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【連載第89回】ゲームライフに役立つグッズをレポート

AC「機動戦士ガンダム 戦場の絆」出張編:ヘッドセットを研究してみる


当連載は、ゲームライフに役立つグッズを発掘し、実際に使用してみようという試みをレポートするものである。ネタに困ったときはお休みしてしまうかもしれないので不定期連載である。ちょっとした投資や工夫で、よりよいゲームライフを送っていただけるよう、鋭意努力していく所存である。



 11月から徐々に全国に出回ってきた株式会社バンプレストのアーケード用ドームスクリーン式戦術対戦ゲーム「機動戦士ガンダム 戦場の絆(戦場の絆)」。店内で同時出撃する同軍のプレーヤー同士はボイスチャットが可能だが、そのためにはマイクとヘッドフォン(イヤフォン)がセットになったインカム(ヘッドセット)が必要になる。そこで、このゲームを始めてみようと思っているプレーヤー向けに、研究所で出張レポートを行なってみることにした。なお、「戦場の絆」に関しては、先々週からスタートした「プレーヤーズガイド」を参考にしてもらいたい。

【今週のおしながき】
・「『戦場の絆』に適したヘッドセットは?」



● 「戦場の絆」に「マイ・ヘッドセット」を持っていこう

 本作にて店内対戦で必要になるヘッドセットは、あくまで試供品として、プレーヤーが乗り込むP.O.D.1つにつき1つがセットされている。それが壊れてしまった場合、あとは、ゲームセンター側が用意してくれたり、中にはヘッドセットが接続されていない店舗もあるようだ。そこで、プレーヤー自らがヘッドセットを用意しておく(マイ・ヘッドセット)のはいかがだろうか?

マイクとヘッドフォン用の端子が2つついたタイプが使える。ヘッドセットにはUSB接続のものもあるので注意
 公式サイトによれば、「パソコン用の片耳タイプのインカム(接続プラグ形状:3.5mmステレオミニプラグ)」が使えるとのことだが、ミニプラグでマイク端子(赤もしくはピンク)とライン端子(黒もしくは緑)の2つの端子がついたものであれば使用可能だ。

 そこで、いくつかのヘッドセット(イヤフォン)を試してみることにした。あくまでアーケードで使用するという状況と、持ち運びを考えて、コンパクトな形状にできるもの、もともと小さいもので、予算は実売1,000円程度で量販店で購入できるものを選んでみた。もちろん、「戦場の絆」だけでなく、PCにも使えるので、転用すれば無駄にはならないだろう。

【BMH-N01/SV】 【MM-HS601SV】 【MS-EM92BK】
メーカー:バッファロー
価格:1,310円(購入価格:980円)
コード長:190cm
メーカー:サンワサプライ
価格:1,869円(購入価格:840円)
コード長:約240cm
メーカー:エレコム
価格:1,680円(購入価格:1,290円)
コード長:150cm

ロアスの「MHM-S04」。「BMH-N01/SV」と同じように折りたためるネックバンドタイプのヘッドセット。こちらは交換用イヤーパッドが2つ付いてオープンプライス(実売1,020円)
 以上3タイプのヘッドセットをセレクトしてみた。セレクトした理由だが、「BMH-N01/SV」は折りたためるネックバンドタイプヘッドフォン、「MM-HS601SV」は一体型イヤフォン、「MS-EM92BK」はコード巻取り型イヤフォンという形状の違いを重視した。

 PC用周辺機器は、一般的に似たような形状のものが多数のメーカーから出ているので、今回取り上げた製品だけでなく、調べてみればいくつもの似た製品が販売されているので、見た目など好みに合わせて選択してもらえばいいだろう。


● ヘッドフォンタイプ

 ヘッドフォンタイプには、従来の頭にセットするものと、ネックバンドタイプのものがある。ネックバンドタイプは使っていても髪型に影響が出ないことと、はずしたときに首にかけやすいという利点があるので、研究所としてはこちらをお勧めしておきたい。

 また、「BMH-N01/SV」のマイクアームは取り外すことができ、アーム基部が回転式になっているので、マイクの角度調節が可能。折りたたんだ際にもコンパクトな形状になるのはうれしい。ただ、はずしたマイクアームをなくしてしまう可能性もあるので、心配する人はマイクアームが一体型になったものをチョイスするといいだろう。

 ヘッドフォンタイプは、耳の大きさに関係なくセットできるのがもう1つのメリットだ。長時間付けっぱなしにしていると、耳が熱くなってくることもあるが、P.O.D.に乗り込んでいないときははずしてしまえば問題ない。

 ネックバンドタイプで少々注意したいのは、眼鏡をかけている人。ネックバンドタイプは、耳たぶにスピーカー部とヘッドフォンアームをはさんでセットするものが多いので、眼鏡を一度はずしてから、先にヘッドフォンをセットし、眼鏡をかける手間がいる。これでもフレームによってはフィットしないこともあるので、考慮に入れておいたほうがいいだろう。

 また、公式で推奨している方耳タイプは、ネックバンドタイプは見当たらなかった。今回チョイスしたようなステレオヘッドフォンでは両耳がふさがってしまうので、BGMや効果音が聞こえないと思われるが、スタートボタンを押せば音量調節ができるので、「最適」か「大」を選んでおけば、プレイには大きな支障は感じられなかった。

折りたたんだところ。アームが3分割されており、かなり小さくなる マイクアームが回転できるので、やや高めの位置にすると鼻息もかからなくて丁度いいだろう ボリュームもついている。基本的に最大にしておいて、P.O.D.側のボリュームで調節したほうがいいかも


