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速報でもお伝えしたが、初の公開となったプレイステーション 3、Xbox 360向けに北米と日本で同時発売を予定する新作タイトル「THE LAST REMNANT:ラスト レムナント」をはじめ、「ファイナルファンタジー」シリーズ、「スターオーシャン」シリーズ、「チョコボ」プロジェクトの最新作が登場。最新映像や実機によるデモが公開された。
■ 次世代機ならではの表現を追及した世界戦略タイトル「ラスト レムナント」
さらに「日本だけでなく、世界を視野に入れて開発したタイトル、それが『ラスト レムナント』。本作は新しいプラットフォームの性能を最大限活かした完全オリジナルの新ブランドRPGといえる作品。新しい世代、新しい感性のクリエイターたちによる、全世界へのエンターテイメント作品として、初の日米同時発売を目指している」と続け、本作への力の入れ様を言葉に込めていた。
本作の「最大70体の集団バトルを楽しめる」というプロフィールが明らかになったのは、発表会後に公開されたリリースにおいてが初めてで、集まった報道陣はいきなり前知識なくゲーム映像を立て続けに見せられることになった。
ストーリーラインに関して、資料として明らかにされていることは以上だが、会場で公開された実機映像デモでは、物語冒頭の主人公、「ラッシュ・サイプス」が戦いに巻き込まれていく様が描かれていた。平原で仲間と思われる男性キャラクタの周囲に多数の兵士がおり、敵軍に命令を出すと、一斉に軍勢同士がぶつかり合う。なかには半獣のキャラクタもおり、猫やトカゲをモチーフにしたと思われるキャラクタもいた。基本的に西洋風とでもいえばいいのだろうか、独特の鎧やかぶとを身につけており、剣などで戦っていた。気になったのは、巨大な大砲のようなもの。そこから強力なビームが発せられ、一気に敵を殲滅していたように見えたが……。 ● 町の中央には巨大な力の象徴「レムナント」が存在
だが、巨大な剣との対比からも圧倒的なスケール感を感じるほか、別の都市(Nagapur)では別のレムナント=巨大なドラゴンが街の中央に鎮座していたり、独特の世界観に仕上げられている。また、街によっては、地下水路があったり立体的な構造にもなっているようだ。
次にモンスターたちが生息する洞窟、そして渓谷フィールドが紹介された。渓谷は左右は切り立った崖になっており「次世代機ならでは」という水の表現や、被写界深度の設定による綺麗なボケ具合が望める景観。この世界の宝箱は地面に垂直に突き刺さった剣のような形をしている。 ● 簡単操作で集団バトルが楽しめる戦闘システム
また、コマンドを入力して実際にキャラクタが攻撃を始めた際に、4つほどのボタン表示があった。「TOO LATE」と表示されていたので、おそらくはタイミングよくボタンを押すことでさらに駆け引きが行なわれる模様。 また、画面右の輪はレーダーの表示になっている。集団対集団の戦闘ということで、隊列を組みながら敵陣に攻め込んでいったり、戦闘途中に別の集団の乱入があることも明らかになった。画面下のキャラクタの表示部分を見ていると「UNION(ユニオン)」とあるので、攻撃対象を集団にすると集団同士の戦闘になると思われる。 そして、「FF」でいうところの召喚獣のように、巨大兵器を召喚することもできるようだ。画面上に「MORALE」のゲージ(士気を表現したものと思われる)があるが、それまで自軍側に大きく傾いていたこのゲージが、召喚動作中に一気に敵軍側に移動したことを考えると、召喚した武器による「MORALE」ゲージへの影響はかなりのものだ。 本作が「SQUARE ENIX PARTY 2007」にどのような形で出展されるのかは明らかにされなかったが、次世代機ユーザーには非常に気になるタイトルになっているのではないだろうか。
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■ 「1」と「2」をPSP向けにリメイク「スターオーシャン」シリーズ
スーパーファミコン末期に発売された「1」は、「First Departure」としてフルリメイクされる。「スターオーシャン2」と似た、2Dと3Dの融合したものになる。さらに、シナリオやキャラクタを追加するという。
