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【連載第71回】ゲームライフに役立つグッズをレポート
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携帯ゲーム機用防水ケースで水分や汚れをシャットアウト!
PSP用充電スタンド付きスピーカー&DS/DS Lite用スタンド |
当連載は、ゲームライフに役立つグッズを発掘し、実際に使用してみようという試みをレポートするものである。ネタに困ったときはお休みしてしまうかもしれないので不定期連載である。ちょっとした投資や工夫で、よりよいゲームライフを送っていただけるよう、鋭意努力していく所存である。
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今回のゲームグッズ研究所は、ニンテンドーDS(以下、DS)とニンテンドーDS Lite(以下、DS Lite)、そしてPSP用の防水ソフトケース「アクアトーク ゲームプラス」シリーズをレポート。行楽シーズン真っ只中、休暇を利用してアウトドアライフを予定している人の中には、携帯ゲーム機を持っていこうと考えている人もいるかもしれない。しかし、野外では砂ボコリや水分といった汚れが本体に付着しやすい。本製品を使えば、外部からの汚れを完全にシャットアウトしながらゲームをプレイできるのだ。また、普段から半身浴をしている人や、当研究所で度々登場している任天堂の「しゃべる! DSお料理ナビ」をキッチンで利用する人にも注目して欲しい製品である。
後半では、HORIのPSP用外部スピーカーとスタンドがセットになった「“PSP対応”スピーカーセットポータブル」に加えて、三英貿易のDS/DS Lite用スタンド「らくらくDSスタンド」もレポートしているので是非ともチェックして頂きたい。
● 携帯ゲーム機を完全密封できる「アクアトーク ゲームプラス」シリーズ。L/Rボタンも快適操作
・「アクアトーク ゲームプラス ニンテンドーDS Lite用」
メーカー:石崎資材
価格:777円
重量:9g
カラー:ピンク、オレンジ、イエロー、グリーン、ブルー、シルバー
付属品:吊下げループ
・「アクアトーク ゲームプラス ニンテンドーDS用」
メーカー:石崎資材
価格:777円
重量:9g
カラー:ピンク、オレンジ、イエロー、グリーン、ブルー、シルバー
付属品:吊下げループ
行楽シーズン、そしてDS用の「しゃべる! お料理ナビ」の発売という、絶妙なタイミングで登場したのが石崎資材の携帯ゲーム機用防水ソフトケース「アクアトーク ゲームプラス」だ。本製品は透明な防水ソフトケースで、携帯ゲーム機本体を収納したままゲームをプレイできる。DS/DS Lite/PSP用の3種類が用意されているが、DS/DS Lite用とPSP用は若干構造が異なっているため、まずはDS Lite用の「アクアトーク ゲームプラス ニンテンドーDS Lite用」(以下、アクアトークDS Lite)と、DS用の「アクアトーク ゲームプラス ニンテンドーDS用」(以下、アクアトークDS)からレポートしていこう。
◆ 外観をチェック
「アクアトークDS Lite」と「アクアトークDS」は、耐久性、通音性、透明性が高い石崎資材のオリジナルフィルムを使用した防水ソフトケースだ。食品保存用のチャック式ポリ袋と良く似ているが、DS/DS Liteを収納したまま快適にゲームがプレイできるよう、様々な工夫が施されている。
ケースの素材には、厚さ0.007cmのナイロンとポリエチレンを重ねた薄型多層フィルムを使用。ケースの硬さを例えるならスナック菓子の袋に近く、曲げると“パキパキ”と小さな音が鳴る。強く引っ張っても伸びることは無く、耐久性は高そうだ。また、「アクアトークDS」では十字ボタンと基本4ボタンに、「アクアトークDS Lite」は、十字ボタンと基本4ボタンに加えて電源スイッチ部分に、厚さ0.006cmのクリアシートが貼り付けられている。指で押したりスライドさせたりする部分の強度をクリアシートで高めている。
L/Rボタンが当たる場所には「サイドポケット」が設けられており、ケースのフィルムがL/Rボタンに密着するようになっている。ケースの開口部には2重のチャックを採用。ケース内に水分が浸入しないようきっちりと密封できる。試しに、ケース内に空気を入れてチャックを閉め、約760gの本を乗せて10分間放置してみたが、空気が抜けている様子は見受けられず。密封性はかなり高い。
