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【連載第66回】ゲームライフに役立つグッズをレポート
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DS Lite専用タッチペンを追加レポート!
ボールペンやシャープペン機能を備えた製品も登場
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当連載は、ゲームライフに役立つグッズを発掘し、実際に使用してみようという試みをレポートするものである。ネタに困ったときはお休みしてしまうかもしれないので不定期連載である。ちょっとした投資や工夫で、よりよいゲームライフを送っていただけるよう、鋭意努力していく所存である。
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今回のゲームグッズ研究所は、ニンテンドーDS Lite(以下、DS Lite)専用タッチペンに加えて、ボールペンやシャープペン機能を備えたタッチペンをレポートする。当連載第63回でお伝えしたDS Lite用タッチペン特集では、軸の太さやグリップ力が異なる複数のタッチペンを使い分けることで、スコアを伸ばすことができた。このような結果を得られたとなれば、より多くのタッチペンをチェックしておきたいところである。そこで、当研究所が新たに入手したタッチペン4製品を追加レポートしてみたので、タッチペン選びの参考にして頂けたら幸いである。
● DS/DS Lite用の多機能タッチペンを試す
今回レポートするHORI「ラクなタッチペンDS Lite」は、付属のアタッチメントによりDS Lite本体へ装着したまま持ち運べるタッチペンだ。ゲームテック「使える! おとなのタッチペン DLite」、UGAME「カケルタッチペン」、PEGA「2 in 1 メタルタッチペン for Nintendo DS Lite」は、ボールペンやシャープペンを内蔵した多機能タッチペン。タッチスクリーンだけでなく、一般的な“紙にも書ける”用途にも対応している点が特徴となっている。
◆ タッチペン4製品の外観と特徴をチェック
・「ラクなタッチペンDS Lite」
メーカー:HORI
価格:450円
重量:約3g
長さ:約122mm
軸の太さ:約6.2mm
任天堂ライセンス商品
「ラクなタッチペンDS Lite」は、長さ122mm、太さ6.2cmのDS Lite専用タッチペン。本製品の特徴は、付属のタッチペン収納用アタッチメントをDS Liteに取り付けることで、純正品よりも長くて太いタッチペンを本体と一緒に持ち運べること。タッチペンの素材は硬いプラスチック製。ペン先から約3cmの位置には滑り止め用のミゾが複数刻まれている。また、先端から1.7cmの部分は軸に比べて1mmほど細くなっているが、これはタッチペン自体でタッチスクリーンが隠れる範囲を狭くするという工夫だろう。ペン先の材質と形状は純正タッチペンと同じだ。
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写真内左が「ラクなタッチペンDS Lite」、右が純正タッチペン。後端にはストラップホールが用意されている |
こちらがタッチペン収納用のアタッチメント。タッチペンを収納したとき、ペン先が露出しないようになっている |
タッチペン収納用のアタッチメントは半透明のプラスチック製。このアタッチメントは、DS Lite本体のタッチペンホルダーと底面のネジ穴、さらに粘着素材によって固定される。粘着力はそれほど高くは無く、アタッチメントの隅をつまみ、軽く力を入れながらゆっくりと持ち上げていけば取り外せる。粘着素材は水洗いすれば粘着力が戻るので、何度も着脱できるが、常に装着しておくにこしたことはなさそうだ。
また、DS Lite本体にアタッチメントを装着したままテーブルに置くと、約12度傾いた状態になる。この傾斜は、テーブルに置いた状態でゲームをプレイする時には都合が良い。角度が付くことでタッチスクリーンが見え易くなり、ゲームに熱中しているときになりがちな、前のめりの体勢から開放される。しかし、ツルツルとしたテーブルの上では、DS Lite本体はアタッチメント未装着時よりも滑りやすい。ゲームプレイ中、しっかりと手で固定しなければならないのは惜しい。
DS Lite本体を手に持って操作したときはどうだろうか。人差し指でL/Rボタンを押すようにして握ると、中指の第2間接付近がアタッチメントに接触する。指に違和感を覚えるところだが、アタッチメントに中指を押し付けることで、本体のホールド感が向上する。ただし、手のサイズが大きい人にとっては、若干窮屈に感じるかもしれない。
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アタッチメントの粘着素材はフィルムで保護されている。フィルムを剥がし、タッチペンホルダー、ネジ穴、粘着素材の順で取り付けていく。位置合わせは簡単 |
アタッチメントにタッチペンを収納。タッチペン後端のゴム素材によりしっかり固定されるが、スムーズに出し入れはできる |
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DS Liteへアタッチメントを装着後、テーブルの上に置いた写真だ。DS Lite上部を最大まで開くと、ディスプレイの重みで倒れる |
アタッチメントに中指を押し付けてDS Lite本体をホールド。アタッチメントの粘着素材は横方向からの力には強く、このように指を押し付けても外れない |
・「使える! おとなのタッチペン DLite」
メーカー:ゲームテック
価格:460円
重量:約12g
長さ:約143mm
軸の太さ:11.0mm(グリップ部:12.6mm)
カラー:ブラック、ブルー、レッド
「使える! おとなのタッチペン DLite」(以下、おとなのタッチペン DLite)は、タッチペンに加えて、ボールペンとシャープペンを1本のペンにまとめた多機能タッチペン。これらの機能は、タッチペン後端のクリップ部分を回転させることで素早く切り替えられる。タッチペンの全長は約143mm、軸の太さは11.0mm。ペン先から2cmの位置には、幅3.2cmのラバー製グリップが設けられていて、グリップの太さは12.6mmになっている。
