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【連載第68回】ゲームライフに役立つグッズをレポート
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行楽シーズンに向けてDS Lite用外部バッテリーをチェック!
DS Lite用本体フィルムとPSP用「ロコロコ」ポーチもレポート |
当連載は、ゲームライフに役立つグッズを発掘し、実際に使用してみようという試みをレポートするものである。ネタに困ったときはお休みしてしまうかもしれないので不定期連載である。ちょっとした投資や工夫で、よりよいゲームライフを送っていただけるよう、鋭意努力していく所存である。
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まもなく迎える夏の行楽シーズン。休暇を利用して遠出をしようという人の中には、ニンテンドーDS Lite(以下、DS Lite)をお供にと考えている人も少なくないだろう。そんなときに気になるのは、バッテリーの持ち時間である。そこで今回のゲームグッズ研究所は、DS Lite用の乾電池式外部バッテリー2製品をレポート。コンセントが無い場所でDS Liteを使うときに、安心感を得られる便利なグッズだ。
後半では、DS Lite本体を傷や汚れから守る本体保護フィルムを再レポートしている。7月20日に任天堂のDS用「しゃべる! DSお料理ナビ」が発売される。本作は映像と音声で料理をサポートしてくれるという内容だが、利用中はDS Lite本体をキッチンに置いて使うこともあるだろう。キッチン周りは水分の付着や油ハネといった汚れる要素が多い場所であり、本体保護フィルムが役に立ちそうだ。また、最後にソニー・コンピュータエンタテインメント(SCEI)が発売しているPSP用「LocoRoco」のキャラクタをモチーフにしたPSP用本体ポーチもレポートしているので、是非ともチェックして頂きたい。
● バッテリー切れの不安を解消! DS Lite用乾電池式外部バッテリー
・「チャージボーイDS(Lite用)」
メーカー:キーズファクトリー
価格:2,500円
大きさ:縦8.5cm×横11.1cm×厚さ2.3cm
電源:アルカリ単4乾電池3本
重量:82g(乾電池をセットした場合は151g)
ケーブル長:1m
任天堂ライセンス商品
・「充電乾電池アダプタDLite」
メーカー:ゲームテック
価格:980円
大きさ:縦7.3cm×横4.7cm×厚さ1.3cm
電源:アルカリ単4乾電池4本
重量:18g(乾電池をセットした場合は63g)
ケーブル長:1.2m
ケーブル重量:15g
カラー:ブラック、ホワイト
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写真左が「チャージボーイDS(Lite用)」、右が「充電乾電池アダプタDLite」。本体サイズは大きく異なる |
「チャージボーイDS(Lite用)」 は、アルカリ単3乾電池3本で動作するDS Lite専用の外部バッテリーだ。背面に設けられた電池ボックスに乾電池をセットし、DS Lite本体のACアダプタ接続コネクタに接続すれば電力が供給される。側面には電源スイッチが設けられていて、オンにすると前面の赤色LEDが点灯。乾電池残量が無くなると点滅状態に変わるため、乾電池の取替えタイミングを目で確認できる。
コードの長さは約1m。本体をバッグなどに入れてコードを伸ばし、DS Liteを手に持ってプレイできる長さだ。本体とコードにはコードクリップが設けられており、このクリップでコードをまとめてスマートに持ち運べる。なお、本製品は任天堂公式サイトのみでの販売となっている。
「充電乾電池アダプタDLite」はアルカリ単4乾電池4本で動作。「充電乾電池アダプタDLite」の前面は製品名がプリントされているだけのシンプルなもので、背面は電池ボックスになっている。今回はクリーム色のホワイトカラーをチョイスした。「充電乾電池アダプタDLite」本体とDS Liteを接続するケーブルは着脱式で、長さは約1.2mとなっている。
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「チャージボーイDS(Lite用)」の前面には電池残量を伝える赤色LEDを備える。側面にあるのが電源スイッチ |
背面にある電池ボックスのフタはフックでガッチリと固定される。アルカリ単3乾電池を3本使用 |
コードを本体に巻きつけて前面にある2つのコードクリップに挟み込む。コードの終端にも小さなコードクリップがあり、綺麗にまとめられる |
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「充電乾電池アダプタDLite」のコードは着脱可能。本体とコードを分離して、DS Lite用本体ケースに収納するのも良い |
電池ボックスのフタは下方向にスライドさせて開く。内部にアルカリ単4乾電池を4本セット |
写真内左は「チャージボーイDS(Lite用)」で厚さは2.3cm。右の「充電乾電池アダプタDLite」は厚さ1.3cmとスリムな形状 |
◆ 実際に使ってみる
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写真はパナソニックのオキシライド乾電池。旧型のZR6Yシリーズに比べて約20%性能がアップしたZR6XJシリーズを使用した |
それでは、「チャージボーイDS(Lite用)」と「充電乾電池アダプタDLite」で、どれだけの時間DS Liteを動作できるのかチェックしていこう。今回使用した乾電池は、パナソニックのアルカリ乾電池(以下、アルカリ)とオキシライド乾電池(以下、オキシライド)だ。オキシライドは、アルカリよりも初期電圧が若干高く、パワフルで長持ちという特徴を持つ。
テストの方法は、バッテリー残量がゼロになったDS Liteに「チャージボーイDS(Lite用)」と「充電乾電池アダプタDLite」をそれぞれ接続し、任天堂のDS用タイトル「メトロイド プライム ハンターズ」のゲームプレイ画面で放置するというもの。表示される画面は全てのテストで統一している。DS Liteはバックライトの輝度を4段階で調整できるが、今回は“最高輝度”と“最低輝度”の2パターンで計測。音量は“中”で固定している。その結果を以下の表にまとめてみた。
