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【連載第113回】ゲームライフに役立つグッズをレポート
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「応援団2」を存分に楽しむためのグッズをピックアップ!
センチュリーのWii用クーリングファン付きスタンドなど |
当連載は、ゲームライフに役立つグッズを発掘し、実際に使用してみようという試みをレポートするものである。ネタに困ったときはお休みしてしまうかもしれないので不定期連載である。ちょっとした投資や工夫で、よりよいゲームライフを送っていただけるよう、鋭意努力していく所存である。
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今回は研究所員一同も前作のファンだった任天堂のDS用タイトル「燃えろ! 熱血リズム魂 押忍! 闘え! 応援団2」をテーマに取り上げる。このタイトルはいわゆる音楽ゲームなので、「ヘッドフォン(イヤフォン)」そして「タッチペン」をよりこだわってみることで、より快適なプレイがのぞめる。そこで、HORIからちょうど発売された各種グッズを試してみることにした。
集中力を高めるのに欠かせないイヤフォン・ヘッドフォン類からは、「インナーイヤーイヤホン DS Lite」と「ヘッドホン DS Lite」。そして快適なタッチ操作を得るために「タッチペンアタッチメントDS Lite ブラック」を紹介しよう。もちろん他のDS用タイトルを遊ぶときにも活躍するグッズだ。
また、DS Lite用カバー製品ではゲームテックの「帆布カバー」、Wii用製品ではセンチュリーの「クーリングファン(Wii専用)」も紹介する。
● リズムアクションゲームのプレイをもっと快適に! イヤフォン・ヘッドフォン、タッチペンセット
・「インナーイヤーイヤホン DS Lite」
メーカー:HORI
価格:1,260円
カラーバリエーション:ブラック、ホワイト
・「ヘッドホン DS Lite」
メーカー:HORI
価格:1,029円
カラーバリエーション:ブラック、ホワイト
・「タッチペンアタッチメントDS Lite ブラック」
メーカー:HORI
購入価格:580円
カラーバリエーション:ブラック、ホワイト
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同梱物一覧。写真ではケーブルをまとめているが、全体はかなり長め。大、中、小のイヤーパッドがしっかり付属しているのが嬉しい |
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ボリューム調節機能を搭載している。残念ながらイヤフォンを交換できるような仕組みはない |
・「インナーイヤーイヤホン DS Lite」
「燃えろ! 熱血リズム魂 押忍! 闘え! 応援団2」は様々なシチュエーションで苦しんでいる人々を応援するというリズムアクションゲームだ。バックグラウンドで流れる曲にあわせて画面のマークをリズムよくタッチして応援する。曲をよく聴きリズムに乗ること、それにあわせたタッチ操作が重要になるタイトルである。
というわけでまずは、HORIからブラックカラーが新たに発売された「インナーイヤーイヤホン DS Lite」と「ヘッドホン DS Lite」を使ってみる。もちろん本体スピーカーから音を出しても十分に楽しめるが、音質に関して少々迫力不足であり、また周囲の環境に左右されやすいので、イヤフォンやヘッドフォンを使えばより没入して楽しめるのではないかと考えたわけだ。
「インナーイヤーイヤホン DS Lite」は耳の中に耳栓のようにイヤーパッドをすっぽりと入れて音漏れを防ぎつつ、周囲の雑音が侵入するのを防いでくれる「カナル」タイプのイヤフォンだ。大、中、小3サイズのイヤーパッドが付属し、ケーブルの途中にはボリューム調節つまみを搭載している。コードは1.3mと長め。インピーダンス16Ω±10%、音圧レベル102±3dB、最大出力60mW、再生周波数帯域20Hz~20KHz。
音の印象としては、高音と低音がはっきりとクリアに出ており、ゲーム向きの作りと感じた。中域が少し迫力不足かとも感じられるが、DS Liteが出力する音には合っているだろう。税込みで1,260円という価格にボリューム調整機能までついていることを考えると及第点以上の音に感じられる。
「燃えろ! 熱血リズム魂 押忍! 闘え! 応援団2」においては、ボーカルの音声が入っているため、本来中域の音がほしいところだが、女性ボーカル、男声ボーカルともにキーの高い曲が多いためむしろマッチしていた。比較対象としてシリコンオーディオ用の4、5千円のインナーイヤーイヤフォンも試してみたが、それよりもゲームには向いている音が出ている。
ボリューム調整機能はダイヤル式。両方を最大音量にしても音割れなどは感じなかった。ボリューム最大では思ったよりも大きな音が出ていると感じられた。イヤーパッドによる遮音もそこそこなので、電車内など周囲に雑音のある屋外でプレイする際にも十分聞き取りやすい音量にできる。ただし、両者最大ボリュームでは、やはりノイズもそれなりに気になるレベルになる。基本的にはDS Lite側で設定したボリュームを最大値ということにして、シチュエーションにあわせてヘッドフォン側のボリュームで音量を調節するようにするといいだろう。
低価格ゆえの作りを感じるのはコード等の質感だろうか。ひどく安っぽいわけではないが、高級感を感じさせるものではない。ケーブル長を調節できる仕組みがないため、長めのケーブルを持てあますこともありそうだ。さすがにこのあたりは価格通りではあるものの、音質に関してはゲーム向きの音作りとはいえバランスがよく、予想以上であったことが嬉しい。