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写真は「アクアトークDS Lite」の外観だ。袋状の薄型多層フィルムにチャックが付いたシンプルな防水ソフトケースである |
ケース背面の中央から袋状に2cmほど伸びているのが「サイドポケット」。ここがL/Rボタン部分が収まる |
十字ボタンと基本4ボタンの枠は、クリアシートにプリントされたもの |
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こちらは「アクアトークDS」。構造は「アクアトークDS Lite」と同様だが、サイズが異なっている |
ケース背面中央から伸びる「アクアトークDS」のサイドポケット |
開口部は2重のチャックでしっかりと閉じられる。チャックの溝は約1mmの深さ |
◆ 実際に使ってみる
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DS Liteを「アクアトークDS Lite」に収納している写真 |
ケースへ収納する方法は、DS/DS Liteを180度開き、開口部から挿し込むように収めていくだけだ。初めてDS Liteを収納したときは、本体底面に「アクアトークDS Lite」が貼り付き、少々入れ辛いかもしれない。ただし、何度か出し入れを繰り返していると、ケース内部が馴染んでスムーズに収められるようになる。
DSは、本体表面がざらついているので初めから簡単に収納できた。収納した後は、L/Rボタン部分をケースの中心にある「サイドポケット」に合わせながら位置を調整し、チャックを指でつまんでしっかりと閉じれば良い。
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「アクアトークDS Lite」にDS Liteを収納した状態。ケース表面に貼られたクリアシールの十字ボタンと基本4ボタンの枠は、位置調整の目印にもなる。「サイドポケット」によって、ケースはL/Rボタンへ沿うように被さっている |
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こちらは「アクアトークDS」にDSを収納した状態だ。収納具合は「アクアトークDS Lite」と同様である |
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ケースのフチは、手の平で押さえつけて背面に織り込むとプレイしやすい |
それでは早速、アクアトークに収納したまま、DS/DS Liteでゲームをプレイしてみよう。「アクアトークDS Lite」、「アクアトークDS」共にケースのフチが3mmほど出っ張っている。横持ちでは、このフチが手の平に当たって少々痛みを感じる。手の平でフチを背面へ織り込むようにして持つと良い。また、ケースはDS/DS Liteの背面に沿ってピタリと密着するため、縦持ちでもガッチリとホールドできた。
基本4ボタンは良好な操作感だが、十字ボタンについては少々滑りやすくなる。ボタンの角が指に引っ掛からなくなるからだ。L/Rボタンは非常に押しやすい。しかし、若干ケースの抵抗が加わるため、少し強めに押すよう意識したいところだ。未収納時に比べると各ボタンの操作性は若干低くなるものの、ゲームプレイに支障は無かった。ちなみに、画面の見た目だが、ケースに収納したままでも明るさや色合いに変化は感じられない。ノイズがのることも無く良好だ。
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写真上段は「アクアトークDS Lite」、下段は「アクアトークDS」に収納した本体を持った状態 |
次はタッチスクリーンの操作感だ。ケースは、DSとDS Liteのタッチスクリーンに対して1~6mm程度浮いた状態になる。浮く距離にこれだけ開きがあるのは、収納時のDS/DS Lite本体の位置や、本体の開き具合でケース表面が変形するからだ。しかし、ケースの素材が柔らかいため、タッチペンで押してもほとんど抵抗を感じない。また、担当所員が試した限りでは、ケースがタッチスクリーンに触れた状態でも誤動作することは無かった。
