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【連載第19回】まったりマイペースで「ファイナルファンタジーXI」の魅力をレポート

ファイナルファンタジーXI連載
~ヴァナ・ディール“近東”見聞録~

第6のアサルトミッション“ナイズル島踏査指令”を体験
途中記録しながら深く深く潜っていく自動生成ダンジョン

 3月8日に2007年最初となるバージョンアップが行なわれた。今回も多岐にわたる内容が実装されたが、中でも要注目の新規コンテンツが、6番目のアサルト領域“ナイズル島”の開放である。今回はその体験レポートをお送りしよう。

 ナイズル島の作戦は、構造そのものが自動生成され、既存のノートリアスモンスターが多数待ち受け、さらに途中セーブが可能と、既存のアサルトとは一味も二味も異なる新機軸の作戦となっている。そのランダム性と、奥行きの深さは、冒険者なら誰しも心惹かれてしまう魅力がある。そこで今回は、わかった範囲内で、ナイズル島アサルトの仕組みや、楽しみ方を紹介していこう。

 また、おまけとして、バージョンアップにより出現方法が変化したノートリアスモンスターを追ってみた。中でも注目度が高いと思われる、“盗賊のナイフ”、“アルキオネウス腕輪”、“パラースの腕輪”をドロップするモンスターに挑み、バージョンアップ前後の変化をチェックしてみた。


特殊作戦領域“ナイズル島”の概要を紹介
踏査記録とトークンが鍵がバランスをとる新コンテンツ

アルザダール海底遺跡群にある第6の監視哨がナイズル島。ここに他とは異なる新アサルト作戦が登場した
 ナイズル島のアサルト作戦は、アサルトと銘打たれているものの他の作戦とは概要が大きく異なる。まず、傭兵階級によるしばりがなく、アサルトに参加するための“皇国軍認識票”があれば誰でも参加できる。レベル制限もなく、レベル75の3~6人募集となる。

 ゲーム中ではナイズル島を“特殊作戦領域”と説明しており、作戦領域として公式には認定されていないという。このため、他のアサルトで基本報酬となっている“作戦戦績”は得られない。その代わりに作戦内部には、東西を問わず多数のノートリアスモンスターが出現、それらからアイテムを得られる可能性がある。傭兵の家業としての報酬は皇国軍から出ないものの、未知のアイテムを獲得できるというわけだ。

 ナイズル島の作戦は“ナイズル島踏査指令”のみとなる。作戦領域はアルザダール海底遺跡群の中心部にあるナイズル島遺構。皇立文化財調査事業団が本格的な調査を開始する前に傭兵の有志が挑み、地ならしをするというものだ。“遺構”というとサルベージを思い浮かべる方も多いかと思うが、サルベージとはまったく異なるコンテンツだ。

 “ナイズル島踏査指令”の目的は、ひたすら奥に進んでいけばいい。ナイズル島遺構の内部は“ブロック”と呼ばれる層に分かれており、ブロックの目標を達成することで“伝送の幻灯(Rune of Transfer)”が起動し、次のブロックへとワープできる。しかし、1回あたりの制限時間が30分しかなく、また、最深部がどこまで続いているのかはわからないというぐらいに奥行きの深いダンジョンになっているため、1度ですべてを踏査するのは不可能だ。

“ナイズル島踏査指令”の最初にもらえる“幻灯の円盤”。これに個人の踏査ブロック数が記録され、5ブロックごとに再開もできる
こちらは公務代理店で所持しているトークン数を確認しているところ。踏査記録から再開するのに必要となる
 そこで用意されているのが、作戦のスタート地点でもらえる“幻灯の円盤”に踏査ブロックを記録できるという新システムだ。要は自分の踏査記録のセーブデータである。踏査ブロックの情報は、最初のブロックで“伝送の幻灯(Rune of Transfer)”を操作したメンバーのみ記録される。“伝送の幻灯”で次のブロックに移動する際に、ナイズル島から退室する選択肢を選べるのだが、ここで退室したときに記録される。そして次に挑む時には、5ブロック単位で再開ができるという仕組み。

