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【連載第17回】まったりマイペースで「ファイナルファンタジーXI」の魅力をレポート

ファイナルファンタジーXI連載
~ヴァナ・ディール“近東”見聞録~

アシュタリフ号に乗り込み作戦任務を完了せよ
バルバロッサゼレハを筆頭とした金銀財宝を目指せ!!

 「アトルガンの秘宝」のミッションでも重要な鍵を握る、ブラックコフィン号こと通称“アシュタリフ号”(詳しくは連載13回を参照)。今回はこのアシュタリフ号に侵入して行なう3種類の戦闘を一挙に紹介していこう。今回紹介するものはミッションではなく、アサルトの形式が使われているインスタンスバトルだ。

 アシュタリフ号の作戦は、1日に1度だけナシュモのNPCにアトルガン硬貨を渡すことでオファーを受けられる。オファーを受けた作戦をクリアすると、宝箱から報酬が得られる。印章の代わりにアトルガン貨幣を消費して参加するバトルフィールド戦闘、と考えてもらえればわかりやすいだろうか。

 この戦闘のお目当ては印章バトルフィールド戦と同じだ。まず第一に、クリアすると手に入る特別なアイテム報酬であり、通常のレベル上げとは異なる特別なシチュエーションを楽しみ、体の芯からテンションが上がるような白熱した体験を得ることでもある。本稿では、アシュタリフ号に挑戦していくポイントをガイドしていこう。


金銀財宝が眠るアシュタリフ号調査の任務を
ナシュモのハルシャーブから引き受けよう

セリフからしてわかるとおり、面倒そうにしているハルシャーブ。彼はナシュモの南東2階部分にいる
アシュタリフ号調査の任務の代わりに、おカネことアトルガン貨幣を要求してくる。はっきりいって小悪党だ。こんな人でも将だというのだから、皇国の人事が心配になってしまう
 アシュタリフ号の作戦に挑戦するための資格は、アトルガンミッションの「賓客の資格」までをクリアしていることだ。この条件を満たしていると、ナシュモの南西にいるNPC「ハルシャーブ」に話しかけることでイベントが発生する。彼は皇国を騒がせる亡霊コルセアの討伐と幽霊船の遺留品調査を命じられた旅団の将。幽霊船では金銀財宝やいわくつきのお宝が見つかっているというのだが、皇国に不利益な物が見つかれば処分せよ、という任務だという。

 彼はこの任務を大変めんどうに感じているようだ。そしてこちらは、ギルやアイテムには興味の尽きない冒険者であり傭兵である。利害は一致し、彼から任務を代わってやってもいい、と持ちかけられる。危険な任務だが、船の遺留品はもともと処分するよう任務で言われているもの。こちらが頂いてしまって構わないのだろう。アシュタリフ号の未知なる冒険と金銀財宝のお宝が待っている。

 さて、ハルシャーブは任務を代わってあげるために、取引としてアトルガン貨幣を要求してくる。最初に代わってもらえる任務は「アシュタリフ号威力偵察」というもの。これはアトルガン青銅貨3枚をトレードするとオファーをもらえる。ミッションや印章バトルフィールドとは異なり、手伝いなどの参加者でも全員オファーを受けておかなければならない。

 アシュタリフ号の作戦任務は、ひとつクリアするごとに次の任務が追加される。現在は最大で3種類あり、威力偵察の次は「宮廷絵師護衛指令」が追加される。宮廷絵師のオファーにはアトルガン白銀貨1枚をトレードする。さらにその次には「アシュタリフ号船長暗殺指令」という任務が追加、こちらのオファーにはアトルガン霊銀貨を1枚渡す必要がある。

こちらはアシュタリフ号作戦任務の侵入場所。ミッションで船を訪れた場所と同じだ。侵入開始のやりとりは、レベル制限の仕組みがない以外は、アサルトと同様だ。
 これらの連続クエストで一番気をつけたいのは、オファー制限だ。ハルシャーブからのオファーはどの任務であれ、1日に1回しか受けられない。地球時間の日付が変わると、再び受けられるようになる。2種類、3種類の任務を同時にオファーしておくことも可能なので、日付が変わる前にオファーを受けておくことで、翌日以降のオファー回数を1回分貯めておくこともできる。なにかの用事でナシュモに寄ったときなどは忘れずにオファー回数を稼いでおきたいところだ。

