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D3パブリッシャー、「SIMPLEシリーズ Awards 2006」開催
PLATINUMは定番「THE テーブルゲーム」と「THEパーティゲーム」

2月21日 発表

 株式会社ディースリー・パブリッシャーは21日、同社の「SIMPLE」シリーズにおいて、2005年1月1日から12月までの出荷本数によってソフトの制作に関わったデベロッパーを表彰する「SIMPLEシリーズ Awards 2006」を発表した。

 受賞対象は、コンシューマ部門が「SIMPLE2000シリーズ」、「SIMPLE2000シリーズ Ultimate」、「SIMPLE2000 本格思考シリーズ」、「SIMPLE2960ともだちシリーズ」、「SIMPLE DS シリーズ」、「SIMPLE2000シリーズ Portable!!」。これとは別にモバイル部門として、携帯電話のプラットフォームに提供している「SIMPLE100シリーズ (iモード、Ezweb)」、「SIMPLE V (Vodafone)」にも、ダウンロード数およびユーザー認証率ナンバー1タイトルにグランプリが贈られた。

 コンシューマ部門では、累計出荷本数20万本以上にPLATINUM PRIZE、15万本以上の作品には「GOLD PRIZE」、10万本以上の作品にはSILVER PRIZE、2005年以降に5万本以上出荷したタイトルにBRONZE PRIZEがそれぞれ贈られた。

 PLATINUMに輝いたのは「SIMPLE2000シリーズ Vol.1 THE テーブルゲーム ~麻雀・囲碁・将棋・カード・花札・リバーシ・五目ならべ~」と「SIMPLE2000シリーズ Vol.2 THE パーティーゲーム」。いわゆる定番と言われる作品で、こういった手堅いと言われながらも各社が発表するタイトルにおいて、キチンと販売に結びつけているところが同社の強みだろう。ゲーム販売店に行くとわかるが、どの店でもコーナーを展開し、ブランドとして定着している。

 一方で、コアなゲームユーザーには「地球防衛軍」シリーズや「THE お姉チャンバラ」シリーズ、「THE 大美人」など、度肝を抜くタイトルもリリースしている。こちらはこちらでマニアックなユーザーの支持を得ており、セールスに結びついている。ここが同社の懐の深いところだろう。

 同社の伊藤裕二代表取締役社長は「SIMPLEシリーズは、シリーズ開始以来丸7年を経過し、280タイトルを発売し、国内で累計1,380万本、海外でも500万本を出荷している。携帯電話でも昨年末で月額課金70万人を記録した」と輝かしい数字を列挙し、今後も作品を発表していくと発言した。現在も好調な「SIMPLEシリーズ」なだけに、今後発売が予定されている次世代機においても同様のコンセプトのシリーズを発売してくるのではないだろうか。

伊藤裕二代表取締役社長。「マーケティングとともにソフトを販売していき、来年もこのような表彰をさせていただけるよう頑張りたい」と締めくくった 岡島信幸取締役。同社のソフトウェア開発を統括しており、SIMPLEシリーズの顔と言っても良いだろう

お祝いということで、同社とも繋がりの深い「ますだおかだ」の増田英彦さんがビデオレターに登場。「『SIMPLE2000シリーズ Vol.77 THE 話そう韓国語の旅』をプレイしているんですが、はなせるようになりません。なんでですかね?」とボケながら、「もう、歳なのでややこしいゲームなんかできません。そういった意味ではSIMPLEシリーズはイイ」と絶賛した ビデオレターには「エレキコミック」の今立 進さんと「バカリズム」の升野英知さんも登場。升野さんが「将棋なんかをプレイします」と応える一方で、今立さんは「『THE カンフー』や『THE お姉チャンバラ』や……」とマニアックなタイトルを列挙していた モバイル部門で「GRAND PRIX」を受賞したのは「THE 麻雀2」。開発を担当した株式会社マイティークラフトの太田将史氏と石森礼二氏が登壇。モバイル部門はダウンロード数とユーザー認証率で決定されているが、成績は「THE 麻雀2」がダントツのトップだったという


