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【連載第122回】ゲームライフに役立つグッズをレポート
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プリンストンのWiiリモコン用バッテリーパックをチェック!
ワイヤレスホリパッド3ターボ、変換アダプタ付きのコントローラを試す |
当連載は、ゲームライフに役立つグッズを発掘し、実際に使用してみようという試みをレポートするものである。ネタに困ったときはお休みしてしまうかもしれないので不定期連載である。ちょっとした投資や工夫で、よりよいゲームライフを送っていただけるよう、鋭意努力していく所存である。
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今回は、3製品を試してみた。まずは充実してきたWiiリモコン用バッテリーグッズの新製品より、プリンストンの「Wiiリモコン用リモコンバッテリー充電器 PWA-BPS」。バッテリーパック、充電スタンド、電池カバーがセットになった製品だ。スタンドが付属しない「リモコンバッテリーパック単体モデル PWA-BP」も発売されており、多人数プレイ向けにWiiリモコンを複数持っている人へもオススメの製品だ。
続いて、プレイステーション 3用としては初のサードパーティ製品となるワイヤレスコントローラ、HORIの「ワイヤレスホリパッド3ターボ」、さらにPS2用コントローラにPS3向けのUSB変換コンバータを同梱したという変わり種、UGAMEの「コントロールパッド3 PS3変換アダプタ同梱パック」をチェックしてみよう。
● 使い勝手のいい横置き形式の充電スタンドが魅力のWiiリモコン用バッテリーグッズ
・「Wiiリモコン用リモコンバッテリー充電器 PWA-BPS」
メーカー:プリンストン
価格:オープンプライス(購入価格:3,980円)
バッテリー容量:1200mA
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こちらは「PWA-BPS」の同梱物だが、スタンドが付属せずバッテリーパックと専用カバーのみの「PWA-BP」も発売されている。 |
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スタンドは写真のようにWiiリモコンを横に寝かせて置く。立てて置くタイプよりも場所は取るが重心のバランスがよく、使うときにもリモコンを手に取りやすい |
何製品か過去にも取り上げている、Wiiリモコンを充電式バッテリーパックで使えるようにするグッズ。今回取り上げるのは、充電スタンドとセットになっている製品だが、バッテリーパックのみの「リモコンバッテリーパック単体モデル」も併せて発売されている。
同梱されているのは、電圧2.4V、容量1200mAの「バッテリーパック」と、ラバーコーティングされ、充電用接点も設けられている専用の「電池カバー」、そして「充電スタンド」となる。充電スタンドはUSBコネクタのケーブルが付属しており、Wii本体をはじめ、USB端子から給電する。
バッテリーパックを装着したあと専用の電池カバーを取り付ける形になるが、Wiiリモコン本体付属のカバーも使用可能だ。もちろん、充電接点のないカバーを付けるとそのままでは充電できないが、バッテリーパックを取り出せばバッテリー単体でもスタンドで充電できる。このため、例えばグリップがついた交換用電池カバーのようなグッズも併用可能だろう。
スタンドは、Wiiリモコンを寝かせて置く、平たい形状をしている。陶器のようなゆるやかなカーブのあるデザインはシンプルながら上品な印象。Wii本体との色のバランスや雰囲気も合っている。充電状態がわかるLEDを搭載しているが、LEDがむき出しではなく、スタンドの内部から光が柔らかく浮かび上がるような作りになっており、見栄えがよい。
また、スタンドにはいくつかの充電保護機能がついている。長時間の充電による発熱、液漏、爆発を防止する「長時間充電保護機能」、過充電を防止する「過充電電圧保護機能」、発熱を検知する「温度検知機能」といった機能だ。こうした機能を搭載していることがはっきりと明記されていて、安心感を感じられる。
使ってみると、乾電池使用のWiiリモコンと動作に違いは見られず、違和感はない。単三型乾電池を2本使用しているときよりも、重量が若干軽くなるのがメリットだ。また、電池カバーはラバーコーティングされていて、滑り止め効果もそこそこある。それ以上に、べたつきのないサラサラとした肌触りが嬉しい。
充電時には、スタンドに置くようにセットする。ストラップをつけたままでも邪魔になってしまうようなこともない。Wiiリモコンは縦長のため、立てて置くタイプの充電スタンドを使う製品では、固定方法によって若干重心や充電の接触具合に気を使うようなこともあったが、こちらは横に寝かせるため安定感が良く、背面にある充電接点の接触も安定していた。デザインの違いだけでなく、横置きのメリットを生かしている。ただし、スタンドの設置面積は縦置き方式よりも必要だ。