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セパレートの耳かけタイプ。こちらもケーブル長が1.2mと長め |
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耳かけ部分は写真のように開くことができる |
・「ヘッドホン DS Lite」
続いて「ヘッドホン DS Lite」。セパレートタイプの耳かけヘッドフォンで、インピーダンス32Ω±10%、音圧レベル112±3dB、最大出力100mW、再生周波数帯域20Hz~20KHz。コード長は1.2m。耳をかける部分は横に80度ほどまで可動する。
小型のセパレートタイプとは言えどもヘッドフォンのため、イヤフォンより中音低音が響く、もしくはスカっと抜けのよい音が出てくるのでは、と当初は考えた。だが実際に使ってみると驚くほどに高音が強い。中域より下の音もそこそこにはっきり出ているものの、それ以上にキンキンとした高音が鳴り響く。好みの問題ではあるかもしれないが、バランスがいいとはいえない。出力音量は大きめでクリア。だが、オープンタイプのヘッドフォンで高音が強いため、シャリシャリとした音漏れもかなりあるのが気になった。
魅力としては、税込みで1,029円という「インナーイヤーイヤホン DS Lite」以下の低価格が挙がる。ケーブルの素材やそこからくる質感等に関しては「インナーイヤーイヤホン DS Lite」と同じものと思える。音漏れしないようボリュームを絞るとクリアな高音が残る。そうした音が好みの方、特に若い方にはいいのではないだろうか。
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伸びるタッチペン2本と太めのタッチペンアタッチメントがセットになっている。それでいて低価格なことが嬉しい |
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DS Lite本体と並べてみた。ペンアタッチメントには本体付属のタッチペンを装着している |
・「タッチペンアタッチメントDS Lite ブラック」
最後は「タッチペンアタッチメントDS Lite ブラック」。これは、本連載の第63回でも紹介した「タッチペンロングDS Lite」が2本と、太めのペンタイプアタッチメントが同梱されている製品だ。
まず2本のタッチペンロングに関してはほぼ同じ製品のようだ。収納時にはDS Liteに納められるサイズで、引っ張ると約130mmの長さにできる。ペンの先側は透明な軸になっているため、プレイ画面が透けてみえるという特徴も同様だ。ペン後半部の軸が少々しなること、それでいて全体がかなり細長いことに少々の慣れが必要なところもやはり同じだ。従来のペンのように先端近くを持つとせっかくのクリアパーツの恩恵が得られないため、ペンの中ほどにあるジョイントの段差に指を納めるのがいいだろう。
アタッチメントは中にタッチペンロングDS LiteかDS Lite本体付属のタッチペンを収納して使用する。組み合わせるとペン先が1cmほど出る。太さは約1cm、タッチペンを含めて長さは12.4cmになる。ペンの先端にはラバーの滑り止めが3.2cmほどあり、太さもあいまって握りやすい。クリップ部分には突起があり、DS Lite本体の背面に装着できる。
「燃えろ! 熱血リズム魂 押忍! 闘え! 応援団2」ではタッチスクリーンの各所にタッチするマーカーが出るため、画面全体が見えていることが望ましい。従来のタッチペンでは画面左側のマーカーをタッチしていると、ペンに画面が隠れてしまい次に出た右半分のマーカーなどを認識しづらい。
この点を解消してくれる「タッチペンロングDS Lite」は、このタイトルにかなり向いている製品だ。ペン先以外が透明で、持ち方を工夫すると画面の遮りをほとんど無くせる。それとは対照的になるが、アタッチメントを装着したペンでは、なによりも持ちやすさが重視されている。握りやすいので疲れにくいという利点が大きい。「燃えろ! 熱血リズム魂 押忍! 闘え! 応援団2」ではタッチしてからぐるぐると回すという操作があるため、これに関しては太めのペンがやりやすい。フィーリングやプレイの熟練度にあわせて使い分けるといいだろう。
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写真左のように本体背面にペンアタッチメントの突起を差し込んで固定できる。中央と右は実際にタッチスクリーンにペンを向けたところ。プレイ中は「タッチペンロングDS Lite」の透明部分が活きてくる |
● 平織物「帆布」を使った個性的なデザインのDS Lite用カバー。だが……
・「帆布カバー」
メーカー:ゲームテック
価格:オープン価格(購入価格:2,080円)
カラーバリエーション:ホソ、ピンク、スクール、ライト、モカ
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派手な横柄デザインながら、どこか素朴な素材の風合いが出ている |
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DS Lite本体を装着してみた。手前のゴムひもはプレイ中邪魔に感じたので裏返して背面にまわしている |
DS Lite用のシンプルなカバー。帆布とは、経糸(たて糸)と緯糸(よこ糸)で織り上げた平織物を指す言葉だそうだ。70年の歴史を誇る先染帆布を、昔ながらのシャトル織機という糊を使わない織機で織り上げているという。本連載第67回で取り上げた「和カバー」で斬新なカバーを生み出したゲームテックが目をつけた新しい素材だ。カラーバリエーションはライトを購入した。
