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【連載第232回】 あの、おもちゃを徹底レポート




人体の通電機能を利用した新感覚のゲームマシン!
エポック社「ビートでタッチ!」

「ビートでタッチ!」
発売 エポック社
価格 4,179円
電源 単3アルカリ電池×3
発売日 発売中



 今回紹介するアイテムは、当連載ではあまり取り上げることのない“パーティゲーム”に属するもの。しかし、このトイが体脂肪計の技術を応用し、人体に電気が流れる仕組みを利用している、という話を聞いて、俄然と興味が沸いてきた。一体、どんな新しい遊びを楽しめるのだろうか。さっそくレポートしてみよう。

 四角形をした本体の四辺と中央の5カ所には、タッチセンサーが内蔵されており、同時に4人の人体を感知できる仕組みになっている。中央には、DJが使うスクラッチパッドが設けられており、これも使ってプレイを行なう。実際に握ってみると非常に軽く、見た目もカラフルなところから、これからどんな遊びを始められるのだろう、とワクワクさせられる印象だ。

 ゲームはぜんぶで5種類用意されているが、基本的な仕組みはみな同じだ。プレーヤーはまず片手で本体のタッチセンサーに触れる。つぎにもう一方の手で別のタッチセンサーか、ほかのプレーヤーの肌(手やほっぺたなど)に触れる。こうすると、人体の中を微弱な電気が流れ、タッチ成功として機械に認識される。ちなみに、微弱な電気が流れると書いたが、刺激やショックはまったく感じられない。体脂肪計の上に乗るのと同じで、痛みもかゆみも何もないので、どうかご安心を。

 ゲームは、スピーカーから流れるDJのかけ声に応じて行なわれる。DJは、ラジオDJや格闘技イベントのMCとして知られるケイ・グラント氏が担当している。

 それでは、実際にどんなゲームを遊べるのかくわしく紹介しよう。

パッケージ。多人数で遊ぶファミリゲームであることを謳っている 「ビートでタッチ!」本体。原色を使ったカラフルなデザインだ
プレーヤーは四辺にあるタッチセンサーに触れながらプレイをする もう一辺のタッチセンサーに触れると、体内に微弱な電気が流れ、感知される



趣向を凝らした5種類のゲームを楽しめる

 1番目のゲーム「タッチゲーム」は、マシンに指示された場所をすばやくタッチしていくゲームだ。2~4人で遊べる。1プレーヤーはブルー、2プレーヤーはレッド、3プレーヤーはイエロー、4プレーヤーはグリーンというふうに、プレーヤーそれぞれに色とタッチパッドが割り当てられる。

 ゲームはDJのアナウンスと共に進行していく。例えば「ブルー、レッド、イエロー、タッチ」と言われた場合、ブルーの1プレーヤーがレッドとイエローをタッチする。レッドやイエローを担当しているプレーヤーがいたらその肌に、いなかったらタッチパッドに触れる。DJの言う通りに間違いなくタッチすることができたら成功となる。

 DJのアナウンスには、バリエーションがある。前述のようにタッチする場所を説明する場合もあれば、「レッド、センター、スクラッチ」のように中央のタッチセンサーをタッチし、スクラッチパッドを回転させる場合もある。また、「ブルー、イエロー、ノータッチ」のように、「どこにも触れるな」というひっかけの指示の場合もある。

 これらの動作はDJがかもし出す軽快なリズムに乗って行なわれるので、成功が重なると爽快感がある。どんどんリズムに乗って、気分がハイになっていく感じだ。

 DJのかけ声は次第に早くなる。最終的には聞き取りが難しくなるほどになり、難易度が上昇する。全24問をクリアすると、ゲームは終了。間違いが少ない順で順位が決定され、音声で順位が発表される。

DJがボイスで指示する順番にタッチセンサーやスクラッチパッドに触れると成功となる 多人数で遊ぶ場合は、タッチパッドを握っている相手の肌に触れる


 2番目のゲーム「チームワーク」は、1番目の「タッチゲーム」のバリエーション。「タッチゲーム」が相手がミスをするのを待つのに対し、「チームワーク」は全員がひとつのチームとなり、ミスをしないように協力し合う。ミスが3回になると、その場で終了。全24回の指示をクリアできるように奮闘する。

「ハイタッチゲーム」。プレーヤーそれぞれが指示されたタッチパッドに触れ、最後にハイタッチをする
 3番目のゲーム「ハイタッチゲーム」は、みんなで協力して、ハイタッチをしていくゲーム。例えば「レッド、センター、ハイタッチ」というアナウンスが出た場合は、1プレーヤーはレッドのタッチパッドに触れ、2プレーヤーがセンターのタッチパッドに触れ、そのままお互いの片方の手でハイタッチをする、というルールだ。

 1番目の「タッチゲーム」に似てはいるが、ハイタッチをする行為は、単に肌に触れるよりもエキサイトする。手と手がぶつかり合う「パンッ」という音と共に、気分が高揚していく。

 4番目のゲーム「ダンシングゲーム」は、マシンの出題を真似して再現するゲーム。マシンが奏でる音と光の順番を覚えて、それにタッチしていく。例えば「レッドの音、センターの音、スクラッチの音」が出た場合は、順番にそれらのタッチセンサーに触れていく。問題を重ねるごとに出題数が増えていき、記憶力が問われる仕組みになっている。

 5番目のフリープレイは、「ビートでタッチ!」を楽器に見立てて音楽を奏でるゲーム。軽快なリズムが流れる中、それぞれのタッチパッドを触れると多様なドラムの音が鳴り響き、リズムを刻める。ふたりで遊ぶときは、お互いの肌に触れるだけで「ドンッ!」、「バシンッ!」などのリズムを奏でることができ、驚きと共に深く楽しめる。

 音と人体だけを使うシンプルなゲームのため、老若男女問わずとも楽しめるファミリゲームだと感じた。「肌に触れる」という部分に着目すれば、コンパなどで使用しても盛り上がるはずだ。パーティが増える冬に向けて、注目度が上がるアイテムといえるだろう。

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□エポック社のホームページ
http://www.epoch.gr.jp/
□「ビートでタッチ!」のページ
http://www.epoch.gr.jp/beatdetouch/


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(2006年9月7日)

[Reported by 元宮秀介]


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