一方、「2」も「Second Evolution」として、キャラクタデザインを一新、フルボイス化し、プレーヤーキャラクタも追加するという。両タイトルともプロダクションI.G.によるアニメーションムービーを採用し、より物語を楽しめるようになっている。
「SQUARE ENIX PARTY 2007」では、ステージイベントにおいて、「1」、「2」の主演声優が発表予定。また、テーマソングの発表も行なわれる。
■ 「チョコボ」ゲームの次作はWiiで! 「チョコボの不思議なダンジョン ~時忘れの迷宮~」
今年で生誕10周年となる「チョコボ」シリーズ最新作は、昨年12月に発売されたニンテンドーDS用「チョコボと魔法の絵本」に続き、Wiiをプラットフォームに、「不思議のダンジョン」の要素を盛り込んだRPG「チョコボの不思議なダンジョン ~時忘れの迷宮~」として登場する。発売日、価格は未定。 本作のプロデューサー、横山祐樹氏の説明によれば、「不思議のダンジョン」のシステムを使いつつ、世界観や魔法などは「FF」のものになっている(上映された映像でも確認できた)。 時忘れの街が存在する「ウィレ」の世界が舞台。ここでは、「あること」を街の人々が忘れてしまい、まるで時が止まったようになっていることからそう呼ばれているという。フィールド上にキラキラ光る青いハート型のものが存在していたが、これがその「忘れてしまった記憶」を表現したものだという。 「『チョコボと魔法の絵本』をプレイしてくださったユーザーさんには、好評だった“あの要素”も実装を予定していますので、ご期待ください」と横山氏。橋本氏も「まだ公表は先になりますが、今後も『チョコボ』プロジェクトにもご期待ください」とプレゼンを締めくくった。
ただ、「SQUARE ENIX PARTY 2007」で本作の出展がどのような形で行なわれるかは明らかにされなかった。
■ 「FFCC」シリーズ2タイトルも元気に開発中
その直系タイトルとなる「リング・オブ・フェイト」は、「今作では『FF』ファンのみなさんからいただいたご意見を参考に、シングルプレイモードもさらに充実させました」ということで、前作譲りの「みんなでわいわい楽しめる」タイトルから、「1人でも楽しめるタイトル」へと進化している。 男の子は「ユーリィ」、女の子は「チェリンカ」という双子の少年少女に課せられた過酷な運命を軸に、紅い月と蒼いクリスタルを巡る壮大な物語が綴られる。今回、発売日が8月23日、価格は5,040円と公開された。「遅いかもしれないが、できるだけよいものにしたいということで、設定させていただきました」と河津氏による説明があった。
アクションRPGということで、温かみのある3Dキャラクタグラフィックス、そして、派手なエフェクトなどが見られたが、Wiiのコントローラはゲームにどう活かされているのか、戦闘システムやマルチプレイといった要素はどうなっているのか、といったシステム周りの話は一切なかったため、詳細は会場での映像や今後の発表を確認いただきたい。
なお、「SQUARE ENIX PARTY 2007」では、「リング・オブ・フェイト」、「クリスタル・ベアラー」のどちらも映像が見られるうえ、「リング・オブ・フェイト」の試遊台も設置される予定だ。 ■ 「FF XII」にインターナショナルバージョン登場「FF XI INTERNATIONAL ZODIAC JOB SYSTEM」
本作は、北米版をベースに、英語音声、日本語字幕となり、ワイドスクリーンに対応する。8月9日発売、価格は6,800円。
個性豊かな12種類のジョブに応じたライセンスボードで、前作のキャラクタメイクの要素はそのままに、キャラクタをジョブに特化させて成長させる楽しみができた。ほかにも、バトルシステムに関してはほぼ全ての要素に手を加えているという。
また、北米限定版用に制作されたレアDVDをベースとした新たな特典DVD「Secret DVD」を同梱する予定。「SQUARE ENIX PARTY 2007」で試遊台も設置される。 (2007年5月10日) [Reported by 佐伯憲司]
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