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会場:TIME24タイムプラザ
取材に訪れた初日は、午後から入場が開始され、席の8割ほどが埋まった段階で開会式が行なわれた。司会進行役を務めたGoodPlayer.jp代表の犬飼博士氏は、年賀の挨拶を皮切りに、今年は年始、ゴールデンウィーク、夏休み、冬休みの年4回の開催を企画していることを報告。BIGLAN実行委員会代表のKINTA氏は、これを受けて、参加者に対して1,000人規模のLANパーティーに育てていくことを約束した。 また、開会式では今回の目玉のひとつである「BIGLANクイーン」が紹介された。チエさん、アサミさんのコンパニオン2人は、BIGLANのロゴを入れた露出度の高い服装に身を包み、スポンサー紹介や参加者へのお菓子配りの際などにたびたび登場し、場内に華を添えた。 BIGLAN実行委員会では、女性の参加者を集めようと、今回女性の参加費を無料にするなどの施策を行なったが、今回も期待したほどの参加者は集まらなかった(初日確認した限りでは1人)。LANパーティーの文化的に難しいのではないかという気もするが、欧米でもあまり見られない「BIGLANクイーン」という取り組みは大きく評価したいところだ。 一方、スポンサーはこれまでにないほど充実し、CPU大手のAMDを筆頭に、昨年SIGUMA選手とプロ契約を行なったハードベンダーのASK、自作PCパーツを取り扱うサーマルテイク、PC周辺機器を扱うプリストンテクノロジーなど、PCゲーマーにはなじみ深い大手メーカーが揃った。これらの多くは、年間スポンサー契約を交わしており、冒頭の年4回開催はこのことが背景にある。 これらスポンサーの多くはブースを構え、新製品のデモを行なっていたが、そのほかにも2日目と3日目の両日、「Quake 4」大会を開催することから、版権元のActivisionもブースを構えていた。同社のタイトルを取り扱うライブドアやラッセルの関係者も来場しており、今後もゲームメーカー系の出展は増えてくるのかもしれない。何人かの関係者に話を聞いた限りでは、BIGLAN実行委員会が指向する口コミコミュニティによる普及速度の緩慢さにしびれを切らす向きもあり、大物ゲスト等を招いて一気にメジャー化を図る考えも出てきているようだ。 といったイベントの盛り上がりをよそに、参加者たちは黙々と目当てのゲームをプレイする姿が見られたのが印象的だった。目立ったゲームタイトルは、「Quake 4」、「Battlefield 2」、「Counter-Strike」といった大物FPSだが、ニューフェイスとしては昨年12月に発売されたばかりのXbox 360タイトルが挙げられる。PCモニタに直接繋いでプレイできる親和性の高さから、ある程度の持ち込みは予想されたが、液晶テレビを持ち込む参加者もいて、LANパーティーの形態もPCオンリーから、コンシューマへと少しずつ変化しつつあるようだ。 Xbox 360でプレイしていたゲームタイトルは、「Quake 4(英語版)」、「リッジレーサー 6」、「DEAD OR ALIVE 4」など、対戦可能なタイトルがメイン。他のプラットフォームは特に見られず、中でも2005年度を代表するゲームプラットフォームであるニンテンドーDSなどは、意外というかまったく見られなかった。このあたりはいかにもコアゲーマーの集いといった感がある。
ちなみに、ネットカフェ等ではFPSやRTSよりむしろMMORPGやカジュアルオンラインゲームが主流だが、これらをプレイするユーザーの姿もあまり見られなかった。こうした潜在需要はまだまだ眠っているという印象がある。次回の開催でもまた新たな動きに期待したいところだ。
□BIGLAN実行委員会のホームページ (2006年1月10日) [Reported by 中村聖司]
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