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【連載第90回】ゲームライフに役立つグッズをレポート
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任天堂のDSシリーズ向けクリーナーセットを試す
PSP、DS、DS Lite用の各種ケース、ポーチもレポート |
当連載は、ゲームライフに役立つグッズを発掘し、実際に使用してみようという試みをレポートするものである。ネタに困ったときはお休みしてしまうかもしれないので不定期連載である。ちょっとした投資や工夫で、よりよいゲームライフを送っていただけるよう、鋭意努力していく所存である。
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今回のゲームグッズ研究所は、任天堂から発売されたニンテンドーDS/DS Lite用のクリーニングキット「ニンテンドーDS シリーズ専用 クリーナーセット」をチェック。起動不良などのトラブルを回避するために、本体やソフトの金属端子を掃除するグッズだ。
その他にも、DS Lite用のシックな本体カバー「革手帳タイプケース」、9枚ものDSカードを収納できる本体ポーチ「ファインポーチDlite」、3つ折りタイプのPSP用本体ケース「レザーポーチ(PSP用)」そして、セガのDS用タイトル「オシャレ魔女 ラブ and ベリー ~DSコレクション~」の発売に合わせて登場したタッチペンとタッチストラップもレポートしている。久々の「自腹で買ってみました!」コーナーでは“指装着型タッチペン”を試してみた。
● 任天堂公式製品として登場「ニンテンドーDS シリーズ専用 クリーナーセット」
・「ニンテンドーDS シリーズ専用 クリーナーセット」
メーカー:任天堂
価格:1,000円
DSカード/GBAカートリッジスロット、DSカードのクリーニングに対応
任天堂から発売された「DSカード」、「DSカードスロット」、「GBAカートリッジスロット」の3カ所の汚れを取るクリーニングキット。DSカードスロットはDS/DS Liteに両対応、GBAカートリッジスロットはDS/DS Liteをはじめ、ゲームボーイアドバンス(SP/ミクロ)のスロットに対応する。
◆ 外観をチェック
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「ニンテンドーDS シリーズ専用 クリーナーセット」のパッケージ内容 |
「DSクリーナー」と「GBAクリーナー」、そしてクリーナーを収納する専用プラスチックケースがセットの製品。イメージカラーはDS Liteのイメージカラーと同じくホワイトを基調としている。
「DSクリーナー」は両端でDSカードの金属端子と本体のDSカードスロットを掃除できる1枚のカード型クリーナー。DSカード側はカードの金属端子を掃除するナイロン製のブラシが付いている。また、DSカードスロットを掃除する側は、DSカードと同じような形で、端子部にフェルトがついている。「GBAクリーナー」はGBAカートリッジと全く同じ形状のキット。スロット側の金属端子の部分にフェルトが付いている。
DSカードの金属端子はブラシでこすり、DSカードとGBAカートリッジの両スロットは抜き差しで掃除する。洗浄剤などは使わない乾式のクリーニングキットだ。
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「DSクリーナー」は細長いDSカードのような形状。DSカードスロットの金属端子を磨く部分には、繊維を圧縮して硬くしたようなフェルトが付いている |
こちらは「GBAクリーナー」。GBAカートリッジと同じ形状で扱いやすい |
◆ 実際に使ってみた
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「DSクリーナー」のブラシを使ってDSカードの金属端子をこする |
クリーニングする対象には、発売日に購入して一度もクリーニングなどをしていないDS本体、そして同時に購入し1年程度プレイしていなかったDSカードを用意。
用意したDSカードの金属端子を見てみると、先端から4mmの部分に曇ったような汚れが付いている。空気に触れ少し酸化し、ホコリも付着している。このホコリは息を吹きかけるだけでは取り除けない。このDSカードを本体に挿入して起動してみると、カードが認識されずプレイできないことが何度かあった。
早速、このDSカードの金属端子を「DSクリーナー」のブラシ部分でクリーニングする。取扱説明書によると、5~10回ほどブラシを動かして金属端子を磨け、ということらしい。ブラシで10回こすってみたところ、付着していたホコリは完全に取り除かれ、見た目にも端子にツヤが出てきて綺麗になった。だが、まだ少し曇った状態だったので、さらに10回磨いてみたが、それ以上に見た目は変わらなかった。
