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タカラトミー「エアギターPRO」
見えないギターをかきならすエアーギター。もはや、その存在を知らない人はいないだろう。日本では、金剛地武志やダイノジおおち、宮城マリオなどのプレーヤーの存在が有名で、毎年8月にフィンランドで世界大会まで開催されている。
今回紹介するアイテムは、そのエアーギターをモチーフにしたトイ。エアーギターは、中空をかきならしても何の音もでないが、このトイは音が鳴るのである。エアーギターをプレイしていても音の出る夢のアイテムなのである。それでは、くわしくレポートしていこう。
■ 本体から発射される赤外線をつま弾く 「エアギターPRO」は、大胆なデザインだ。ギターからネック（首）の部分をバッサリ切り落としているのだ。ボルトなど、すべてプラスチックで成形されているため、多少トイっぽくも見えるが、総じて本物のギターのネックに見えるように配慮して作られている。 本体の正面には、選曲／モード切り替えボタンに、コードボタンが7種類並ぶ。本体の上部には、同じく“7”や“m”などのコードボタンが並ぶ。 本体の背面には、音量の大小を変えるツマミと、出入力端子がある。OUTを使えば、「エアギターPRO」のサウンドをアンプやテレビに接続して迫力の大サウンドで楽しむことができる。INを使えば、「エアギターPRO」をMP3プレーヤーなどのスピーカーとして、活用することができる。
本体の底部には赤外線受発信口がある。ここは最も重要な機構だ。ここから発射される目に見えない赤外線をつま弾くことで、ギターの音を鳴らせるのだ。
■ エアーギターだけでなく、本格的な演奏も可能! 演奏するモードは、2種類ある。「プリセット曲演奏モード」と「フリー演奏モード」だ。 「プリセット曲演奏モード」は、ギターが弾けない人（コードを押さえられない人）向けのモード。スピーカーから流れる伴奏に併せてリズムよくエアーギターを弾けば、ギターサウンドが鳴り響く、というもの。 「フリー演奏モード」は、自由にコードを鳴らすことができるモードで、本物のギターを弾くのと同じように演奏することができる。
メインは、いわずもがなの「プリセット曲演奏モード」だ。ギターを弾けないすべての人に福音をもたらすこのモード。はたしてその出来栄えは……? ■ 「プリセット曲演奏モード」を徹底プレイ！ ギターの弾けない筆者は「フリー演奏モード」をすっかりあきらめて、「プリセット曲演奏モード」を楽しむことに決め込んだ。プリセットされている曲は、邦楽洋楽問わずバラエティに富んでいる。
[1] ARE YOU GONNA BE MY GIRL／ジェット 「プリセット曲演奏モード」のプレイ方法はこうだ。まず選曲ボタンを押して、曲を選ぶ。曲は「ワン」、「トゥー」、「スリー」というナンバリングのすぐ後にイントロが流れるので、間違えなく選択することができる。 「プリセット曲演奏モード」を弾く方法は、こんな感じだ。まず左手で本体を握り、コードボタンをどれでもいいので、ひとつ押す。すると、赤外線が放射されるので、見えないギターを見立てて、指でかき鳴らすのだ。すると、スピーカーからギターのサウンドが響き渡る。ギターのサウンドは、伴奏のキーボードやドラムのサウンドに混じりながら、ひと際大きなボリュームで聴こえる。 それにしても痛快だ。ギターを弾けない筆者だが、真似事だとはいえ、ギターを弾けるのだから。 しかし、ギターが弾けるからといって、やたらとつま弾いていては話にならない。伴奏をよく聴いて、その曲のリズムに合ったテンポでギターをかき鳴らすこと。こうしないと、曲として聴こえない。「誰でも、どこでも、エレキギターが弾ける!」を標榜としている本商品だが、多少の練習は必要だ。筆者はアップテンポの曲との相性が良いようで「SMOKE ON THE WATER」と「リンダリンダ」をそれなりに弾けるようになった。
「それなり」にでも心地よく感じられるのが楽器の良いところで、筆者は今、暇さえあれば「エアギターPRO」を演奏している。
多少の練習を重ねればギターを弾ける点、腕前さえあればちゃんとした楽器としても使える点、それらを考えると、希望小売価格の2,625円はコストパフォーマンスに優れている、といえる。興味のある方は購入をお薦めする。 (c) TOMY 株式会社タカラトミー
□タカラトミーのホームページ
毎週、電子系のおもちゃを中心にオススメのおもちゃをご紹介しています。「このおもちゃ、気になるけど面白いかなぁ」といったものを徹底的に遊び倒し、その面白さをお伝えしていきます。取り上げて欲しいおもちゃなどがありましたらドシドシと編集部までメールを送って下さい (編集部) (2007年8月2日) [Reported by 元宮秀介] また、弊誌に掲載された写真、文章の無許諾での転載、使用に関しましては一切お断わりいたします ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp Copyright (c)2006 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved. |
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