気になるのは、タッチペンと間違えて、ボールペンやシャープペンでタッチスクリーンを操作してしまうのでは? ということだろう。この点に関しては様々な工夫がなされている。まず、パッケージ裏には、使用にあたって、スクリーンの保護シートを推奨する記述があり、さらにタッチペン本体の軸には“誤ってボールペンやシャープペンでタッチスクリーンを擦ると故障や傷の原因になる”と書かれた黄色いシールが貼られ、使用前に注意をうながしている。また、ペン先の色に目立つオレンジが使用されている。これにより、ボールペンとシャープペンとの区別がはっきり付く。
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写真内左がブラックカラーの「おとなのタッチペン DLite」、右が純正タッチペンだ。クリップ付近に見える黄色いシールに使用上の注意が書かれている |
ペンの軸には“タッチペン”、“ボールペン”、“シャープペン”という文字がプリントされている。ここにクリップのマークを合わせてペン先を切り替える |
ボールペンやシャープペンの芯を交換する時は、タッチペンの軸を左にねじって分離させる。替芯は市販のものを利用できる |
・「カケルタッチペン」
メーカー:UGAME
価格:400円
重量:約9g
長さ:約106mm
軸の太さ:約6.3mm
カラー:パールブルー、パールホワイト、アメジストピンク
「カケルタッチペン」は、ペンの後端にボールペン機能を持たせたタッチペンだ。軸を360度回転させると、先端のタッチペンが引っ込み、後端からボールペンが露出する仕組みである。インクが切れたときは文具店などで入手可能な“4Cタイプ”の替芯と交換可能だ。タッチペンの長さは、純正タッチペンよりも19mm程度長い約106mmとなっているが、今回レポートするタッチペンの中では最も短い。軸の太さは約6.3mmだ。軸には金属が使われていて、重さは約9gとタッチペンにしては重量感がある。
パッケージの裏にも書かれていることだが、誤ってボールペンでタッチスクリーンを操作しないよう、ペン先は黄色い蛍光色になっている。とは言うものの、タッチペンの後端にはクリップが設けられているため、ボールペンとして使うときはこのクリップに指が触れることになる。先述した「おとなのタッチペン DLite」より明確に区別を付けられるだろう。
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写真内左がパールブルーの「カケルタッチペン」、右が純正タッチペン。軸の表面は若干ザラツキ感がある |
「カケルタッチペン」をボールペンとして使うときはタッチペンを逆にして持つことになる。クリップが指に触れるものの、書き辛さは感じない |
・「2 in 1 メタルタッチペン for Nintendo DS Lite」
メーカー:PEGA
価格:840円
重量:約5g
長さ:約87mm(伸長時:約116mm)
軸の太さ:約4.9mm
「2 in 1 メタルタッチペン for Nintendo DS Lite」(以下、2 in 1 メタルタッチペン)は、後端にボールペンを内蔵した伸縮式のDS Lite用タッチペン。PEGA製だが、ミヤビックスの通販サイトであるビザビで販売されている。
DS Lite用の伸縮式タッチペンは、当連載第63回でモリガング「ストレッチタッチペンLite」とHORI「タッチペンロングDS Lite」をレポートした。伸長時の長さは、それぞれ、約124mm、約130mmだったが、「2 in 1 メタルタッチペン」は後端のボールペン用パーツの影響で、約116mmと若干短めだ。太さは純正タッチペンと同じ約4.9mmである。
タッチペン後端は、ボールペンのキャップとタッチペンホルダーに固定するためのパーツになっている。ここで気になったのは、タッチペンをタッチペンホルダーから取り出すとき。指を掛けるために設けられた突起を使って引っ張り出そうとすると、タッチペンがホルダーの窪みに引っかかってしまう。指の爪をタッチペンとホルダーの小さな隙間に入れて引き出したほうが、スムーズに取り出せる。ここは少々不便な点だ。なお、ボールペンの芯を交換する時は、ボールペン側の先端を回転させて分離させれば良い。芯のタイプは「カケルタッチペン」と同じ“4Cタイプ”だ。
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写真左が伸長時の「2 in 1 メタルタッチペン」、写真右が純正タッチペン |
タッチペン後端の白いパーツを外すとボールペンが顔を出す。このパーツを紛失するとタッチペンホルダーに固定できなくなるので、タッチペン側にはめておくと良い |
タッチペンをタッチペンホルダーに収めた状態。タッチペン後端の突起がDS Lite底面から1mmほど出っ張るため、収納したままテーブルに置くとガタついてしまう |
以上4製品のスペックをまとめた表を以下に掲載した。「おとなのタッチペン DLite」と「カケルタッチペン」はペン先を露出させたとき、「2 in 1 メタルタッチペン」は伸長時の数値となっている。
製品名
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タイプ
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長さ(mm)
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太さ(mm)
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重さ(g)
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持ち運び
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特徴
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ラクなタッチペンDS Lite