クリーニング後に、DS本体へ挿し込み電源を入れてみると見事に起動、認識した。何度か試してみたが、クリーニング前に出たようなDSカードを認識しない現象は起こらなくなった。さすがに、未使用時の状態にまで綺麗にすることはできないものの、正常にゲームが起動できる程度には、クリーニング効果ははっきりと確認できる。汚れがこびりついてしまわないよう、定期的に掃除したい。
続いて、DS本体のDSカードスロットをクリーニング。「DSクリーナー」のフェルトが付いたスロット用側をDSカードスロットに10回差し込んでみた。奥まで差し込んだときに、ギュッという音が出て、金属端子が磨かれている感覚がある。
10回差し込んだ後の「DSクリーナー」のフェルト部分を見てみると、若干黒ずんでいて金属端子の汚れが付着していた。こちらもあまりに汚れが付着すれば起動に影響が出るだろう。最後に「GBAクリーナー」を「DSクリーナー」と同じようにGBAカートリッジスロットへ10回差し込んでみると、やはりフェルトが金属端子の形に沿って黒ずんでいた。
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写真内左がクリーニング前、右がクリーニング後のDSカード。ナイロン製ブラシだが、これだけ綺麗に汚れを取り除ける |
「DSクリーナー」をスロットへ出し入れしてクリーニング。GBAカートリッジスロットも同様に抜き差しするだけで良い |
写真内上がクリーニング後の「DSクリーナー」、下が「GBAクリーナー」。フェルト部分が黒ずんでいて、スロットの汚れを取り除けたのがわかる |
普段あまり気にかけないソフトやスロットの汚れ。特にスロット側端子の汚れは、直接見ないので汚れを意識することはない。ソフトとスロットの端子で細かなホコリなどを挟み込むような形になり、双方に圧着された汚れがついていく。定期的に掃除しないと起動やセーブデータの保存に支障をきたすようなことも起こるだろう。特に、DSを発売日前後に購入した人や、毎日頻繁にDSカードを交換して楽しんでいる人は、そろそろこのグッズのお世話になる時期も来ているのではなかろうか。
ちなみに当連載第47回では「CYBER・クリーナーキット」をレポートしている。クリーナー部に目の細かい紙やすりのような素材が使われており、端子を薄く削ることで汚れを取り除いていた。今回の「クリーナーセット」は、クリーナー部分が硬めのフェルトやナイロン製のブラシになっていて、金属端子には優しいクリーナーと言える。
少し残念なのは、GBAカートリッジの金属端子を掃除するためのパーツも欲しかったと感じる点。DSカード用のブラシで掃除できなくはないが、カートリッジの掃除に適した凸型のパーツなどがあるとなお嬉しい。
● シックなブックカバー型DS Lite用の革ケース「革手帳タイプケース」
・「革手帳タイプケース」
メーカー:ハンザテック
購入価格:2,980円
サイズ:縦13.8cm×横13.8cm×厚さ4.7cm
重量:77g
カラー:ブラック、ホワイト、ピンク
タッチペン1本収納
任天堂ライセンス商品
◆ 外観をチェック
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ブラックカラーの「革手帳タイプケース」 |
牛革を使用したDS Lite用のブックカバー型の本体カバー。表面は革を押して引き伸ばしたように直線のラインが見られる。鈍い光沢があり、周辺は白い糸のステッチが入っている。DS Liteのロゴが入った銀色のメタルプレートが付いている。プレートはそれほど大きくはなく、ロゴの見た目も薄く控えめ。カバーのアクセントになっている。
カバーの厚みは約3mmで非常に硬い。開閉は、前面のベルト通しと背面から伸びるベルトで行なう。カバーとベルトは、長方形の金属リングで繋がっている。ベルトの長さは約12.5cm。カバーの内側は、目の細かなナイロン製の布地で覆われ、ツルツルとしたさわり心地だ。カバーとの摩擦で傷がつくことも無いだろう。
カバー内側には、縦3.5cm×横6.2cm×厚さ0.2cmの粘着ゴムがあり、これに本体底面を貼り付けて固定する仕組み。カバーの両端には高さ約1cmのガイドが縫い付けられていて、DS Lite本体の下部を支える。カバー前面の側面には、筒状のタッチペンホルダーがあり、純正タッチペンサイズのペンを収納できる。
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カバー全面には非常に細いライン状の溝がある。シックな質感だ |
こちらはカバー背面。ベルトは金属製のリングで繋がっている |
カバー内部の下側に粘着ゴムが貼られている。青いタブが付いた保護シートを剥がして使う |
◆ 実際に使ってみた
