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【連載第233回】 あの、おもちゃを徹底レポート




手のひらサイズのラジコンヘリコプター!
シー・シー・ピー「赤外線ヘリコプター ハニービー」

「赤外線ヘリコプター ハニービー」
発売 シー・シー・ピー
価格 5,229円
電源 単三電池×6(別売)
発売日 発売中



 ここ数年、ラジコンの世界は“超小型”がキーワードになっている。超小型化のメリットとしては、室内でも十分遊べる、ということ。そして価格も抑えられるので、幅広い層に手軽に手に取ってもらえるようになる、ということが挙げられる。実際に、自動車、レーシングカー、戦車、潜水艦、飛行機とさまざまなマシンが超小型ラジコンとして発売されてきた。

 今回取り上げる「赤外線ヘリコプター ハニービー」は、そんな中でも異色の存在といえる。何しろ、題材がヘリコプターなのだ。ヘリコプターといえば、複雑な機構を持った乗り物だ。そんなものが超小型ラジコンになるのだろうか。しかも触れ込みには「インドア対応」と書いてある。「家の中でヘリコプターを飛ばせるのか!」と軽いショックと共に俄然と興味が沸いてくる。


室内での使用を考慮して、壊れにくい素材を使用

パッケージ。女性が「ハニービー」本体を手のひらに載せている写真を使用し、誰でも遊べることをアピールしている
 パッケージに収められているのは、本体のヘリコプターとコントローラだ。本体は「レッド」と「イエロー」の2種類が存在しており、筆者は「レッド」をチョイスした。

 本体は……確かに小さい。大人の手のひらにちょこんと乗る程度の大きさだ。本体の各パーツは、軽量化のためにギリギリまで小さく細くなっており、少し力を入れると壊れそうなくらいな繊細さだ。

 しかし、実際に遊んでみると、その予想は覆された。どんなに強く壁に激突しようが、床に落下しようが、本体は一切壊れないのだ。これは本体の素材としてEPP(発泡プリプロピレン)を採用し、プロペラにもよくしなる素材を使用しているためだ。本体にEPPを採用するとディテールなどは簡略化されてしまうが、この「ハニービー」は「狭い家の中でも遊べる」という実(じつ)を取ったわけだ。

 本体はディテールが簡略化されてはいるものの、小ささのためか、全体の印象は「かわいらしい」と感じた。

本体はEPPの採用により、全長約15センチ、約10グラムという軽量化を実現 10円玉との比較。本当に手のひらサイズのヘリコプターであることがおわかりいただけるだろう プロペラは低速回転のため、飛行中に触れても怪我をしない、という安全性を実現


コントローラー。左はパワーレバー、右は旋回レバーになっている
 コントローラーは、オーソドックスなスタイルだ。左側のレバーはパワーレバー。本体の上昇と下降を司る。右側のレバーは、旋回レバー。本体の右旋回と左旋回を担う。先端には、赤外線の送信部が設けられている。

 本体への充電は、コントローラーを通じて行なう。コントローラーの下部にあるフタをはずし、充電コードを引き出す。充電用コードは、本体の側面にあるソケットに差し込む。こうすると、自動的に充電が開始される。パッケージには、充電時間は約30分と書かれていたが、アルカリ電池を使用したところ、約10分程度で完了した。1回の充電で約5分間の飛行が可能となる。

本体の左側部に設けられたソケット。ここに充電用コードを挿入する 公式資料によると、充電に要する時間は約30分。1回の充電で約5分間のプレイが可能になる


 ちなみに、残念なことに筆者が入手したパッケージには、取扱説明書が同封されていなかった。そのためパッケージに書かれた限られた情報でのテストレポートとなってしまった。筆者の手にしたパッケージがたまたまそうだったのか、あらゆるパッケージがそうなのかは不明だが、この点は書き記しておきたい。

[追記] 掲載後に読者の方から、同社ホームページ上に取扱説明書がPDF形式でアップされている旨ご指摘いただきました。ここに追記させていただきます。ご指摘いただきありがとうございました。

□「赤外線ヘリコプター ハニービー」の取扱説明書
http://www.ccp-jp.com/honeybee/spec/img/honeybee_manual.pdf (PDF形式)


ヘリコプターらしい深い上昇感覚を味わえる

 気を取り直して、さあフライトだ。この瞬間は、何度体験してもドキドキさせられる。充電の終わった本体の電源をオンにすると、プロペラの下で青い光が点滅する。電力が十分であることを示すサインであろうか。

 本体を床の上に置き、コントローラーのパワーレバーを上に倒す。すると、間髪入れずに本体が飛翔した。小さな小さなボディなので、本当に飛ぶものかと不安にもなったが、そんな杞憂を晴らすかのような見事な上昇だった。勢いよくアッという間に天井にまで到達したので、パワーレバーを下げ、プロペラの回転を止める。すると、本体はそのまま垂直に下降していく。

 面白いのは、ここからだ。本体が下降して床に着地するスレスレのタイミングで、上昇レバーを上に倒す。すると、本体が床への激突を直前で回避し、フワリと浮かび上がるのだ。この浮遊感覚がたまらなく心地よく、「ああ、ヘリコプターを操っているのだなあ……」という感激を味わわせてくれる。これが楽しくて、何度も何度もくり返し遊んでしまった。

上昇中の「ハニービー」。特有の浮遊感覚が心地よい レバーを操作して低空飛行を続ける。テクニックが必要だが、楽しめる遊び方だ


 本体の左右旋回は、これがなかなかのテクニックを要する。上昇と共に本体が回転してしまうので、いつどのタイミングで正面を向くかが捉えにくく、進みたい方向へ進ませることが難しいのだ。この辺は、ラジコンのヘリコプターの難所といえるだろう。しかし、試行錯誤の上に、我流の(?)操作方法を編み出した。たとえば、ヘリコプターを右へ旋回させるときは、いったん旋回レバーを左へ入れ、すかさず右へ入れ直すのだ。こうすると機体のバランスがよくなり、思った方向へ移動させられるようになる。

 いずれにしろ、白眉といえるのは、ヘリコプター独自の垂直上昇を存分に味わえる点だろう。5,000円台という低価格で、独特のホバリング感覚を満喫することができ、「ラジコンのヘリコプターを操った!」という深い満足感を得ることができる。気になる方は、ぜひトライしていただきたい。

Copyright(C) 2006 CCP Co.,Ltd. All Rights Reserved.


□シー・シー・ピーのホームページ
http://www.ccp-jp.com/
□「赤外線ヘリコプター ハニービー」のページ
http://www.ccp-jp.com/honeybee/


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(2006年9月21日)

[Reported by 元宮秀介]


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