使用製品/テスト条件
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最高輝度
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最低輝度
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アルカリ
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オキシライド
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アルカリ
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オキシライド
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チャージボーイDS(Lite用)
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2時間5分
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3時間22分
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7時間59分
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10時間42分
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充電乾電池アダプタDlite
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3時間16分
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3時間51分
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10時間26分
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12時間26分
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DS Lite内蔵バッテリー
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5時間2分
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15時間3分
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最高輝度の状態でアルカリを使用した場合、「チャージボーイDS」では2時間5分、「充電乾電池アダプタDLite」では3時間16分動作させることができた。電池を1本多く使う「充電乾電池アダプタDLite」のほうが長時間動作するという結果だ。興味深いのはオキシライドを使用したとき。「チャージボーイDS(Lite用)」の場合、アルカリからオキシライドへ変えることで38%も動作時間が延びている。「充電乾電池アダプタDLite」は16%程度だ。単3形と単4形の差はあるが、延び率にこれほどの差が出るのは気になるところ。
そこで、「チャージボーイDS(Lite用)」を分解してみると、乾電池3本から得られる約4.5Vの電圧を5.3Vに昇圧する電子回路が内蔵されていた。また、乾電池から5.3Vの電圧が作り出せなくなると、本体の赤色LEDが点滅して電力の供給がカットされる。一方、「充電乾電池アダプタDLite」は電圧の方向を制御する整流ダイオード1本が挟まれているだけで、電池残量によって可変する5V~6V程度の電圧を出力している。
オキシライド電池の公式サイトによると、オキシライドはアルカリよりも初期電圧が高く、その電圧差を維持したまま消耗されていく。実際に未使用乾電池の電圧を測定してみたところ、アルカリは約1.6V、オキシライドは約1.72Vであった。また、「チャージボーイDS(Lite用)」で充電できなくなるまで使用したアルカリとオキシライドの電圧は、両方とも約1.3Vとなっていた。
ここからは担当所員の推測ではあるが、「チャージボーイDS(Lite用)」は乾電池3本で3.9V程度の電圧が得られなくなると、電力供給が停止するのではないだろうか。よって、高い電圧を長時間維持するオキシライドのほうが長く充電できることになる。アルカリの場合は、余力を残したまま充電を終えている可能性がある。つまり、「チャージボーイDS(Lite用)」ではオキシライドを使ったほうが効率よく充電できるというわけだ。
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写真左は「チャージボーイDS(Lite用)」、右は「充電乾電池アダプタDLite」を使ってDS Liteを充電している状態だ。「チャージボーイDS(Lite用)」は電源スイッチをオンに、「充電乾電池アダプタDLite」はACアダプタ接続コネクタに差し込むだけで充電が始まる |
動作時間の結果や持ち運びやすさを考えると、「充電乾電池アダプタDLite」のほうが使い勝手が良いと言える。また、価格が安く入手性も高い。「チャージボーイDS(Lite用)」を選ぶ最大のメリットは安全性だ。純正充電器とほぼ同じ電圧が供給されることに加えて任天堂のライセンス商品であることから、安全性は保証されていると考えても良いだろう。
さて、DS Liteの説明書には、バッテリー動作時間が画面の明るさによって異なると書かれている。最高輝度のときが約5~8時間、最低輝度のときが約15~19時間とのことだ。今回のテストでも最高輝度時と最低輝度時で3倍以上動作時間が変化している。例えば、アルカリ乾電池をセットした「充電乾電池アダプタDlite」とDS Lite内蔵バッテリーを併用した場合、最高輝度時では8時間53分だったが、最低輝度時では28時間29分も動作している。輝度を下げることで大幅にバッテリーの消耗を軽減できることも覚えておきたいところだ。
● DS Lite用本体保護フィルムをさらにレポート!