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粘着ゴムの保護シートを剥がし、DS Lite本体底面に密着させる |
DS Liteにカバーを装着。粘着ゴム表面のシートをはがし、本体を浮かしたまま収納し、最後にカバーへ密着させる。粘着ゴムの固定力はかなり強く、カバーを開いて逆さまにしても本体は落下しない。さらに強く振っても大丈夫だった。
カバーから本体を剥がしてみると、粘着ゴムが本体側にくっついて剥がれてしまった。本体との固定力は非常に高いが、カバーとの固定力は少々強すぎるかもしれない。本体にくっついて剥がれてしまった粘着ゴムだが、本体から綺麗に剥がせた。10回ほど着脱を繰り返してみたが、粘着力は強いまま。過度な汚れが付いてしまわない限り着脱ができそうだ。試しに皮脂で粘着力を弱めた粘着ゴムを水で洗ってみたところ、綺麗になって粘着力は戻ったが、固定力は若干低下した。
DS Liteを装着後は、本体のタッチペンホルダーにアクセスできなくなるため、カバーのタッチペンホルダーを使うことになる。カバーのタッチペンホルダーは、タッチペンの出し入れに若干窮屈感を覚えるが、出し入れが困難と言うほどでは無い。革製品ということで使い込むと広がるかもしれないが、固定力は高く、持ち運び中に脱落することは無かった。
ベルトが12.5cmと長いため、GBAカートリッジを挿入したままでもカバーを閉じられる。ただし、カバーを装着したままでは、GBAコネクタカバーやDS Lite専用の振動カートリッジといった出っ張りの出ないものの取り外しが困難。本体底面が塞がってしまうので指をかけられないためだ。GBAカートリッジは1cmほど出っ張るので着脱は簡単だった。ちなみに、DSカードの交換や充電は問題なくできる。ストラップも取り付けたままで問題無い。
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DS Lite本体にカバーを装着。装着後の厚さは約5cm。ベルトの出っ張りを除いた厚さは3cm程度なので見た目はスリム |
GBAカートリッジを挿入したままでも問題なくカバーを閉じられる |
装着したままゲームをプレイしてみると、ベルトが邪魔になるのでは? と思っていたが、ベルトは金属リングで繋がっているため、接合部から下側に垂れ下がる。プレイ中の障害にならないための工夫だろう。また、カバーの上部が垂れ下がることがないため、重心のバランスも良く感じた。
カバー表面の革を押し伸ばした跡に指がかかり、未装着時よりも若干グリップ力が高くなっていて持ちやすさを感じる。L/Rボタン周辺には十分な隙間があるので、カバーが干渉することなく未装着時と同じ感覚で扱えた。ただし、ベルトが出っ張っているため、テーブルに置いてプレイするスタイルは安定しない。
縦向きで持ってプレイするには、持ち方に工夫が必要だ。カバーの背の部分は硬く、丸みがある。ここに親指を当ててホールドするのは難しい。DS Liteの背面とカバーの隙間に親指を入れてホールドする持ち方になる。カバーに硬さがあること、カバーの固定力が強いことから、この持ち方でも安定してプレイできた。
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横向きに持った時のプレイは快適。L/Rボタンとカバーの間には大きな隙間ができるので、指が太い人でも扱えるだろう |
縦向きに持つときは、カバーとL/Rボタンの隙間に親指を入れる持ち方がもっともホールドしやすかった |
テーブルに置くと、ベルトの根元の出っ張りによってテーブルとカバーの間に隙間ができるため安定しない |
まとめると、カバーと本体の固定に粘着ゴムを使うことで簡単に装着できる点が嬉しい。本体を固定するベルトも無いので、DS Lite本体を開いたときの見た目が良い。ベルトに稼動する間接を入れるプレイ中邪魔にならないよう工夫されているのもよい。横向き、縦向きのスタイルに限らず、手で持ってのプレイは良好で、よく考えられた作りと感じた。
だが、GBAカートリッジにアクセスしづらくなるので、GBAのタイトルを遊ぶときには本体からカバーをはずす必要がある。そこを考えると、粘着ゴムで固定する方式は粘着面の汚れを気にする必要があるので辛くなってくる。カバーを外すことなくGBAカートリッジのアクセスを良くするためには、DS LiteのGBAコネクタカバーは外したままにするしかないだろう。
● DSカード9枚とタッチペンを収納可能なDS Lite用ポーチ「DSファインポーチDlite」
・「ファインポーチDlite」
メーカー:ゲームテック
購入価格:1,380円
サイズ:縦10.2cm×横15.0cm×厚さ4.4cm
重量:121g
カラー:ブラック、ライトブルー、ピンク、ホワイト
DSカード9枚、タッチペン1本収納
ショルダーストラップ付属
◆ 外観をチェック
