【Watch記事検索】
最新ニュース
【11月30日】
【11月29日】
【11月28日】
【11月27日】
【11月26日】

テクモ、「テクモ&Lievo新作発表会」を開催
「モンスターファームオンライン」、「Ninja Gaiden 2」など6タイトルを紹介

9月20日~23日 開催予定(20、21日はビジネスデイ)

会場:幕張メッセ
入場料:当日1,200円、前売1,000円
    小学生以下無料



 東京ゲームショウ1日目、テクモブースでは、「テクモ&Lievo新作発表会」として、コンシューマとオンラインタイトル、合わせて6タイトルが紹介された。リア・ディゾンさんをはじめ豪華なゲストも登場するイベントとなった。本稿では、このテクモの新タイトルを紹介したい。

テクモ代表取締役社長の安田善巳氏。オンラインゲーム事業への強い意欲を語った
 今回発表会ではDS「Ninja Gaiden Dragon Sword」、Xbox360「Ninja Gaiden 2」、Wii「スイングゴルフ パンヤ 2nd ショット」、Wii「アルゴスの戦士 マッスルインパクト」というコンシューマタイトルの他、テクモの“Livo Studio”が開発し、ゲームポットが運営する「モンスターファームオンライン」と、Chinese Gamerが開発し、SeedCが運営する「ハルカ」の2本のMMORPGも紹介された。

 テクモの看板タイトルのオンライン化した「モンスターファームオンライン」。「ハルカ」は台湾で一番人気の「黄易群侠傳Online」の日本でのタイトル名だ。会場では更にテクモ代表取締役社長の安田善巳氏によって、ジークレストが運営する「トリックスター0」もオンラインゲームプラットフォーム「Lievo」に加わることが発表された。

 今年のゲームショウではオンラインゲームメーカーはほとんど出展しなかった。その中で「Lievo」の存在は大きい。「Lievo」タイトルは後日プレイレポートでも紹介したい。


■ タッチペンで大技炸裂! リア・ディゾンも夢中のDS「Ninja Gaiden Dragon Sword」

タッチペンという操作性に挑戦するというテクモTeam NINJAの齊籐豊氏
日本語での受け答えでちょっと自信がないためかトークでははにかみがちだったリア・ディゾンさん
 「Ninja Gaiden Dragon Sword」はニンテンドーDS用のアクションアドベンチャー。発売は2007年予定。主人公は「リュウ ハヤブサ」で、「Ninja Gaiden」と「Ninja Gaiden 2」の間のストーリーが描かれるという。

 本作の最大の特徴はDSのタッチペンを活かした操作性にある。タッチペンで画面に線を引いた方向にリュウは走り敵の攻撃をかわし、上に向かって素早く線を引くとジャンプをする。敵をこすればリュウがそちらに飛びついて剣を振り、更にコマンドを入力することで「飯綱落とし」などド派手なアクションが炸裂する。

 ゲームの場面は、横から見た2Dスクロール風の時もあれば、奥行きのある3D画面にも、ボスを見上げるような場面にもなる。感心させられたのはタッチペンで線を引くことで直感的にプレイが可能なのだ。十字キーを使った従来の操作法とは全く違う、線を引き、こすることで動くリュウハヤブサの自由度、そしてアクションのかっこよさには強い魅力を感じた。一方で急に2Dから3Dに変わったりした場合、その画面での「ルール」をまず見つけなくてはならず何度も「学習」する必要がありそうだ。

 本作の説明をしたテクモTeam NINJAの齊籐豊氏は「Team Ninjaは常に最強のハードに最強のハイエンドゲームを作るように心がけています。我々はこのタッチペンに可能性と我々のアドバンテージを感じたのです」と語る。「新しい操作感と、ハードの限界を超えるグラフィック、そして何よりもDSの広がっていく可能性。『Ninja Gaiden Dragon Sword』はタッチペンを使ったアクションゲームの1つの基準になっていくと考えています」と言葉を続けた。