 混乱の元になりやすいのは、この“踏査記録の再開は5ブロック区切り”というルールだろう。踏査記録自体は、時間内に退室すればどのブロックでも記録者に残る。だが、再開できるブロックはあくまで5ブロック刻みなので気をつけて頂きたい。30分の作戦で5ブロックを踏査しなければ、再開できる区切りの意味では記録が伸びないことになる。1ブロックにかけられる時間は実質5分弱という、スピード勝負のバランスだ。

 この踏査記録から再開するのに必要となるのが“トークン”だ。トークンは作戦の終了時に貰えるもので、こちらは参加者全員が獲得できる。踏査記録の再開には踏査数に応じた量のトークンを消費する。トークンを消費するのは、ブロック移動を操作する記録者のみ。トークンは今のところ、踏査記録の再開以外に使い道はない。

 以上の仕様から考えられるセオリーとしては、「踏査記録を伸ばす目的の代表メンバーが1名、他の2~5名はこの手伝い、またはトークン獲得を目的に同行する」という形になる。この役割を順番交代にしてもいいし、LSメンバーの集まりで挑むなら代表者を一人固定してもいい。ただし、1回で獲得できるトークンより、消費するトークンのほうが多いので、ひとりの代表者がずっと記録を進め続けることはできない。ある程度持ち回りで記録者と同行者の役割を変わりながら、少しずつ奥に進んでいくというデザインになっているようだ。

 皇国軍認識票が必要なのに、記録できるのは代表者のみという仕様は厳しいのではないかとも思ったが、その仕様だと踏査記録をコピーするかのように参加者全員の記録が更新されて、踏査が容易くなってしまう。また、踏査記録更新とトークン稼ぎという2つの目的で形成されているバランスも崩れてしまいそうだ。

 シャウトなどで参加者を募る場合は、目的を踏査記録の更新にするのか、トークン稼ぎにするのか、NM撃破にするのかを明確にしたほうがいいだろう。なぜならすべての要求を満たすほど時間にゆとりのあるコンテンツではないからだ。仮にNMハントを主目的とする場合は、モンスターから得られた報酬のロット権利なども明確に決めておきたい。ポピュラーになりそうなのは、主催するリーダーが踏査記録を用い、他のメンバーはトークンを獲得し、かつ出現したアイテムにロットする権利がある、といったような形式だろうか。もちろんこれは一例なので、各々でバランスを考えてもらいたい。


自動生成型ダンジョン“ナイズル島踏査指令”に挑む!
東西のモンスターが集結する不思議なダンジョン

他の監視哨と同様にリーダー承認を行なう。ナイズル島の作戦では戦績ではなく、トークンの獲得量が増加する
 さて、ここからは実際に筆者がナイズル島踏査指令に挑戦した模様を紹介しよう。本稿を執筆している時点では、都合7回チャレンジしている。

 ナイズル島アサルトは、内部は侵入するたびにマップの形状が変わる“自動生成型ダンジョン”になっており、各ブロックの目標、そして徘徊しているモンスターもまたある程度のランダムであるという。これまでに前例のないランダム性の強い作りだ。

 そこで様々な事態に対応できるパーティ構成がいいのではと考え、前衛3人、後衛3人というバランス型のパーティを編成した。移送の幻灯を使ってアルザダール海底遺跡群にあるナイズル島監視哨に移動する。ナイズル島監視哨の開通方法などは連載15回にて紹介しているので、そちらを参照頂きたい。

 ナイズル島監視哨には、他の監視哨同様に不滅隊のNPCがおり、リーダー承認を受ける。他の作戦領域ならばリーダーになると報酬の作戦戦績が1割増えるが、ここではトークンの獲得量が増量されるようだ。ここまでは他のアサルトと同じだ。

 作戦を開始して中に入ってみると、目の前に“伝送の幻灯(Rune of Transfer)”が置かれているエリアに出る。ここがナイズル島アサルトのスタート地点となる。伝送の幻灯を操作したメンバーが最大踏査ブロックを記録できる人になる。とりあえずこのときは初めての挑戦だったため、全員がこれに触ってだいじなもの“幻灯の円盤”を手に入れた。ちなみに作戦開始前にかけた強化魔法などは解除されていた。