冒頭でも述べたが、7月20日に発売される任天堂のDS用「しゃべる! DSお料理ナビ」はキッチン周りで利用するタイトルだ。料理中にゲーム機本体へ液体が跳ねる可能性があるのだが、このような状況に対応できるグッズとして本体保護フィルムが挙げられる。ここでは、DS Liteの外側を保護するミヤビックスの「OverLay Protector for Nintendo DS Lite」と、内側を守るゲームテックの「よごれなシートDlite」といったDS Lite用本体保護フィルムをチェックしていく。さらに、当連載第59回でレポートしたサイバーガジェットの「CYBER・本体保護フィルムセット(DS Lite専用)」と比較してみた。
「OverLay Protector for Nintendo DS Lite」
メーカー:ミヤビックス
価格:500円
◆ 外観をチェック
「OverLay Protector for Nintendo DS Lite」(以下、OverLay Protector)は、DS Lite本体の上面と底面を保護するフィルムだ。パッケージは上面用フィルムと底面用フィルムが1枚ずつセットになっている。上面用フィルムは光沢のある質感で、表面には傷を防止するハードコート処理が施されている。粘着面には何度も貼り直せる吸着素材を使用。水で洗えば吸着力が戻るタイプだ。フィルムの中央は、DS Lite本体のロゴに合わせて繰り抜かれている。
底面用フィルムは、表面のハードコート処理に加えて、粘着面には非常に細かい格子状の溝が刻まれている。公式サイトによると、フィルムを貼り付けたときにこの溝から空気が抜けるため、気泡が発生しないとのことだ。粘着面は、上面フィルムのような吸着素材ではないため貼り直しは難しい。しかし、剥がした時に粘着素材が本体に残ることはない。タッチペンホルダーはフィルムを貼り付けた後でも扱える。
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写真は「OverLay Protector」の上面用フィルムだ。粘着面はひと回り大きい透明なフィルムで保護されている |
紙製のシートに貼り付けられているのが底面用フィルム。繰り抜かれている部分はタッチペンホルダーやネジ穴に当たる部分だ |
◆ 実際に使ってみる
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フィルムの両端にセロハンテープを貼り付ける |
それでは上面用フィルムから貼り付けていこう。タブシールは用意されていないので、セロハンテープを持ち手の替わりに使用する。上面用フィルムの表面にセロハンテープを2枚貼り付けて台紙から剥がし、DS Lite中央のロゴを基準に貼り付けていくのがオススメだ。粘着面の吸着力は非常に高く、気泡はほとんど発生しない。スムーズに貼り付け作業を進められるだろう。
貼り付け後の見た目はどうだろうか。DS Lite本体の色が微妙に暗くなるが、光沢の具合は変わらずという印象。また、フィルムはDS Liteの曲面に被らないため、フィルムが浮くことも無かった。気になったのは、中央にあるDSロゴ周辺のフィルムが一部定着しないこと。詳しくチェックしてみると、フィルムのフチが若干曲がっており、これがフィルムを浮かせる原因になっているようだ。個体差という可能性もあるが、非常に惜しいところである。
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上面用フィルムの両端に貼り付けたセロハンテープを持ち、DS Lite本体中央のロゴに合わせて貼り付けていく |
DS Liteに上面用フィルムを貼り付けた状態。曲面付近でもピッタリと貼り付いていて、爪で引っ掻いても剥がれる気配は無い |
DSロゴ周辺の拡大写真だ。フィルムが一部浮いているのがわかるだろうか |
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底面用フィルムはセロハンテープを2枚貼り付けて、ネジ穴とGBAカートリッジスロットを基準に貼り付けた |
底面用フィルムについては、GBAカートリッジスロット側にセロハンテープを2枚貼り付け、台紙を少しずつ剥がしながら貼り付けた。左右のネジ穴と、GBAカートリッジスロットの窪みを基準にすることで、位置合わせも簡単に済ませられる。粘着面は定着力が非常に高く、剥がそうとすると“バリバリ”と音が鳴る。無理に剥がすと粘着力が弱まったり、フィルムが丸まってしまう可能性があるので、位置合わせは慎重に行ないたい。