 アシュタリフ号の作戦場所はミッションでも訪れたアラパゴ暗礁域。アトルガン白門から移送の幻灯を使うなら、ドゥブッカ島監視哨に移動してカダーバの浮沼の南を通りマップの北東を目指す。途中には見破り能力があるインプがいるので注意したい。ナシュモから移動するときは、東と西の出口そばにあるアルザダール海底遺跡群に入り、中のワープ装置を活用することでもドゥブッカ島監視哨近くのマップに出ることができる。同様に、アルザダール海底遺跡群にワープできるナイズル島監視哨を使っても同じ場所にたどり着ける。


溢れんばかりの甲板クルーとインプが待ち受ける
連続クエストその1「アシュタリフ号威力偵察」

作戦開始直後の画面。敵が出現する階段の下から始まるため、慣れてないうちは強化魔法などの前にまず階段を上がるのがいいだろう
 アシュタリフ号の作戦で最初に挑む任務「威力偵察」だ。オファーの際に確認できる情報では、作戦目標はアシュタリフ号甲板要員の殲滅、募集要員は3~6人となっている。通常のアサルトと異なり、推奨のジョブレベルは伝えられない。レベル制限はないが、筆者が挑んだ限りは70レベル以上を推奨したい。

 威力偵察ではアシュタリフ号に乗り込んで、多数の甲板クルーであるフォモルやインプと戦闘することになる。レベル上げ等の戦闘とはまったく異なり、5~6体から10数体までの多数の敵を同時に相手にすることになる。敵の団体は10数回に分けて出現、合計で100体近い敵を倒す。敵単体ではそこまで強くはなく、HPで換算すると400ちょっとという印象だ。作戦時間は30分。出現する敵を全て倒すと作戦完了となる。

 多数の敵を相手するというシチュエーションでは、まずポピュラーな戦法としてスリプガや魔物達のララバイで寝かせて個別に撃破するという方法が頭に浮かぶ。だが、その戦法はいずれの手段でも通用しない。ここでの戦術は様々ではあるが、高レベルな黒魔法のガ系魔法や青魔法の範囲魔法などをメインに考え、密集した敵を一掃するのがひとつの方法だろう。

 マップはもちろんアシュタリフ号の船。作戦が開始されると開けた甲板に出る。目の前には船の後ろ側に続く大きな階段がありその上にもスペースがある。この階段の上と下の甲板が舞台だ。敵は階段の下に出現するが感知範囲は広い。甲板の上は安全な場所ではあるが、階段付近で見つかってしまうため注意。また、生体感知も持ち合わせているため、甲板の上でも、階段に近づくと反応されてしまう。

 出現した敵をその場で倒していくのなら、階段の下に陣取って精霊魔法や青魔法を中心とした魔法攻撃で殲滅する。安全性を重視するなら、階段の上に敵の団体を引っ張り挙げて同様に範囲魔法で殲滅することになる。こう書くと誰でも階段の上を考えるのが自然だが、この作戦は時間が大変シビアだ。階段の上で慎重にヒーリングしつつ戦っていると、まず間違いなく時間切れとなってしまう。階段の上まで引っ張るスタイルでもクリアは可能だが、残り時間を意識してスピーディに展開していくことが肝要だ。

多量のクルーやインプが押し寄せる! 強烈な魔法を浴びせてくるインプには特に注意
いずれも階段の上のスペースで敵の団体を相手にしているところ。忍者が敵を引っ張る役をし、密集したところでガ系の黒魔法を浴びせて一掃している。だが、ひとたび呼吸がずれたりすると、敵団体のターゲットが集中してしまいあっという間に倒されてしまうことも。画像右には多数のインプに大変な目にあわされている。

画面中央にいる一見普通のインプのように見えるのが、NMのSwiftwinged Gekko。高速で移動し、スリプガやバインガといった嫌らしい魔法を浴びせてすぐに消える
戦闘を重ねると「鞄が少し重くなった気がする」というログとともに、全員の鞄にテンポラリアイテムが出現する。これを活用するのはとても重要だ
 敵の団体が出現、範囲魔法で殲滅。このサイクルを繰り返していくことになるのだが、これをかき乱してくるのが、「Swiftwinged Gekko」という名前のインプNMだ。敵が出現する中に5回ほど登場する。移動スピードがとても速く、スリプガ、バインガ、グラビガといった魔法をパーティに浴びせて、すぐに消えてしまう。Swiftwinged Gekkoが単体で出現するときはそこまでの被害はないが、怖いのはフォモルやインプの団体とセットで登場するとき。スリプガ対策には毒薬を用い、バインガ、グラビガの効果はすぐにイレースで消すなど、あらかじめ対策を練っておこう。