タッチペンの滑り具合は未収納時より鈍くなるが、引っ掛かりは無く非常にスムーズ。しかし、強く擦るとケースの表面にへこんだような跡が残る。このへこみによって映像が見え辛くなることは無いが、へこみが増えるとタッチペンの滑り具合が若干鈍くなる。
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写真左は、タッチスクリーンから6mm程度浮いたケース表面にペン先が当たっている状態。写真右は、ケース表面を押し込み、ペン先がタッチスクリーンに触れている状態だ。これだけ浮いていても、ケースの柔軟性が高いため、抵抗感はほとんど無い |
さて、もう1つチェックしておきたいのが、マイクの感度である。ここでは、任天堂のDS用タイトル「メトロイド プライム ハンターズ」のボイスチャット機能を使い、「アクアトーク」収納時と、未収納時で、相手に伝わる声の音量がどれだけ変わるかチェックしてみた。テスト方法は、DS/DS Liteから約30cm前方、高さ約28cmの位置にスピーカーを設置し、録音した「あ、い、う、え、お」という声を出力するというもの。
DS/DS Liteのヘッドホン/マイク接続端子からPCへ音声を取り込みその波形を見てみると、未収納時に比べてケース収納時は感度が若干低くなっているのがわかる。しかし、担当所員が実際に聴いてみた限りでは、未収納時と収納時で聴き分けられるほどの差は感じられなかった。また、任天堂のDS用タイトル「もっと脳を鍛える大人のDSトレーニング」と「しゃべる! DSお料理ナビ」の音声操作の認識率にも変化は無かった。「アクアトークDS Lite」、「アクアトークDS」によって感度が微妙に低下しているのは確かだが、ゲームプレイに支障は無い。
ただし、ケースへ触れたときに発生する雑音には気を付けたい。「もっと脳を鍛える大人のDSトレーニング」をプレイしていたとき、DS Lite本体を持ち直したところガサガサという音が発生し、誤って認識されてしまった。音声認識中は、なるべく本体を持つ手を動かさないようにしたいところだ。
● PSP用の防水ケースもチェック
続いて、PSP用の防水ソフトケース「アクアトーク ゲームプラス SONY PSP用」(以下、アクアトークPSP)をチェックしていこう。PSP用の防水ソフトケースは、当連載第11回でレポートした「CYBER・ウォータープルーフケース(PSP用)」が発売されているので、こちらと比較してみた。
・「アクアトーク ゲームプラス SONY PSP用」
メーカー:石崎資材
価格:777円
カラー:シルバー
付属品:吊下げループ
重量:9g
・「CYBER・ウォータープルーフケース(PSP用)」
メーカー:サイバーガジェット
価格:オープン(直販価格:980円)
重量:22g
◆ 外観をチェック
「アクアトークPSP」は先ほどレポートした「アクアトークDS Lite」、「アクアトークDS」と同じ、0.007cmの薄型多層フィルムを使用している。2重のチャック部分には、スライドさせるだけでチャックを閉じられる「閉止スライダー」を用意。これは「アクアトークPSP」だけの機能だ。方向キーと基本4ボタン、POWER/HOLDスイッチ、ワイヤレスLANスイッチが当たる部分には厚さ0.006mmのクリアシートが貼り付けられている。また、「ショルダーガゼット構造」という設計によりL/Rボタンも押しやすくなっている。
「CYBER・ウォータープルーフケース(PSP用)」は、浮き輪などに使われている厚さ0.018cmの柔らかなビニール素材を使用。開口部は、3重に折りたたんでから面ファスナーで固定するようになっている。ケースの素材も密封方法も「アクアトークPSP」とは全く異なる製品だ。
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「アクアトークPSP」の下側は多角形の袋状になっている。これがショルダーガゼット構造で、L/Rボタンを押しやすくしている |
チャックに取り付けられた白いパーツが「閉止スライダー」。密封性は「アクアトークDS Lite」、「アクアトークDS」と変わらず非常に高い |
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こちらは「CYBER・ウォータープルーフケース(PSP用)」だ。写真内右側が開口部になっている |
開口部を3つに折りたたみ、最後に面ファスナーで固定するトリプルディッチ構造。ケースを強く押しても内部に溜まった空気が抜けないほど密封性は高い |