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ピンクカラーの「ファインポーチDlite」。ショルダーストラップが付属 |
DSカード9枚とタッチペン1本を収納できるDS Lite用本体ポーチ。ショルダーストラップが付属している。合成皮革のようなすべすべとした柔らかな素材に使われており、5mmほどの厚さの間に非常に硬い板が挟まれている。また、デザイン的なアクセントとして、一部の表面だけメッシュになっていてそこには2mm程度のクッションが挟まれている。どちらも部分も外部からの衝撃を緩和する効果は高そうだ。ただし、側面は柔らかい。開閉部には、2つのスライダーを備えたファスナーを使用。レールの目は細かく、開閉はスムーズで扱いやすい。
ポーチ内部を見てみると、内側の上側に6つのDSカードポケットがあり、厚さ2mm程度の仕切り板にもDSカードポケットが3つとタッチペンポケットが1つある。DSカードの収納は合計9枚分だ。仕切り板には硬い板が挟まっているものの表面は起毛素材で柔らかく、ポケットも起毛素材の布地で作られているため柔らかい。
DS Lite本体収納スペースにも起毛素材が使われていて、傷への配慮を感じる。両端には伸縮性のある布地で作られた本体固定用バンドが2本ある。また、ファスナーの周囲は起毛素材のガイドが縫い付けられていて、本体とファスナーが接触しないようになっている。
ショルダーストラップは丈夫なナイロン素材で、幅は約1cm。長さは60cm~115cmの範囲で調整できた。ポーチへ取り付けるためのパーツは根元が360度回転するため、ヒモのよじれは取り付けたまま直せる。
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ポーチ内部写真。下側が本体収納スペース、中央の仕切り板を挟んで上側にDSカードとタッチペン用のポケットがある。すべてを起毛素材で覆うという徹底した安全設計 |
ポーチの側面にショルダーストラップを装着。地面に接触しやすいポーチの背にも2mm程度のクッションが入っている |
◆ 実際に使ってみた
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ポーチにDS Liteを収納。固定バンドはボタンやGBAカートリッジスロットへ被らない |
DS Liteを収納するときは、本体を開いて固定用バンドをかける。固定用バンドの固定力は強く、逆さまにしても脱落しないほど。その分、収納するときに固定用バンドを強く引っ張る必要があり少々掛けにくい。ポーチと本体の着脱を頻繁に行なうような使い方には少々不向きかもしれない。ただ、本体収納スペースは2.2cmの深さがあり、DS Lite本体がすっぽりと収まるので、固定用バンドを使わなくてもポーチを逆に開かない限りは脱落しない。固定用バンドを使わず、プレイするときには取り出すという使い方もありだ。
本体収納スペースの下側には1cm程度の隙間が残るので、GBAカートリッジを挿入したままでも収納できた。同様に少しスロットから出っ張る程度のカートリッジ類は装着したまま収納できるだろう。側面が柔らかくなっているのは保護力としては若干不安を感じる点だが、そのおかげで本体を収納したままでも電源スイッチなどの操作が行なえる。
DSカードの収納用に、DSカードがぴったり1枚入る幅のポケットが9つ設けられている。固定力は高く、ちょっとした揺れなどではDSカードが動くことは無い。それでいて起毛素材の滑りが良いためスムーズに収納できた。DSカードは、ポケットから丁度1cm露出するので、指でつまんで取り出せる。出し入れしやすいポケットと感じた。タッチペンのポケットも、DS Lite純正タッチペンがぴったり収まる幅になっていて出し入れしやすい。
固定用バンドを使ってポーチに収納したままのプレイだが、操作中に本体とケースがずれることも無く、タッチスクリーンやボタンでの操作も快適だった。L/Rボタンは完全にケースに覆われてしまうのだが、側面が柔らかいためケースの上からL/Rボタンを押せた。ボタンを押したときのクリック感も伝わるほどで、L/Rボタンを連射するような操作も可能。L/Rボタンの位置を把握するのに慣れは必要だが、ポーチに収納したままでもすべての操作ができる。
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DSカードとタッチペンを収納。収納したままでもDSカードのタイトルを見分けられる |
本体とDSカード9枚、タッチペン1本を収納した時の厚さは5.2cm |
L/Rボタンは完全に隠れてしまうが、写真のようにポーチの上から問題なく操作ができる |
クッションと厚みのある硬い板が併用されていて、外部からの衝撃に見た目よりも強い。また、ポーチ内部は完全に起毛素材で覆われていて、DSカードやタッチペン、本体同士が接触しないようになっていて、安全性に気を使ったケースと感じた。