● 一体型コンパクトタイプ

 一体型コンパクトタイプは、スピーカー部がイヤフォンになっており、耳にセットしつつ、アームでそれをサポートする形状のものが一般的だ。イヤフォンは耳の大きさによっては入りにくかったり小さすぎたりしてしまうことがあるので、オーディオ用などで自分の適性な大きさを知っている人は、購入前にパッケージなどで確認してからにしたほうがいい。

 「MM-HS601SV」の場合は、サポートはフレキシブルイヤーアームと呼ぶ金属のワイヤーにゴムのカバーがついたものがセットされており、これを自由に曲げて調節し、ホールドしやすくしている。P.O.D.に乗り込む前に装着して、角度調節などをあらかじめ行なっておかないと、コツをつかむまでは、逆になかなかきっちりとフィットしてくれないこともあろう。

 このタイプはマイクの角度調節などの機能はないが、マイク位置は多少遠くてもちゃんと音は拾ってくれるし、鼻息がかかることもないので安心。

 コンパクトタイプは軽量で、装着していないときもポケットなどに収められる形状になっているので手軽に持ち運べるという点が最大の魅力だ。

フレキシブルイヤーアームでホールドをサポートする こちらもボリューム付き。回転式だが、持ち歩いている間に動いてしまうこともあるので、一応は確認しておこう


● コード巻き取り式タイプ

 コンパクトタイプの利点である手軽に持ち運べる軽快さをさらに1歩推し進めたといえるのが、このコード巻き取り式だ。巻き取りドラムにあるボタンを押すことで、コードがくるくると巻き取られるので、ケーブルがごちゃついて絡んだりすることもない。

 ただ、ケーブルがたるんだ状態で巻き取ろうとすると、ドラムの中で緩んでしまって、きれいに巻き取れないことがある。これはケーブルの一端を持つなどしながら、巻き取る力を利用してゆっくりと巻き取るなどして工夫しよう。

 このタイプの欠点といえば、マイクだ。イヤフォン部とマイク部は独立して1つのケーブルでつながっているので、プレーヤーが動くとケーブルに引っ張られて、マイクが移動してしまう。それほど大げさな話ではないが、マイクの位置によっては、自分の声が聞き取りにくくなってしまうので、マイク位置には気をつけておいたほうがいい。

 また、巻き取り式はその構造上、基本的にほかのタイプよりもケーブルが短めになっている。「MS-EM92BK」はその中でも長いほうだと思われるが、150cmでは、きちんとP.O.D.に着座すると、右耳にセットしても、ケーブルは宙ぶらりん状態だ。マイクの感度にもよるが、「戦場の絆」用としてはちょっと向いていないと思われる。

最もコンパクトに持ち運べる形状がこのタイプのポイント ボリュームに加えて押している間のみマイクの入力を遮断するミュートボタンも付いている 巻き取りドラム中央にあるボタンを押すとケーブルを巻き取れる

● ヘッドセット選びのポイントは?

 以上3タイプを試してみたが、「戦場の絆」で自分でヘッドセットを用意する場合、いくつかチェックすべきポイントがあった。まず第1にコードの長さ。150cmでは短いので、できれば、190cm以上のものを選ぶようにしたい。ケーブルが短いと、イヤフォンタイプの場合、ケーブルに引っ張られて耳が痛くなってしまうのもマイナスポイントだ。

 ヘッドフォンかイヤフォンか、という形状に関しては、好みで選ぶといいだろう。オーディオ用とは異なり、イヤフォンの調節用パッドなどは付属していないことが多いので、小さいと感じる人はオーディオ用の調節パッドを流用してみるのもいい。

 また、マイ・ヘッドセットを使うときに、少し気をつけておいたほうがいいことがある。まず、P.O.D.に乗り込む前に、ヘッドセットを装着しておいたほうがいい。着席したら、まずパイロットカードとコインを投入した後、ヘッドフォンとマイクプラグをP.O.D.に用意してある端子にセットしよう。店舗内で同時出撃を行なっているロケーションでは、カード投入とクレジット投入にまごまごしているとマッチングできないこともある。出撃時にやらなければならないことは少しでも減らしたほうがいいので、あらかじめヘッドセットを用意しておけば楽になるはずだ。また、ここで端子を間違えてしまうとせっかくのボイスチャットができないので、「音が聞こえない」と思ったら、マッチングシーケンスの間に端子を確認しておこう。

 戦闘が終了した後も、接続したマイ・ヘッドセットをはずしたら、店舗側で用意されているヘッドセットをちゃんと接続しておくようにするなど、マナーには気を使ってもらいたい。加えて言うなら、マイ・ヘッドセットのプラグをはずした後、ケーブルがダラーンと垂れ下がったままP.O.D.を出ると引っかかって危ないので、ケーブルもきちんとまとめてから、ドアを開けよう。

 以上、ざっくりとレポートお届けしてみたが、いかがだっただろうか。パイロットのみなさんのヘッドセット選びの参考になれば幸いだ。


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□バンプレストのホームページ
http://www.banpresto.co.jp/
□「機動戦士ガンダム 戦場の絆」のページ
http://www.gundam-kizuna.jp/
□バッファローのホームページ
http://buffalo.jp/
□サンワサプライのホームページ
http://www.sanwa.co.jp/
□エレコムのホームページ
http://www.elecom.co.jp/
□ロアスのホームページ
http://www.loas.co.jp/

(2006年11月24日)

[Reported by ゲーム環境向上委員会]



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