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【極魔界村 改】
価格:3,140円
「極魔界村 改」は、2006年8月3日に発売されたPSP用ソフト「極魔界村」を再構成し、各所にチューニングを施したリニューアルタイトル。ゲーム進行が周回制になり、2周目ではより難易度が高いステージに挑戦できるなど、「魔界村」シリーズの始まりであるアーケード版のゲームバランス、プレイ感覚を意識した作品になっている。 さらに、敵の出現位置や動きを調整、盾で敵の体当たりが防御可能、魔力の発動がゲージ消費からチャージ性に変更、といったアクション性のチューニングも加えられ、ゲームの攻略という部分も前作から変化している。また、「極魔界村」も収録されており、ゲームスタート時にいずれかのバージョンを選んでプレイできる。
会場でブロガーたちに混じってプレイした感想としては、「難しい! ああ、魔界村だな」というのが一番最初に浮かんだ。攻撃を1回受けただけで鎧が脱げ、一瞬の油断が命取りになり、やられたら少し戻った場所から再スタート。攻撃範囲が狭く、使い慣れない武器を取ってしまい戦いづらくなる。最近のアクションゲームにはあまりない「死んで覚える」という高難易度のバランス設定になっているため、苦労して少しずつ、少しずつ、ステージの先に進んでいくというプレイ感覚を久しぶりに味わえた。
「プレミアムブロガーミーティング」では、ゲームの体験会だけでなく、「極魔界村 改」のプロデューサー竹下博信氏と、メインプランナーの井上和久氏によるトークショーも行なわれた。 トークショーは、「主人公のアーサーからビデオメッセージが届いています」というサプライズでスタート。そして会場に用意されたモニターに映し出されたのは、俳優の黒田アーサー氏。前作「極魔界村」の発売に際して制作されたWEBコマーシャルムービーに、黒田アーサー氏がゲームのアーサー役で出演したという縁によって、ビデオメッセージが実現した。
竹下氏によると、前作「極魔界村」は15年ぶりに発売される「魔界村」シリーズの新作ということで、「なにか新しいことがやりたかった」という。そんなときにネットでファンが作ったバイラルCMの自作動画で面白いものを見つけて、「自分たちの手で公式のものを作ってみよう」と考え、WEBコマーシャルを制作。これが好評を得て、海外からの閲覧も含め、あっという間に100万ヒットを達成したという。
続いて話題は「極魔界村 改」の開発に関するものへ。まず前作「極魔界村」は、古くからのファンにまた「魔界村」を遊んでもらうとともに、新規ユーザーに「魔界村」っていうゲームがあることを伝えるというコンセプトで開発。結果として、「魔界村」らしさを残しつつ、新しい要素も遊べるという、ある意味二面性を持つことになった。 しかし、シリーズを遊んでいるユーザーからは「新しい要素なんていらないから、『魔界村』を遊ばせてくれ」との声が思いのほか多く届けられたという。「それならチューニングを再度施すことで、ちょっとしたプレイ感覚を変えてより昔の『魔界村』に近いものを出そう」と考え、リニューアルバージョンである「極魔界村 改」の発売が決定したという。 竹下氏は「前作を購入したファンには『また買わすんかい!』と思われるだろうし、申し訳ないなという部分が正直あります。ただ、こちらとしては“懐かしい遊び”をもう一度提供したいと考え、価格を抑えて挑戦させていただくことにしました」と語った。 「極魔界村 改」の具体的な変更点については、井上氏が紹介。「極魔界村 改」の大きなポイントは、「2周制に戻り、高難易度の2周目が存在すること」という。昔のシリーズでは、ステージを進めてラストでボスを倒すと、神様が出てきてなぜか初めに戻されてしまった。前作「極魔界村」はステージを探索するという要素が大きかったため、2周制ではなかったが、「極魔界村 改」ではアーケードらしいゲームにするために2周目を用意したと話した。 さらに、ステージの途中で死んだ場合、前作ではその場で復活したが「極魔界村 改」では決まった復活ポイントからやり直すことになる。これには、緊張感あふれる昔のプレイスタイルを甦らせる狙いがあるという。 2人の言葉からも、アーケードに近いバランスに戻った「極魔界村 改」の特徴は、やはり“難易度の高さ”だということが伝わってくる。すでにゲームをプレイしたブロガーたちに、竹下氏が「難しさはどうでした? 簡単でしたか?」と問いかけた時にも、ひとつも手が上がらなかった。しかしながら、その難易度の高さがファンの要望につながるのが「魔界村」らしさだといえるだろう。
なお、今回のイベントに参加し、ブログにレポートを掲載したブロガーには「レッドアリーマーミニフィギュア」がプレゼントされる予定だ。
このコンセプトの元に作られた「極魔界村 改」は、シリーズ初期のアーケードタイトルのプレイ感にこだわりを持っている人に向けた作品に仕上がっている。だが、その結果「極魔界村 改」と「極魔界村」の差は「アーケードライクなプレイ感」という遊んでみないと伝わらないものになった。このため、実際に遊ぶ場を用意し、「プレミアムブロガーミーティング」というブログを書いているファンを対象にしたイベントを企画することになったという。
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□カプコンのホームページ (2007年7月23日) [Reported by 眞鍋航希]
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