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ペンタイプ
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122
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6.2
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3
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アタッチメントに収納
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滑り止めのミゾ有り
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使える! おとなのタッチペン Dlite
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ペンタイプ
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143
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11
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12
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-
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ボールペン、シャープペン内蔵
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カケルタッチペン
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ペンタイプ
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106
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6.3
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9
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-
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ボールペン内蔵
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2 in 1 メタルタッチペン
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伸縮タイプ
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116
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4.9
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5
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タッチペンホルダに収納
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ボールペン内蔵
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DSLite純正
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-
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87
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4.9
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1
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タッチペンホルダに収納
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-
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DS純正
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-
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75
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3.9
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1
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タッチペンホルダに収納
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-
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◆ 実際に使ってみた
純正タッチペンと同じ素材を使用していると明記されているのは、「ラクなタッチペンDS Lite」のみ。そこで、各タッチペンを使い「ピクトチャットの入力欄を真っ黒に塗りつぶす」というテストで、ペン先の滑り具合をチェックしてみた。その結果、「ラクなタッチペンDS Lite」、「おとなのタッチペン DLite」、「カケルタッチペン」は純正タッチペンと変わらないスムーズな感触を得られ、タッチスクリーンに傷は付かなかった。「2 in 1 メタルタッチペン」については、傷が付くことはないが、強めに擦ったときに若干な抵抗感があった。
