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会場:新宿文化クイントビル2F クイントサロン
「Great Masters' GP」は、「DQM-J」のワイヤレス通信を使用し、プレーヤーが育てた3体のモンスター同士を戦わせ勝敗を決する。名古屋、大阪、東京の各地区予選の上位入賞者は、5月12日、13日に幕張メッセで開催される「スクウェア・エニックス パーティ 2007」内のイベント「Great Masters' GPチャンピオン大会」への出場権が与えられる。
東京地区予選は午前の部と午後の部に分かれ、それぞれの部に50名の出場選手が招待された。選手の年齢層を見ていると、小学生の姿が目立ち、両親と一緒に参加という親子も多かった。ゲームの大会というと大なり小なり殺伐とした感じがするものだが、「パパ勝ったよ!」とはしゃぐ子供たちのおかげで、会場は終始和やかなムードに包まれていた。
予選は1人4回ずつ戦い、勝ち数の高い人が決勝トーナメントに進出。ルールは通信対戦「ほんかくバトル」のSQEXルール(10ラウンド制限/復活きんし/さくせんはAIのみ)で行なった。決勝トーナメントは通信対戦「ほんかくバトル」のカスタムルール(10ラウンド制限/復活あり/さくせんはフリー)。予選と決勝トーナメントで使用するモンスターは変更することができる。ひとつのパーティーで同一種族のモンスター2匹以上は使用禁止(同一系統の異なるモンスターはOK)、モンスターへの武器装備は不可、神獣やGuestマークのついたモンスターは使用可能というレギュレーションが設けられていた。
予選はAIのオート対戦でモンスターに指示が出せないため、育成の計画、費やした時間、相手モンスターとの相性がダイレクトに影響していた。それに対し、決勝トーナメントはコマンド入力での指示が可能。対戦相手の行動を予想して出す行動を決めるなど、駆け引きのうまさも勝敗に影響していた。
モンスターの使用率は、ダントツでゴールデンスライムが高く、ほぼすべての参加者のパーティーに金色の姿が確認できた。ほとんどの特技に耐性があるため、ザオリクやラリホーマ要員として愛用されていたようだ。他には、特技耐性の高いスライムマデュラ、強力な攻撃呪文マダンテを使うデスタムーア、ブレス系攻撃が得意なりゅうおう、ステータスの高いエスタークなどの使用率も高く、これらのモンスターで構成されたパーティーが上位入賞を果たしていた。 東京地区予選でよく使われていた特技は、敵モンスターを眠らせる「ラリホーマ」や混乱させる「メダパーニャ」などの状態異常系のもの。運がらみの戦術ともいえるが、相手の戦術を崩す手段として多用されていた。また決勝トーナメントでは特技「すてみ」が多かった。受けるダメージが2倍になる代わりに通常攻撃の2倍のダメージを与えるというハイリスク・ハイリターンな技だが、「ラリホーマ」などで状態異常にされる前に大ダメージを与えられる可能性があるのが利点。お互い「すてみ」合戦になる光景が多かった。 午前の部は予選を勝ち抜いた14名が決勝トーナメントに勝ち進んだ。5月12日・13日に開催される「Great Masters' GPチャンピオン大会」も考慮し、優勝者のパーティー構成や戦術はお伝えできないが、熾烈なサドンデスマッチを制し「ハッピーのマスター」さんが優勝。午後の部は13名が決勝トーナメントに進出。「速報butyo」さんが優勝した。
午前、午後の部ともに優勝者と犬塚プロデューサーとのエキシビジョンマッチが行なわれた。犬塚プロデューサーのパーティーはスライムマデュラ、ゴールデンスライム、デスピサロという構成。犬塚プロデューサーは午前の部ではほぼ全ての攻撃を無効化する「アストロン」で回復役を守るも、回復役でないモンスターが「すてみ」で落とされてしまった。思わず「そっちか!」と叫ぶほどリードされてしまい敗北。午後の部も同じパーティーでバトルを行なったが、相手の行動を読み切れず惜しくも負けてしまった。
ゲーム大会としては珍しいと思うのだが、なんと予定終了時間通りに大会が終わるという円滑な運営であった。手頃な会場スペース、スタッフの手際のよさ、通信エラーが起きた際の復旧の早さなど参加者が気持ちよく戦える環境であったといえるだろう。大会の後は「Great Masters' GPチャンピオン大会」とすれちがいバトルスペシャルデータ通信モンスター「レティス」の配布がアナウンスされ、大会は無事閉幕した。
最後に犬塚プロデューサーへのショートインタビューを掲載しよう。 ――午前の部のエキシビジョンマッチお疲れ様でした。 犬塚氏 : てっきり回復役から潰してくると思ったのですが、別のモンスターを狙われてしまいました(苦笑)。一気に崩されてしまいましたね。 ――名古屋、大阪、東京と各地の大会を開催し、傾向の違いなどは感じましたか? 犬塚氏 : 名古屋と大阪は「イオグランデ」や「さみだれぎり」でガンガン攻めてくる参加者が多かったですね。個人的には私の好きな戦術です(笑)。それに対し、東京地区予選は「ラリホーマ」や「メダパーニャ」がとても多かったですね。「ラリホーマ」で動きを止めて、「すてみ」で攻めてくるというパターンです。「すてみ」は非常に有効な特技ですので、上級者との対戦時は何らかの対策が必要になるでしょうね。 ――「アストロン」とかですね。 犬塚氏 : どれが狙われるかを読めていないと、私のように惨敗してしまいますけどね(笑)。 ――オススメのモンスターなどいますでしょうか? 犬塚氏 : 私個人としては、「デスピサロ」がオススメですね。最大HPなどのステータスも高いですし、テンションアップでダメージ量の増加も狙えますし。眠らされやすいのが弱点ですけど。 ――最後に「DQM-J」ファンへ一言お願いします。
犬塚氏 : ゲームの発売からすこし時間は経っていますが、バトルのクオリティは進化し続けていると思います。ぜひ幕張の「スクウェア・エニックス パーティ 2007」で開催される「Great Masters' GPチャンピオン大会」で熱いバトルを観戦してください。
(2007年4月9日) [Reported by 福田柵太郎]
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