 伝送の幻灯を操作し、1ブロック目に移動する。ワープすると、灯りの消えた伝送の幻灯の元にたどり着いた。このブロックの目標を達成すれば、再び灯りが付き次のブロックに移動できるのだろう。灯りの消えた伝送の幻灯をチェックすると、このブロックエリアの目標が示される。ここでは「【戦術目標】敵の殲滅。」と表示された。ブロック内にいる敵を手当たり次第倒せばいいのだろう。

ブロック1で出された目標は「敵の殲滅」というもの。目標がどんな内容のものになるのかはランダムだ
 似たようなエリアを進んでいくと、Wajaom TigerやMaridといった敵を発見。戦闘を開始してみると、普通のエリアにいるものと違いはないようで、さしたる苦戦もなく撃破できた。経験値やリミットポイントを獲得できるほか、素材やクリスタルといったアイテムが出現した。少々ながら経験値が得られるのは嬉しいところだ。モンスターはアクティブばかりではなくノンアクティブもいるので、目標によっては時間を重視して戦わないことも必要だろう。

 何匹かモンスターを倒していると、その後に宝箱が出現することがあった。中に入っていたのはテンポラリアイテムの薬類。サルベージと似たような種類で、今回のバージョンアップでビシージでも配布されるようになった。ビシージで活用しつつそれぞれの効果を覚えるとよさそうだ。

 ちなみにナイズル島アサルトではマップは表示されない。獣使いや狩人のジョブ特性である広域サーチも使えない。これは自動生成ダンジョンであるためだろう。それは構わないのだが、アルザダール海底遺跡群はどの場所も同じような雰囲気の場所が続くため迷いやすく、パーティーがはぐれやすい。マップ表示はないのは仕方がないとしても、パーティメンバーの居場所だけでもつかめるようなシステムが欲しいところだ。

 エリアにいる敵を殲滅すると、ログに「ブロック1の戦術目標を達成」と表示された。開始地点に戻ると伝送の幻灯が煌々と光っていた。こういう流れで目標を達成して奥のブロックへと進むわけだ。ちなみに伝送の幻灯の場所はレーダーに緑の点で表示されていた。

目標を達成して、伝送の幻灯を起動せよ
各ブロックで出される目標を達成すると、開始地点にあった伝送の幻灯が起動し、次のブロックに進むか、帰還するかを選択できる。写真左にあるように薬類のテンポラリアイテムが出るので活用して時間を短縮したい

グスゲン鉱山に現われるNM「Smothered Schmidt」に遭遇。各ブロックには様々なNMが出現する
筆者たちパーティを半壊させたソウルフレアの「Psycheflayer」。序盤ながらも高い難易度を感じたが、後にそれもランダム性ゆえだったと感じた
 続いてブロック2へ進む。ブロック2の目標もまた敵の殲滅と表示された。シンプルな目標だけに迷いもない……。と、思いきや、「なお、Archaic Gearを壊すな! 」と付け足された。ここの条件はArchaic Gear以外の全てのモンスターを倒す、ということだ。

 少し進んだ先に、黒い体がフワフワと浮くゴースト族のモンスターが見えた。だが、近づいてみると妙に大きい。名前を見るとSmothered Schmidtとあった。ノートリアスモンスターだ。これはグスゲン鉱山に現われるゴースト族のNMだ。75レベルの6人パーティであればほんの一瞬で倒せそうなNMなのだが、少し倒すまでに時間がかかった。元のレベルが低いNMは、多少の強化がされているのだろう。

 ブロック2ではMousseやBat Eyeなど、先ほどのブロックとは全く異なるモンスターが出現。中でも大変に苦戦したのがソウルフレアのPsycheflayerだ。ただでさえソウルフレア自体と戦い慣れていないうえに、かなり手ごわい敵。範囲魔法を浴びてパーティが半壊する場面もあった。それに加え、アビリティか魔法かに反応したのか、遠めにいたArchaic Gearまで残ったメンバーに襲い掛かってきた。