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写真左でタッチペンの形状、写真右でペン先の形状をチェックしてみて欲しい。写真内左から、DS純正タッチペン、DS Lite純正タッチペン、「ラクなタッチペンDS Lite」、「おとなのタッチペン DLite」、「カケルタッチペン」、「2 in 1 メタルタッチペン」となっている |
このテストでもうひとつ確認できるのは、タッチペンの形状による操作性の差だ。入力欄を塗りつぶすという作業は、タッチスクリーンへ常に圧力を加えることになる。そのため、純正タッチペンでは、程度の違いにもよるが、タッチスクリーンを擦っている間にも、ペン先に向けて指が滑っていく。その度にタッチペンを持ち直す必要がある。これは当連載第63回でお伝えした、照準操作にタッチスクリーンを使う任天堂のDS用タイトル「メトロイド プライム ハンターズ」をプレイしたときと同じ状況である。
「ラクなタッチペンDS Lite」に用意された滑り止め用のミゾは指紋をガッチリと捕らえ、指が汗ばんでもビクともしないほどグリップ力が高い。よって、テスト中に指が滑ることはなかった。また、グリップ力が高いということは、軽い力で握っていても安定した操作ができるということ。指への負担が緩和され、純正タッチペンよりも疲労が溜まりにくい。「おとなのタッチペン DLite」も、ラバーグリップの効果で「ラクなタッチペンDS Lite」と同等のグリップ力であった。「カケルタッチペン」は軸の表面が若干ザラついているため、純正タッチペンよりもホールドしやすいのだが、指の滑りを感じた。「2 in 1 メタルタッチペン」は純正タッチペンと変わらなかった。
タッチスクリーンをタッチペンで操作していると、タッチペン自体でタッチスクリーンの一部が隠れてしまうわけだが、隠れる範囲は軸が太いほど広がる。この点に関しては、軸が最も細い「2 in 1 メタルタッチペン」が有利だ。続いて、「ラクなタッチペンDS Lite」、「カケルタッチペン」、最後に「おとなのタッチペン DLite」の順に並ぶ。
これらのことからもわかるとおり、今回行なったテストで最も早く塗りつぶせたタッチペンは、「ラクなタッチペンDS Lite」となった。様々なタッチペン操作方法でも、操作感の向上を感じるバランスの良いタッチペンと言えるだろう。
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各タッチペンでタッチスクリーン左上をタッチした時の写真だ。写真上段左から、DS純正タッチペン、DS Lite純正タッチペン、「ラクなタッチペンDS Lite」、写真下段左から、「おとなのタッチペン DLite」、「カケルタッチペン」、「2 in 1 メタルタッチペン」となっている。タッチペン自身とタッチペンを持つ指によって隠れるタッチスクリーンの範囲がわかるだろう |
◆ 誤ってボールペンやシャープペンの先でタッチスクリーンをこするとどうなる?
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ボールペンを使ってできた傷。2つある点状の傷のうち、上の傷は、「カケルタッチペン」と「2 in 1」、下の傷は「大人のタッチペン」でできたもの |
最後に、「おとなのタッチペン DLite」、「カケルタッチペン」、そして「2 in 1 メタルタッチペン」のボールペンやシャープペンの先端で、タッチスクリーンを擦るとどうなるか、実際に試してみた。
ボールペンについては、ボールペンの先端にあるボールだけがタッチスクリーンに触れる状態であれば、傷はつかなかった。また、タッチスクリーンにインクが残る事もない。しかし、ペンを45度程度傾けてタッチスクリーンを軽く擦ってみると、ボールを支えているシャフト部分の金属が触れ、“シャリッ”という音と共に小さな傷が入った。これは非常に悲しい事態だ。
「おとなのタッチペン DLite」はシャープペン機能も備えているが、こちらは金属部分が若干滑らかなため、軽く擦っただけでは傷は付かなかった。ただし、ゲームプレイ中のように力強く擦ったときには傷が付く可能性は高い。万が一の時に備えて、これらのタッチペンを使用するときは、液晶保護フィルターを装着しておきたい。
タッチペン4製品をチェックしてみたが、いかがだっただろうか? 「ラクなタッチペンDS Lite」は、タッチペンだけを見ても様々なタイトルでオールラウンドに活躍する製品だと感じたところ。アタッチメント装着後の持ち方には、手のサイズや好みによって意見が分かれるとは思うが、タッチペンの操作性を向上させたいという人にはオススメできる一品だ。
ボールペンやシャープペン機能を搭載したタッチペンは、任天堂のDS用タイトル「えいご漬け」や「漢字そのまま DS楽引辞典」といったエデュケーションソフトを、勉強や仕事のサポートツールとして使用している人にとって、嬉しいグッズになるかもしれない。例えば、DS Liteと「漢字そのまま DS楽引辞典」で漢字を調べながら、ボールペンでノートに書き込んでいきたいというとき、タッチペンとボールペンを持ち替える必要は無くなる。また、ゲームの攻略本では、“このアイテムは入手したか”、“このルートは通過したか”といったチェックシートが用意されているものがある。攻略本を片手にDSタイトルを遊ぶときにも活躍しそうだ。
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□HORIのホームページ
http://www.hori.jp/
□ゲームテックのホームページ
http://www.gametech.co.jp/
□UGAMEのホームページ
http://www.ugame.jp/
□ミヤビックスのホームページ
http://www.miyavix.co.jp/
(2006年7月3日)
[Reported by ゲーム環境向上委員会]
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