公式サイトに書かれているように、底面とフィルムの間に気泡は発生しなかった。フィルムの浮き上がりも見られず、DS Lite底面にある電池ボックスの溝部分の仕上がりもバッチリだ。少々残念なのは、電池ボックスの溝が2分の1しかカバーされないことだろう。
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目を凝らして見ると格子状の模様が確認できるが、遠目ではDS Lite本体に良く馴染んでように見える |
電池ボックスの溝部分を見てみると、外側半分は保護されていない状態 |
「よごれなシートDlite」
メーカー:ゲームテック
価格:500円
◆ 外観をチェック
「よごれなシートDlite」は、DS Liteの上画面となるディスプレイ周辺部、下画面となるタッチスクリーン周辺部を保護するフィルムだ。上側用は1枚のフィルムで作られており、ディスプレイとスピーカーを除いた部分を傷や汚れからガードできる。フィルムの表面はツヤ消しのような質感。フィルムは柔らかく、強く引っ張れば伸びてしまいそうな感じだ。粘着面は、一度貼り付けてもスムーズに剥がせる素材を使用しているが、何度も貼りなおすと粘着力は弱まっていく。
下側用フィルムは、十字ボタン周辺と基本4ボタン周辺、タッチスクリーン上部と下部の4枚に分かれている。フィルムの質感や素材、粘着面は上側用フィルムと同じだ。タッチスクリーンと各ボタン以外をほぼ完璧に保護できる。
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写真は「よごれなシートDlite」の上側用フィルムだ。ディスプレイとスピーカー部分は繰り抜かれている |
こちらは下側用フィルム。各箇所を保護するフィルムが4枚に分離している |
◆ 実際に使ってみる
それでは上側用フィルムから貼り付けていこう。「よごれなシートDlite」のフィルムは柔らかく、一部が細くなっている。よって、フィルムを一気に剥がさず、フィルムの左側だけにセロハンテープを貼り付け、台紙を少しずつ剥がしながら貼り付けていく方法がオススメだ。
スピーカー用に設けられたフィルムの穴は直径約2.8mm。DS Lite本体のスピーカーの穴は直径0.85mm程度なので、かなりの余裕がある。貼り付け位置が多少ズレてもフィルムによってスピーカーが塞がることは無いだろう。実際に貼り付けてみると、ディスプレイ上部と下部に当たるフィルムが大きくしなる。そのため、ディスプレイに対して並行に位置しているのか見極めるのが難しい。貼り付け作業の難易度はやや高いという印象だ。粘着面の定着力が弱めなのか、曲面部分でフィルムが浮いたままになってしまうのは少々残念な点である。
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セロハンテープを使えば、長細いタッチスクリーン上側のフィルムも簡単に貼れる |
下側用フィルムは4枚に分離しているので上側用フィルムよりも難易度は低い。ただし、1枚1枚サイズが小さいため、各フィルムに2枚ずつセロハンテープを貼り付けて作業を進めた。各ボタンとフィルムの余裕は0.5mm以下しかないが、その分位置合わせは簡単に済ませられる。
貼り付け後の状態を見てみると、上側用フィルムと同じく、曲面部分のフィルムが一部定着せず、浮いた状態になる。特に、タッチスクリーン下部のフィルムは、両端が鋭角になっているので、指が当たると剥がれてきてしまう。DS Lite本体を手に持ってプレイするときには気を使う必要があるだろう。
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写真右が上側用、写真左が下側用のフィルムを貼り付けた状態だ。スピーカー部分を見るとわかると思うが、フィルムを貼り付けた箇所は白が少しくもった質感になり、光沢が若干増す |
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曲面部分はフィルムが定着しにくく、押さえつけても時間が経つと浮いてしまう。浮いた部分に爪を引っ掛けないよう注意したい |
◆ 比較してみる
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「CYBER・本体保護フィルムセット」のパッケージ写真だ。価格は980円となっている |
ここで、当連載第59回でレポートしたDS Lite用本体保護フィルム、サイバーガジェットの「CYBER・本体保護フィルムセット(DS Lite専用)」(以下、CYBER・本体保護フィルムセット)と今回紹介した2製品を比較してみよう。