【PLATINUM PRIZE】
SIMPLE2000シリーズ Vol.1
THE テーブルゲーム
「THE テーブルゲーム」の製作は悠紀エンタープライズ。34万7千本を出荷。伊藤裕二氏は、「このソフトはヒットするべくしてヒットした。プレイステーション 2が登場した当時で、PS2としては信じられないような開発費でお願いした。大変無理難題を言ったが、悠紀エンタープライズさんは受け止めてくれて、実績に結びついた」と振り返った。このコメントを受け、開発部の細渕一飛氏も「発展のために頑張りたい」とコメントした
(c) 2001 Yuki enterprise
(c) 2001 D3 PUBLISHER
SIMPLE2000シリーズ Vol.2
THE パーティーゲーム
「THE パーティーゲーム」の製作はヒューネックス。23万6千本を出荷。伊藤裕二氏は「『THE パーティーゲーム』はロングセラーを続けている。また新作を開発していただき、来年も表彰させていただきたい」と同社に期待を込めてコメント。代表取締役社長の有泉富三彦氏は「身に余る光栄で、開発できて幸運だった」と語った
(c) 2001 HuneX
(c) 2001 D3 PUBLISHER
【GOLD PRIZE】
SIMPLE2000シリーズ Vol.81
地球防衛軍2
シリーズ2作目となる「地球防衛軍2」の製作はサンドロット。18万5千本を出荷。サンドロットの代表を務めるプロデューサーの黒田志郎氏は「1作目だけでなく2作目も受賞でき、やってきた甲斐がありました」とし、「現在Xbox 360でさらにスケールアップし、世界観を一新して総力を挙げて製作している」と力強く語った
(c)2005 SANDLOT
(c)2005 D3 PUBLISHER
【SILVER PRIZE】
SIMPLE2000シリーズ Vol.39
THE 僕の街づくり~街ingメーカー~
「THE 僕の街づくり~街ingメーカー~」の製作はインディソフトウェア。14万9千本を出荷。代表取締役社長であり、製作プロデューサーでもある野津幸治氏は、「このソフトは僕のライフワークともいえる作品。つい先日、新潟のユーザーからエクセルのファイルが添付されたメールが届きました。普通は開かないんだけど、たまたま見ると200項目にも及ぶ、続編で追加して欲しい項目やテナントが書かれていた。これを見て愛されているんだなぁっと思った」と語り、どこまで言っていいのかなと断わりながら「続編を作っています。現在は佳境に入っていて、こういった表彰の盾も欲しいが、開発機器もあと5台くらい欲しい」とクリエイターらしいコメントを残した
(c) 2003 Indi Software / MEDIA FACTORY
(c) 2003 D3 PUBLISHER
SIMPLE2000シリーズ Vol.31
THE 地球防衛軍
プレーヤーから熱狂的な支持を得たシリーズ第1作。「THE 地球防衛軍」の製作はサンドロットで、14万5千本を出荷。岡島氏は「でかいアリに驚いた。非常にインパクトがあった」と紹介。ディレクタの本間毅寛氏は「まさかこんなに売れるとは思わなかった。売れるためには女の子などを出さなければならないのかと思っていたが、できたゲームはでかいアリがたくさん登場するゲームになった。売れるのかなと思っていたが、世の中はわからないもの」と述べた。
(c) 2003 SANDLOT
(c) 2003 D3 PUBLISHER
SIMPLE2000シリーズ アルティメット Vol.3
最速!族車キング~仏恥義理伝説~
「最速!族車キング~仏恥義理伝説~」の製作はタムソフト。11万6千本を出荷。登壇したサウンド担当の和田真奈美氏は製作過程の一部を明かし「エンジンの音は生録です。助手席にパートナーを乗せることができるのですが、その収録を楽しかったです」とコメントした
(c) 2002 D3 PUBLISHER
SIMPLE2000本格思考シリーズ Vol.4
THE 麻雀
「THE 麻雀 (本格思考)」の製作は童。10万4千本を出荷。代表取締役の高崎敬之氏は「非常に嬉しく思う。ディースリー・パブリッシャーとお付き合いできてよかった。今後も品質の良いものを作っていきたい」と語った
(c) Warashi 2002
(c) 2002 D3 PUBLISHER
【BRONZE PRIZE】
SIMPLE2000シリーズ Vol.80
THE お姉チャンプルゥ~姉チャン特別編~
「THE お姉チャンプルゥ~姉チャン特別編~」の製作はタムソフト。企画開発部デザイン課リーダーの手塚俊介氏と企画課チーフの大橋俊郎氏が登壇。手塚氏は「私が、女性が出てきてゾンビを切りまくるといった世界観が好きなため、企画がスタートした」と開発経緯を説明。大橋氏は「より精進してよりよいアクションゲームを作りたい」とコメントした
(c) 2005 TAMSOFT
(c) 2005 HuneX
(c) 2005 D3 PUBLISHER
SIMPLE2000シリーズ Vol.68
THE 逃走ハイウェイ~名古屋-東京~
「THE 逃走ハイウェイ~名古屋-東京~」の製作はタムソフト。サウンドを担当した本山明燮氏は、「1昨年前、マスターを納入した後でしたが、名古屋から東京までスカイラインで走りました。でも雪が降ったりして、12時間もかかりました」と当時を振り返った。ゲームでは4時間かけて走り抜けるのだが、現実はゲーム以上と言うことだろうか
(c) 2004 TASOFT
(c) 2004 D3 PUBLISHER


□ディースリー・パブリッシャーのホームページ
http://www.d3p.co.jp/

(2006年2月22日)

[Reported by 船津稔]



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