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本連載では毎回、テーマに沿って特定のコンテンツを集中的にプレイした内容を紹介している。しかし、筆者が日頃プレイしている内容は、そうした各回のテーマには納まらないものも多い。今回はそうした中から、「これは面白かったな」と思えるものをいくつか書き連ねてみた。名付けるなら「アトルガン冒険記」といったところだ。
今回では、アトルガンエリアの冒険に役立つ「アルザダール海底遺跡群」のワープのまとめから、筆者が冒険プレイで見かけたもの、「Hydra」や「Lamia No.8」といったNMとの対戦記を紹介していく。また、番外編としてアトルガンの物語をより深めてくれる筆者お気に入りのクエスト「天駆ける剣」も取り上げている。普段とはちょっと違う冒険を楽しむきっかけになれば幸いだ。
例えば、ナイズル島監視哨へ移送の幻灯を使い、そこにあるアルザダール海底遺跡群(H-8)のワープを使う。さらにその先の青く光るワープに2度乗ってから外にでると、ナシュモに非常に近い東側に出ることができる。アトルガン白門から船に乗ってナシュモを目指すと結構な時間がかかるが、このルートを使うと時間をグッと短縮できる。 また、連載17回で紹介した、アシュタリフ号のアサルト形式クエストに挑む場合は、そのままナシュモでクエストをオファーし、そのまま西側の出口からカダーバの浮沼にでる。西に進んだところにあるアルザダール海底遺跡群に入り、ワープしてから外にでると、目的地に大きく近づくことができる。アルザダール海底遺跡群は、サルベージに必要になるだいじなもの「謎の証文」があると、無料で中に入れるので、活用するのがオススメ。(「謎の証文」やサルベージについては、連載15回をご覧頂きたい) 他にも、アルザダール海底遺跡群から移動した先には、メリットポイント稼ぎに適した場所などもある。広く複雑な場所だが、探索してワープのつながりを把握しておくと、非常に便利だ。
● アルザダール海底遺跡群、左上(G-8)の青く光るワープ
● アルザダール海底遺跡群、右上(H-8)の青く光るワープ
● アルザダール海底遺跡群、左下(G-9)の青く光るワープ
● アルザダール海底遺跡群、右下(H-9)の青く光るワープ
● ナシュモの西側、カダーバの浮沼(E-11)にあるアルザダール海底遺跡群のワープ
そもそも「アトルガンの秘宝」のエリアは、各監視哨に通ずる移送の幻灯があることもあって、目的の場所に行くためのルートがはっきりしている。というか、しすぎてしまって、ぶらりとひとり旅はしにくかったりする。例えばメリットポイント稼ぎやレベル上げなら、監視哨の周辺、アルザビからチョコボで行ける範囲が多いだろう。ミッションやクエストの目的地もまた、ある程度は明確になっていて足を運びやすい。 だが、そうした目的地以外の場所に関してはいかがだろうか。目的が明確なエリアにはよく足を運ぶものの、他の場所は未探索のままになってはいないだろうか。移動が便利すぎるためか、アトルガンエリアをあまり広く感じていない方もいるかもしれない。だが、実際はとても広く、蛮族軍の拠点には仕掛けも随所にある。また、冒険者があまり訪れない場所にはノートリアスモンスターが出現することが多い。 そうしたものを見に行くのが、筆者の「冒険」の一種だ。気まぐれで、あてのない冒険だけに、その日やりたいことがしっかりとある人を付き合わせるのは気が引ける。そんなわけで、ソロプレイが主になったりする。やりたいことがしっかりとあるときには後回しにしがちな、クエストをすることも多い。 ソロプレイの冒険と相性がいいのは「バラカフ回想録」だ。これは、バラカフ老人がかつて訪れた場所の風景を“虚像の器”という代物で記録してくるというもの。現代風に言えばカメラマンである。詳しくは連載第5回で紹介している。報酬が取り立てて大きいものでもないのだが、あてのない冒険の目的のひとつにしやすい。
ソロプレイの冒険活動に相性が悪い敵は、なんといってもインプやソウルフレアだ。どちらも視覚の見破り能力を持っていて、襲われるとほとんど歯が立たない。襲われているところを、たまたま通りかかった人が助けてくれることも多く、お礼を言うと「お気をつけてー」と返してくれる。こうしたやり取りや偶然性があるところがオンラインRPGの良さだろう。
ハイドラは、アルザビに隣接するワジャーム樹林にいる。思いがけぬ近場なのだ。だが、チョコボや徒歩で一直線に行ける場所ではない。ワジャーム樹林の地図でいうとF・G、9・10のあたり。背の低い山に囲まれた不自然な空白があるはずだ。 この場所は、ワジャーム樹林の地下に広がるエジワ羅洞を経由することでたどり着ける。具体的なルートは探索の楽しみのためにも伏せるが、アルザビからチョコボに乗れば、目的のエジワ羅洞へは5分もかからず、エジワ羅洞に入ってから再びワジャーム樹林に出るまでも、やはり5分程度でたどり着ける。エジワ羅洞ではチゴーなどのアクティブな敵がいるため、インビジ、スニークといった魔法や効果のあるアイテムは必要だ。移動の手間もあまりかからない場所に出現するのが嬉しい。 これはワールドによって異なるだろうが、このハイドラは見た目のインパクトの強さ、存在感とは裏腹に、案外放っておかれていることが多いようだ。HNMだけに、勝利を得るために必要な戦力はアライアンス規模となるが、そのわりには報酬として得られるアイテムが渋めなことが放置の理由のようだ。だが、普段そうしたHNMに挑む機会があまりない、できれば挑戦してみたいという方には、うってつけ(?)である。
