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【連載第123回】ゲームライフに役立つグッズをレポート
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ロジクールのPS3用ワイヤレスコントローラ「コードレス プレシジョン」を試す! サイバーガジェット、アクラスのWiiリモコンバッテリーグッズもチェック |
当連載は、ゲームライフに役立つグッズを発掘し、実際に使用してみようという試みをレポートするものである。ネタに困ったときはお休みしてしまうかもしれないので不定期連載である。ちょっとした投資や工夫で、よりよいゲームライフを送っていただけるよう、鋭意努力していく所存である。
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今回は、ロジクールより発売されたプレイステーション 3用のワイヤレスコントローラ「コードレス プレシジョン」を紹介。以前にPS2用として発売されていた「コードレス・コンパクト・コントローラ」と同じ形状の最新タイプだ。独特の曲線を描くデザインによるホールド感がウリ。コントローラにこだわる人なら見逃せないグッズだ。
また、続々と登場し、充実を続けているWiiリモコン用のバッテリーグッズからは、サイバーガジェットとアクラスからの2製品を使ってみた。サイバーガジェットのグッズは充電スタンドを使わず、グリップ形状になっているバッテリー部分に直接USBケーブルを差し込む独特の作り。アクラスのグッズはUSBケーブルでの給電だけでなく、同梱のACアダプタでも充電可能なグッズになっている。
● 「コードレス・コンパクト・コントローラ」よ再び? PS3用ワイヤレスコントローラ
・「コードレス プレシジョン」
メーカー:ロジクール
価格:3,980円
本体重量:220(260g:電池含む)
必要システム:PLAYSTATION3システムソフトウエア バージョン1.81以上
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USB受信部、コントローラ、単三型乾電池2本がセットになっている。色はPS3ということでブラックが基本 |
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独特の曲線を描くコントローラ。グリップ部分のくぼみが大きく、握りやすい |
ロジクールより発売となったPS3用のワイヤレスコントローラだが、これは研究所でも以前に紹介した「コードレス・コンパクト・コントローラ」と外寸はほぼ同じ。まさに後継機種と言えるものだ。もちろんそのままPS3用になっているわけではなく、様々な点でパワーアップしている。
本製品はUSBタイプの受信部とコントローラを無線で通信する方式のワイヤレスコントローラ。単三型乾電池2本を使い、150時間以上の操作を可能としている。自動スリープ機能を搭載しており、認識や操作オン時は基本的にコントローラのボタンを押すのみでよい。無線方式には、2.4GHz無線アドバンスドデジタル無線テクノロジーを使い、操作可能距離は最大10mと長い。本体カラーはPS3の筐体色に合わせてのブラックだ。
USB受信部はかなり小型で、一般的なWindows PC用のUSBメモリと比較してもさらに小さいほど。また、全体が少し透明なクリアブラックで、よく見ると中の基板が少し見え、中搭載された緑のLEDが通信状況や認識状態を知らせてくれる。
コントローラ本体は、「コードレス・コンパクト・コントローラ」の筐体を踏襲している。全体がツヤを押さえた樹脂に近いプラスチックの感触で、肌触りがいい。手に汗を書いてもべたつきづらいサラサラとした質感が嬉しい。以前には製品名に「コンパクト」の名を冠していた製品の後継だけに、こちらも全体はコンパクトだ。グリップの背面側が深くくぼんでいて、持ったときに中指がしっくりと収まる。グリップをしっかり握れて、一体感が非常に高い。
機能面としてはシンプルだ。PS3用ということで「PSボタン」を搭載しているが、他のサードパーティ製PS3用コントローラと同様、PS3本体の電源オン操作には対応しない。本製品独自の「D/modeボタン」というボタンが設けられており、これは左アナログスティックと十字キーの操作を入れ替える。モーションセンサー(6軸検出システム)や振動機能、連射機能などは搭載していない。
ボタン類を一通り操作して気になったのが、トリガー形状になったL2/R2ボタン。奥に傾斜のついた、ボタンとトリガーの中間のような形状になっていて、押し込むと“ぐにっ”という独特な感触がする。「コードレス・コンパクト・コントローラ」と比べて最も大きな違いであり、この独特の感触は好みが分かれると感じた。ホールド感が良いので、ボタン操作自体はとてもやりやすい。
