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【連載第116回】ゲームライフに役立つグッズをレポート
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まだまだあるぞ! DS Liteを快適に使うグッズ
グリップスピーカー、タッチペン、ケースを紹介 |
当連載は、ゲームライフに役立つグッズを発掘し、実際に使用してみようという試みをレポートするものである。ネタに困ったときはお休みしてしまうかもしれないので不定期連載である。ちょっとした投資や工夫で、よりよいゲームライフを送っていただけるよう、鋭意努力していく所存である。
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今回は、DS Liteのサウンド面、操作面、そしてタッチ操作をより快適にしてくれるグッズをピックアップ。グリップとアンプ内蔵スピーカーが一体化したサイバーガジェットの「CYBER・グリップスピーカー(DS Lite用)」を紹介する。
タッチペンでは、紛失防止用の伸縮ストラップがついたロアス「NDS/NDS Lite用タッチペン」とアクラス「収納タッチペンセット」を試した。また、メタルカラーバージョンが登場したタカラトミー「タッチペンノックメタル」も試してみた。さらに、ケースではタスクリエイティブ「マルチセミハードケース(DS Lite対応サイズ/縦型)」 を使ってみた。
● アンプ、スピーカー内蔵で音量をアップ! グリップもついた機能的なグッズ
・「CYBER・グリップスピーカー(DS Lite用)」
メーカー:サイバーガジェット
価格:オープンプライス(購入価格:1,300円)
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グリップ、スピーカー、アンプがひとつになったグッズ |
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グリップだけを使いたい場合は写真のように接続コードを収納しておける |
アンプとスピーカーを内蔵したDS Lite用グリップ。グリップ力の向上とボリュームレベルのアップという2つの効果を得られるグッズだ。全体の素材はプラスチック製。ツルツル、ツヤツヤとした手触りで手や指先をとらえる。重量は116g。
左右グリップには、スピーカーが搭載されている。DS Liteのステレオヘッドホン接続端子にグリップスピーカーのスピーカー接続コードをつなげると、グリップから音が出るというわけだ。
アンプが内蔵されており、ボリュームをより大きくして出力できる。グリップスピーカー側にはボリューム調節機能はないため、DS Lite側で調節する。ボリューム最大時の音量はかなり大きく、体感としてはDS Lite本体の2倍近いと感じた。スピーカー出力は左右各0.5w、音質はDS Lite本体スピーカーの質に近く、低音は弱いが高音が澄んで聞こえる。
アンプには単4乾電池を2本使用する。アルカリ電池を使用した場合の連続使用時間は約12時間。アンプはDSカードスロット近くに位置するアンプ用の電源スイッチでON/OFFする。赤いLEDもついているのだが、プレイ後にうっかり切り忘れることがあった。スイッチはもう少し前面から目立つ位置にあってほしかった。
アンプに使う電池は、DS Liteのタッチスクリーンの背面あたりの電池カバーに入れる。ちょうどヒンジに近い位置の背面下部だ。電池分の重量が加わり、DS Lite本体を開いた状態で組み合わせるため、DS Liteのヒンジ部背面付近が重くなった感触がして、少し違和感が強い。本製品の場合はグリップ部分を主に持つため、従来の持ち方に比べて手前に持つ。それもあって、ヒンジあたりの先端にズシッとする感触がある。
DS Liteは前述のように開いた状態で装着する。タッチスクリーン側の手前2角を固定するほか、ディスプレイ側の両横もバネで伸縮するガイドで固定する。姿勢を変えても本体が落下することもなく、なかなかうまい仕組みに感じた。ディスプレイ側のフックをはずしてDS Liteを折りたたむこともできるが、タッチスクリーン側の2角だけで固定する状態になるため簡単にグリップスピーカーから外れる。製品の特徴的にもそうだが、持ち運びにはあまり適さない製品だろう。
DS Liteの各スイッチや端子類の位置はほとんどがくりぬかれているためアクセスできるのだが、タッチペン収納部だけは隠れてしまう。部屋内で使う用途に割り切り、タッチペンをあらかじめ出しておくなり、別売りのペンを使用するのがいいだろう。L/Rボタンは若干グリップスピーカーの筐体があたるものの、操作には支障がないレベル。