続いて、バッテリーの連続駆動時間をテストしてみた。Wiiリモコン用バッテリーグッズでは恒例の、扇風機にWiiリモコンを固定し、Wiiチャンネルの画面で首振りさせ、連続的に動作させ続けるというテスト方法を使った。
結果は、14時間40分で満充電の状態からバッテリー切れとなった。さらにそこから充電時間をテストしてみると、3時間20分で充電が完了した。充電直後にWiiリモコンを手に取ると、少しカバー越しに発熱を感じたが、熱いというほどではなかった。
全体に、丁寧な作りの製品で好印象を受けた。充電保護機能を搭載している面からも、安心感の高い製品だろう。スタンドのデザインや使い勝手には独自の魅力を感じられた。価格のバランスもよい。また、バッテリーパックと専用カバーだけの製品が売られているのは、充電を繰り返してバッテリーが劣化してしまったときにも嬉しいところだ。安心してオススメできる一品と感じた。
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全体に丁寧な作り、そしてスタンドデザインの良さが光る。スタンドのLEDは写真のように、充電中は赤、完了時は青が浮かび上がるように光る |
● 初のPS3サードパーティ製ワイヤレスコントローラは連射機能とスリープ機能の充実振りが特徴
・「ワイヤレスホリパッド3ターボ」
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コントローラ筐体の質感はつやありのまま。PS2「ワイヤレスアナ振2」に採用されたラバーコーティングであればなおよかった |
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ボタン配置などは「ワイヤレスアナ振」シリーズや他のPS2、PS3用コントローラと非常に近い。だが、モード切替ボタンがあったところはスリープ機能切り替えのボタンになっているなど、中身は異なる |
PS3用としては、おそらく初のサードパーティ製ワイヤレスコントローラ。2.4GHzの周波数帯を使い、USBタイプの受信部と通信する。駆動には単三型乾電池を2本使用し、約400時間の連続駆動時間としている。3分以上操作がないとき、自動スリープする機能を搭載しているが、スリープモードを無効にするボタンも搭載されている。
コントローラの形状としては、本連載の第112回で紹介した「ホリパッド3ターボ」や、第73回で紹介した「ワイヤレスアナ振PC」といった、HORIのPS2、PS3用コントローラと非常に近い。特にUSB受信部で通信する方式である点を考えると、「ワイヤレスアナ振PC」にかなり近い製品といっていいだろう。単3乾電池2本を使用する点や連続駆動時間が400時間というスペックも共通している。
異なる点を挙げていくと、まずPS3用ということで「PSボタン」が中心に搭載されている。ただし、PS3本体の電源オン操作には対応していない。PSボタンの下にはスリープボタンがあるが、これは前述の自動スリープ機能を無効にできるボタンだ。また、L2/R2はトリガー形状に変わっている。SIXAXISにあるモーションセンサー(6軸検出システム)や、振動機能は搭載していない。
システムソフトウェアバージョン1.90のPS3で、PS3での動作とPS2規格ソフトウェアの動作を試してみた。PS3の操作全般および、PS3ソフトのプレイでは特に気になるところはなかった。同じワイヤレスのコントローラとしてSIXAXISと比較することになるが、乾電池ボックスがあるゆえ、コントローラの厚みと重さが気になってくるだろうか。連射機能やアナログスティックの感度を調整する機能などを搭載しているので、SIXAXISにはない機能に魅力を感じるかがポイントになりそうだ。
続いてPS2ソフトを試してみたが、こちらはソフト起動時の段階からコントローラを認識しなかった。いくつかのタイトルで試してみたが、いずれも同様の結果で、コントローラ接続が認識されない。
以前、有線方式の「ホリパッド3ターボ」を試したときも、PS2規格ソフトウェアでは認識や動作をしないことがあった。だが、その後にPS3のシステムソフトウェアのアップデートで動作するようになった。この「ワイヤレスホリパッド3ターボ」に関しても同じような対応の可能性はあるだろう。現状では、少々残念な結果となった。
また、本製品はWindows PC用のワイヤレスゲームコントローラとしても活用できる。そうした意味では、「ワイヤレスアナ振PC」の後継とも言えるし、PS3とWindowsの両対応連射機能付きワイヤレスコントローラとしての見方もできる。価格がそこそこするが、今後の動作対応などによって、さらに本製品のコストパフォーマンスが上がる可能性も否定できない。