 斉藤氏に続いて登場したのが本作のイメージキャラクタを務めるリア・ディゾンさん。「日本に来て良かったと思うことは?」という質問に、「ニンジャ大好き」などサービストークをしていたものの、デモプレイでは真剣モード。リアさんは本作をずいぶん練習しているようで、無言のまま食い入るように画面を見つめ、的確にリュウを操作し、ガンガンと敵を倒し大技を決めていった。斉藤氏曰く「あり得ない流れ」というほどに見事な動きで、登場したボスすら瞬殺してしまった。

 リアさんの見事なゲーマーぶりは別としても、かっこよく画面を走り回り大技を決めるリュウの姿には強い魅力を感じた。練習を積むことで華麗にリュウを操ることができそうである。

タッチペンを握ったリア・ディゾンさんはもうゲームに夢中。ほとんど言葉も話さず敵をばっさばっさとなぎ倒した
デモムービー。タッチペンでリュウ・ハヤブサが舞う

【スクリーンショット】
激しく、かっこよく画面狭しと動きながら、リュウは敵と戦う


■ イメージ映像出展のみのXbox360「Ninja Gaiden 2」。“凄み”を感じるゲームを目指す

テクモ Team NINJAエグゼクティブプロデューサーの板垣伴信氏。「凄み」のある作品を目指すという
 Xboxで発売されたアクションゲーム「Ninja Gaiden」の続編となる「Ninja Gaiden II」はXbox360用として2008年発売予定だ。今回は死神のような大鎌を持ったリュウ ハヤブサが刀の刺さった戦場で立ち上がる映像のみだった。

 テクモ Team NINJAエグゼクティブプロデューサーの板垣伴信氏は、「今回のはあくまでティーザートレーラーで、『Ninja Gaidenらしさ』を目指したものです。リュウは悩みを断ち切って復讐に旅立っていきます。ゲームとしては世界に向けて日本の開発者を代表する気持ちで作っているものですから、アクションゲームとしての、Team Ninjaの作品としての“凄み”を感じて欲しい」と語った。

 今回はまだその姿を見せていない「Ninja Gaiden II」だが、世界のユーザーがその作品の発売を待っていることは間違いない。テクモを代表するタイトルがどのようなゲームになるか、期待したい。

今回はまさにイメージだけ、といった雰囲気のデモムービー

【スクリーンショット】
緻密さと共にかなりハードな表現が体験できるようだ


■ 誰でもナイスショット可能なクラブなど、遊びやすさを追求したWii「スイングゴルフ パンヤ 2nd ショット」

本作のプロデューサーを務めるテクモTeam TACHYONの柴田剛平氏。オンラインゲームとはひと味違うアプローチを行なう
 今冬発売予定のwii「スイングゴルフ パンヤ 2nd ショット」は新キャラクタ「カズ」や新コース「ディープインフェルノ」を追加したPC版の「スカッとゴルフ パンヤ Season3」をベースとした作品である。「Season3」の大きな魅力であるキャラクタを自由に動かしチャットが楽しめるコミュニケーションモードは実装されていないが、多数のオリジナルコンテンツが追加される。

 「スイングゴルフ パンヤ 2nd ショット」はすごろく形式でコースを進めていく「ツアーモード」や、前作で取り入れられた宙に浮かぶ風船を割ったりや、アーチェリーの的のように色分けされたグリーンにアプローチショットを行なうようなミニゲームが更に充実するという。発表会での紹介されたミニゲームはこの2つだけだが、他にも充実していくという。

 更にwii版では「声優」がキャラクタを演じる。会場にはゲストとしてセシリア役の生天目仁美さんと、キャディのロロ役の遠藤綾さんが訪れ、風船を割るミニゲームをプレイした。驚かされたのが、生天目さんのスイング。本物のゴルフをプレイしているのかな、と思わせるきれいなフォームだった。遠藤さんは少しぎこちなかったが2人ともきれいな「パンヤショット(タイミングがぴったりの時のショット)」を披露。フォームの違いからか、生天目さんが勝利した。

 ゲームを説明し、声優の勝負を実況したのは本作のプロデューサーを務めるテクモTeam TACHYONの柴田剛平氏。実は二人のパンヤショットは今作で実装される初心者向けアイテム「ラッキーインパクトクラブ」のおかげだという。このクラブを使うと誰でも簡単にナイスショットが打てる。ゴルフ初心者や、親と子供、恋人同士でも実力差を縮めて楽しく対戦が楽しめるためのアイテムなのだ。