安全性が高く、ショルダーストラップを使えば肩掛けで持ち運べる。子供が使うことも考えられたポーチに感じる。側面が柔らかいが、これは安全性と収納したままでもプレイできることとのトレードオフだったのだろう。収納したままでも問題なくL/Rボタンの操作ができたことには驚かされたポイントだった。
● PSP本体に加え、UMD、メモリースティック Duoを複数収納できる3つ折りPSP用ケース
・「レザーポーチ(PSP用)」
メーカー:コロンバスサークル
購入価格:1,780円
サイズ:縦18.5cm×横9.6cm×厚さ4.2cm
重量:137g
UMD3枚、メモリースティック Duo6枚収納
◆ 外観をチェック
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「レザーポーチ(PSP用)」の外観写真 |
UMD3枚とメモリースティック Duoを6枚収納できるPSP用のレザー製本体ケース。ケースは3つ折りタイプで、中央に本体収納部があり、フタを左右に2枚開くという形。両方開いた状態はかなり縦長だ。ケースの背面にはベルトループとカラビナがついている。
ケース表面の素材は合成皮革が使われていて、厚さは約4mmほど。内部には柔らかなクッションが挟まれていて指で押すと2mm程度沈む。本体収納スペースの内部は、しっとりとした触り心地の柔らかな布地で覆われているため、液晶画面に傷が付くことはなさそうだ。
ケース表面のロゴを正位置にした時に左へ開くフタが、ケース内部の左端にある本体の収納口を閉じている。3つ折りのケースだが、本体を出し入れするだけならこの左フタを開けるだけで良い。左フタの固定にはマグネット式のボタンホックが使われていて、ボタンの位置を合わせるだけでパチっと留まる。適度な力で開くことができ、開閉は簡単だ。
もうひとつ右に開くフタはUMDやメモリースティック Duoの収納スペースになる。右フタを開けると、本体収納スペース側にUMD3枚の収納部、右フタの内側にはメモリースティック Duo6枚の収納部があり、右に開くことでアクセスできるようになる。こちらもマグネット式のボタンホックを使っている。
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フタの開閉に使われているマグネット式のボタンホック。力を入れなくても閉じられる |
ケース背面のベルトループとカラビナ。ベルトループはマジックテープとボタンホックで開閉できる |
フタは上下方向に開くため、すべてのフタを開くと約55cmもの長さになる |
◆ 実際に使ってみた
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PSP本体はケース内へ完全に収まる |
PSP本体を本体収納用のスペースに収めてみると、本体全体がすっぽりと収まり、上面と底面側には全く隙間ができない。側面は1cm程度の隙間ができるので、この隙間に指を入れて本体をスムーズにつまみ出せる。ただ、第85回でレポートしたような純正のカメラユニットなどを装着したままの収納はできない。純正リモコンやイヤホンを装着したまま収納し、フタの隙間からコードを出すことはできた。
UMDポケットにUMDを収納すると、UMDの先端が2cmほど露出する。露出した部分を指でつまめるため出し入れしやすい。固定力はほどほどでちょうど良い。右フタを閉じて挟むこともあって、仮にUMDが多少動いてもポケットから抜け落ちることはないだろう。ポケットの入り口を下に向けて振っても脱落することは無かった。
メモリースティック Duoポケットの幅は広く、メモリースティック Duoを収納しても左右に0.5cm程度の隙間が残る。また、メモリースティック Duoが0.4cmほど露出するので、UMDポケットと同じように指で簡単につまみ出せる。PSP本体とUMD3枚、メモリースティック Duo3枚を収納すると、山なりに大きく盛り上がるため少し厚みを感じるところだ。
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UMDポケットにUMDを3枚収納。UMDが重なるよう斜めに収納される |
メモリースティック Duoポケットは、1つのポケットに2枚まで収納できる余裕がある |
PSP本体、UMD3枚、メモリースティック Duo3枚を収めた時の厚さは約5.5cm |
PSP用のPSタイトルのダウンロード販売も始まり、大容量のメモリースティック Duoへ買い替えた人もいるかもしれない。余ったメモリースティック Duoも含め、複数収納しておけるのは嬉しい。6枚という収納枚数は必要十分過ぎるほどだろう。
カラビナを使ってバックの持ち手などにぶら下げて使うこともできるのだが、縦に開く形状のためあまり有効に使えなかったのが残念。本体を出し入れするだけでもフタが縦長に大きく開くので、使い方も少々大げさになる。UMDやメモリースティック Duoではさらに広げることになる。この点は好みが分かれるところだろう。