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「ワイヤレスアナ振PC」に質感、構成ともに近く、大きな差といえばL2/R2ボタンがSIXAXIS同様のトリガー形状になったところだろう。PS3用でありつつもWindows PCでも問題なく使える |
● USB変換コンバータ同梱でPS3にも使える、低価格なPS2用コントローラセット
・「コントロールパッド3 PS3変換アダプタ同梱パック」
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基本的にはPS2用コントローラだが、数量限定でPS3向けのUSB変換アダプターが同梱された |
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4ボタンはクリアパーツで写真のように青く光る。形状も独特の菱形 |
このコントローラは本来PS2用の製品として発売されているのだが、PS3のUSB端子に変換する変換アダプタが同梱されている。そのため当研究所では、PS3に使用することを前提に使ってみた。
まずコントローラとしての機能を挙げていくと、振動機能のON/OFF切り替えスイッチ、アナログスティックの感度を3段階に切り替えるスイッチ、スタートボタンを自動連射する形式のスロー機能ボタン、スタートとセレクトボタン以外を連射設定できるターボボタンを搭載している。
○、×、△、□の4ボタンはクリアパーツになっていて、青色のLEDでボタン全体が光る。ボタンの形状も菱形と少し特殊だ。全体的にはコンパクトなのだが、グリップ部やLRボタンは逆に大きく作られている。また、L2/R2ボタンが一段下がった位置にあり、最も大きいボタンになっている。
手に持った感触も独特で、グリップが大きいところからホールド感は非常に高い。全体がラバーコーティングされているため、サラサラと手触りがよいところも嬉しい。だが、クリアパーツの4ボタンはクリック感が薄く、プチプチとした押し心地がする。ここは好みが分かれそうだ。
少し気になったのは、左右のアナログスティックを回してみると、少し右だけ反発を強く感じたところだ。右スティックを頻繁に使うタイトルはそれほど多くはないし、この程度でプレイに支障はないが、操作するたびに少し気になる。また、方向キーに“がたつき”を感じるところも気になる。ホールド感や手触りがいいだけに残念だ。
付属のUSB変換コンバータは、PS2用コントローラの差し込み口があるだけのかなりシンプルな製品だ。システムソフトウェアバージョン1.90のPS3に接続してみると、PS3タイトルでは特に目立った問題はなく動作した。アナログ/デジタルモードを切り替えてみると、デジタルモードでは、左アナログスティックが方向キー、右アナログスティックの上下左右が○、×、△、□の4ボタンに対応するという、少し独特な動作が見られたが、基本的にPS3タイトルではアナログモードで使うため、支障を感じない。
PS3でのPS2規格ソフトウェアプレイを試してみると、アナログモードの動作はまったく問題ないが、デジタルモード時に方向キーの操作ができなかった。アナログモード操作が前提になるため、リアルアーケードプロなどのデジタルモードが前提になるスティックコントローラとの接続には向かない。振動機能においては、少し弱い振動ながら機能していることは確認できた。なお、PSボタンに相当する機能はないため、SIXAXISを併用することが前提になる。同梱のコントローラ以外にDUALSHOCK2などもつなげてみたが、動作は同じだった。
UGAMEの公式サイトおよび公式ブログでは、システムソフトウェア1.82で変換アダプタが正常に動作しないソフトが出ることが判明していると告知されている。詳しくは調査中とされているので、程度や動作しないソフトの数が定かでないが、記述の理由はデジタルモードでの動作などにありそうだ。
この製品の最大の魅力は、なんといっても低価格であること。USB変換コンバータを同梱して1,580円という価格で、PS3に使えるコントローラが手に入る。独特な感触のコントローラではあるが、ホールド感はなかなかよい。USB変換コンバータ込みと考えれば、価格とのバランスにメリットも感じられるところだ。
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全体はコンパクト路線なコントローラなものの、グリップやL2/R2ボタンは逆に大きい。ホールド感もよく、価格以上に使えるグッズと思えた |
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□プリンストンのホームページ
http://www.princeton.co.jp/
□HORIのホームページ
http://www.hori.jp/
□UGAMEのホームページ
http://www.ugame.jp/
(2007年8月1日)
[Reported by ゲーム環境向上委員会]
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