◆ 実際に使ってみる
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「アクアトークPSP」にPSPを収納 |
「アクアトークPSP」の収納方法は、PSPの使用用途によって異なる。ゲームをプレイしたい場合は、チャック側にPSP本体底面が向くように収納する。こちら側でセットすれば、ショルダーガゼット構造によってL/Rボタンがケースにピッタリとフィットする。
動画を観賞したいときは、チャック側にPSP上面が向くように収納。底面がフラットになり、PSPを立てることができる。立てた状態から指で押してみると、約25度まで傾けても倒れなかった。風呂場で動画を観賞する時には便利な収納方法だ。
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「アクアトークPSP」にゲームプレイスタイルでPSPを収納した状態だ |
基本4ボタンとPOWER/HOLDスイッチ部分にクリアシートが見える |
L/RボタンがあるPSP上部は完全にフラットな状態 |
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こちらは動画観賞スタイルで収納した写真である。底面の幅は約2.7cm。指で軽く押しただけでは倒れない |
「CYBER・ウォータープルーフケース(PSP用)」にPSP本体を収納した |
それでは、PSP用の防水ソフトケースでゲームをプレイしてみよう。「アクアトークPSP」と「CYBER・ウォータープルーフケース(PSP用)」を比べてみると、やはりL/Rボタンの操作性に大きな差がある。「CYBER・ウォータープルーフケース(PSP用)」は、開口部が指に干渉するため、L/Rボタンのどちらか一方が押し辛い。「アクアトークPSP」は側面のフチが0.7cm程度の出っ張っているものの、その出っ張りに合わせて人差し指を置けば、簡単にL/Rボタンを押せる。
方向キーや基本4ボタンは、両ケースともに良好な操作感。ただし、アナログパッドについては、かなり強い力で押し込みケースごとスライドさせれば何とか動く程度。クイックな操作は不可能だ。さらに、「アクアトークPSP」ではパッケージにアナログパッドの操作をしないよう注意が書かれている。これは、ケース自体が破損する可能性があるからだろう。両ケースともにアナログパッドの操作はできないと考えたほうが良い。
画面の見た目はどうだろうか。「アクアトークPSP」、「CYBER・ウォータープルーフケース(PSP用)」ともに、画面の明度や色味は未収納時とほとんど変わらない。しかし、「CYBER・ウォータープルーフケース(PSP用)」では、映像に細かいノイズが被さったように見える。「アクアトークPSP」ではクリアな映像を見ることができた。
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「アクアトークPSP」にPSPを収納したまま操作中。チャック部分が手の平に当たる違和感を覚えるものの、L/Rボタン部分には人差し指がしっくり収まり非常に押しやすい |
こちらは「CYBER・ウォータープルーフケース(PSP用)」。開口部側を背面に回すことでRボタンを押せるが、強い力が必要になる |
「アクアトーク」シリーズを使ってみたが、安心感を覚えるほどの密封性の高さには驚かされた。また、「アクアトークDS」と「アクアトークDS Lite」では、タッチスクリーンやマイクも問題なく動作するため、収納したままでも全てのタイトルをプレイできるだろう。
「アクアトークPSP」はアナログパッドが利用できないのが残念。アナログパッドを使わないゲームや、動画や音楽の観賞での使用に限定されるだろう。しかし、PSPの美しい画面を損なわない透明度の高さは嬉しいポイントだ。ケースの耐久性については、今回のテストで穴が開くことは無かった。しかし、携帯ゲーム機本体をケースに強く押し付けたり折り曲げたりすると、ケースに白い跡が残る。液晶画面が見え辛くなる原因にもなるので、丁寧に取り扱いたいところだ。
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「アクアトーク」に収納したDS、DS Lite、PSPを湯船に落としてみた。PSP以外は直ぐに浮かび上がる |