● 「オシャレ魔女 ラブ and ベリー ~DSコレクション~」の2製品をレポート
・「オシャレ魔女 ラブ and ベリー ~DSコレクション~ 光るタッチペンDS」
メーカー:セガ
価格:819円
長さ:12.5cm
太さ:2cm
重量:23g
任天堂ライセンス商品
・「オシャレ魔女 ラブ and ベリー ~DSコレクション~ オシャレストラップDS」
メーカー:セガ
価格:714円
長さ:13cm
重量:9g
カラー:ピンク、ブルー
タッチスタイラス付き
任天堂ライセンス商品
◆ 「光るタッチペンDS」
「光るタッチペンDS」は、ペン先が沈むようになっていて、タッチスクリーンをタッチすると後端のハートマークが光る仕組みになっているタッチペン。ペン先を左に回転させてペン先をロックし、沈まないようにもできる。タッチペンはプラスチック製だが、2つのLR44型ボタン電池やランプが入るため、タッチペンにしては9gと重い。タッチペンの重量だけでタッチスクリーンが反応するほどだ。ちなみに純正タッチペンの重さは1g。
実際に使ってみたところ、ペン先が約7mmほど沈むとカチッという音とともにスイッチが入り、ハートマークが光った。かなり奥まで押し込まないと光らない。ペン先の滑りは良好で、純正タッチペンと変わらない。「ピクトチャットの入力欄を真っ黒に塗りつぶす」テストをしてみても傷は付かなかった。
ペン先が沈むので、文字や絵は正直なところ書きにくい。文字や絵を書くようなタイトルでは、ペン先を左に回転させてロックすると書きやすくなる。指で握る部分の太さは1.6cm~1.8cmもあるので、鉛筆持ちでは大人の手でも太く感じる。パッケージには、「小さなお子様の手でも持ちやすいよう太く作られています」と書かれており、小さな子供がこぶしを握るようにして持つ場合も考えた太さかもしれない。
ランプのスイッチが入るのは7mm程度沈ませた時だが、ペン先自体はさらに14mmも沈む。小さな子供が強い力で押し込んだとしても、ペン先が沈むことで衝撃が緩和されるため、タッチスクリーンに必要以上の圧力が加わらない。ギミックと安全性の両立を狙った工夫である。
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写真は「光るタッチペンDS」。後端にあるハートマークの半透明部分が光る |
写真左はタッチスクリーンが反応した時、右がランプが点灯した時の状態。もう少し浅い位置でランプが点灯したほうが楽しめるのではと感じた |
◆ 「オシャレストラップDS」
「オシャレストラップDS」は、「オシャレ魔女 ラブ and ベリー ~DSコレクション~」のキャラクターフィギュアが付いたタッチストラップ。ピンクカラーは「ラブ」、ブルーカラーは「ベリー」のキャラクタフィギュアが付いている。今回はピンクを使用した。
ストラップの長さは約13cm。DSやDS Liteのストラップホールに装着しても、ストラップの先端がタッチスクリーンに届く十二分な長さ。ストラップの先端には山なりに盛り上がったプラスチック製のポインタが付いている。このポインタを指の腹に当てて、ヒモに付いているプラスチックのガイドで締め付けるようにして装着。DSに付属しているストラップと同じ形式だ。(DS Liteのストラップには付いていない)
ポインタはタッチペンのペン先よりも幅が広いので、正確な位置をタッチするのは少々難しい。例えば、ピクトチャットの文字パレットで正確に文字を入力することはできなかった。タッチスクリーンに表示される大きなボタンをタッチするのに向いている。
指でタッチスクリーンに直接触ると、皮脂汚れが付着してしまうが、ポインタを使えば汚れることは無い。それでいて指先でタッチできるので、子供には使いやすいタッチ方法だと感じた。ポインタは滑りやすく、「ピクトチャットの入力欄を真っ黒に塗りつぶす」テストでも傷は付かない。安心して使用できた。
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可愛らしいフィギュアが付いた「オシャレストラップDS」。ストラップ先端の黒いパーツがポインタ |
ストラップの先端に指を通してポインタでタッチスクリーンを操作。正確なタッチはできないが、タッチペンとは異なる操作感に面白さも感じる |
【久々に挑戦!】
自腹で買ってみました! |
DS/DS Lite用「シリコンフィンガーペン」
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・「シリコンフィンガーペン」
メーカー:DRAGON
購入価格:525円
重量:1g
5色10個セット
● DS/DS Liteのタッチスクリーンを汚さず指で操作したい!