 インプNM以外のポイントとしては、普通のインプの魔法詠唱が怖い。ガ系魔法や古代魔法などを浴びるだけで、いとも簡単にパーティが半壊してしまう。このためまずはフォモルよりもインプの殲滅を優先するほうがいい。フォモルは近接攻撃タイプと遠隔攻撃をしてくるタイプがいる。魔法詠唱をその場で行なうインプもいるため、敵が密集するタイミングがずれる。階段の上に敵を引っ張りあげる戦法では位置のズレに気をつけよう。

 作戦中には2度ほどバイルエリクサー+1、ダイダロスウィング、技能の薬といったテンポラリアイテムが各自のカバンの中に収められる。これをあてにして、SPアビリティなどを惜しみなく活用するのもポイントだ。特に範囲魔法での殲滅役はMP消費が大きい。技能の薬で魔力の泉などが再使用可能になるし、バイルエリクサーでの回復も大きいので忘れずに活用したい。

 筆者の場合、この「アシュタリフ号威力偵察」を何度も挑戦した。まず最初の挑戦では、シチュエーションに慣れていないこともあって途中でペースが乱れてしまった。範囲魔法で敵の団体を一掃するときには、何人かの詠唱タイミングを揃えることが大事だ。いずれの魔法でも1発で倒しきることはできないため、倒しきれなかった敵のターゲットは全て詠唱者に向いてしまう。敵の単体はそれほど強くないとは言っても、多数の敵に囲まれては次の魔法詠唱も中断されてしまい、あっという間に倒されてしまう。

 次に障害となったのは、インプNMが唱える範囲魔法だ。特にスリプガは全員が巻き込まれてしまうと致命傷になる。インプNMは倒すことも可能、一度で倒しきれずに消えてしまっても、次に出現するときにはHPが減ったままになる。倒すことができれば次の出現タイミングから現われなくなるので、できれば早いタイミングで倒してしまいたいところ。だが、大変に動きが速く、NM撃退を狙ったときもほとんど倒しきれなかった。作戦のクリアが目的ならば、毒薬などで対策しつつ雑魚敵の殲滅に専念してしったほうがいいだろう。

 最大の障害となったのは、作戦の制限時間。筆者の場合は階段の上に陣取って、ひとりが敵を引っ張りあげて一掃するスタイルを取った。敵の団体を一掃したあと、第二派が押し寄せてくるまでに区切りをつけることはできるが、休憩するほどの余裕はない。ハイペースに倒していければ、10分ほど時間を残してクリアできたこともあったのだが、ほとんどは時間との戦いになった。

多数の敵と、混戦の連続! シビアな戦闘が続く
いずれも筆者の挑戦の記録である。上の3枚では特に敵の数が多いことがわかるものを選んでみた。こんなにいては、単体がそれほど強くないといってもひとたまりもない。下の3枚は敗北の記録。全滅させられたあとに、リレイズなどの効果が残っていてもすぐに起き上がってはいけない。生体感知されてしまうためだ。起き上がるまでには十分な時間を取ろう

シビアな混戦を生き残り、ついに任務完了! 宝箱からアイテムを入手後、船から脱出する。ロットはアサルトと同じように脱出前に済ませよう
 湧き出る敵を全て殲滅することに成功すると任務は完了。甲板に宝箱が出現する。筆者が見かけたのは主にターコイズやペイナイト、黒真珠などの宝石類。他に甲賀手裏剣も入っていた。ちなみにインプのNMを倒すことができると、もうひとつ未鑑定アイテムが入った宝箱が出現する。

 「アシュタリフ号威力偵察」は報酬目当てというよりも、その先の「宮廷絵師護衛指令」や「アシュタリフ号船長暗殺指令」に参加するための通過点の意味合いが強い。オファーはアトルガン青銅貨3枚と非常に安く、その見返りとして未鑑定アイテムや宝石類が手に入るが、いかんせんそれだけを目当てにモチベーションを上げるには難易度が高すぎる。「宮廷絵師護衛指令」や「アシュタリフ号船長暗殺指令」で手に入る可能性がある、大きな報酬へのステップと考えた方がいいだろう。