さて、高い密封性を見せた「アクアトーク」シリーズだが、パッケージには、あくまでも生活防水仕様なので水中での利用は避けるように注意が記載されている。当然、水の中での使用は避けなければならないが、例えば半身浴中にうっかり湯船のなかに落としてしまうこともあるだろう。そこで実験として、各「アクアトーク」に本体を収納し、湯船の中に落としてみた。
「アクアトークDS Lite」と「アクアトークDS」は、数cm沈んだ後直ぐに浮かび上がる。一方、「アクアトークPSP」では、ゆっくりと湯船の底まで沈み、浮かび上がってくる気配は無い。ただし、全てのケースにおいて5分間湯船に落とした状態でも、ケース内に水が侵入することは無かった。ちなみに、「CYBER・ウォータープルーフケース(PSP用)」では、開口部側だけ水面から顔を出す状態になる。また、ケース内へ水が入ることは無かった。
最後にいくつかの注意事項を。ケース使用中に携帯ゲーム機本体が最も濡れやすいのは、ケースから本体を取り出すときだ。ケースに付着した水分をしっかりと拭き取ってから取り出していただきたい。また、湯船に浸かったまま長時間ゲームをプレイしていると、のぼせたり脱水症状を引き起こすことも考えられる。十分な換気と適度な水分補給を忘れずに、楽しいバスタイムを満喫していただきたい。
● PSP用スタンドと外部スピーカーがセットになった「“PSP対応”スピーカーセットポータブル」
・「“PSP対応”スピーカーセットポータブル」
メーカー:HORI
価格:2,780円
サイズ:縦24.8cm×横7.0cm×厚さ9.0cm(スピーカー1つ)
重さ:約895g(左スピーカー:約535g/右スピーカー:約360g)
スピーカー出力:2W×4(合計8W)
カラー:ブラック、ホワイト
防磁設計
HORIが発売した「“PSP対応”スピーカーセットポータブル」は、アンプ内蔵の外部スピーカーとスタンドがセットになった製品だ。屋外だけでなく、屋内でPSPを楽しむときでも、イヤフォンやヘッドフォンを使えば迫力のある音でゲームをプレイできる。しかし、耳が疲労を感じることもあるだろう。屋内では、ゆったりと、そして迫力のある音でプレイしたいときに外部スピーカーが活躍する。充電スタンドに関しては、PSPをポンと置くだけで充電が可能なタイプになっている。今回は、2種類のカラーバリエーションからブラックカラーをチョイスした。
◆ 外観をチェック
「“PSP対応”スピーカーセットポータブル」(以下、スピーカーセットポータブル)の、スピーカー部とスタンド部は完全に独立しており、単体で機能する。まずはスタンドからチェックしていこう。スタンドの素材はプラスチック製で、表面は光沢処理が施されている。ブラックカラーのPSP本体と良く馴染む質感だ。本体設置スペースには接点端子が用意されていて、PSP本体のACアダプタ端子ではなく、充電端子を使って充電される。また、PSP本体下部のスピーカーが当たる部分には溝が設けられており、PSPをスタンドに置いた状態でも音がこもらない工夫が施されている。
スピーカーは、スピーカユニットやアンプ、トーン調整などのツマミが設けられた左スピーカーと、スピーカーユニットのみとなる右スピーカーが、1.5mのケーブルで繋がれている。左右のスピーカーには、出力2Wのスピーカーユニットを2つずつ搭載。電源はACアダプタではなく、本体直付けの電源ケーブルを使用している。PSPとの接続は、ケーブル長1.5mのL型ステレオミニプラグで行なう。
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スタンドは曲面を多用したシンプルなデザイン。底面には4つのゴム足、背面にはPSP純正ACアダプタを接続できる端子が設けられていて、ここから電源を供給する |
こちらはスタンドの充電用接点端子だ。棒状の端子が2本突き出おり、指で押すと沈むようになっている |
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「スピーカーセットポータブル」のスピーカー部だ。スピーカー1本のサイズは縦24.8cm×横7.0cm×厚さ9.0cm。底面にゴム足などの滑り止めは無い |
左スピーカーにはトーン調整と、電源/ボリューム用のツマミに加えて、ヘッドフォン端子も用意 |
◆ 実際に使ってみる
