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発表された内容は大きく2つで、1つはテクモと人気オンラインゲーム「スカッとゴルフ パンヤ(以下、「パンヤ」)を運営する株式会社ゲームポットが事業提携し、オンラインゲームタイトル「モンスターファームオンライン(仮称)」において開発をテクモが、運営をゲームポットが担当すること。もう1つは、「パンヤ」を開発した韓国のNtreevとテクモによる日韓共同開発で任天堂の次世代ゲーム機「レボリューション(仮称)」のローンチタイトル「スカッとゴルフ パンヤ レボリューション(仮称)」の年内発売を予定しているというもの。 発表会では、テクモ株式会社代表取締役社長の安田善己氏が、テクモのオンラインゲームの制作と運営サービスの事業提携についてプレゼンテーションを行なった。安田氏は「弊社が年内サービスを予定している『BASTARD!! ONLINE』を皮切りに、ネット上で新境地を開拓しつつあるコミュニティエンタテインメント事業に積極的に取り組んでいきたい」と述べ、テクモを代表する人気シリーズ「モンスターファーム」のオンラインゲーム「モンスターファームオンライン(仮称)」の開発を明らかにした。 続けて安田氏はゲームポットとの事業提携を発表。「従来のテクモでは、開発、流通、サービスについて自前でバリューチェーンを構築していた。だが、『モンスターファームオンライン(仮称)』では、運営サービスにおいて優れたノウハウのあるゲームポットさんと事業提携することで新しいシナジーを追求する」と話し、株式会社ゲームポット代表取締役社長の植田修平氏を壇上に招いた。 植田氏はゲームポットの概要を説明し、テクモとの事業提携について自身のビジョンを語った。植田氏は「当社の強みはオンラインゲームの肝となるサービス運営部分。弊社が『パンヤ』などで培ってきたノウハウ、経験、全精力を『モンスターファームオンライン(仮称)』に注ぎ込んでいきたい。また『モンスターファーム』ならではの斬新なアイディアを取り入れ、既存のオンラインゲームにないサービス形態をとっていきたい」と提携のメリットをアピールした。
さらに「長年アーケード、コンシューマ業界で実績を残してきたテクモと、新興ながらオンライン業界で健闘している弊社の提携が実現したということは、ゲーム業界の中でも意義がある。テクモさんの技術力とブランド力、私どものオンラインゲームの運営能力を結集して、『モンスターファームオンライン(仮称)』をものすごく面白いゲームにしたい」と意気込みを語った。この後、テクモとゲームポットの調印式が行なわれ、事業提携は無事に終了した。
続けて、「このタイトルには2つのプロデュースコンセプトがあります。1つは世界観のイメージ。この空間と集まったプレーヤーでモンスターを育成し、ときには冒険や対戦をして仮想空間の世界に足跡を残すということで、プレーヤーが作る世界とプレーヤーが作る遊びを実現させてみたい」とした。
西澤氏はもう一つのコンセプトが基本料金が無料であり、アイテム課金制であることを述べた。そして、「今作はハイスペックPCでなくミドルクラスのPCで動作をすることを目指している。無料であること、ミドルクラスPCでも動作するというコンセプトの実現で、多くのユーザーに楽しんでもらえると思う。さらにゲームポットさんとアライアンスを組んでいただけたことで、アイテム課金というノウハウを『モンスターファーム』で再現していただく。年末のサービスインを目標に制作を進めていきますので、よろしくお願いします」と語った。
(C)TECMO,LTD.
■ 「スカッとゴルフ パンヤ レボリューション(仮称)」を日韓共同開発
安田氏は「このタイトルを『レボリューション(仮称)』のローンチタイトルとして開発を進めています。コンセプトは『パンヤ』をアジアのオンラインゲームから、世界のコンソールへと飛躍を誇ること。任天堂の全面的なご協力を頂戴しながら、テクモとNtreevによるハイブリッド開発チームを結成する」と語り、NtreevのCEOであるKim Jun Young氏を紹介した。
「スカッとゴルフ パンヤ レボリューション(仮称)」開発の状況については、開発担当のテクモ株式会社執行役員ハイシナジープロダクションエグゼクティブプロデューサー原尾宏次氏から説明が行なわれた。
続けて「スカッとゴルフ パンヤ レボリューション(仮称)」製作方針の3つのポイントを説明した「1つは『パンヤ』が持っているゲーム性、世界観を家庭用ゲームならではの形で表現すること。2つ目は『レボリューション(仮称)』の特殊なコントローラを利用した、魅力的な操作方法を実現すること。3つ目は若年齢層に受け入れられるコミュニティを提供するということ。ゴルフを知らない人でも楽しめる『パンヤ』の世界観と、任天堂の『レボリューション(仮称)』は共通項があると思う。顔を付き合わせた形での身近なコミュニティを形成できる新しい『パンヤ』にしたい」と話した。
また、発表会の最後で原尾氏はプロジェクトパートナーのコンテンツにテクモキャラクタを提供するということを同時に発表した。テーカン時代から培ってきたテクモのキャラクタの投入を随時検討しているということで、スクリーンにはキャディ姿のモッチーのイラストが映し出された。投入時期は未定だが、「パンヤ」にモッチーが登場する可能性は大きいといえるだろう。
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□テクモのホームページ (2006年2月15日) [Reported by 福田柵太郎]
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