 Wiiのリモコンは臨場感があるが、反面初心者では難しいかもしれない。パーティーモード、特別なクラブなどのアイデアは、「1つの場所でわいわい楽しみながらプレイする」という、オンラインゲームの「パンヤ」とは全く違ったアイデアだと感じた。かわいらしいキャラクタや、アバターアイテム、コースのモチーフなどオンラインゲームのデザインを受け継ぎながら全く別なゲームに進化していくのではないかという印象を持った。

セシリア役の生天目仁美さん。セシリアは色っぽいキャラクタで緊張したという ロロ役の遠藤綾さん。ロロはが実は大人っぽいお姉さんキャラクタで、驚いたとのこと パンヤ対決では生天目さんが勝利した

【スクリーンショット】
オリジナルモードを搭載、わいわいと楽しめる作品になりそうだ


■ 伝説の武器“ディスカーマー”で敵と戦うWii「アルゴスの戦士 マッスルインパクト」

テクモTeame TACHYONの菊地啓介氏。筋肉質の力強いゲームにしていくと語る
 Wii「アルゴスの戦士 マッスルインパクト」は2007年発売予定で、今回は映像出展のみ。エグゼクティブプロデューサーを務めるテクモTeame TACHYONの菊地啓介氏は“力強く骨太なゲームを目指す”と語る。

 本作は1986年にアーケードゲームとして発売された「アルゴスの戦士」の名を継ぐアクションゲーム。元祖の作品同様、主人公は鎖のついた盾「ディスカーマー」を振り回して敵を粉砕する。Wiiの特性を活かし、ディスカーマーのアクションに特に注力していくという。

 出展された映像は筋骨隆々の戦士や、異形の化け物、鉄の甲羅を持つ巨大な怪物などかなりハードな世界観を感じさせる。主人公の戦士はぶんぶんとディスカーマーを振り敵をなぎ倒していく。wiiのコントローラとディスカーマーがどう連動していくのか気になるところだ。巨大な敵に鎖をからみつかせ盾の周辺の刃でザクザクと敵を切り刻むなど残虐ながら爽快な攻撃も楽しそうだ。

 「剣や銃とは違う独特の爽快感を味わって欲しい。今回はそこに徹底的にこだわっている。wiiリモコンを力強く振ることがそのまま攻撃力になる『マッスルモード』もあります。もう少し体と心を鍛えてお待ちください」と菊地氏は会場に語りかけた。

【スクリーンショット】
下段はコントローラを強く振ることで威力が上がる「マッスルモード」


■ 自分だけのモンスターをとことんまで育て上げられる「モンスターファームオンライン」

ゲームポット代表取締役社長植田修平氏。「モンスターファームオンライン」の特徴を語った
 「モンスターファームオンライン」はテクモの“Livo Studio”が開発し、ゲームポットが運営するタイトルだ。9月27日から「ワールドトライアル」を行なう。会場にはゲームポット代表取締役社長植田修平氏が訪れ、タイトルの説明を行なった。

 「モンスターファームオンライン」ではプレーヤーはモンスターをペットにして冒険に旅立つ。人間であるブリーダーはステータスを持たず、彼のペットが経験を積み強くなっていく。「CDを読み込ませて自分だけのモンスターを生み出す」というシリーズのコンセプトを受け継ぎ、キャラクタ作成時にCDやDVDをPCに読み込ませてモンスターを作る。モンスターは更にブリーダーと冒険することで力強く成長するだけでなく、臆病になったり、好物ができたり、体色が変わったりと個性的な存在になっていく。

 アイテム課金を予定しており、ブリーダーだけでなくモンスターのアバターも用意されるようだ。ペットシステムを取り入れたゲームが多い中、ペットに注力し、更に「個性化」を追求する本作は、オンラインゲームファンにも新鮮な驚きを持って迎えられそうである。今回は試遊台を出展しており、実際に一足早く体験することができた。後日プレイレポートを紹介したい。

