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【連載第261回】 あの、おもちゃを徹底レポート




いろいろなタイプの「テトリス」が気軽に楽しめる!
エポック社「みんなのテトリス」

「みんなのテトリス」
発売 エポック社
価格 4,494円
電源 単3アルカリ電池×4 (別売)
発売日 発売中



 今回紹介するのは、登場からゆうに20年が過ぎているのに、いまだ根強い人気を誇っている「テトリス」をテーマにしたトイだ。さまざまなルールを持った「テトリス」が11種類収録されている。さて、どんな「テトリス」が楽しめるのか、さっそくレポートしてみよう。


本体は「テトリスミノ」スタイル

 「みんなでテトリス」の本体は、「テトリス」の上から降ってくるテトリスミノの形をしている。本体はピンク色の1P用と水色の2P用があり、2人対戦できるようになっている。この本体には、CPUとソフトが内蔵され、コントローラも兼ねている。そのため、遊ぶまでの準備は簡単だ。ピンク色の1P用の本体に単3アルカリ電池を4本入れて、本体から伸びるAVケーブルをテレビに接続するだけ。時間は多く見積もっても、3分はかからないだろう。このお手軽さは、エポック社の「体感ゲーム」シリーズを継承したものであり、特筆に価する。

パッケージ。「TVにつないですぐプレイ!!」のキャッチコピーが目立つ 「みんなでテトリス」本体。テトリスミノの形をしている 2P用の本体。ひとりで遊ぶときは、こちらを使用してもOK


「いきなりテトリス」。こうした手軽に遊べる配慮はありがたい
 さて、「テトリス」だ。電源を入れると、さまざまな「テトリス」を選べる画面になるが、ひときわ目立つのが「いきなりテトリス」だ。上から7種類のテトリスミノが降ってきて、レベルが上がるとテトリスミノの落下速度が速くなる。筆者は、懐かしさも伴って、「いきなりテトリス」をいきなり楽しんでしまった。時間にして20分程度か、よしよし、腕前は落ちていない。

 「みんなでテトリス」は合計で11のモードがあり、どれからでも自由に遊び始めることができる。ただし、「スタンダード対戦」と「いたずら対戦」は、コンピュータと遊ぶ「コンピュータ対戦」と、人間と遊ぶ「2人でテトリス」の両方にまたがっているので、実質は9種類のルールを持った「テトリス」が用意されていることになる。


「1人でテトリス」は、合計8種類の「テトリス」で楽しめる

 「1人でテトリス」は、大きく「スタンダードルール」、「スペシャルルール」、「コンピュータ対戦」の3種類のモードに分かれている。

 「スタンダードルール」は、基本的なルールの「テトリス」が3種類遊べる。

 「マラソン」は、「いきなりテトリス」と同様のゲーム。もっともオーソドックスな「テトリス」を楽しむことができる。10ラインを消すごとにレベルがひとつ上がる。ゲームの設定で「エンドレス」を「オフ」にしておくと、150ラインがゴールとなる。まずは150ラインクリアをめざすといいだろう。

「マラソン」。内容は基本的な「テトリス」。懐かしさを感じる人もいるだろう 難易度やエンドレスのオン、オフを決める設定画面もある


 「かんたん」は、「テトリス」を大胆にアレンジしたモード。初心者でも楽しめるよう、大きくて特別な形をしたテトリスミノで「テトリス」の練習を行なうことができる。むずかしさを「1」に設定すると振ってくるテトリスミノは2種類、むずかしさを「2」に設定するとテトリスミノは4種類、「3」に設定するとテトリスミノは7種類になる。「マラソン」同様に10ライン消すごとにレベルが1上がり、100ラインがゴールとなる。

 「リラックス」は、ゲームの途中でレベルが下がる、というユニークなルールの「テトリス」。「テトリス」をゆったりと楽しみたい人のためのモードだ。10ライン消すごとにレベルが1上がるが、なんとレベル7のつぎはレベル4に下がる。実にまったりとしたプレイ感覚を味わえる。ゲームの設定で「エンドレス」をオフにしていると、150ラインがゴールとなる。