 シビアな制限時間の中、パーティメンバーと呼吸をあわせて、激しい混戦を展開する。多数の敵が相手なだけに、ひとつのミスが壊滅に繋がるほど危険度も高い。終盤にかかるほど消耗し、まだかまだかと終わりのときを待ちつつ戦闘を繰り返す。それだけプレッシャーが強いこともあって、クリアしたときの達成感や開放感、喜びは大きい。この先の「宮廷絵師護衛指令」や「アシュタリフ号船長暗殺指令」に挑む資格を得るためにも、ぜひ果敢にチャレンジ頂きたいところだ。


かよわい宮廷絵師ファルーヤを護衛せよ
連続クエストその1「宮廷絵師護衛指令」

宮廷絵師ファルーヤを連れて、アシュタリフ号の船内に侵入する
 威力偵察をクリア後に増える作戦任務が「宮廷絵師護衛指令」だ。オファーを受けるには冒頭にも記述したように白銀貨1枚をハルシャーブにトレードする。作戦の場所は威力偵察と同じ場所だ。この作戦では、アシュタリフ号の絵図を作る宮廷絵師ファルーヤが登場。彼女が船内の絵を描き終えるまで護衛し続けるのが任務となる。

 甲板中央にいるファルーヤに近づくと、「い、行くよ……。」と声を震わつつ、船内へとゆっくり進みはじめる。船内に入ると「嫌な気配がした!」というメッセージと共にアシュタリフ号のクルーたちが突如出現。彼女は「なによこれ!」と声をあげつつ外の甲板にまで逃げていってしまう。クルーには、モンクタイプと赤魔道士タイプのフォモルがいて、特に赤魔道士タイプは倒すのに時間がかかる。

 このクエストではファルーヤが倒されてしまうと作戦は失敗となる。彼女に常に気を配り回復する役目をあらかじめ決めておくのがよいだろう。また、ファルーヤが船の端まで逃げていってしまうため、彼女を追うものと、フォモルが出現したその場で戦い続けるものとで、パーティが分断されてしまうことがある。慣れないうちは彼女の周辺で固まって戦うのがオススメだ。

 ファルーヤはフォモルに攻撃されると、毎回、甲板に逃げだしてしまい船の端から進みなおすことになる。周囲に出現するフォモルに素早く反応し、彼女を襲わせないようにするのがポイント。クルーのフォモルたちは敵対心の仕組みが特殊なのか、挑発ではターゲットが取れない。ダメージを与えての確保が有効だ。筆者の場合は、この任務に召喚士サポートジョブ白魔道士で参加し、ディアやディアガでターゲットを取っている。召喚獣を呼び出したままにしておけば、ディアガでこちらを攻撃しはじめた敵を自動的に攻撃してくれるためターゲット確保には便利だ。

襲いかかるクルーたちからファルーヤを守れ!
船内に進むと、突如フォモルのクルーが出現! 驚いた彼女は一目散に船外の甲板へと逃げ出してしまう。彼女の逃げ足はなかなか早いので、見失わないように。最初は船内に浸入したあたりに、さらに逃げると船の一番後ろまで逃げていく。おろおろと慌てふためき、冒険者に助けを求める彼女の姿がかわいらしいという声も。彼女にはプロテスやシェルといった強化魔法もかけられる

少し時間が経ってから船内に再度浸入すると、反対側にコルセアNMの姿が。こちらから近づかない限り襲ってこないが、ファルーヤが絵を描き終えると、「逃がすかっ」と言いつつ、船外まで追いかけてくる
ファルーヤが絵を描き終えるまで守りきるか、Black Bartholomewを倒すと任務完了。威力偵察同様に宝箱が出現する
 再び船内に侵入するころには、Black Bartholomewという名前のNMが船内の奥に出現している。これはボスのコルセアだ。パーティが取る選択肢としては、このNMが最後に向かってくるまで放っておいて、その他のフォモルから彼女を護衛することに専念するという方法がひとつ。もうひとつはBlack Bartholomewをすぐに倒してしまうというものだ。