ストライプのデザインはカラフルだが、生地のくすんだ色合いが味わい深い。使い込むとさらに味が出るということだ。縦横に編み込まれた生地は厚手で引っ張ってみてもゆがみなども出ずかなり強い。触り心地はさらさらとし乾いた生地の感触。編み目に指がかかり滑りづらい。
本体との固定にはゴムひもを使う。ディスプレイ側に2本のひもをかける。タッチスクリーン側には横に長いゴムひもがあるが、これは閉じた状態でカバーを固定するのに使うものだ。ディスプレイの背面側には、大きいポケットがある。薄いポケットなので、GBAのカートリッジなどは厳しい印象だが、DSカードなら3、4枚収納できる余裕がある。
カバーを装着してまず気になったのが、カバーを閉じる横長のヒモ。これがプレイ中は手前に放り出される状態になってしまう。ヒモを裏返して後ろにまわしてしまうのが良さそうだ。
次にポケットの口の位置も気になる。DS Liteを開いて横に持つと、ポケットの口が下を向いてしまう形になる。ポケットに物を収納している場合、中の物が落ちてしまう危険がある。純正以外の大きなタッチペンなどをここに収納して、DS Liteを使うときに取り出すという使用形態なら問題はなさそうだが、ここにDSカードなどを収納している場合は注意。できれば、ポケットの口にマジックテープなどで口をふさぐ処理が施されているとよかったのだが……。
横持ちを意識すると、ロゴの貼り付けてある面が上下逆になっているのではないか、と思えるのも気になるところ(ロゴはタッチスクリーン側の背面に位置する)。「和カバー」の時は逆だったのだが……。デザインや素材の感触がなかなかよく、シンプルな製品だけに、この作りはちょっと誤解を招くのではなかろうか。縦持ち主体のユーザーには気にならない話かもしれない。
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写真のように使用することになるのだが、写真右のように手に持つとカバー裏のポケット口が下を向いてしまう。ポケットの口と、ロゴの位置などを考えると、上下逆にしたほうがしっくりくる(写真右)。できればポケットの口は閉じられるようにしてほしかった |
● ブルーLEDとクーリングファンを搭載したUSB給電Wii用スタンド
・「クーリングファン(Wii専用)」
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Wii本体と同色のホワイトカラーのスタンド。本体付属のスタンドと比べて少し大きい |
PC用のHDDケース製品などを手がけるセンチュリーだが、最近はWii用のグッズも手がけている。今回はその中から「クーリングファン(Wii専用)」という専用スタンドを購入してみた。
これはWiiを縦置きするときに使うスタンドの底面に、ファンを内蔵してWiiを冷却するというグッズだ。WiiはPS3やXbox 360に比べ発熱量はそれほどでもないのでは? と思われがちだが、いくら消費電力や発熱量が少ないとはいえ、やはり風通しの悪いところ、例えばAVラックなどに「Wiiconnect24」の設定をオンにした待機状態で置いてしまうと、これだけでも、結構な熱を帯びる。
スタンド自体はWii本体と同色のホワイトカラー。本体付属のシルバーのスタンドに比べると少し大きい。また、スタンド側面にはブルーのLEDもついている。Wii本体のディスクスロットのブルーLEDとほぼ同じ色合いだ。クーリングファンの電源はWii本体のUSB端子より取得する。待機状態でも電力供給が行なわれるため、LEDの点灯、およびファンは回転し続ける。
本連載の108回では、同じくスタンドにファンがついた海外メーカーPEGA製の「マルチファンクション ブルーライトスタンド 4in1」を紹介した。だが、そちらの製品はファンの動作音が大きく少々残念だった。それと比べるとこのスタンドの回転音はかなり控えめだ。フゥゥゥゥという小さな音が、耳を近づけると聞こえる程度。これからWii発売以降はじめての夏を迎えるが、待機状態のWiiの周辺には少しは気を配ったほうがいい。コンパクトだからといって、狭いところに押し込んでいてはやはり熱のこもりが気になる。心配な方は、こうした製品を用意しておくのも悪くないだろう。
ブルーのLEDが常に光り続ける点に関しては好みの問題だろう。部屋を飾るオブジェクトとして置いておくのも悪くはない。ただし、この製品自体にスイッチは付いておらず、接続したUSBケーブルを抜くか、Wii本体の電源を完全に切る(もしくは、Wiiconnect24の設定をオフにする)かをしないとLEDが点灯し続ける製品であることは購入時に念頭に置いていただきたい。
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Wii本体に装着すると写真左のようにブルーLEDが点灯する。ファンの回転音が小さくあまり気にならなかったのが嬉しい |
当研究所では、みなさんに取り上げてほしいネタなどを随時募集する。ドシドシと編集部までメールを送って下さい (編集部)→ game-watch@impress.co.jp ←
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□HORIのホームページ
http://www.hori.jp/
□ゲームテックのホームページ
http://www.gametech.co.jp/top.html
□センチュリーのホームページ
http://www.century.co.jp/
(2007年5月21日)
[Reported by ゲーム環境向上委員会]
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