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DS Liteは写真のように開いた状態で固定する。写真中央はアンプのスイッチなのだが、プレイ後にうっかり切り忘れがち。ヒンジの背面にはついたてがあるため、平らな場所に置くこともできる |
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グリップのおかげで片手で本体を支えるスタイルも楽。だが重さは少し気になるところ |
手に持つときはグリップを持つわけだが、テーブルなどの平らなところに置くときのことも考えられている。L/Rボタンの付近についたてが2カ所伸びていて、グリップと4点で平らにおけるようになっている。未装着の状態に比べて2cmほど高く置くことになるが、重心がヒンジ付近下部によっていることもあって安定感は悪くない。
装着してプレイすると、なによりアンプの恩恵が嬉しい。少々迫力不足だった本体内蔵スピーカーに比べて、音量が大きい。スピーカーの位置はグリップ先端付近の手前にあるため、音量だけでなく聞こえかたもかなり変わる。本体スピーカーでは上のディスプレイ画面を位置の基準に感じるが、グリップスピーカーでは下のタッチスクリーンが中心になってくる。
次にグリップの感触だが、ラバーなどはないものの手をとらえる感触は十分でしっかり握れるため大幅にホールド感が向上する。DSのソフトでは、タッチペンを使うために片手だけで本体を持つシチュエーションも多いのだが、グリップのおかげで片手だけで持つのも比較的楽だ。ただし重量は増しているため、少し疲れやすくなる点もある。女性をはじめ、特に子供だとこの重さが辛くなりそうだ。
全体の印象としては、アンプとスピーカーを目当てにするならば想像以上に恩恵のあるグッズで、グリップの作りなども悪くない。なかなか良質なグッズだ。だが反面、重量が増してしまう点や、アンプの電源スイッチの位置など、あと一歩工夫が欲しくなる点もあった。
● タッチペン3種を一気に試す
タッチペングッズをあらたに3種類そろえて使ってみた。今回そろえたのは、ロアスの「NDS/NDS Lite用タッチペン」とアクラスの「収納タッチペンセット」。さらに連載63回で紹介した「タッチペンノック」のメタルカラー版、タカラトミーの「タッチペンノックメタル」も試してみた。
● 伸縮するストラップがついた紛失防止タッチペン
・「NDS/NDS Lite用タッチペン」
まず、ロアスの「NDS/NDS Lite用タッチペン」とアクラスの「収納タッチペンセット」だが、この2製品はDS Lite本体につけるストラップとのセットになっているタッチペンだ。ともに伸縮性のあるストラップがついていて、落下や紛失を防止する。
「NDS/NDS Lite用タッチペン」は直径1cm、長さ12cmのタッチペン。そこに最短時11cmのストラップが組み合わさる。ストラップは無理のないところまで伸ばすと30cmほどまで伸びる。
ペン先付近には滑り止めのラバーもあり、持った感触もなかなかによい。重さもそこそこで、使用感に気になる点は少ないのだが、激しくそうさしていると端についているストラップが手に当たる。一瞬タッチペンから手を離したいときにぶらさげておけるなどメリットもある伸縮ストラップのギミックなのだが、少し人を選ぶところはありそうだ。タッチペンをなくしてしまいそうな子供などによいかもしれない。
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伸縮するストラップにタッチペンをつなげる。使用中にストラップが手にかかるのが少し気持ち悪いだろうか。ストラップは写真右のようにかなりの長さに伸びる |
● 大小2本のタッチペンに2本1組のストラップもついた多機能タッチペン
・「収納タッチペンセット」
続いてアクラスの「収納タッチペンセット」だが、こちらは大小2本のタッチペンとストラップを組み合わせて使う。大のタッチペンは長さ12.5cm、直径は7mmほどの細長いタイプだ。DS Lite本体のタッチペン収納部にクリップ部分を差し込んで固定できるほか、DS Lite背面のくぼみに突起を差し込んでの固定もできる。そのためペンは少し角張ったカタチをしており、クリップも大きく突起も出ている。
小のタッチペンは純正のタッチペンに形状が近く、ペン先近くにグリップがありストラップホールもある。純正ペンと同形状のため、本体のタッチペン収納部に入れられる。