 Black Bartholomewは攻撃力が高い上に、ダブルアタックを連発してくる強敵。ファルーヤが狙われた場合はあっという間に倒されてしまうこともあるほどだ。その代わり、早い段階でBlack Bartholomewを倒せた場合は、他の敵の気配も消えて出現しなくなる。さらに任務完了時に出現する報酬の宝箱に加えて、未鑑定アイテムが入った宝箱も出現する。

 スケッチが無事に完了して船内から甲板に出ると、Black Bartholomewがお供のフォモルとともに甲板まで追ってくる。Black Bartholomewは先にも書いたようになかなかの強敵。クリアを優先するのであれば、Black Bartholomewを誰かが引きつけ、その間に雑魚のフォモルから片付けていくのが定石になる。

 任務完了時に出現した宝箱からは、エメラルド、デスストーン、ペイナイトやルビーといった宝石類。そしてこの作戦でも甲賀手裏剣が確認できた。また、「与一の組緒」というアイテムが宝石類とともに宝箱から出現した。与一の組緒は、弓道着という胴装備の作成に必要な素材で価値も高い。「宮廷絵師護衛指令」ではこの素材が当たりと言えるだろう。

 「宮廷絵師護衛指令」は、「アシュタリフ号威力偵察」と比べるとグッと難易度が下がる。スタンダードな編成のパーティーでも容易にクリア可能なことが大きい。何度か挑戦すれば、コルセアNMまで撃破してさらに報酬アップを狙うこともできそうだ。白銀貨1枚というオファー代金は競売での取引価格も安く、皇国軍戦績100ポイントとも交換できる。それだけで1日1回オファーを受けられるし、クリア報酬に価値のあるアイテムが出現する可能性があるのだから、なかなかに魅力的だ。


目玉の報酬“バルバロッサゼレハ”が待つ
連続クエストその3「アシュタリフ号船長暗殺」

船内の残存勢力はかなり少ない。まずは中にいるインプ2匹が相手。1匹ずつ外に引っ張り出せるので危険はほとんどないだろう
船内の奥へと進むと、船長とペットのオポオポの姿を発見。どちらか一方に手を出すと、両方とも反応する
 アシュタリフ号の任務代行も3戦目。「アシュタリフ号威力偵察」でクルーたち人員を殲滅し、「宮廷絵師護衛指令」で内部の様子を解明した。最後はいよいよ頭目の船長を倒すというわけだ。この任務のオファーにはアトルガン霊銀貨が1枚必要になる。

 この任務では、宮廷絵師護衛指令で見た船内よりもさらに奥にある船長室らしき場所まで進んでいく。待ち受ける敵は少なく、船内手前のフロアにインプが2匹、さらに奥のフロアに船長のCutthroat kabsalahと、そのペットと思われるオポオポのBubblyが1匹だ。

 2匹のインプについては、あまり特筆すべき点はない。メリットポイント稼ぎなどで相手にしているインプ同様に、アムネジアをしてくるアブレーシブタンタラと、沈黙状態にしてくるディフェニングタンタラ、そして魔法詠唱に気をつけよう。船長暗殺まで駒を進めてきた冒険者ならば問題なく倒せるだろう。

 インプを片付けたあとに残るは、船長とBubblyのみ。この任務では、船長とBubblyに攻撃をしかける順番や倒す順番で報酬の宝箱数が変化する。具体的には船長のみをまっさきに倒すと、アイテム報酬の箱がひとつ。Bubblyを倒してから船長を倒すと、アイテム箱以外に未鑑定アイテムの入った箱が追加。船長に気づかれないように近づいて、船長の背後から戦闘を開始すると、アイテム箱以外に未鑑定アイテムの箱が2つ出現する。

 船長とBubblyは敵対心を共有しているのか、どちらか一方に気づかれると両方が同時に襲いかかってくる。コルセアタイプの船長は強敵なのだが、Bubblyもオポオポらしく外見とは裏腹になかなかの強敵だ。攻撃の間隔が短く、弱体魔法もことごとくレジストしてくる。船長と同時に相手にするのは危険なので、船長にはグラビデをいれるなりして時間稼ぎをし、その間にBubblyを撃破しよう。船長はもともと移動速度が遅めなので、余裕を持って対処できるはずだ。

