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D3パブリッシャー、「SIMPLEシリーズ Awards 2007」発表
「THE 地球防衛軍」シリーズ強し!!

4月12日 発表

ビデオレターには「アメリカザリガニ」のお二人が登場。「ずいぶんとお世話になっている」ということで「THE 歩兵」や「THE メイド服と機関銃」、「THE 地球防衛軍」等タイトルを挙げて魅力をオモしろおかしく語った
 株式会社ディースリー・パブリッシャーは12日、同社の「SIMPLE」シリーズにおいて、2006年1月から12月までの出荷本数によってソフトの制作に関わったデベロッパーを表彰する「SIMPLEシリーズ Awards 2007」を発表した。同社は自社内では開発を行なわず、パブリッシャー業務のみを行なっていることから、こういったイベントを昨年から実施している。

 用意されている賞は、20万本以上をリリースしたソフトに贈られる「PLATINUM PRIZE」を筆頭に、15万本以上をリリースしたソフトには「GOLD PRIZE」が、10万本以上リリースしたソフトには「SILVER PRIZE」が、5万本以上のソフトには「BRONZE PRIZE」がそれぞれ贈られることとなった。しかし残念ながら今年は「SILVER PRIZE」受賞対象ソフトが無かった。

 これとは別にモバイル部門として、携帯電話用アプリを対象とした賞も用意されており、今年は「Mobile SPECIAL PRIZE」として「THE BRAIN TRAININGシリーズ」がモバイル部門シリーズ累計100万ダウンロードを記録している。また、ダウンロード数と認証数1位の作品「THE 金魚すくい」が「Mobile GRAND PRIX」を受賞している。

 今年の受賞作品の傾向として目立ったのは、「地球防衛軍」シリーズの強さだ。なんと「THE 地球防衛軍2」がPLATINUM PRIZEを、発売後3年経つシリーズ1作目の「THE 地球防衛軍」がGOLD PRIZEというまさにワンツーフィニッシュ状態となった。発売後、年数を経るごとに販売本数が伸びるというタイトルは、現状のゲーム業界では珍しい。そういった意味では根幹がきちんとしているタイトルとして、確固たる人気を獲得している証拠だろう。

 「THE 僕の街づくり~街ingメーカー~」も昨年に続いての受賞となっている。これも人気タイトルで、その後発売されたフルプライス版も、同社によれば順調に推移しているという。

 また、BRONZE PRIZEはニンテンドーDS用ソフトが3タイトル列んでいる。定番の麻雀については各社から発売されていることもあり、厳しい市場と言えるが、その中でも一定の販売本数を獲得しているのは「SIMPLE」シリーズの底力と言えるかもしれない。また、タッチペンを使い操作を行なうという「THE 鑑識官」も人気を集めた。同社の岡島信幸氏は「(作り上げた) トムキャットの時代が来た」と賞賛した。

 また、同社の伊藤裕二代表取締役社長によればモバイル部門も好調で、「3月末で会員が92万人となり3キャリアで展開している」と語った。携帯アプリも競争が激しい部門だが、会員獲得数は伸びているという。

 今回の授賞式ではサプライズな発表は行なわれなかったが、「SIMPLE」シリーズの底力は伝わったような気がする。

伊藤裕二代表取締役社長は、デベロッパー各社を前に「9年間、安定した売上げを記録できた」と挨拶 取締役兼モバイル&ネットワーク事業部の小西裕二部長。コンシューマと同じ事業部だったモバイル部門を独立させ、ここまで成長してきたという 「SIMPLE」シリーズの生みの親とも言うべき岡島信幸氏。今年も受賞作についてコメントを述べた


