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2,048×1,020(24/48P)の「2K」、そして4,096×2,160(24P)の「4K」とは、DCI(Digital Cinema Initiatives,LLC)というハリウッドのメジャースタジオが中心となって設立された合同会社によって規定されたデジタルシネマの規格にのっとった映像解像度のこと。ほかにも規定がいくつかあり、カラーは12bit、X'Y'Z'の色空間、JPEG2000圧縮、音声は最大16チャンネル、24bit、48/96KHzサンプリングの非圧縮、そしてセキュリティ関連も含めた豪華かつ厳格な規定になっている。この規格に則った映像コンテンツをネットワークを使って配信し、映画館でデジタルシネマを上映するといった試みが、会場となったTOHO シネマズ 六本木ヒルズ スクリーン2などいくつかのスクリーンですでに実験されている。
今回、株式会社バンダイナムコゲームスのプレイステーション 3用レーシングゲーム「リッジレーサー7」のネットワーク対戦映像を、三田の慶應義塾大学DMC、けいはんなOpenLab、秋葉原JGNII、横須賀未来ねっと研究所の4カ所をつなぎ、各地のプレイステーション 3から出力されるHDTVライブ映像を三田の慶應義塾大学で結合、4,096×2,160の「2K」映像を400Mbpsというストリーミング形式でこのTOHO シネマズ 六本木ヒルズ スクリーン2を加えた5カ所に同時配信するという実験が行なわれた。 「リッジレーサー7」のオンラインバトルモードによって、4つの会場でスタッフが滝と石像が印象的なコース「Myst Falls」にて対戦するというシチュエーションは、東京ゲームショウ2006と同じだったが、メニュー画面に流れるインフォメーションなどはグッと進化していることがわかった。「マシンセレクト」、「チャット」、「招待」、「観戦」、「チーム変更」といった項目が並び、だれか1人が対戦ルームを作ってそこに参加するというPSP「リッジレーサーズ」やXbox 360「リッジレーサー6」と似た形式。実際に対戦がスタートすると、画面表示もTGS2006より進化しており、対戦メンバーの表示などが加わっていた。 実際に走行するシーンを見る限り、映像の遅延などもほとんど感じられず、リアルタイムのバトルが展開される模様がスムーズに配信されており、実験は見事に成功していた。これがゆくゆくは、映画館で映画を上映するだけでなく、スポーツ関連や多様なコンテンツを上映することにつながる試みであるとともに、ゲームによる対戦イベントもその1つに加わる可能性があることが期待されている。
RIDGE RACERTM 7 (C)2006 NAMCO BANDAI Games Inc. ※画面は開発中のものです。
□バンダイナムコゲームスのホームページ (2006年10月23日) [Reported by 佐伯憲司]
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