ペットがゲームの主役となるMMORPG。自分だけのペットを追求できる

【スクリーンショット】
グラフィックスはかわいらしさだけでなく、かっこよさも併せ持っている。カスタマイズ制も楽しみだ


■ 台湾No1人気の古代中国と未来世界が混じり合ったユニークなMMORPG「ハルカ」

「ハルカ」のユニークなポイントを紹介するChinese Gamer CEO リュ・シュエセン氏。
SeedC代表取締役社長崔正浩氏。奥深いストーリーを体験してもらいたいと語った
 「ハルカ」は本誌でも何度か取り上げている「黄易群侠傳Online」の日本で展開する名前である。運営はSeedCが担当する。9月22日よりクローズドβテストが行なわれ、今秋正式サービスが予定されている。「ハルカ」は「黄易(ウォン・イー)」という香港のベストセラー小説家の作品のいくつかを組み合わせて世界観を作り上げているMMORPGだ。

 ベースとなっているのは中国や台湾で人気の高い「武侠もの」なのだが、本作のユニークなところは本作の世界には「タイムマシン」が存在し、プレーヤーは遙か未来から古代まで様々な時代で冒険をしていくのだ。登場アイテムは悪のり気味で、登場する時代だけでなく現代風のものまである。古代中国に真っ赤なオープンカーを乗りこなしレーザーガンを構えるキャラクタ、といった風景が存在するのである。

 様々な世界や時代が混じり合うというのは、SFの物語などでよくあるが、台湾のクリエーターが作る世界には独特の味と、何よりも強烈なオリジナリティがある。ここに更に攻城戦やギルドシステム、外見を変えるアバターシステムや、ペットシステムなどなど、MMORPGプレーヤーが必要だと思われる機能がきちんと盛り込まれているとあらば、人気を集めるのも頷ける。

 小説をベースにしたストーリーラインもユーザーの評価が高いという。さらにプレーヤーがゲームを起動していなくてもモンスターを倒したり、資源を採取する自動プログラムをシステムとして持っており、時間のないプレーヤーでもキャラクタ育成が楽しめるところがユニークだ。MMORPGでは自動プログラムを不正使用するユーザーが問題となっているが、ゲーム内で実装するというのは逆転の発想といえるだろう。

 台湾クリエーターの様々な挑戦心を感じさせられる「ハルカ」。日本のユーザーの反応が楽しみであると共に、プレーヤー達が作るゲームの世界も是非とものぞいてみたい。こちらも後日試遊台レポートをお届けしたい。

武侠ものとSF要素、ユニークなバランスで融合する独特の魅力を持った作品だ

【スクリーンショット】
全体的に非常に華やかな雰囲気がある

(C)2007 TECMO.LTD.

□テクモホームページ
http://www.tecmo.co.jp/
□東京ゲームショウ2007のホームページ
http://tgs.cesa.or.jp/
□「Lievo」のページ
https://www.lievo.jp/
□ニュースリリース
http://www.tecmo.co.jp/company/pdf/2007091302.pdf(PDF形式)
□関連情報
【9月4日】テクモ、「東京ゲームショウ2007」出展情報を公開
今年は21タイトルほどを出展。イベントは終日開催
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070913/ttgs.htm
【7月9日】ゲームポットとテクモ、WIN「モンスターファームオンライン」
「ネットワークトライアル」実施決定。現在参加者募集中
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070709/mfo.htm
【7月2日】テクモ、「モンスターファーム」生誕10周年記念
3プラットフォームによるコラボレーションを実施
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070702/mf.htm
【2月1日】ゲームポット代表取締役社長植田修平氏インタビュー
アイテム課金ビジネス大手の2007年の事業戦略とは!?
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070201/gpueda.htm
【2006年9月22日】ゲームポット、WIN「モンスターファームオンライン」
公式サイトをオープン
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060922/mfo.htm
【2006年2月15日】テクモ、新規事業提携発表会を開催
「モンスターファームオンライン(仮称)」、「スカッとゴルフ パンヤ レボリューション(仮称)」を発表
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060215/tecmo.htm

(2007年9月21日)

[Reported by 勝田哲也]



Q&A、ゲームの攻略などに関する質問はお受けしておりません
また、弊誌に掲載された写真、文章の転載、使用に関しましては一切お断わりいたします

ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp

Copyright (c) 2007 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.