「かんたん」。むずかしさを「1」にすると、テトリスミノは2種類だけ 「リラックス」。難易度が上がったかと思えば下がるユニークさ。ほかにはない「テトリス」だ


 「スペシャルルール」は、特別なルールの「テトリス」が3種類遊べる。

 「3分間」は、「テトリス」を3分間プレイして、そのスコアを競うというもの。ゲーム途中のレベルアップはなく、またポーズをかけることもできない。純粋に3分間のプレイが問われる内容になっている。

 「カウントダウン」は、60秒が経過するたびにブロックが下から1段せり上がってくる。60秒間に1段なら簡単だ、と甘く考えてプレイすると、苦労することになる。呑気にかまえていると、アッという間に5段、10段とせり上がってくるのだ。窮地に追い込まれないよう、せり上がってきたブロックは、素早く消していくのがコツだ。

 「ターゲット」は、もっとも独特なゲーム。最下段にある光るターゲットブロックを消すまでのタイムを競う。スタート時にはブロックが10段積まれており、これらを消すのがかなり大変だ。頭をフル回転させ、積み上げられたブロックを無駄なく消していく必要がある。この難しさに燃える人も多いのでは? と想像させられる。

「3分間」は、どれだけスコアを伸ばせるか己との勝負 「カウントダウン」。下に見えるのがせり上がってきたブロック。歯抜けの形をしているので厄介だ 「ターゲット」。上に積まれたブロックを取り除き、左下に光るターゲットを消す


 「コンピュータ対戦」は、「スタンダード対戦」と「いたずら対戦」の2種類が遊べるが、「2人でテトリス」と内容が同じなのでくわしい解説は次項にゆずることにする。


「2人でテトリス」は、3種類の「テトリス」を遊べる

 「2人でテトリス」は、「スタンダード対戦」と「いたずら対戦」、そして「チーム」の3種類のゲームがある。

「スタンダード対戦」。1Pの陣地におじゃまブロックが積まれ、劣勢の状況
 「スタンダード対戦」では、テトリスミノを2ライン以上同時に消したり、Tスピンと呼ばれる技を決めたりすると、相手の陣地のブロックの段を増やすことができる。4ライン消しをすると、相手の陣地に4ラインのブロックの段が増えるので、形勢は一気に逆転する。プレイする際は、とにかく4ライン消しを狙いたい。

「いたずら対戦」は、サルのいたずらが大胆で笑ってしまう
 「いたずら対戦」は、可愛らしいサルのキャラクタが登場し、2ライン以上消したり、技を決めたりすると、相手にいろいろないたずらを仕掛けることができる。いたずらの内容は、例えば、サルがスナイパーに変身し、相手のブロックの3カ所に穴を開ける。あるいは、相手のテトリスミノの操作を左右反対にする。はたまた、相手のブロックを4段増やしたり……。このモードは、ぜひコンピュータではなく、対人プレイをすることをお勧めする。サルが何をしでかすかわからない楽しさがあり、ワイワイと歓声を上げながら楽しむことができるからだ。

「チーム」は、ふたりで力を合わせてひとつのスコアを稼ぐ
 「チーム」は、2人で協力して高得点をめざす。2人で消したラインの合計数が20ラインを超えると、レベルが1上がる。また、ブロックが画面のいちばん上まで達するとアウトになるが、相手がプレイを続けていれば、30秒後に10段下げたところから復活することができる。先にアウトになると、「ゲームオーバーにならないで~」と相手の応援に力が入ってしまう。

 「もうお腹いっぱい!」と叫びたくなるほど、さまざまな「テトリス」をプレイしたが、筆者は20年経っても変わらない面白さを再認識した。とくに楽しめたのが対人戦の「スタンダード対戦」と「いたずら対戦」なので、「みんなのテトリス」のタイトル通り、家族やカップルで楽しめる環境にある人にお勧めしたい商品だ。

(C)2007 EPOCH CO.,LTD.
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□エポック社のホームページ
http://epoch.jp/
□「みんなのテトリス」のページ
http://epoch.jp/gt/tetris/


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(2007年9月27日)

[Reported by 元宮秀介]



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