アトルガンエリアの新HNMとして挑む機会を得やすいハイドラではあるが、もちろんHNMであるため、倒されてしまえばしばらくの期間は出現しない。そのため、いつでもいることは保障できないのでご容赦頂きたい。ちょっとしたLSイベントの対象に考えてみたり、未知の敵に挑むドキドキを得るために挑んでみてはいかがだろうか。
蛮族軍の拠点というのはどの場所も広大だ。だがその反面、冒険者はあまり見かけない。そのため、こうした奥地に出現するNMが潜んでいることも多いのだ。 周辺にはクトゥルブやスケルトンなどのアンデッドモンスターが多く徘徊しており、その中心の小島のような場所に、「Lamia No.8」がいる。周辺の安全を確保し、さっそくチャレンジ。ナイトと忍者がLamia No.8のターゲットを取り、全員で攻め立てる。どうやらLamia No.8は遠隔攻撃を持つ狩人タイプに近いモンスターのようで、あまり攻撃は激しくない。 これは1戦目で勝てるか!? と思った矢先、なんと範囲魅了のベリーダンスが炸裂、近接攻撃をしていたパーティーメンバーはみな魅了されてしまった。離れてサポートしていた白魔道士、黒魔道士に襲い掛かるメンバー。なす術がなく、あまりの事態に笑いすら起こる。 魅了されなかったメンバーをすべて倒し、Lamia No.8の側近のように連れそう魅了されたメンバーたち。ここでさらにダメ押しの事態が起こった。「怪しい気配がする。」とログに表示され、また別のNMが出現したのだ。NMの名は「Lamia No.19」。プレーヤーが倒れるとそれに呼び寄せられるように出現するようだ。公式サイトの皇国手配書でも紹介されている。ちなみにLamia No.19は、「Lamia's Skeleton」という側近を従えていた。 Lamia No.19たちの襲撃も加わったことで第1戦は完敗。パーティーを建て直し、再戦の意思を確認した後、作戦会議をする。直接の敗因となった範囲魅了のベリーダンスは、パーティーメンバー全員で喰らうようにすることに。全員魅了されてしまえば誰も被害をこうむらないからだ。それさえ守れれば恐れる敵ではないと踏んだ一行は、再度Lamia No.8に挑む。プレーヤーが倒れると出現するLamia No.19は、パーティー全滅後に消えていた。
度重なる敗北に心が折れかけの一行。なによりベリーダンスなり、イーグルアイなりで、誰か一人でも倒れると、Lamia No.19が参戦してくるのが怖い。だが、ここまでやったら勝利で終えたいのは誰しも同じ。最後の挑戦を決行することにした。勝敗に関係なく、この日の冒険のラストバトルになる。 いよいよ、この日最後の挑戦を開始。ベリーダンスの成立条件にキャラクタの向きが関係することも考えられるため、全員がLamia No.8をターゲットし正面方向になるよう位置してみた。盾役はイーグルアイの直撃にも耐えられるようナイトをメインにし、忍者は盾役の補助として動く。2度の敗北、そして時間の経過や疲れがあり、全員の緊張感は非常に高かった。順調に戦闘が続く。途中、Lamia No.8のイーグルアイがナイトに炸裂したが凌ぎきる。この戦闘ではベリーダンスを使ってこない。このままベリーダンスを使わぬまま倒してしまいたいところ。Lamia No.8の体力は残り少ない。 そしてついに撃破! 最終的に3回目の挑戦ではベリーダンスは使ってこなかった。これが最も大きな勝因だろう。これだけ苦労しただけに、全員の喜びは大きい。その日の疲れも心地よいものに変わった。ちなみにドロップしたアイテムは「マーシナリターバン」という敵対心-4の効果と、ビシージ時に狙い撃ち効果がアップする頭装備。狩人が高レベルの友人にあげてこの日の冒険は終了となった。
思いがけず、当初の目的とは別のNMと長い戦いを行なったわけだが、こうしたあてのない冒険というのもなかなか良いものだ。先にもあげたように、蛮族の拠点は広く、あまり探索をしている冒険者を見かけない。この冒険記のように、NMがうろうろしていることもあるだろう。
さて、ここで紹介するのは、その後に追加されたクエスト「天駆ける剣」だ。このクエストは、ビシージでお馴染みの五蛇将の一人、天蛇将ルガジーンにまつわるストーリーが楽しめるもの。ルガジーンだけでなく、ミッションで登場したアフマウも登場し、謎に満ちたアトルガン皇国のサイドストーリーを覗くことができる。 クエストは、アトルガン白門の茶屋シャララトにいる吟遊詩人「Fari-Wari」に話しかけると開始される。いわく、彼は新たな英雄譚を作るべくアトルガン皇国を訪れたそうだ。街に精通していると見える冒険者に、付き人となるよう申し出る。付き人を得て、早速周辺の人に英雄の聞き込みを開始するFari-Wari。そこに居合わせた天蛇将ルガジーン付きの副官「Biyaada」とFari-Wariの話は思いがけぬ方向に流れていく……。
このクエストは、ある探し物をするべくハルブーンまで足を運ぶことになるのだが、1人で完了可能な簡単なものだ。だが、その後に見られるストーリーは、非常に興味深く、楽しめるものに仕上がっている。あくまでクエストの形式にとどまっているが、ミッションで展開されるような豪華な内容だ。天蛇将ルガジーンの過去、皇国の謎、他の五蛇将との出会い……。そうしたシナリオの背景をみれる。より深く「アトルガンの秘宝」のストーリーをを楽しみたい人に、強くオススメしたいクエストだ。
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□スクウェア・エニックスのホームページ (2007年3月2日) [Reported by 山村智美 / Pomm]
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