「スピーカーセットポータブル」のスタンドは、PSPを無造作に置いてもしっくりと収まるようになっている。ただし、スタンドに対して左側寄りの位置からPSPを置くと、スタンドの接点端子がPSPの充電端子に引っ掛かり、充電が始まらないことがある。真上、または右寄りの方向から置くと良い。
PSPとスタンドの端子が触れているにもかかわらず、充電が始まらないことが何度かあった。この原因は、PSP本体の充電端子の汚れ。一度も充電端子を使用していないPSPでテストをしていたのだが、充電端子をよく見ると、小さな斑点状の汚れが付着していた。この端子を爪楊枝で磨くと、汚れだけでなく“くすみ”も取れて光沢が蘇った。この状態で、PSP本体をスタンドへ置く動作を20回繰り返してみたところ、20回とも充電ランプが点灯。充電の具合が悪いときは、PSP本体の充電端子をチェックしよう。
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PSPを「スピーカーセットポータブル」のスタンドに設置。傾斜は約75度となっている |
次にスピーカーの性能を見ていこう。スピーカー1つの出力が2Wということもあり、PSPとスピーカーのボリュームを最大にしても耳を覆いたくなるほどの音量は出力されない。PSP側のボリュームは最大に固定し、スピーカー側のボリュームで音量調整するのが良いだろう。
音質に関しては、中音と高音が鮮明に聴こえるという印象。例えば、弦楽器の音が多く含まれたクラシック系の音楽では、歪みも感じられず高音が綺麗に伸びる。またUMD Videoの映画を視聴してみたところ、台詞が非常に聞き取りやすかった。低音に関しては、複数の低音が同時に出力されると若干聞き取りにくくなる。音がまとまっているという印象だ。ただ、ウーファーを搭載していないスピーカーにしては、力強い低音を聴けると感じた。
トーンコントロールは、低音と高音を強調するというよりも、高音を調整するボリュームと言える。クラシック系の音楽ではトーンを上げると、弦楽器の音がクリアに聴こえるようになる。テクノ系の音楽では、高音が耳ざわりに聴こえるときがある。トーンを下げると高音が抑えられて長時間聴いても耳が疲れない。ゲームのBGMを好みの音に調整できる。左右のスピーカーの距離を1.5mの範囲で調整できるのも嬉しいところだ。例えばカプコンの3Dアクションゲーム「モンスターハンター ポータブル」では、左右のスピーカーの距離を離すことで、敵の方向を音で聴き取りやすくなった。
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ACアダプタを使っていないため、コンセントが横に並んだ電源タップに無駄なく挿し込める。写真手前の端子は入力用3.5mm径ステレオミニプラグ。DS/DS Liteでも使える |
「スピーカーセットポータブル」のスタンドにPSPを設置、左右にスピーカーを並べてみた。スピーカーのサイズが良くわかるだろう |
「スピーカーセットポータブル」の価格は2,780円。シンプルながら使いやすい充電スタンドと、クリアな音を聴かせてくれる外部スピーカーがセットになっていることを考えると、担当所員的にはコストパフォーマンスの高い製品だと感じた。特に、PSPの充電端子を使用したポンと置くだけで充電できるスタンドは種類が少ない。手軽に充電を済ませたいと感じている人にもオススメだ。
● タッチスクリーンの操作性が向上するDS/DSL用スタンド「らくらくDSスタンド」
・「らくらくDSスタンド」
メーカー:三英貿易
価格:1,260円
サイズ:縦9.0cm×横17.5cm×厚さ2.5cm(折り畳み時)
重量:99g
カラー:ホワイト、ライトブルー、ネイビー
当連載第69回にて、HORIのDS/DS Lite用スタンド「プレイスタンド DS Lite」をレポートした。任天堂のDSタイトル「メトロイド プライム ハンターズ」の操作性を向上させたいときや、「しゃべる! DSお料理ナビ」をキッチンで使うときに活躍するグッズだ。そしてこのたび、三英貿易から発売されたDS/DS Lite用スタンド「らくらくDSスタンド」を入手できたので、「プレイスタンド DS Lite」と比較しながらレポートしていく。
◆ 外観をチェック
