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会場:幕張メッセ9ホール~11ホール
内容は、今後発売されるタイトルのムービーやダイジェスト映像を連続で放映するというもの。注目が集まる「FABULA NOVA CRYSTALLIS FINAL FANTASY XIII」以外にも、「DISSIDIA FINAL FANTASY」、「パラサイト・イブ」シリーズの新作など、ここで初めて知らされる出展タイトルも何本かあった。
スクリーンで上映された映像はすべて撮影禁止となっていたため、テキスト主体の報告になってしまうが、スクリーンショットと合わせてクローズドメガシアターの模様をお伝えしたい。
クローズドメガシアターの口火を切ったのが、「DISSIDIA FINAL FANTASY (ディシディア ファイナル ファンタジー)」。この作品は「ファイナルファンタジー」シリーズの主要キャラクタたちが作品を越えて登場するというスピンオフ的作品で、ジャンルはドラマティックプログレッシブアクションとなっている。「FINAL FANTASY 20th ANNIVESARY EXCLUSIVE PROJECT for PSP」というメッセージにあるようにプラットフォームはPSPで発売日や価格は未定。映像のクレジットにも年号が入っていないことからも、年内発売であるかどうかも推察できなかった。 映像は、2人の戦士がバトルを繰り広げているシーンから始まる。プレーヤーキャラクタは初代「FINAL FANTASY」に登場した光の戦士ガーランド。驚かされるのは2人の戦士が宙に浮いていることだ。そのまま2人は、急上昇、落下、接近を繰り返しながら斬り結ぶ。2人の移動速度は速く、アクション性の高いバトルが展開されていた。ただ、画面下部には「ロックオン」や「フレアスター」などの入力コマンドもあり、コマンドRPG的なシステム要素も残されているようだ。
場面が転換すると、「FINAL FANTASY IX」の主人公ジタン・トライバルが敵のクジャという男との戦闘ムービーが流れる。ここでも両者は空を飛んでいることから、重力に制限されにくいアクションゲームであると推察される。次の場面では溶岩の中から「FINAL FANTASY VII」のセフィロスが出現するという含みを持たせたシーンで映像は終了する。「FINAL FANTASY」の世界観をアクションゲームに落とし込むという発想は大胆。テンポの良いアクションゲームの好きな筆者としては、シアターの映像に大いに期待が持てた。
「パラサイト・イブ」シリーズの最新作で、プラットフォームはモバイル(NTT DOCOMO FOMA)となる予定。映像中の「アヤ、3度目の誕生日」というメッセージは、シリーズの主人公アヤ・ブレア。映像の内容は30秒ほどのトレーラーでは不快な物体が次々と映し出され(不気味な生物やミイラなど)、冒頭のメッセージと「8 years later」というテロップが現れた後、銃を持ったアヤの姿が現われるというもの。実際のゲーム映像はなくシステムや操作方法は推測できないのが残念だった。
■ KINGDOM HEARTS 最新作
プラットフォーム、発売日、価格未定。シリーズを象徴するハートのロゴの形をした噴火の煙に向かい、ソラと仲間たちが歩いていくというシーンで終了するという短い告知ムービー。ムービーの最後に「新プロジェクトは東京ゲームショー2007でアナウンスします」という情報が発表されていた。
異なる主人公、異なる世界観、そして異なるストーリーで展開する、いくつもの「FINAL FANTASY XIII」が存在するプロジェクトの総称が「FABULA NOVA CRYSTALLIS」。このタイトルは「新しいクリスタルの物語」という意味を持ち、1つの共通する神話を元に各タイトルが独自に展開する。今回クローズドメガシアターでムービーが公開されたのは、PS3で2タイトル「FINAL FANTASY XIII」、「FINAL FANTASY VersusXIII」、そして携帯電話で1タイトル「FINAL FANTASY AgitoXIII」。新機種のタイトル公開といったサプライズはなかったが、資料には「現在発表しているのは計3タイトルですが、その他にも展開していく予定ですので、是非ご期待ください」とあるので続報に期待しよう。
プラットフォームはPS3、発売日と価格は未定。近未来を思わせる世界を舞台とした物語が描かれる「FINAL FANTASY XIII」。以前に公開された映像にプロローグなどが加わったムービーが公開された。
ムービーの冒頭では、宙空の球状の都市コクーンの繁栄と、外なる異物(モンスターのような外観)の脅威。そして列車による強制移住のシーンが公開された。主人公ライトニングの戦闘シーンでは、時間の流れをシステム化したアクティブタイムバトルに近いコマンド入力形態が確認できた。続いて、バンダナを巻いた金髪の男が兵士を倒しながら女神のようなクリーチャーを召喚。氷で出来た道をエアバイクのような乗り物で疾走しながら兵士を銃撃するというシーンでムービーは終了する。「FINAL FANTASY XIII」の主人公の正式名称、ストーリーの概要が明らかになった形だ。 (C)SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. CHARACTER DESIGN:TETSUYA NOMURA
プラットフォームはモバイル(キャリア未定)。価格、発売日は未定。クリスタルが力を失いつつあり、滅亡へと向かう国家オリエントの魔導院ペリシティリウムが舞台。「アギト」とは世界を平定するものであり、クリスタルが「アギト」を導くという。
ムービーでは、主人公らしき魔導院ペリシティリウムの生徒がクリスタルの前に立ち、文字盤に手をかざすことで5枚のカードを受け取るというシーンが公開された。カードを受け取ると同時にクリスタルは四散、学院は炎に包まれる。倒れた主人公の携帯らしきものに着信が入るという場面でムービーは終了する。
ムービー内には、実際のゲーム画面のバトルも数カット挿入されていた。主人公は2人の仲間とともにバトルを行い、「振り下ろし」などのコマンドパネルを入力してモンスターを攻撃していた。バトル画面は横に広く、おそらく携帯電話の画面を横に使うような形になると思われる。携帯電話ならではのシステムも盛り込まれる予定。 (C)SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. CHARACTER DESIGN:TETSUYA NOMURA
プラットフォームはPS3、価格、発売日は未定。映像は多くのビルが建ち並ぶ現代を思わせる世界。黒装束の男を乗せて、首都高のような道路を車が走っていく。社内に流れるラジオからは「国家によるクリスタルの保有比率」、「数百年の冷戦の終結」など現代社会と「FINAL FANTASY」世界をリンクさせるようなニュースが聞こえていた。
シーンは切り替わり、中世時代のような鎧に包まれた兵士たちと黒装束の男が戦う場面となる。兵士は銃撃で立ち向かうが、黒装束の男は宙に浮かぶ数十本の刀剣でガード。黒装束の男はテレポートも可能で、刀剣で兵士を次々となぎ倒す。ここで注目したいのが、ムービーの残虐表現。剣で刺された兵士からは鮮血が噴き出し、黒装束の男が兵士の腕や首をあらぬ方向に曲げるシーンもあった。既存のFFシリーズにはない残酷な演出方法といえるだろう。最後にローブを着た男と黒装束の男が対峙してムービーは終了。ボイスや実際のゲームらしい映像はなかったが、近代的な世界観は十分伝わった映像であった。 (C)SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. CHARACTER DESIGN:TETSUYA NOMURA
□スクウェア・エニックスのホームページ (2007年5月12日) [Reported by 福田柵太郎]
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