「感情認識 ともだちピカチュウ」
発売	タカラトミー
価格	7,329円
電源	単3電池×3(別売)
発売日	発売中

パッケージ。アニメ版の主人公のサトシとの友情が感じられるデザインだ

　「ポケットモンスター」の最新作「ダイヤモンド・パール」が発売されて約1カ月。ニンテンドーDSの空前の大ブームも相まって、早くも230万本を突破するという驚異的なセールスを記録している。

　今回紹介するアイテムは、そんなポケモンから生まれた最新アイテム。大人気ポケモンであるピカチュウとコミュニケーションが楽しめるという注目のアイテムだ。

　一見すると、普通によくできたぬいぐるみ然としているのだが、内部には感情認識装置を持ち、こちらの言葉からそこに込められた感情を読み取って、ピカチュウがリアクションを返してくれる、というものだ。ごく簡単にいえば、“ピカチュウとおしゃべりが楽しめるトイ”ということになる。

　ご存知の通り、ピカチュウは「ピッ、ピカチュウ～」、「ピカピ～カ～」などのピカチュウ語で話をするのだが、このピカチュウ語が150種類以上収録されているという。小さな子どもたちにしてみてば、まさに夢のアイテムだろう。さっそくレポートしていきたい。

■ あの「ピカチュウ!10万ボルトだっ!」も再現できる

　まず最初にピカチュウの造形だが、これには文句のつけようがない。アニメ版のピカチュウを元に、非常に巧みに立体化している。正面から見ても、横から見ても、後ろから見ても、あの可愛らしいピカチュウそのもの。ぬいぐるみとして考えれば、100点の出来栄えといえるだろう。

「感情認識 ともだちピカチュウ」の全身像。ピカチュウの公式設定は0.4m。「感情認識 ともだちピカチュウ」は0.25mとひと周り小さい	ピカチュウは満面の笑顔。ポケモンは今年で10周年。常に人気キャラクターのトップであり続けた	ピカチュウの後姿。稲妻の形をした尻尾がひときわ目立つ

　しかし、“似ている”で終わらないのがこのアイテムだ。ピカチュウとのコミュニケーション機能がいかほどなのか、トライしてみた。

　ピカチュウと話をするときは、まず両手でピカチュウを持ち上げ、抱っこする。抱っこされたピカチュウは、赤いほっぺたをピカピカと点灯させる。この点灯が止んだら、話しかけるチャンスだ。ゆっくりと大きな声で話しかけよう。

　話しかける言葉は何でもいい。「はじめまして!」でもいいし、「おはよう!」でもいい。言葉がきちんと届くと、「ピ～カチュ～!」、「ピ～ピ～カチュウ!」などとピカチュウ言葉で返してくれる。声はもちろんキャラクターボイスを務める大谷育江さんの声だ。小さな子どもなら、これだけでノックアウトされるのではないだろうか。ピカチュウに話しかけたら、自分の声に反応して、ピカチュウがおしゃべりをしてくれるのだ。アニメの主人公のサトシやヒカリになったような興奮を覚えることだろう。

話しかける際は、まずピカチュウを抱きかかえる	ほっぺたが点灯した後に話しかけてみる

　大きなウリである感情認識機能は、なかなかであると感じた。「だいすき!」と呼びかけると「ピカピカ! ピカピカ! ピカチュウ!」とひと際明るい言葉で話し、「コラッ! ピカチュウ」と語気を荒らげると、「ピカピカ～」と暗く沈んだ声で返答する。ピカチュウは本当はなんといっているのかな?と想像しながら遊ぶと、よりいっそう楽しめるだろう。

左右の腕が可動し、上げ下げできる

　ピカチュウとは“仲良くなる”という要素があり、いっぱい話しかけて仲良くなると、ピカチュウがより長く話をしてくれる。また、ご機嫌の時には「ピ～カッピカ～♪」と鼻歌を歌ってくれる。鼻歌のレパートリーは5曲あるようで、筆者は2曲を聴くことができた。

　小さなファンならずとも熱くさせられるのがバトルモードだ。左耳に内蔵されたスイッチを押すと、ほっぺたが光ってバトルモードになる。バトルモードになったら「ピカチュウ!10万ボルトだー!」と大きな声をかける。すると、ピカチュウも「ビーガヂュウー!!」とわざを出すときの声を上げ、内蔵されたバイブレーターによって体をブルブルと震わせるのだ。アニメ版のハイライトともいえる場面を再現できるわけで、これは楽しめた。

左耳に内蔵されたボタンを押すと、バトルモードに突入する	内蔵時計により、プレーヤーと同じ時間帯に目を覚まし、眠らせることができる

　また、ピカチュウには時計機能が内蔵されており、設定した時間に就寝し、目を覚ます。つまり枕元において置けば、ピカチュウに「おやすみ」と「おはよう」の挨拶ができる、というわけだ。朝にはピカチュウから少し寝ぼけたような声色で、「ピィ～カ……ピカチュウ…… (おはよう)」と話しかけられ、夜には「ピカピカ～!」と告げられる。

　ピカチュウとお話したい、というニーズに100%答えてくれるこのアイテム。少し気の早い話かもしれないが、小さなお子様へのクリスマスプレゼントとしても最適だろう。

(C)Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku (C)Pokemon

□タカラトミーのページ
http://www.takaratomy.co.jp/
□「感情認識 ともだちピカチュウ」のページ
http://www.takaratomy.co.jp/products/pokemon/03-tanoshi/01-tokushu/0608-kanjo/

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(2006年10月26日)

[Reported by 元宮秀介]

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