「らくらくDSスタンド」は折り畳み式のDS/DS Lite用スタンドだ。スタンドの本体設置テーブルと土台はプラスチック製で、厚さは約0.19cm。本体設置テーブルの背面には、可動式のプラスチック板が取り付けられており、この板を土台表面にある5つの溝に引っ掛けることで、スタンドの角度を5段階で調整できる。本体設置テーブルの左隅に設けられたレバーは、本体設置スペースの幅をDSとDS Liteの幅に合わせるためのもの。右隅には直径1.1cmと0.5cmのタッチペンスタンドがあり、タッチペンを2本収められる。
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写真左は「らくらくDSスタンド」を折り畳んだ状態。スタンドを開くと、プラスチック板が溝に引っ掛かり、土台と本体設置テーブルが固定される |
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左のレバーで、本体設置スペースの横幅を調整。写真はDSを置く時の位置だ。レバーを下げるとDS Liteの横幅に狭まる |
背面には大きな4つのゴム足が取り付けられている。ツルツルとしたテーブルやステンレス製のシンクもガッチリと捕らえる |
◆ 実際に使ってみる
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DS Lite純正タッチペンと、ゲームテック「タッチペングリップD」をタッチペンスタンドに収納 |
DS/DS Liteを「らくらくDSスタンド」へ横向きに置くときは、レバーで本体設置スペースの幅を調整してポンと立てかけるだけで良い。DS/DS Liteともに、縦向きで置くときは本体設置スペースの底面と右側面だけで支えることになる。スタンドの最大傾斜角度は約45度となっているので、前方に傾いて本体設置スペースから脱落することは無かった。ただし、DSを縦向きに置く場合は若干不安定。強い振動を与えると、脱落してしまうことがある。
ひとつ残念なのは、スタンドに横向きで置いた状態では、イヤフォンやヘッドフォンが使えないこと。本体設置スペースの支えにより、ヘッドホン/マイク接続端子が塞がってしまうからだ。縦向きに置いたときは使用できるが、イヤフォンやヘッドフォンを使ってプレイしたいという人は覚えておきたいところ。ちなみにDS Liteの場合、GBAカートリッジスロットを挿入したままでもスタンドに置けるが、GBAカートリッジで本体の重量を支えることになる。GBAカートリッジスロットに負担がかかるので注意して頂きたい。
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「らくらくDSスタンド」のレバーを下げてDS Liteを横向きで置いた |
スタンドの角度は5段階で調整できる。写真左は最大角度、右は最低角度でスタンドを固定した状態だ。角度はそれぞれ約45度、約25度となっている |
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写真のように、横向きではヘッドホン/マイク接続端子が塞がってしまう |
縦向きの場合は、本体設置スペースの右側に寄せて置くと安定する。ヘッドホン/マイク接続端子は使用可能 |
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写真はDSを横向きに置いた状態だ。DS Liteを置いた時と同じく、ヘッドホン/マイク接続端子は塞がってしまう |
DSも縦向きで置けるが、本体側面が曲面になっていること、Lボタンの出っ張りが触れることから不安定な状態になる |
DS/DS Liteを「らくらくDSスタンド」に置いた状態でゲームをプレイしてみた。まず、タッチスクリーンをタッチペンで操作した場合。第69回でレポートした「プレイスタンド DS Lite」は、縦向きに置いた状態でタッチすると、前後へ細かくブレることがあった。「らくらくDSスタンド」では横向きでも縦向きでも、タッチしたときに微妙にスタンドが沈むものの、タッチの精度が低くなるほどではなく良好な結果。
「らくらくDSスタンド」は、スタンドの接地面からタッチスクリーンまでの距離が「プレイスタンド DS Lite」よりも短い。特にDS/DS Liteを縦向きで置いた場合、「らくらくDSスタンド」ではタッチペンを持つ側の手首をテーブルに置いたままタッチスクリーンを操作できる。一方、「プレイスタンド DS Lite」では手首を若干浮かせるか、スタンドに手首を置いて操作することになる。以上のことから、「らくらくDSスタンド」のほうが疲労の緩和や、タッチペン操作の精度が向上する効果が高いと感じた。