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こちらが「シリコンフィンガーペン」。DS Liteの本体カラーに合う5色が2個ずつセットになっているが、リングの直径は同じ |
DS用タイトルの中には、基本操作は方向ボタンや基本4ボタン、L/Rボタンを使い、時折タッチスクリーンで操作するゲームがある。任天堂の「ポケットモンスター ダイアモンド・パール」もその1つだ。本作では、「ポケッチ」というアイテムを使う時などにタッチスクリーンを使用する。冒険の手助けになる便利なアイテムなので、ボタン操作中にも良く使うのだが、タッチペンに持ち替えるのが少々面倒。指で操作することが多く、タッチスクリーンは指の皮脂で汚れてしまう。
そこで購入したのがマックスギアが販売している、海外メーカーDRAGONの「シリコンフィンガーペン(英語名:SILICON FINGER PEN)」である。本製品は、伸縮性のある直径約1.5cmのシリコン製リングに、突起とストラップホールが付いているだけのシンプル構造。このリングに指を通し、突起を使ってタッチスクリーンをタッチする。ボタン操作をしながらでも皮脂汚れを付けずにタッチスクリーンを操作できるというわけだ。
早速「シリコンフィンガーペン」を中指に装着してみた。タッチスクリーンから一番近い位置にある親指に装着したいところだが、ボタン操作に支障がでるので人差し指か中指に装着するのが無難。タッチスクリーンをトントンとノックようタッチしてみると、突起の先端が若干潰れてふにゃっとした感触が伝わってくる。しかし、ピクトチャットの文字パレットでも快適に文字を入力できた。ただ、タッチスクリーン上をスライドさせる操作は困難。突起がシリコン素材なので滑りが悪い上に、クネクネと曲がってしまうからだ。
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伸縮性があるので指が太くても装着できるが、締め付が強くなるので長時間プレイは辛いかもしれない |
リングの突起を使ってタッチスクリーンをタッチ。反応は良好、指先でサクサクと操作できる |
中指に装着すればボタン操作に影響しない。また、本体も問題なくホールドできる |
タッチ以外の操作は困難な点は残念だが、ボタン操作をしながら指先でタッチスクリーンを汚すことなく操作する、という役割は見事に果たしてくれた。タッチの正確さにおいては、DS本体に付属している「タッチストラップ」や、先ほどレポートした「オシャレストラップDS」をゆうに上回る。プレイ中の満足度はなかなかのものだ。
ただ、DS Lite本体に繋げて持ち運ぶには、別途ストラップを用意する必要がある。タッチペンに持ち替えるという些細な手間を省くためのグッズなだけに、手近に持ち運べるよう専用ストラップが付属していればと感じたところ。また、大小2種類くらいのサイズが用意されていれば嬉しかった。5本の指はそれぞれ太さが異なっているし、個人差もあるからだ。これらの問題に対応し、さらにスライド操作もできる“指装着型タッチペン”が発売されたら是非とも購入したいと感じた次第である。
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□任天堂のホームページ
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□ゲームテックのホームページ
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□コロンバスサークルのホームページ
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□セガのホームページ
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□マックスギアのホームページ
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(2006年11月27日)
[Reported by ゲーム環境向上委員会]
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