープレーヤーに設定し、守りに徹するときは即座にDFをキープレーヤーにして凌ぐなど」と質問したところ「むしろ、そういうふうに遊んで欲しいと考えている。試合の流れ、状況に応じてキープレーヤーを切り替えて臨機応変にプレイしてもらえれば」との回答が得られた。このあたりはバランス調整次第なのだろうが、それでも「キープレーヤーの効果にどれくらい比重が置かれるか」は、全WCCFプレーヤーにとって非常に気になるところだ。 チーム練習に関しても、新しい情報が得られた。各種メニューを選んで練習を行なうのは以前のバージョンとほぼ同じだが、今回は練習に“強弱”がつけられる。たとえば、練習メニューを選んで決定ボタンを押す。このとき、再びボタンを押すまでの間が「練習に費やしている時間」に相当する。つまり、決定から長く放置するほど選手たちにハードワークを課すことになる。当然ながらハードワークを課すほど高い効果が得られるが、反面疲労が溜まったり、オーバーワークでほとんど効果が無かったり、最悪の場合は骨折などのケガをすることもある。また、全体練習のあとで、気になる選手を任意に呼び出して個人練習をさせることも可能となっていた。
出展バージョンの完成度が低いため、これらの仕様はまだ確定したわけではない。だが、現時点で明らかにされている新要素だけ見ても、WCCF最新バージョンに対する期待感は高まっていく一方だ。今冬稼動予定。
(C)SEGA The game is made by Sega in association with Panini. ※画面はすべて開発中のものです ■ 「メダリンク」 ~「お茶犬『ほっ』とメダル」
各サテライトにはメダル投入口がふたつあり、ひとりもしくはふたり同時プレイが可能。遊び方は、お茶犬たちの手前にあるターンテーブル上を回る金、銀のフタ(ターゲット)を狙いメダルを投入。命中すると、それぞれのお茶犬の前にお茶、紅茶、コーヒーなどが出されルーレットが回転。このスコアを一定値まで溜めると、ジャックポットチャンスゲーム「お散歩タイム」に突入する。
お散歩タイムは、コンパネに設置されたカーソルボタンを使用。3つのコースを左右に動き回って落ちているメダルやアイテムを獲得していく。最後まで到達できれば、ご褒美の宝箱により大量のメダルが払い出される。稼動時期は未定。
(C)SEGA (C)SEGA TOYS/HORIPRO 2002 ※画面はすべて開発中のものです ■ ダービーオーナーズクラブ 2008 フィールザラッシュ(映像出展)
タイトルに“2008”とあるとおり、稼動予定は2008年。よって、現時点では仕様など不確定要素が多いことから、このような出展形態になったのだろう。筆者の周囲でも「あぁ、これは映像出展のみか」といった残念がる声がチラホラ聞こえてきた。ただ、こうした声は“大きな期待”の裏返しでもある。
メインモニター、サテライトなどの筐体まわり、育成、対戦の仕様など、詳細については一切公開されなかったが、スクリーンに映し出された競走馬の躍動する肉体、仕草などのモーション、レースシーンなど、その臨場感には思わず息を呑んだほど。9月のJAMMAショーで、より詳細な情報が明らかにされることを期待したい。
(C)SEGA ■ ガリレオ ファクトリー(映像出展)
本文下にある筐体イメージCGにあるとおり、ジャックポットフィーチャーと連動した筐体内部の“ボールコースター”が実にキャッチー。実機では、レールの上をカラフルなボールが多数転がっていく様子が楽しめるという。
映像では、ボールがコースター上を転がったりトンネルのような筒を抜けていく様子、タマゴが割れるように開く各種ギミックのイメージ映像が多数公開されていた。いずれもファンシーかつポップな内容で「これがどういうふうに実装されるのだろう?」といった期待感を抱かせる。稼動時期は未定。
(C)SEGA ■ ビンゴギャラクシー(映像出展)
基本的な遊び方は、一般的なビンゴゲームそのもの。中央のターンテーブルに、赤、黄、緑といった3色のボールが打ち出され、ボールが入ったスポットナンバーで抽選が行なわれる。ゲームが有利になる6種類の「フィーチャー」を組み合わせることで、単なる運任せではない戦略的なプレイが可能。
メインカードとは別の「ボーナスカード」でビンゴが成立すると「ボーナスゲーム」が発生したり、獲得したメダルを全部ベットする「ライドゲーム」など、ダイナミックな大勝負も楽しめる。簡単なようでいて奥深い作りがポイント。稼動時期は未定。
(C)SEGA ※画面はすべて開発中のものです ■ クエストオブD ザ バトルキングダム(映像出展)
キャラクタ関連では、戦士の上位職業「蛮族」、魔法使いの上位職業「黒魔術師」、僧侶の上位職業「武闘家」、盗賊の上位職業「狩人」といった基本4職種の上位職業をぞれぞれ追加。また、「エルフ(男)」、「ノーム」といった新種族も登場する。
このほか、シングルモード、マルチモード、イベントダンジョンにそれぞれ新ダンジョンを多数追加。VSモード専用ステージもふんだんに用意される。稼動時期は未定。
(C)SEGA ■ その他の出展タイトル
(C)SEGA ※画面はすべて開発中のものです
□セガのホームページ (2007年7月6日) [Reported by 豊臣和孝]
また、弊誌に掲載された写真、文章の転載、使用に関しましては一切お断わりいたします ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp Copyright (c) 2007 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved. |
|