「CYBER・本体保護フィルムセット」は、DS Liteの上面と底面に加えて内部を保護するフィルムがセットになった製品である。上面用フィルムについては、「OverLay Protector」よりも「CYBER・本体保護フィルムセット」のほうが縦、横ともにひと回り大きく保護範囲は広いのだが、貼り付け難度や使用感はほぼ同等だ。
底面用フィルムについては大きく異なる。「OverLay Protector」の底面用フィルムは、底面の平らな部分のみをカバーするものだが、「CYBER・本体保護フィルムセット」は側面までフィルムが伸びている。よって、電池ボックスの溝部分も95%以上カバーされる。水気の多いキッチンでは、この溝から内部に水分が侵入する可能性も考えられる。これを防ぎたいのであれば、「CYBER・本体保護フィルムセット」のほうがオススメだ。
ただし、曲面部分まで貼り付けることになるため、「CYBER・本体保護フィルムセット」は「OverLay Protector」に比べると難易度は非常に高い。また、溝周辺のフィルムは間違いなく浮き上がる。装着後の見た目を重視する人や、手軽に貼り付け作業を済ませたいという人は「OverLay Protector」をチョイスすると良いだろう。
「CYBER・本体保護フィルムセット」のDS Liteの内部用フィルムについては「よごれなシートDlite」との比較となる。カバーする範囲は「よごれなシートDlite」のほうが断然高いが、それと同時に貼り付け作業の難易度も高くなっている。曲面部分が剥がれやすいというのは両製品共に見られる残念な点だ。
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写真は「CYBER・本体保護フィルムセット」装着後のDS Liteだ。写真左から、上面用、底面用、内部用のフィルムとなる。底面用フィルムは空気が残りやすいものの保護範囲は広い |
DS Lite用本体保護フィルム3製品を比較してきたが、「CYBER・本体保護フィルムセット」は1つのパッケージでDS Liteの外側と内側を保護できるのが嬉しいところ。貼り付け後の仕上がりは、「OverLay Protector」と「よごれなシートDlite」を併用したほうが若干上回るという感じだ。液体による汚れから不安を緩和してくれる本体保護フィルム。しかし、カバーされないスピーカーやボタン周り、側面のスイッチ類からは液体が侵入する。過信はせずに、あくまでもサポートグッズとして使用したいところだ。
● 愛らしいキャラクタ“ロコロコ”をモチーフにしたPSP用本体ポーチ
・「ロコロコ PSP『プレイステーション・ポータブル』用ポーチ」
メーカー:ソニー・コンピュータエンタテインメント
価格:1,575円
サイズ:縦19.8cm×横10.9cm×厚さ2.4cm
重量:約37g
◆ 外観をチェック
「ロコロコ PSP『プレイステーション・ポータブル』用ポーチ」(以下、ロコロコPSPポーチ)は、SCEIのPSP用「LocoRoco」のキャラクタ“ロコロコ”と花柄がプリントされたPSP用本体ポーチだ。ポーチの表面には薄いベージュの色付けがなされている。フラワー柄にかわいらしさを感じるものの落ち着いた色合いで、男女問わず扱えるポーチという印象だ。表面の素材はナイロンを使用、ザラツキ感があり爪で擦ると“キュッ”とスクラッチ音が聞こえる。水を弾く素材なので防滴効果も期待できそうだ。また、外生地と内生地の間には厚さ2mm程度のクッションが挟まれている。
ポーチの開閉にはファスナーを採用。スライダーのツマミは、ケース表面と同じ素材が4重に縫い合わされていてやや硬め。長さは約5cmで非常に持ちやすい。レール部分はプラスチック製で“目”が細かく、軽い力でスムーズに開けられる。ファスナーは完全に閉まらず、5mm程度のスペースが残る。パッケージの使用説明によると、イヤフォンのコードを外に出すためスペースだという。
本体収納スペースは、ファスナー部分以外すべて柔らかな素材で覆われているため安全性は高い。内部には柔らかな素材で作られた収納ポケットが2つ。ひとつは幅8.3cm、深さ5.6cmで、UMDを収納するのに適している。もうひとつは幅9.2cm、深さ5.6cmと若干大きく、リモコンやイヤフォンなどを収納できる。
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花びらに囲まれた“ロコロコ”がかわいらしい「ロコロコPSPポーチ」。「LocpRoco」のタグがワンポイントになっている |
ファスナーはポーチの2分の1を囲っていて、開口部は大きく開く。本体収納スペースの下側に見えるのが2つの収納ポケット |
