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会場:幕張メッセ
■ 盛り上がった開発者チームと「ニュータイプ」チームでの対戦 まず、19日の12時30分からと、20日の13時から開催されたイベント「出撃! ニュータイプ部隊ステージ」。これは、古谷徹氏と、会場から募った3名のプレーヤーがチームを組んで、開発者率いるジオン軍と4対4の戦いを行なうというもの。 じゃんけんで決定されたプレーヤーの中には、当日初めて「戦場の絆」をプレイしたという人から、5月に開催されたロケテストに通い詰めたプレーヤーまで様々な錬度の参加者がいた。実際、イベント以外で会場にてプレイしていた人たちの戦いぶりには、明らかに動きの違う猛者があちこちでみうけられた。 古谷氏と選抜された一般プレーヤーは「ニュータイプ選抜チーム」として連邦軍で参戦。古谷氏は当然ながら「連邦の白い悪魔」こと「ガンダム」を使用するという固定キャラで、残りの一般プレーヤーはレクチャーを受けながら、古谷氏とブリーフィングを行なってから筐体へと搭乗。 対するジオン軍は、「ドム」の4連星(4人チームのため)、また本ゲームオリジナル機体である「ザクI・スナイパータイプ」の4機編成や、「グフ」と「ザクII」3機といったバラエティあふれる機体編成で構成。お互いに撃破したりされたりといった混戦模様となったが、ジオン軍の連敗が続いた。しかし最後には、マップとなった「ニューヤーク」を意識した「シャア専用ザク」と「ザクII」の編成で鬼神のごとき機動で1戦とりかえして会場を大いに盛り上げた。 古谷氏も取材時に搭乗して以来の久しぶりの「ガンダム」ということで、緒戦はとまどいもあったのか戦闘にあまり積極的に絡めなかったようだが、徐々にニュータイプぶりを発揮し、「ガンダム」の得意な近距離での仲間のサポート攻撃や、「大ダメージを受けたら撤収する」といったセオリーどおりに動けるようになっていた。「アムロ、行きまーす!」をはじめ、名台詞も連発してくれ、会場のファンも興奮気味のイベントとなった。 ■ 7媒体+「ニュータイプ選抜チーム」のトーナメント戦! GAME Watchは…… さて、最終日に行なわれたメディア対抗トーナメント戦は、「アルカディア」、「Hobby Japan」、「電撃ホビーマガジン」、「Newtype」、「GAME JAPAN」、「GAME Watch」、「ガンダムエース」と7つの媒体と、古谷氏率いるニュータイプ部隊でのトーナメント戦となった。 大会が決定してから1時間30分ほどしか練習できなかったGAME Watchからは、大戸島さんじゅうご氏、迫水紀文氏、三須隆弘氏、そして編集の佐伯が参加。錬度を必要とするスナイパー(狙撃機体)、タンク系(遠距離機体)を捨て、中~近、格闘機体をメインとし、格闘でダメージを奪う戦略で戦うことにしていた(それしか練習できなかった)。イベントや試遊台でのプレイと違い1本先取で勝利というタイトなルールになっていたこともこの戦略を採用する理由となった。 実際戦いが始まると、練習量もこなし、戦略もきちんと構成してきたと思われる「アルカディア」、「Hobby Japan」が1回戦で当たるなど、序盤からいきなりがっぷり四つの戦況となった。「ドム」2機、「ドム・トローペン」、「ザクI・スナイパータイプ」という編成の「アルカディア」と、「陸戦型ガンダム」4機という「Hobby Japan」が1本目いきなり引き分け。密集移動で被弾を分担して、集団で突出して連携を狙った「Hobby Japan」と、スナイパーからの索敵情報と的確な射撃でダメージを奪い、ドムの機動性を生かし、包囲的機動で攻めていく「アルカディア」の拮抗した戦いは、2戦目では先に1機を撃破された「Hobby Japan」が、下がった敵ラインを追いかけて敵陣へと猛攻を仕掛けたがタイムアップという幕切れとなった。 GAME Watchはどうなったかといえば、「陸戦型ジム」をメインに押したて、後ろから「ジム」3機でフォローするという布陣で緒戦「GAME JAPAN」戦を乗り切り、2戦目で古谷氏率いるニュータイプ部隊と戦うことになった。ニュータイプ部隊は、「ガンダム」、「ガンキャノン」、「ジム」という編成に、ロケテストの常連メンバーが「ジム・寒冷地仕様」を駆り、ビームサーベルで敵MSをバッタバッタと切り刻み、緒戦で圧倒的な勝ちっぷりを見せ付けていただけに、同じメンバーで戦う2回戦も似た編成で来るということを考え、こちらも「ゴッグ」をメインに「ザクII」を2機、そして「ドム」でフォローするシフトを組んでみた。狙いは、「ジム・寒冷地仕様」の陽動だ。 このゲームの基本である「ダメージを受けたら撤収し、拠点でライフを回復」というセオリーを心がけて戦ったが、連邦側の攻撃ラインが思ったより前に出てきたため、「ジム・寒冷地仕様」を中核にした連携でこちらの機体の損耗が激しく早々と散発的に撤収。そして2回目の撤収を行なおうと下がったところ、そこに古谷氏の「ガンダム」が突っ込んでくる形になった。古谷氏には申し訳ないが、単独行動はこのゲームでは圧倒的不利な状態。「ガンダム」が撃破され、連邦側が残り時間、こちらを追いかける形になってしまった。ジオン側拠点近くでの戦闘となり、残りタイムも少なく追撃を振り切ることができたが、正直後味の悪い対戦になってしまった。いわゆる「魅せる」対戦なんて、余裕がまったくない我々には無理な話だった。せいぜい悪者ぶる「口プレイ」で精一杯の空元気を見せるのが関の山だ。 そして決勝戦。「アルカディア」との対戦となったが、先ほども述べたとおり、錬度の低さから遠距離以遠の機体を考えていなかった我チームは、前に出てスナイパー機体をいかに追いかけるかが課題になってしまった。ダメージは単発でそれほど痛いというわけではないが、先制され、さらにレーダーの視野の違いから、こちらの状況はつねに把握されるのは覚悟の上で、じゃんけんでジオン軍を選択できたものの、対ニュータイプ部隊戦と同じ編成にせざるを得なかった。 戦いは序盤から「ロケテストで100戦以上戦った」という「アルカディア」の「ジム・スナイパーカスタム」担当プレーヤーの動きがすばらしく、射撃精度と移動の巧みさに加え、情報伝達の精度もかなり高かった。こちらが突出した「ゴッグ」をフォローする前にダメージを受けて撤収したところを突かれて「ゴッグ」が捕まってしまい、撃破されて終了。作戦的にもプレーヤーの錬度でも完敗であった。
本作は8月の下旬からまず4店舗で先行稼動が開始される。その後、年末までに段階的に設置店が増えていくという流れで全国に配備されていくということだが、FPSタイトルと同じく、個人の錬度とプレーヤー同士の連携という、奥深さが改めて味わえた大会となった。
(C)創通エージェンシー・サンライズ
□バンプレストのホームページ (2006年8月22日) [Reported by 佐伯憲司]
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