また、丸形の十字キーの感触が少しうわついているような感触だ。これは「コードレス・コンパクト・コントローラ」から引き続き変わらない。操作すると「カチャッ」という音が鳴るのも同様。アナログスティックの感触はSIXAXISに近く、違和感は少ない。スティックの先端はラバーになっているが、根元を見ると、USB受信部と同じ、半透明のクリアブラックになっていた。こういったちょっとしたこだわりは嬉しい。
手に持った感触としては、やはりグリップ周りの深さ、そして全体の形状からくるホールド感のよさが魅力的だ。全体にコンパクトな印象を受けるが、操作感は損なわれていない。肌触りもよいので、コントローラにべたつきなどを感じている人にもオススメだ。
システムソフトウェアバージョン1.90のPS3での動作をテストしたが、PS3、PS2規格、どちらのソフトウェアでも問題なく、安定した動作を見せた。PS3のUSB受信部式のワイヤレスコントローラは前回紹介したHORIの「ワイヤレスホリパッド3ターボ」に続いて2製品目とまだ少なく、製品登場直後の、特にPS2規格ソフトでの動作には不安を持っていたのだが、しっかりと動作している。「D/modeボタン」による左アナログスティックと十字キーを入れ替える機能も問題なく使えた。
また、Windows XP SP2のPCに接続しても動作が確認できた。レスポンスも良好。PS3用のコントローラ全般に言えることだが、PCゲームとの兼用ができるため、たとえば最近のタイトルだとカプコンの「モンスターハンターフロンティア」や「ロストプラネット」といった、パッドタイプのコントローラで遊びたくなるPCゲーム向けの用途にも使えて便利だ。
なお、本製品は「必要システム:PLAYSTATION3システムソフトウエア バージョン1.81以上」と記載されている。今回はこれ以前のシステムバージョンのPS3で試せなかったため検証ができていないが、動作に違いがある可能性が高い。ここはご注意いただきたい。
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USB受信部は非常にコンパクトだ。アナログスティック部分とともにクリアブラックのパーツが使われていて、PS3本体ともマッチする。好みをわけるのはL2/R2の形状、そしてその感触だろう |
● 直接ケーブルを差し込んで充電! USB/ACアダプタ充電可能! Wiiリモコン用バッテリーグッズ2製品を試す
・「CYBER・リモコンバッテリー(Wii用)」
メーカー:サイバーガジェット
価格:オープンプライス(購入価格:2,780円)
リチウムイオン電池
バッテリ容量:800mAh
・「リモコンチャージャー」
メーカー:アクラス(製造元:コロンバスサークル)
購入価格:3,180円
ニッケル水素電池
バッテリ容量:1,400mAh
着々と増えているWiiリモコン用のバッテリーグッズから、今週は2製品を紹介しよう。サイバーガジェットの「CYBER・リモコンバッテリー(Wii用)」と、アクラスの「リモコンチャージャー」だ。
・サイバーガジェット「CYBER・リモコンバッテリー(Wii用)」
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グリップ形状の電池カバーとバッテリーパック。付属のUSBケーブルを中心に差し込んで充電する |
まずサイバーガジェットの「CYBER・リモコンバッテリー(Wii用)」だが、こちらは充電スタンドを使わずに、直接USBの充電ケーブルをバッテリーパックに差し込んで充電するという無骨さが個性的なグッズだ。同梱されているのはバッテリーパックとUSBケーブルで、スタンドがないぶんパッケージもコンパクトだ。
バッテリーパックに工夫の多い製品で、電池フタとバッテリーが一体化しており、電池カバーは起伏のついたグリップ形状をしている。この形状が握りやすく、ホールド力を高めている。中央にはキャップのついたUSBケーブルの差し込み端子があり、ここに直接USBケーブルを指して充電する。その横には充電状態を示す赤いLEDも搭載している。安全回路を搭載しているので、満充電になれば電流をカットしてくれる機能も搭載されている。
電池カバーとバッテリーパックが一体化している製品では、Wiiリモコンを認識させるシンクロボタンの操作が必要な状況で困るわけだが、こちらでは電池フタにボタンが増設されており、これを押せば内部のボタンを押すことができる。シンプルな製品だが細かな配慮の効いた製品に感じる。
手に持ってみるとグリップ形状が効果的で、バッテリーグッズでありつつもグリップ力向上のグッズとしても使え、お得感がある。反面、気になるのは充電用端子の周りで、まずラバーキャップの使い勝手は正直いいとは言い切れない。指のあたる場所なので、汗の浸入や汚れも気にならないといえばウソになる。USBケーブルを直接差し込んでの充電は、好みが分かれるだろう。個人的にはWiiリモコンの置き場所としてもいい、充電スタンドのほうに魅力を感じる。