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DS Liteを「らくらくDSスタンド」へ縦向きに置き、タッチペン操作をしているところだ。手首をテーブルにつけたまま、タッチスクリーン全体を操作することができた |
「プレイスタンド DS Lite」に置いてタッチペンを操作している状態。手首を浮かせてスタンドの角にのせている。スタンドにのせれば腕の疲労は緩和されるが、腕の重さがスタンドにかかり細かくブレる |
次に、十字ボタンや基本4ボタン、L/Rボタンの操作感を見ていこう。「らくらくDSスタンド」にDS Liteを置いた場合は、Rボタンの操作が困難になる。Rボタンの位置が、本体接地スペース右側にあるタッチペンスタンドの出っ張りよりも下の位置になってしまうからだ。指をUの字に曲げて押すこともできるが、手のサイズが小さい人では基本4ボタンが押しにくくなる。また、DS Liteを置いた場合は、本体設置スペースの左側に約2.5cmのスペースが残るため、親指をピンと伸ばして十字ボタンを操作することになる。DSを置いた場合は、DS Liteのときに比べて左側の隙間はほとんど無く、L/Rボタンの位置も高い。やや窮屈感があるものの、ゲームプレイに支障は無かった。
一方「プレイスタンド DS Lite」では、Lボタンはもちろんのこと、Rボタンの操作感も良好。DS/DS Lite本体を、スタンドごとしっかりホールドできるため、十字ボタンや基本4ボタンも押しやすい。L/Rボタンの操作が必要なタイトルを中心にプレイするのであれば、「プレイスタンド DS Lite」がオススメだ。
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「らくらくDSスタンド」にDS Liteを置いた状態。左側に2.5cm程度の隙間があるため、親指を伸ばした状態で操作することになる。Rボタンは押せるものの、手のサイズが小さい担当所員では基本4ボタンの操作が難しくなる |
こちらは「らくらくDSスタンド」にDSを置いた状態。DS Lite置いたときに比べて左側の隙間はほとんど無く、L/Rボタンの位置も高い。やや窮屈感があるものの、ゲームプレイに支障は無かった |
三英貿易の「らくらくDSスタンド」とHORIの「プレイスタンド DS Lite」を比較してきたが、操作方法によって向き不向きがあることがわかる。タッチスクリーン操作であれば「らくらくDSスタンド」、ボタン操作であれば「プレイスタンド DS Lite」が向いていると感じた。音声操作がメインになる「しゃべる! DSお料理ナビ」で利用する場合は、両製品ともに満足できるはずだ。ただし、自分の顔より高い位置にDS/DS Liteを設置する場合は、最大角度45度の「らくらくDSスタンド」よりも、最大角度70度の「プレイスタンド DS Lite」のほうが、画面は見やすくなる。スタンドの設置場所を考えながらチョイスするのも良いだろう。
携帯ゲーム機用の防水ソフトケース、PSP用スタンド&外部スピーカー、そしてDS/DS Lite用スタンドをレポートしてみたが、いかがだっただろうか。担当所員は「しゃべる! DSお料理ナビ」をキッチンで利用しているのだが、DS LiteのSTARTボタンの隙間に、フライパンから飛び跳ねたオレンジ色の液体が入り込むというトラブルに遭遇した。隙間に入り込んだ液体汚れは取り除くのが面倒、さらに、故障の原因にもなり兼ねない。「しゃべる! DSお料理ナビ」を利用している人には、防水ソフトケースの導入をオススメしたいところだ。
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□石崎資材のホームページ
http://www.ishizakishizai.co.jp/
□サイバーガジェットのホームページ
http://www.cybergadget.co.jp/
□HORIのホームページ
http://www.hori.jp/
□三英貿易のホームページ
http://www.san-ei-boeki.co.jp/
(2006年8月9日)
[Reported by ゲーム環境向上委員会]
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