 Archaic Gearをスリプルで寝かせつつ、残ったメンバーが奮闘して何とかこの窮地を脱した。だが、パーティの建て直しにだいぶ時間がかかったため、ブロック3にたどり着いた時点で30分が経過してしまった。ブロック5をクリアして踏査記録をするのはなかなか難しい道のりである。

 1回目では踏査記録を得られなかったため、2回目もまたブロック1からのスタートだ。最初の目標は、「ランプの点灯」。それ以上の情報がないため、とりあえずランプを探してみるとすぐ近くにランプを発見。調べてみると、「他のランプと同時でなければ点灯しない仕組みのようだ」、と表示された。

 ランプは複数あることがわかったため、全員が手分けしてランプを探してみた。このとき、試しにインビジとスニークを使ってみると、敵に見つからずにモンスターのそばを通りぬけることができた。余計な戦闘を避けるためにインビジやスニークの効果がある魔法やアイテムがあると便利そうだ。それぞれに発見したランプを同時に操作すると、見事目標を達成した。

 ブロック2、3の敵の殲滅目標を達成し、たどり着いたブロック4。ここでは、「敵のヘッドの駆逐」という目標が登場。なにか特別な敵モンスターを倒せばいいということだろう。手当たり次第に敵を倒しつつ進んでみると、Eriri Samaririというポロッゴ族のモンスターを発見、赤い体をしたいかにも特別な敵という雰囲気のモンスターだ。

 意気揚々と挑むも、これに大苦戦。パーティメンバーを魅了したり、かえるに変えてしまったりと、かわいらしい外見に似合わず、いやらしい攻撃を次々に繰り出してきた。これをなんとか撃退し、ブロック5に進むも、ここで時間切れ。ブロック5の目標を達成できていれば、再開できる踏査記録になったのだが残念な結果となった。Eriri Samaririに苦戦したことが大きかっただろう。

新旧、東西を問わず、様々なモンスターが登場する
上の画像は左から、グスゲン鉱山に現われる「Juggler Hecatomb」、中央がサルタバルタにいる「Tom Tit Tat」、右はサイのような外見の新モンスター「Wivre」と、アルザダール海底遺跡群特有の機械のような「Racing Chariot」。下の画像は、「敵のヘッドの駆逐」という目標で登場したポロッゴ族のEriri Samariri。外見に似合わず強敵だった

 ここまでお読みいただくと、5ブロックを踏査するのは相当に難しいのでは? と感じるだろうが、結論から言ってしまうと運の要素が強く、その後に何度か挑戦してみたところ、さして苦戦する敵も出現せず、敵の殲滅といったシンプルな目標が続いて簡単に5ブロックを踏査できたこともあった。待ち受ける敵も目標もランダムだけに、難易度にかなりのふり幅があると言える。運が悪いと0ブロックから先に進めないということも起こりうる。ある程度覚悟の上でじっくり取り組むべきコンテンツだ。

敵と戦うタイプの目標とは趣向が異なる「ランプの点灯」の目標。画面のものは全員が操作すればいいだけで比較的簡単だが……。
複数のランプを順番に点灯させるという恐怖の目標。法則などがいまいちつかめず、これだけで30分が終わってしまうこともあった……。
 ブロック目標には、上記で紹介した以外に、「特定モンスターの駆逐」、「特定モンスターの殲滅」といったものもあった。特定モンスターとは、NMのことではなく、どうやら敵の強さが計り知れない強さと表示される通常のモンスターのようだ。駆逐の場合は該当する敵を倒せば、殲滅の場合は文字通り該当するものを全て倒すことで達成となった。

 目標の中でもひときわ難関なのが、「ランプの点灯」だ。これは上に挙げた同時点灯だけでなく、全員がひとつのランプに触る、複数のランプを順番に点灯させるといったものがあり、順番に点灯させるケースが最難関だ。正しい順序で操作することで点灯するのだが、この順番のヒントが少なく、これだけで30分が経過してしまうこともあった。明確な法則などが判明してくるとさほど苦労しないものになるのかもしれないが……。現時点では、一種の罰ゲームのような目標にすら感じられた。

