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CESA・日経BP、「東京ゲームショウ2007」開催概要を発表
「名実ともに世界を代表するショウ」を目指す

3月2日 発表

【東京ゲームショウ2007】
9月20日~23日 開催

会場:幕張メッセ
入場料:1,000円 (中学生以上前売券)、1,200円 (中学生以上当日券)


 社団法人コンピュータエンタテインメント協会 (CESA) と株式会社日経BPは、日本最大規模のゲームイベント「東京ゲームショウ2007」の開催概要を発表した。開催期間は9月20日から23日までの4日間。会場は幕張メッセでの1ホールから8ホールで、20日と21日はビジネスデイ、22日と23日が一般公開日となる。入場料は前売り券が1,000円、当日券は1,200円で、小学生以下は無料。主催はCESAで日経BPは共催となる。

 「東京ゲームショウ2007」での大きな変更点のひとつは、すでに発表されているとおりビジネスデイが1日増え2日間設定され、会期が計4日間となったことだろう。和田洋一CESA会長はこの件について、「東京ゲームショウは毎年開催され質量共に充実し、コンテンツ産業を代表するイベントになった。これまでユーザー向けのショウとしては毎年開催され、認知されてきたと思う。一方で、トレードショウとしてはどう強化していくかと考えたときに、国内業界内には現状で特に異論はないかもしれないが、(ゲーム業界以外の) 他業態との連携や海外との交流を考えビジネスデイを1日増やすこととした。皆様の負担になるかもしれないが、あえて1日増やしてさらに発展させていきたい」とコメント。今年の結果を踏まえた上で論議して来年に繋げていきたい意向だという。

 昨年の「東京ゲームショウ」ではXbox 360用タイトルがこなれ、多数のプレイアブルタイトルが発表されたほか、プレイステーション 3用タイトルの試遊台が列んだこと、試遊こそできないもののWiiも出展されていたこともあり、来場者はもちろん、海外メディアの注目度も高かった。これを踏まえて今年も海外からのメディアや出展者、来場者の誘致を進めていくとしている。具体的な施策としては海外メーカーや大使館への営業活動、Webサイト、誘導サイン類の多言語化、海外来場者専用ガイドブック (英語版) の配布等を挙げている。

 ビジネス関連の強化策としてはこのほかにも「TGSフォーラム」において新セッションを追加することで拡充していく予定だという。企画されているフォーラムのテーマとしては「ゲーム流通」、「マネジメント戦略」、「特定タイトルの事例研究セッション」などが挙げられていた。

 来場者に直接関わる点としては、より安全な会場作りやキッズコーナーの充実といった点が注目だろう。「東京ゲームショウ2006」2日目の土曜日の来場者数は84,823人とかなりの混雑ぶりだったわけだが、特にソニー・コンピュータエンタテインメント、スクウェア・エニックス、カプコン、コナミなどが出展していたホール5、6の奥の通路は凄まじい混雑ぶりで、身動きが取れないほどだった。この点については日経BPも「過去に経験の無いほどの混雑となった」としており、今年は対応策として「大小間出展社の分散」を行なうとしている。

 さらに、ブース北側の外の道路を通路として確保するという。これまでは横のブースを繋ぐ導線としては階段を上がった上の通路があったわけだが、階段を上り下りする手間や、一度会場外に出るといった面倒くささもあり、ホール内を移動する人が多かったのではないだろうか。北側の道路が解放されることでこういった手間が無くなり移動が楽になれば、それだけ会場内の混雑緩和には役立つだろう。

 キッズコーナーについては「まる1日遊んで過ごせるキッズコーナー」をテーマに、関係各社がより出展しやすいよう工夫をするという。その一つが「キッズスペシャルブース」の新設である。キッズコーナー用の基礎装飾、電気工事費などがパック料金として含まれ、2小間申し込めばアルバイトスタッフも1名ついてくるという。この「キッズスペシャルブース」に関しては、他コーナーに40小間以上出展しているメーカーについては2小間無料提供となる。

 「東京ゲームショウ2007」の目標来場者数は18万人以上、出展社は160社、出展小間数は1,550小間としている。昨年は次世代機が揃い一般層の注目度も高かった。今年は発売後と言うこともありどれだけ来場者の耳目を集めることができるかといった問題点もあるが、逆に言えば、各ハードを使い込ました新規タイトルが列ぶ可能性が高いともいえる。ここ数年順調に来場者数を増やしてきた「東京ゲームショウ」だが、今年も注目のイベントとなりそうだ。。

【昨年の東京ゲームショウのアンケート結果】
「東京ゲームショウ2006」の一般公開日のデータ48.9%が今回が初めてと答えている 新規来場者 (全体の48.9%) の69.5%が「ぜひ来場したい」、「できれば来場したい」と答えたとするデータ 昨年の来場者数は192,411人と好調であったため、出展者からもおおむね好評だったようだ。76.5%が「とても満足している」、「満足している」と答えている
【「東京ゲームショウ2007」開催概要】
「東京ゲームショウ2007」における最も大きな特徴は「ビジネスデイ」を2日間設定し、計4日間と設定したことだろう 今回のテーマは「ビジネスデイの充実」、「国際化」、「ユーザーの拡大」とこれまでの路線を一層押し進める傾向となっている 和田氏はビジネスデイの2日間化について「ユーザーへは認知されてきたが、トレードショウとしてはどうだろうか」と疑問を投げかけ、新たなる試みとして2日間化に踏み切ったという
ユーザー向けの改良点のひとつがキッズコーナーの刷新。今回のコンセプトは「まる1日遊んで過ごせるキッズコーナー」 前回のゲームショウにおいて2日目の土曜日に会場がかなり混雑したことを挙げ、今回はより安全・快適な会場作りを目指すとしている。大きな所ではホール北側の外の道路を通路として確保することで会場内の混雑を緩和しようとする案
昨年、10周年企画として設置された「TVゲームミュージアム」が再度設置される予定のほか、ゲームに使われている技術関係について解説する「ゲーム科学館」が新たに企画されている 今年も「日本ゲーム大賞」と連動し、ビジネスデイ初日の9月20日に行なわれる。フューチャー部門は最終日の23日に発表 今年はE3が縮小傾向であることがすでに発表されており、それに変わるトレードショウとしての役割も積極的に狙っていきたいとしている


□CESAのホームページ
http://www.cesa.or.jp/
□日経BPのホームページ
http://www.nikkeibp.co.jp/
□「東京ゲームショウ」のページ
http://tgs.cesa.or.jp/
□ニュースリリース
http://expo.nikkeibp.co.jp/tgs/2007/2007/media/0302.html
□関連情報
【2月1日】CESA、「東京ゲームショウ2007」。ビジネスデイを1日増やし4日間の開催に
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070201/tgs.htm
【2006年8月29日】東京大学、経済産業省、ゲーム業界
「ゲーム産業戦略~ゲーム産業の発展と未来像~」を発表
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060829/meti.htm
東京ゲームショウ2006 記事リンク集
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060923/tgslink.htm

(2007年3月2日)

[Reported by 船津稔]



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