【PLATINUM PRIZE】
SIMPLE2000シリーズ Vol.81
地球防衛軍2
20万本以上をリリースしたということで「PLATINUM PRIZE」を受賞した「SIMPLE2000シリーズ Vol.81 THE 地球防衛軍2」。昨年は「GOLD PRIZE」を受賞したということで長くコンスタントに売れ続けていることを示している。授賞式に出席したデザイナーの大川和洋氏、富山友美子氏は「3年経っても売れ続けていると言うことでこの賞をもらって嬉しい。またこの場に戻ってこられるようがんばりたい」とコメントした
(c)2005 SANDLOT
(c)2005 D3 PUBLISHER
【GOLD PRIZE】
SIMPLE2000シリーズ Vol.31
THE 地球防衛軍
15万本以上をリリースした「GOLD PRIZE」を受賞したのは、同シリーズ1作目の「SIMPLE2000シリーズ Vol.31 THE 地球防衛軍」。昨年は14万5千本出荷ということで、SILVER PRIZEを受賞しているので、発売後、年月を経るごとに勢いが増していることになる。出席したデザイナーの佐藤研二氏、庭野文則氏は「3作目が出ても1作目が売れているというのはシリーズとして評価してもらっていることだと思う」とうれしさを表現した
(c)2003 SANDLOT
(c)2003 D3 PUBLISHER
SIMPLE2000シリーズ Vol.39
THE 僕の街づくり~街ingメーカー~
昨年「SILVER PRIZE」を受賞した「SIMPLE2000シリーズ Vol.39 THE 僕の街づくり~街ingメーカー~」は今年は「GOLD PRIZE」。出席した野津幸治氏と宍倉紀春氏は、「以前より売れている。これは (発売週に売れ、それ以降急激に落ち込む) ゲーム業界にはない売れ方」と分析。岡島氏も「コンテンツに地力があるからこそ売れ続ける」と評価した
(c) 2003 Indi Software / MEDIA FACTORY
(c) 2003 D3 PUBLISHER
【BRONZE PRIZE】
SIMPLE DSシリーズ Vol.8
THE 鑑識官
5万本をリリースしたソフトを表彰する「BRONZE PRIZE」ではDS版の「THE 鑑識官」が受賞。授賞式に出席したトムキャットの高橋由紀夫氏と渡邊まうら氏は、「いつもシナリオが遅いとしかられているので、今回はほめられて嬉しい」とコメント。これに対し岡島氏は「プレイステーション 2版でも人気があったが、タッチペンを使ったオペレーションと相まってDSで人気を博した。トムキャットさんの時代が来たと言いたい」と答えた
(c) 2005 TAMSOFT
(c) 2005 HuneX
(c) 2005 D3 PUBLISHER
SIMPLE DSシリーズ Vol.7
THE イラストパズル&数字パズル
手軽に楽しめるパズルゲームの「THE イラストパズル&数字パズル」が「BRONZE PRIZE」を受賞。デジタルウェア株式会社の桃井俊彦氏と渡辺研氏は「次回もここに立てるようがんばりたい」とコメント。岡島氏は「競合が多い中、販売できた。我々としては (こういったスタンダードなソフトの) セールスが好調なのは我が社としても嬉しい」と挨拶
(C) 2006 DIGITAL WARE
(C) 2006 D3 PUBLISHER
SIMPLE DSシリーズ Vol.1
THE 麻雀
「BRONZE PRIZE」を受賞した3タイトル目は究極の定番ともいえるニンテンドーDS版「THE 麻雀」。株式会社 童の高崎敬之氏、青野司氏は「SIMPLE 2000で受賞し、SIMPLE DSシリーズでも貰えて嬉しい」とコメントしながらも「弊社は麻雀の制作メーカーとしての色が濃いが、他も色々とやっているのでよろしくお願いします」とアピール。これに対して岡島氏は「SIMPLEと言えば麻雀というくらいで、Vol.1に麻雀がなければ収まりが悪い」と感謝していた。
(c) 2004 TASOFT
(c) 2004 D3 PUBLISHER


【Mobile SPECIAL PRIZE】
THE BRAIN TRAININGシリーズ
「Mobile SPECIAL PRIZE」は、モバイル部門シリーズ累計100万ダウンロードということで「THE BRAIN TRAININGシリーズ」が表彰された。「脳トレ」ブームに先駆けてシリーズがスタート。小西氏は「マルチプラットフォームで展開でき、DSで『大人の小学校』として展開し、それを逆にメガアプリとして展開するなど幅広くサービスさせていただいている」と説明した
【Mobile GRAND PRIX】
THE 金魚すくい
「Mobile GRAND PRIX」はダウンロード数と認証数1位の作品が表彰された。受賞作は株式会社ギガ連射の「THE 金魚すくい」。授賞式に出席した酒井英輔プロデューサーと真田百人デザイナーは「札幌から出てきた甲斐があった」と喜びの挨拶。誰もが知っている題材で、手軽に熱くなれるゲームと言うことで、ユーザーの支持を得たのだろう

今年、新設された「Special Contribution Award」。受賞したのは同社のキャラクタとして人気を得ている双葉理保役の後藤邑子さん。受賞理由は「シンプルシリーズの訴求に貢献したため」。後藤さんは、「養成所に入って最初のオーディションでいただいた役だった」とコメント。当時は「シロートっぽさがいい」という理由で選ばれたというが、岡島氏は「現在ではクロートっぽくなった」とコメント。最後に岡島氏は「現在、双葉理保が登場する新作は予定されていないが、もしできたらよろしく」と後藤さんに声をかけたのに対し、後藤さんは来場しているデベロッパに対し「皆さん作ってください!」とアピールしていた イベントの最後に岡島氏、小西氏をはじめ同社のプロデューサーが壇上にズラリ登壇し、デベロッパーに対し「弊社は社名通りパブリッシャーとして活動している。開発会社にとって大切なのはクリエイターだが、我々にとっても同じで宝物。今後も皆様の能力を発揮していただきよろしくお願いしたい」と挨拶した


□ディースリー・パブリッシャーのホームページ
http://www.d3p.co.jp/
□関連情報
【2006年8月7日】「SIMPLE 2000シリーズ」100タイトル突破記念
「SIMPLEシリーズ」生みの親、岡島信幸氏インタビュー
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060807/d3pub.htm
【2006年2月21日】D3パブリッシャー、「SIMPLEシリーズ Awards 2006」開催
PLATINUMは定番「THE テーブルゲーム」と「THEパーティゲーム」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060222/simple.htm

(2007年4月13日)

[Reported by 船津稔]



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