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Xbox 360特別インタビューの第2弾は、米国では11月(日本版は今冬予定)に発売されるアクションシューティング「ギアーズ オブ ウォー」をお届けしよう。対応してくださったのは、米エピック・ゲームスにてレベルデザイナー/技術アーティストを務めるAllan Willard氏。先日の「フォルツァ モータースポーツ 2」と違い、ゲームはほぼ完成しているのだが、北米版ということもあって万全を期すべく画面写真などはNGとされてしまったのが残念。
とはいえ、アラン氏からは“まだ日本には情報がほとんど届いていない注目作”について有益な話をおうかがいすることができた。期待で胸を膨らませすぎて破裂しかかっている人には、ぜひご一読願いたい。
―― モニターに、仲間たちとヘリで目的地に飛行するローカスたちの姿が映る。彼らはの目的は、上官に次の命令の内容を確認するため、部隊に合流するため、さらには次の戦いを支援するために必要なデバイスを探すため。ちなみに、ローカスと上官は非常に仲が悪いという。このあたり、どのようなドラマが待っているのか、実に気になる。 ―― アラン まもなく、街のなかで放棄された自分たちの部隊を探しに行きます。 ―― 突如ローカスの奇襲を受けるローカス一行。ここで「ギアーズ オブ ウォー」の特徴的な戦闘システムが早速顔を覗かせる。それは「カバーシステム」と呼ばれるシステムだ。 ―― アラン プレーヤーと敵、両方とも「カバーシステム」が使えます。何かが自分に対して発射されたとき、岩や壁などのオブジェクトで身を守ったり、その陰に隠れながら反撃することができます。攻撃には、グレネード、エマージェンシーホール……これは地下を移動して敵が奇襲をしかけてきたりする方法ですが……色々な手段があります。 ―― 半壊した壁に身を伏せつつ、銃だけを露出して敵を撃つローカス。コンバットアクション映画でよく見る光景だが、ゲームでは珍しい。カバー状態での操作は、すべて同じボタンを使うという。一連の動作がよどみなくスムーズに行なわれているように見えたのは、そうした理由があったのだ。ちなみに、特定のエリアではカバーを使うことでチームメイトに守りに入るよう指示も与えられるという。 ―― アラン 今、特殊アイコンが出現しました。このとき“Y”ボタンを押すことによって重要な情報が得られます。 ―― 日本の漫画でいうところの“電球マーク”と同じ意味合いと考えればいいのだろうか。なにか重要なものに遭遇したとき、Yボタンを押すように指示がでる。その対象は上官であったり、放置された死体だったりもする。先々の展開で重要なヒントになるのだろうか。何処に他のプレーヤーがいるとか、環境のなかで重要なところがあればヒントが出現する。ちなみに、特殊アイコンは無視しても問題ない。無視したがためにゲームに行き詰まることはない。
アラン Xbox Liveを使うと、シングルミッションをふたりで同時にプレイすることが可能になります。対戦モードは最大8人まで参加できます。各チームの上限は4人。つまり、最大4対4ということになります。 ―― ちょうどモニターでは、正面にいる敵の攻撃があまりにも激しいため、迂回するよう命令が出されていた。シングルミッションをふたりでプレイするときは、そんな状況でも何とかなる……のかもしれない。ここで、友軍が負傷したとき、マーカスが接触して「リバイブ(蘇生)」させるシーンが何度か披露された。これにより仲間を戦いに復帰させることができる。ちなみに、シングルプレイでやられた場合は前のチェックポイントまで戻されてしまう。 ――
―― キャンペーンモードは、マーカスの人生でいえば36時間分、プレーヤーの時間でいえば約10時間でクリア可能。これは平均的なプレーヤーを想定したもので、凄腕プレーヤーなら短縮も可能。難易度は、ゲーム開始時にカジュアル、ハードコアから選択できる。一定条件をクリアすれば、さらに難しいモードに挑戦できるようになる。 ―― アラン 敵は「ローカス・ホード」といい、色々なクリーチャーで構成されています。先ほどお見せしたローカスは人間のような外見をしていましたが、ゲームが進行すると、より大型のクリーチャー……一部はビルの4階くらいの大きさになります。 ―― ここで、ふと「何故、人間とローカスは敵対するようになったのでしょうか?」と脊髄反射的に質問したところ、アラン氏に「それはゲームのなかにある秘密の物語です(笑)」と笑われてしまった。ゲームを進めることで、少しずつわかってくることだという。「エンディングで、その決着はつくのでしょうか?」と質問に至っては、アラン氏に大笑いされてしまう。知らなかったとはいえ、唐突にネタバレを要求するような質問をしてしまい、ついつい赤面してしまった。お恥ずかしい限りである。 ―― アラン シングル、対戦とも何回もプレイしていただけるように作ってあります。シングルモードでは、ある時点にいくとストーリー分岐的な選択もあります。それぞれのルートで違った経験ができます。 ―― 最後に、まだ直接本作を見ることができず悶々としているであろう日本のファンに向けて、メッセージをいただいた。 ―― アラン 「ギアーズ オブ ウォー」を設計するにあたり、我々は物語に深みを与えるというところに注力しました。ですから、どこからできても、どなたでもゲームを楽しんでいただけると思います。そして、この美しいグラフィックを堪能してください。 ――
□Xbox 360のホームページ (2006年9月23日) [Reported by 豊臣和孝]
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