 最後は船長を撃破する。銃での遠隔攻撃はダメージが高く、近接攻撃はダブルアタックが多い。さらにHPも高いと手こずる相手だ。真っ向勝負で戦うと厳しいようなら、グラビデを併用しつつ逃げ回りながら削るのも手だ。

Bubbly、Cutthroat kabsalahの順番で相手をして報酬アップ
オポオポのBubblyを先に倒し、その後に船長を倒すことで、完了時の宝箱の数が増える。2体を同時に相手にするのは危険であり、船長の移動速度は遅め。必然的にBubblyを先に倒していくことになるだろう

こちらが船長暗殺の当たりアイテムであるバルバロッサゼレハ。暗い赤紫色をしたシパーヒ系の脚装備だ
 この「アシュタリフ号船長暗殺」は、実は全3戦の中でも最も簡単だ。もともと敵の数が少なく、「宮廷絵師護衛指令」のファルーヤのような守るべき相手もいないため、バトルフィールド戦にある程度慣れているメンバーなら安定してクリアできるだろう。全3戦は最初の「アシュタリフ号威力偵察」が最も難しく、後に進むほど簡単になるという、ちょっと変わったバランスが取られている。作戦任務によって船内の兵力が減っていった様が表されているのだろう。

 さて、船長暗殺の報酬だが、これには目玉とも呼べる特別な装備が存在する。バルバロッサゼレハという脚装備だ。STR+4、VIT+4、ヘイスト+3%と前衛ジョブ垂涎の魅力的な効果が付与されている。

 そのほかのアイテムでは、ムーンストーン、クリソベリルなど宝石類と甲賀手裏剣といった他の任務同様のアイテムを確認。未鑑定アイテムからはからくり士のオートマトン用アタッチメント「O.ファイバー」や「ターボチャージャー」が出現した。O.ファイバーは他のアタッチメントの性能アップ、ターボチャージャーはヘイストの効果と、からくり士にとっては見逃せないアイテム。バルバロッサゼレハももちろんだが、これらアタッチメント類も価値が高いようだ。


アトルガン貨幣の新たな活用法であるアシュタリフ号
皇国軍戦績やアサルト作戦戦績が様々な報酬獲得ルートに繋がる

アシュタリフ号の作戦は、報酬が目当てでもあるが作戦内容の趣向が凝らしてあってなかなか楽しめる。気軽に通えるのも嬉しい
 アシュタリフ号の作戦任務は参加条件を満たしていれば、毎日でも挑戦することができる。バトルフィールドコンテンツの中では比較的縛りが少なく、かなり手軽な部類にはいる。オファーに必要なアトルガン貨幣も入手は非常に容易だ。

 作戦場所であるアシュタリフ号も雰囲気があるし、作戦の内容も凝っておりなかなか楽しめる。最初であり最大の難関である「アシュタリフ号威力偵察」には、筆者も大変に苦労したが乗り越えた先の難易度はそれほど高くはなく、報酬も魅力的になっていった。冒頭にも記述したが、テンションが高ぶるような熱い戦闘を望んでいる方にも今回紹介した「アシュタリフ号」関連クエストはおすすめのコンテンツだ。

 「アトルガンの秘宝」の要素は個別に点在するのではなく、なんらかと繋がっている。レベル上げやビシージで得られる皇国軍戦績と交換してもらえるアトルガン貨幣があり、それをNPCに渡して参加するのが今回のアシュタリフ号の作戦任務だ。ほかにも皇国軍戦績は、以前に紹介した戦績バトルフィールドという報酬獲得につながっている。アサルト作戦戦績は、作戦戦績アイテムと交換してもよいし、さらなるチャレンジであるサルベージにも活用できる。

 「アトルガンの秘宝」ではギル以外の要素を使って報酬を得られたり、ギルに還元していける道がいくつもある。もちろんそれぞれ流行り廃れといったトレンドがあるのが、オンラインゲームならではの難しさであり魅力だろう。最近、新しいことにチャレンジしていないなぁという方。今回紹介したアシュタリフ号も含め、自分や友人のジョブを考えて新しい提案を検討してみるのはいかがだろうか。きっとまだ未知のままになっている冒険があるはずだ。


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□「ファイナルファンタジー XI」のホームページ
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(2007年1月31日)

[Reported by 山村智美 / Pomm]



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