 まだまだ手探り状態のものであるが、筆者のナイズル島アサルト体験はこのような内容となった。良いところとしては、お手軽な点が嬉しい。これはアサルトの特徴そのもので、特別な準備などをすることなく遊べる。次に、さまざまなノートリアスモンスターとの遭遇も魅力だろう。今回は実装直後ということで、得られたアイテムなどについては伏せるが、魅力的な報酬も確認できた。筆者がまだたどり着いていない奥のブロックにはさらなる大きな報酬などが望めそうだ。

 悪いところを挙げてみると、メンバー全員に対する確実な報酬がない。戦績も得られず、トークンもこのアサルト以外で使い道がない。報酬も不確定なため、継続するモチベーションがわきづらいという人もいるのではないだろうか。また、内容のランダム性も時に厳しい。序盤に高難易度があたってしまい苦戦してしまうと、苦いイメージがついてしまいそうで心配だ。

 現時点では、目標が複数にわかれているため、同床異夢な状況が発生しやすい。自身の踏査記録を伸ばすためにプレイする場面と、そのためにトークンを確保しておく場面という2つのフェイズがある。まずはこの仕組みが広くユーザーの間で浸透することが大事だろう。

 ナイズル島アサルトの仕組みが浸透すれば、LSメンバーとでも、シャウト募集ででも、比較的縛りもなく気軽に挑めるコンテンツになってくるかもしれない。そうした気軽さの中で、各地のNMと戦いながら、最深部をコツコツと目指していく。筆者も今後に継続して深部を目指してみようと思うので、順調に進めることができれば本連載で紹介していきたいと思う。


“盗賊のナイフ”、“アルキオネウス腕輪”など
高価値アイテムをドロップするノートリアスモンスターの変化を追う

 バージョンアップで変更された内容の中でも、アイテム関連の変更は大きな変更だった。「Big Bomb」、「Alkyoneus」、「Pallas」、「Sozu Rogberry」、「Ullikummi」といったNMの出現方法が変更されたことは中でも大きな注目を集めただろう。これらは、盗賊のナイフをはじめとするいくつかのレアアイテムをドロップするノートリアスモンスター(NM)たちだ。

 今回は無数のNMの中から、Alkyoneus、Pallas、Sozu Rogberryの3体を狙い、どのように変化したのかを自分の目で確かめてみた。Alkyoneusは腕装備の“アルキオネウス腕輪”を、Pallasは“パラースの腕輪”、Sozu Rogberryは“盗賊のナイフ”を落とすNMで、ドロップ率が低いために非常に競争率の高かった。

 今回のアップデートで、いずれのNMも一定の間隔でポップする時間方式から、特定のアイテムをある場所にトレードすることでNMが出現する「トリガー方式」に変更された。ある程度の競争要素は残されているものの、トリガーを得ることで誰でもNMに挑戦できるようになったのだ。

Sozu Rogberryを出現させるトリガーアイテム「怪し火のランタン」を手に入れるべく、Tonberry Pursuerを狩る
 さて、まずはSozu Rogberryから“盗賊のナイフ”獲得を目指し、ウガレピ寺院へと赴いた。Sozu Rogberryを出現させるトリガーアイテム「怪し火のランタン」を落とすと聞いたTonberry Pursuerを狙っていく。同目的の冒険者も多数いたもののTonberry Pursuerもまたそれなりの数が出現するので戦う機会はそこそこに得られた。ちなみに他にも「怪し火のランタン」を落とすトンベリはいるようだ。

 運よくあっさりとドロップした「怪し火のランタン」を手に、ある場所へ。「箱の上にランタンを置いていたような跡がある……。」と表示される場所にアイテムをトレード! するとSozu Rogberryが出現した。大変競争率の高かったSozu Rogberryだが、それほど強い敵ではない。3人パーティで苦もなく倒すと、なんとあっさりと“盗賊のナイフ”をドロップした。周囲に聞いてみる限りでもドロップ率は非常に高いようだ。

