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BIGLAN実行委員会、「BIGLAN Socket2」を開催
Xbox 360がトレンド、BIGLANクイーン初お目見え

1月7~9日開催

会場:TIME24タイムプラザ



 BIGLAN実行委員会は、2006年最初のLANパーティーイベント「BIGLAN Socket2」を、1月7日から9日の3日間、東京お台場にあるタイムプラザにて開催した。7日は3連休初日ということもあって、事前予約を行なった参加者のほか、関係者を含むビジター客など、50名以上が集まった。参加料は3日通しのBYOCパスが6,000円、ビジターパスが500円。次回はゴールデンウィークに開催が予定されている。

会場の様子。前回とは配列が変更され、移動しやすくなった
BIGLAN実行委員会のKINTA氏。「1,000人集まるまでやり続けます」というと場内から大きな拍手が
Activisionブースでポーズを取るBIGLANクイーン。彼女たちが並み居る参加者を張るぐらい対戦が強いとおもしろいのだが
 BIGLANは、欧米で発達したPC持ち込みによるオンラインゲームパーティーイベントを日本に持ち込んだもので、LANパーティー好きが集まって結成されたBIGLAN実行委員会によって運営されている。「BIGLAN Socket2」は、2005年8月に続いて2回目の開催となる。

 取材に訪れた初日は、午後から入場が開始され、席の8割ほどが埋まった段階で開会式が行なわれた。司会進行役を務めたGoodPlayer.jp代表の犬飼博士氏は、年賀の挨拶を皮切りに、今年は年始、ゴールデンウィーク、夏休み、冬休みの年4回の開催を企画していることを報告。BIGLAN実行委員会代表のKINTA氏は、これを受けて、参加者に対して1,000人規模のLANパーティーに育てていくことを約束した。

 また、開会式では今回の目玉のひとつである「BIGLANクイーン」が紹介された。チエさん、アサミさんのコンパニオン2人は、BIGLANのロゴを入れた露出度の高い服装に身を包み、スポンサー紹介や参加者へのお菓子配りの際などにたびたび登場し、場内に華を添えた。

 BIGLAN実行委員会では、女性の参加者を集めようと、今回女性の参加費を無料にするなどの施策を行なったが、今回も期待したほどの参加者は集まらなかった(初日確認した限りでは1人)。LANパーティーの文化的に難しいのではないかという気もするが、欧米でもあまり見られない「BIGLANクイーン」という取り組みは大きく評価したいところだ。

 一方、スポンサーはこれまでにないほど充実し、CPU大手のAMDを筆頭に、昨年SIGUMA選手とプロ契約を行なったハードベンダーのASK、自作PCパーツを取り扱うサーマルテイク、PC周辺機器を扱うプリストンテクノロジーなど、PCゲーマーにはなじみ深い大手メーカーが揃った。これらの多くは、年間スポンサー契約を交わしており、冒頭の年4回開催はこのことが背景にある。

 これらスポンサーの多くはブースを構え、新製品のデモを行なっていたが、そのほかにも2日目と3日目の両日、「Quake 4」大会を開催することから、版権元のActivisionもブースを構えていた。同社のタイトルを取り扱うライブドアやラッセルの関係者も来場しており、今後もゲームメーカー系の出展は増えてくるのかもしれない。何人かの関係者に話を聞いた限りでは、BIGLAN実行委員会が指向する口コミコミュニティによる普及速度の緩慢さにしびれを切らす向きもあり、大物ゲスト等を招いて一気にメジャー化を図る考えも出てきているようだ。

 といったイベントの盛り上がりをよそに、参加者たちは黙々と目当てのゲームをプレイする姿が見られたのが印象的だった。目立ったゲームタイトルは、「Quake 4」、「Battlefield 2」、「Counter-Strike」といった大物FPSだが、ニューフェイスとしては昨年12月に発売されたばかりのXbox 360タイトルが挙げられる。PCモニタに直接繋いでプレイできる親和性の高さから、ある程度の持ち込みは予想されたが、液晶テレビを持ち込む参加者もいて、LANパーティーの形態もPCオンリーから、コンシューマへと少しずつ変化しつつあるようだ。

 Xbox 360でプレイしていたゲームタイトルは、「Quake 4(英語版)」、「リッジレーサー 6」、「DEAD OR ALIVE 4」など、対戦可能なタイトルがメイン。他のプラットフォームは特に見られず、中でも2005年度を代表するゲームプラットフォームであるニンテンドーDSなどは、意外というかまったく見られなかった。このあたりはいかにもコアゲーマーの集いといった感がある。

 ちなみに、ネットカフェ等ではFPSやRTSよりむしろMMORPGやカジュアルオンラインゲームが主流だが、これらをプレイするユーザーの姿もあまり見られなかった。こうした潜在需要はまだまだ眠っているという印象がある。次回の開催でもまた新たな動きに期待したいところだ。

午後3時はBIGLANクイーンによるお菓子配りの時間。参加者を飽きさせないイベントが目白押しである

スポンサーブース。AMDは最新PCゲームのデモ。ASKは取り扱うビデオカードのその場貸し出しサービスを行なっていた

BIGLAN恒例のデコパソコンテスト。写真は優勝候補筆頭のプーさん制作のミニカーパソコンというか、パソコン入りミニカー。この“パソコン”で会場まで来たというから2度驚きである

今回はなんといってもXbox360がトレンド。左は、PC版、Xbox360版で「Quake 4」をプレイしているところ。右は「DEAD OR ALIVE 4」だ

「リッジレーサー 6」は、プロジェクタで壁に映して、無線コントローラで操作するという実にスマートなマルチプレイが行なわれていた。中には無線コントローラだけ持ち込む参加者もおり、大いに盛り上がっていた

BIGLAN初参加のIGDA日本代表の新清士氏が、個人の趣味としてsakugetu氏というハンドルで参加していた。3日間でMODを1本作るという無謀なチャレンジに挑む。どうやらAOGC2006のネタにするらしい

□BIGLAN実行委員会のホームページ
http://biglan.jp/
□BIGLAN Socket2のホームページ
http://biglan.jp/socket2/
□関連情報
【2005年8月19日】東京お台場にて「BIGLAN socket1」が開幕
当日参加も可能な国内最大規模のLANパーティー
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20050819/biglan.htm

(2006年1月10日)

[Reported by 中村聖司]


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