連続動作時間のテストには、Wiiリモコン用バッテリーグッズ恒例の扇風機テストを行なった。扇風機の首振り機能を使って、絶えずWiiリモコンのポインターを動かし続ける。結果、満充電の状態から13時間37分で電池切れとなった。バッテリー容量から単純に考えると、そこそこの動作時間といえる。もちろん、Wiiリモコンの操作などには特別な問題はなく、乾電池使用時と同じ操作感を得られた。続いて充電を行なうと、6時間20分で満充電になった。
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充電スタンドを使う形式ではなく、写真のようにUSBケーブルを直接差し込む。バッテリー側の端子がラバーキャップになっているところが少し気になるところだ。グリップ形状なのは握りやすい |
・アクラス「リモコンチャージャー」
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スタンド、バッテリーパック、電池カバー、USBケーブルとセットになっており、充電用のACアダプタも付属するのが特徴的 |
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スタンドにセットしたところ。Wiiリモコンの高さ、スタンドのコンパクトさ軽量さゆえに少々安定感に難を感じる |
続いてはアクラスの「リモコンチャージャー」。こちらは充電スタンド、バッテリーパック、電池カバー、充電用のUSBケーブル、そして、充電用のACアダプタを付属している。このACアダプタでも充電できるというのがこのグッズの大きな特徴だ。
バッテリーパックはニッケル水素電池を使用。バッテリ容量は1,400mAhとなる。充電スタンドには過充電防止機能がついており、安全面も配慮されている。
特徴的に感じたのは、充電スタンドがコンパクトであることだ。立ててセットするタイプの形状だが、奥行き6.5cm、横4.5cmと設置面積が小さい。それだけに、Wiiリモコンをセットしたときのバランスや安定感には少し気を使うだろうか。特に固定できるような機構は入っていないし、リモコンをセットしたとき、確実にセットできているのかの手応えも薄い。通常、セット後に倒れるようなことはなかったが、もう少し安定感が欲しいところだ。
面白いのは、同じ製品を2つ用意すれば、スタンドを縦に連結できるところ。2台分を連結しても、設置面積は少なく済む。複数利用時には魅力的な機構だ。ただし、連結した場合、前に位置するスタンドに電源ケーブルを接続すると、ケーブルをうまく逃がせるようにはできていないので、スタンドを傾けるか、足の下に何かを置くなどして回避するしかなさそうだ。一番後ろのスタンドだけで充電するという手も無きにしも非ず。
バッテリーパックをセットしたWiiリモコンでポインターを操作してみるが、特にこれといった違和感もなく快適に操作できる。乾電池使用時との違いは感じられなかった。ただ、電池カバーのフチがWiiリモコン本体と少しかみ合いが悪く、継ぎ目が手に感じられるのが気になった。
他のWiiリモコン用グッズと同じく扇風機による連続動作時間をテストする。結果は満充電から14時間6分で電池切れとなった。また、充電はWii本体からのUSBケーブル接続で行なった場合、5時間35分で充電完了になった。さらにACアダプタで充電した場合は4時間18分とより短時間で充電できた。
この「リモコンチャージャー」は、ACアダプタでも充電できることに魅力があるだろう。例えば、Wii本体とは少し離れた場所でWiiリモコンを置きたい、充電したいというニーズには合致しているだろう。Wii本体からのUSBケーブル充電もできるため、使い分けもできる。少し残念だったのは、充電用のUSBケーブル、ACアダプタともに色が黒であること。どうせならWii本体色のホワイトを希望したい。
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写真右上などで電池カバーの継ぎ目を見ていただくと、若干かみ合わせがよくない。強く気になるというほどでもないのだが、プレイ中のふとしたときに手にあたる。スタンドは前後に同じ製品を連結できるようになっている。いくつでも連結できるし、スタンドの安定感も増すだろう |
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□ロジクールのホームページ
http://www.logicool.co.jp/
□サイバーガジェットのホームページ
http://www.cybergadget.co.jp/
(2007年8月7日)
[Reported by ゲーム環境向上委員会]
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