こちらのストラップは、バンドタイプの布製ストラップと、伸縮するセーフティーバンドという名称のストラップが2本ついている。セーフティーバンドは最短時14.5cmと「NDS/NDS Lite用タッチペン」と比べると少し長め。伸ばすと40cm近くに伸びた。
ギミックの豊富な大小タッチペン、そしてストラップまでもセットになった欲張りな製品だが、大のタッチペンは固定用のクリップや突起などが使用中に邪魔に感じてしまうときがあった。もう少しすっきりと使える方向にもバランスがとられていたら良かったのでは、と感じた。繰り返しになるが、ストラップの方式は紛失防止に大変効果的だ。
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大小2本のタッチペンが付属し、ストラップも2本1組になっているというちょっと変わった製品。固定方法も豊富なのだが、ちょっとゴチャゴチャとした感がある |
● メタルカラーバージョンが登場、機能性は乏しいがバランスのいい1本
・「タッチペンノックメタル」
最後に、タカラトミーの「タッチペンノックメタル」。長さ13.5cm、直径8mmほどと細長いタイプで、飾り気も少なくシンプルなタッチペンだ。ボールペンのように端を押すとタッチペンのペン先が出てくる仕組み。
「メタル」と製品名にあることから金属製で重いのかと想像するところだが、実際はメタルカラーのプラスチック製。滑り止めのギミックなどもないペンなのだが、これがなんとも使い心地がいい。重量が軽く、重心も均等で狂いがない。好みによるかもしれないが、直径も太すぎず、細すぎず、非常に扱いやすかった。
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シンプルで飾り気も少ないタッチペンだが、研究所員のお気に入りの一本。人によって好みがわかれるところかもしれないが、重量、太さなどがちょうどいい。みなさんも自分の感覚にあった一本を見つけて頂きたい |
● 飾り気はないが、堅実で好感の持てる一品
・「マルチセミハードケース(DS Lite対応サイズ/縦型)」
メーカー:タスクリエイティブ
購入価格:1,130円
最近は、ゲーム関連グッズを発売するメーカーも増えてきた。今回見つけたのは、タスクリエイティブというメーカーの「マルチセミハードケース(DS Lite対応サイズ/縦型)」だ。外観から察すると、カメラやPDA機器に使えるハードケースのように見えるのだが、DS Lite対応サイズとしている。ゲーム関連グッズだとパッケージに入れられている場合が多いが、この製品はやはりカメラ向けの汎用ケース製品のように、そのままケースに札がついている。
表面全体はメッシュ地になっていて、内部に厚紙が仕込まれているのか堅さがある。背面にはベルト通しとカラビナがついているのだが、ベルト通しの合皮には、「可視光応答型光触媒」という防汚効果や防菌効果のある素材を使っているとのことだ。
フタの閉じる部分は大きめのマジックテープが使われている。また、フタにはファスナータイプの薄いポケットがついていて、GBAカートリッジは苦しいがDSカードなら2.3枚入れられた。
本体の収納内は、柔らかな布地になっていて本体への傷を防いでくれる。カラビナ固定金具の裏側もフェルト地の布で覆っており、細かな配慮も見られた。
DS Lite本体は縦に入れるのだが、本体にぴったりというサイズではなく、少し余裕がある。ケースごと振ると中で少しガタつくものの、それはさして気にならない。むしろその余裕のおかげで出し入れがすんなりできることが嬉しいところだ。大きな特徴こそはないものの、堅実な作りが嬉しいケース。DS Liteには対応しているサイズなだけで、目立つロゴなどもない。その他の用途としても使えそうな汎用性のある一品だ。
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ポップなデザインや飾りなどは一切ない堅実なケース。丁寧な作りで汎用性も高いところが魅力だ |
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□サイバーガジェットのホームページ
http://www.cybergadget.co.jp/
□ロアスのホームページ
http://www.loas.co.jp/
□タカラトミーのホームページ
http://www.takaratomy.co.jp/
(2007年6月11日)
[Reported by ゲーム環境向上委員会]
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