 “盗賊のナイフ”はトレジャーハンター+1という他にない性能を持つナイフであり、シーフなら誰もがほしいアイテムだった。それゆえこれまで大変な競争率であったが、非常に敷居が低くなり、召喚士のカーバンクルミトンのような、少しがんばれば誰でも入手できるぐらいの位置づけに降りてきたようにも思う。広く流通することでシーフへの間接的な調整にもなっている。

Sozu Rogberry出現、そして盗賊のナイフ獲得!
トリガーアイテムを左の画像の場所にトレードすると、Sozu Rogberryが出現。倒すと、見事に盗賊のナイフをドロップした。かなり高い確率で落とすように調整されているようだ

こちらはAlkyoneusやPallasを出現させるトリガーアイテムを落とす、Jotunn Hallkeeper。どちらも同じ敵が落とすので狙いやすい
 続いてデルクフの塔の上層に出現するAlkyoneusやPallasを狙ってみた。こちらもトリガーアイテムをトレードすることで出現するように変更されている。周囲のJotunn Hallkeeperがトリガーアイテムをドロップする。変更直後ということでSozu Rogberry同様に同目的の冒険者は多かったのだが、数はそこそこいるため、戦うことができた。ある程度の時期が経てば、誰でも狙えるようになるだろう。

 3時間ほどJotunn Hallkeeperを倒し続けたところ、古びた角笛、朽ちた円盾がドロップした。古びた角笛はPallasを、朽ちた円盾がAlkyoneusを出現させるためのトリガーアイテムだ。3時間ほどの中では、古びた角笛が4つ、朽ちた円盾が2つ手に入った。トリガーアイテム自体のドロップ率はそこそこいいようだ。

 2層ある上層のフロア中心部に???があり、下はPallas、上がAlkyoneus出現のトレードポイントになる。それぞれアイテムをトレードしてみると、PallasやAlkyoneusが出現! Pallasはペットを駆使し、パーティメンバーをもあやつってくる厄介な敵だが、高レベルのパーティであればそこまでの苦戦はしないだろう。Alkyoneusは攻撃間隔が速く、マイティストライクも使ってくるストレートなパワータイプ。どちらも共通することだが、周囲にはMagic PotやDemonic Dollなどの魔法に反応するモンスターがいるため、戦う場所には気をつけたい。

 期待に胸を膨らましつつ倒し終わったのだが、“アルキオネウス腕輪”や“パラースの腕輪”は残念ながらドロップしなかった。そこそこにドロップ率が控えられているのかもしれない。ともあれ、戦う機会を得やすくなったことは大変に大きい変化だ。

AlkyoneusとPallasに挑めたものの戦利品は得られず
手に入れたトリガーアイテムをトレードして、AlkyoneusとPallasを出現させる。Pallas戦では周囲のMagic Potが大量にリンクして危険になるもなんとか勝利。だが、お目当ての腕輪はどちらも出現せず。それでも戦えるだけで嬉しいところだ


意欲的な新コンテンツ“ナイズル島”は今後の進化、ユーザーの開拓に期待

 今回は新しいチャレンジ満載の新コンテンツ“ナイズル島”の作戦を取り上げてみた。ランダムで生成されるダンジョンに挑み、踏査記録を更新しながら、奥深くまで探索していくという異色のコンテンツ。既存のノートリアスモンスターたちと戦う機会として、予想外なアプローチを打ち出してきたな、という印象だ。アサルトが持つ手軽に挑めるというコンセプトを押さえていることなど、評価すべき点の多いものと感じた。コツコツと積み重ねて深部に進んでいくという性質ゆえに、手近な報酬が見えづらいこと、序盤でくじける可能性も高いことが難点だろうか。

 ナイズル島アサルトに関しては、全体の構造や各ブロックの解法、そして報酬など見えない部分も多いが、“特殊作戦領域”の探索はまだはじまったばかりだ。じっくりと取り組んでいきたいところだ。


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□「ファイナルファンタジー XI」のホームページ
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(2007年3月22日)

[Reported by 山村智美 / Pomm]



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