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会場:Necca秋葉原店
■ プレーヤーの絶叫がこだまする!?ユーザー企画満載のLANパーティから目が離せない 「BIGLAN実行委員会」は11月3日から5日までの3日間、秋葉原廣瀬ビルにおいて「BIGLAN socket 5」を開催した。「BIGLAN」はユーザーが自身のパソコンを実際に持ち寄り、隣にいるユーザーと声を掛け合いながらオンラインゲームをLAN上でプレイしたり、思い思いに飾った「デコパソ」を披露しあったりと、オンラインゲームユーザーにとっては「お祭り」的なイベントだ。 「BIGLAN socket 5」では、ユーザーイベントがますます充実していた。事前に「BIGLAN」ホームページの掲示板等でイベントを主催したいユーザーを募り、彼らに賞品やイベント時間を提供した上で、会場での大会などのサポートを行なっている。今回はPC「Flat Out 2」、PC「WARSOW」、Xbox 360「ニードフォースピード・モストウォンテッド」、Xbox 360「Rockstar Games presents Table Tennis」など時間いっぱいまでユーザーイベントを盛り込んだ。
ユーザーイベントで最も人気だったのがPC「Flat Out 2」だ。会場にPCを持ち込んだ60人の参加者のうち、実に20人以上が参戦。8人までの同時対戦で、円形のマップの中で車同士をぶつけ合い、最後まで残った人が勝ち抜けというルールだ。本作は本格派のレースゲームなのだが、車をぶつけ合うミニゲーム的な本モードで競うことによって、レースゲームに触れたことの無いユーザー達にも受け入れられたようだ。優勝者にはタイトルごとにNecca秋葉原店で使用されているハイテクチェアや、Shuttleの最新キューブ型ベアボーンなど豪華な賞品などが贈られた。お馴染みとなった「BIGLAN QUEEN」の2人の女の子もユーザーイベントに参戦し、大いに盛り上がった。
■ オンラインFPS「WarRock」のクローズドβテストをBIGLANの3日間限定で開催 今年のBIGLAN限定のイベントとしては、オンラインゲームポータル「Lievo」から提供されるオンラインFPS「WarRock」の先行体験が会期中に行なわれたことだ。本作は韓国のDream Excution Technologyが開発した、大規模戦闘を楽しめるカジュアルなオンラインFPSだ。11月10日からクローズドβテストが開催されるが、それに先駆けコアユーザーの集まる「BIGLAN socket 5」での3日間限定の先行体験会となった。 本作は韓国でアイテム課金により正式サービス中だ。「BattleField 2」を彷彿とさせるヘリや艦船を駆使した最大32人の大規模戦闘から、チームデスマッチモード、「Counter Strike」シリーズのような10人程度で楽しめる爆弾解除モードまで、1on1以外のFPSの主要なゲームモードを実装している。韓国ではFPSのジャンルの中ではダントツで人気のある「Special Force」、「Sudden Attack」に続く2番手に位置づけられている。 本作の最大の魅力は、開発会社と日本の運営会社の連携の良さだろう。課金システムやサービスのシステムまで、すべて日本向けにアレンジするとしており、何より「BIGLAN」で初公開された3人称視点でのプレイも実現している。運営会社のSeedCによると、「(3人称視点はまだまだバグだらけ」としながらも、3人称視点でのアクションゲームのプレイに慣れている日本のユーザー向けに採用したとのことだ。 1人称視点とでは、プレーヤーが実際に見える視野が変わってしまい、プレイ時に混在すると有利不利につながってしまうため、ルーム作成時に片方を一律で選択する方式がとられている。連日BYOC参加者同士での対戦イベントが開かれ、ユーザーからは着弾の癖やインターフェイスについて質問がなされるなど、直接生の声をフィードバックできる良い機会となったようだ。
■ 2007年の「BIGLAN」は回数を減らして大規模化。ユーザーイベントの集大成が目標 「BIGLAN」実行委員長の長縄実氏によると、来年の目標はずばり“大規模化”とのことだ。プラットフォームやジャンルを問わず、自分の愛着のあるゲームをたくさんの人と共有したいというコアなユーザーを積極的にサポートしていきたいそうだ。スケジュールやタイミングが合わず、なかなか一緒にゲームをプレイできないことや、いろいろな人に自分の好きなゲームを「布教」したいといった細かいニーズに応えつつ、一方でカジュアル層がそれらに参加しやすい環境を整えていきたいとのことだ。 無数にあるゲームコンテンツの中で各タイトル単体だけでは拾いきれなかったユーザーのニーズを、広義の「ゲームパーティ」として拾い集めていく発想は、「Web 2.0」的といえるのではないだろうか。今回の手厚いユーザーイベントのサポートの裏には、ユーザー同士のコミュニティ醸成を助長する一方で、その最先鋒の「BIGLAN」をより拡大化させたいという意図が感じ取れた。 実際、これまでの4回のBIGLANと比べ、新規ユーザーの割合は大幅に増えた。回を追うほど参加ユーザーが固定化しつつあった前回までに比べると大きな進歩だろう。開催間隔が8月からそれほど離れておらず、グループで申し込んだユーザーがごっそり入れ替わったことや、スポンサーを通じた紹介キャンペーンが奏功したようだ。 今後はPCやXbox以外のプラットフォームへのサポートや、ユーザーのホスピタリティの向上など、LANパーティの本質であるユーザー同士がお互いに楽しむためのイベント作りに期待したい。
(C) TECMO,LTD.2006
□BIGLAN実行委員会のホームページ (2006年11月6日) [Reported by 三浦尋一]
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