ファスナーを完全に閉めた状態だが、直径5mm程度の隙間が残っている。ここからリモコンやイヤフォンのコードを出せる |
◆ 実際に使ってみる
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「ロコロコPSPポーチ」にPSP本体を収めてみた。かなり余裕があり広々としている |
ポーチの本体収納スペースにPSP本体を収めてみると、本体周辺に2cm以上のスペースが残った。PSP本体に対してポーチ内にはかなりの余裕がある。ポーチは大きく開くため出し入れしやすい。また、開口部が広いということはPSP本体がファスナーに触れにくいことにも繋がる。
次に内部のポケットをチェックしてみよう。小ポケットにはUMDを3枚まで収められる。UMDがポケットから1.4cmはみだすのは指でつまみ易い反面、PSP本体と接触しやすいともいえる。液晶画面に傷をつけないよう、ポケット側にPSP背面を向ける形で収納したいところだ。また、1枚だけ収めた場合は、ポケット内に固定されない。しかし、ポーチのファスナーを閉めていれば、UMDがポケットから脱落することはない。
大ポケットには、3分の1ほどはみ出した状態にはなるが、PSP純正のリモコンとイヤフォンをしっかり収められた。UMD3枚とリモコン、イヤフォンを収納するとポケットが大きく盛り上がるものの、これらに加えてPSP本体を収めても、ファスナーは難なく閉じられた。収納力の高さは嬉しいポイントである。
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収納ポケットにはUMD3枚、純正リモコン、イヤフォンを収納できた |
これだけのアイテムを収納するとかなりの厚みになるが、余裕のある本体収納スペースのお陰でファスナーは問題なく閉められる |
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純正リモコンのコードをファスナー部の隙間から露出させてみたところ |
純正リモコンとイヤフォンをPSP本体に接続したまま収納し、コードを外に出してファスナーを完全に閉めてみたところ、コードはスムーズに動く状態であった。例えばイヤフォンを接続したPSPを急いで収納するとき、イヤフォンを外に出してコードはケースに巻きつけておくこともあるのだが、「ロコロコPSPポーチ」であればファスナーによってコードへ傷が付くことは無さそうだ。
ただし、パッケージの注意書きには「ポーチに入れたまま、PSP本体を使用しないでください。熱がこもり、故障の原因となります」と記述されている。確かに、ポーチ内部の柔らかな素材は熱がこもりやすそうである。ポーチに収納したままポータブルオーディオプレイヤーとして利用するのは避けたほうが良いだろう。
「ロコロコPSPポーチ」は、PSP本体よりひと回り大きくコンパクトさには欠けるが、その分内部のポケットに厚みのあるアイテムも収められる。UMDを3枚まで持ち運べる収納力は嬉しいところだ。また、開けやすいファスナーと広い開口部によって、PSP本体を素早く出し入れできる。そして、本体収納スペースの安全性も高い。かわいらしいデザインだけでなく、実用性も兼ね備えた完成度の高いポーチと感じた次第だ。
DS Lite用の乾電池式外部バッテリー、本体保護フィルムに加えてPSP用本体ポーチをレポートしてきたが、いかがだっただろうか。バッテリー製品では、価格の安さや動作時間のみに注目しがちになってしまうが、「チャージボーイDS(Lite用)」のメリットでもある安全性にも着眼していきたいところだ。DS Lite用本体保護フィルムについては、2製品共に内部のフィルムが定着しにくいという結果になった。DS Lite内部の表面はザラツキがあるため綺麗に定着させるのは難しいと思われるが、この問題を解決した関連グッズの登場にも期待したい。
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□キーズファクトリーのホームページ
http://www.keysfactory.co.jp/
□ゲームテックのホームページ
http://www.gametech.co.jp/
□ミヤビックスのホームページ
http://www.miyavix.co.jp/
□ソニー・コンピュータエンタテインメントのホームページ
http://www.scei.co.jp/
(2006年7月18日)
[Reported by ゲーム環境向上委員会]
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