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8月12日~8月22日開催
会場:青山劇場
ゲームが発売された翌年の'97年以来、毎年、夏には「歌謡ショウ (2002年からはスーパー歌謡ショウ)」、2000年からは冬に「新春歌謡ショウ」が行なわれてきた。しかし、すでに明らかにされているとおり、2006年で10周年を迎えることから、「スーパー歌謡ショウ『新・愛ゆえに』」がファイナル公演となる。「スーパー歌謡ショウ『新・愛ゆえに』」ではオーケストラの復活、日替わりゲストなど、最後にふさわしい豪華な内容となる予定だ。チケットの販売開始は6月18日から。 記者会見で広井王子氏は「最初、無謀だと言われたが、本人は無謀だと思っていなかった。『花咲く乙女』の歌詞を書いていた時に舞台が見えていた」と語った。一方で上演に向かっては苦難の連続だったようで、「それまでやったことのない素人で、大きな舞台を立ち上げるのは本当に大変。この10年で舞台のプロデューサーとしてはプロとなった」と10年を振り返った。そして「ゲームやアニメのキャラクタを使った舞台は今後10年、重要になり世界を駆けめぐるときが来る。我々はそれに10年先駆けてやった」と重要なコンテンツとして今後もこういった舞台の世界が重要であると強調した。 「新・愛ゆえに」は、第1回目の演目「愛ゆえに」を受けてのタイトルとなる。これについては「ほかの演目も考えてはいた。『四谷怪談』もやりたかったんです。でも、最後に『愛ゆえに』を持ってくることで花組にとって永遠に終わらないようにしようと思った。どこかでずっと続いているんです」と広井王子氏は説明。 一方、音楽監督の田中公平氏は「始めたときは気軽に始めたんですよ。だからオーケストラも入れて……といった具合に豪華にできた。それが2回目は『もっとやろうよ』となり、もっと良い曲が書けるんじゃないかとやってきた。様々な理由でここ4年ほどオーケストラが無く寂しい思いがあったが、今回、復活できるということで嬉しく思います。バンドもトランペットがちょっとわからないけど、前のメンバーとほぼ同じメンバーで、みな快諾してくれた」と語った。 曲についても「必死になって25曲作った。今回は公演までCDは発売されないから、全てがサプライズ。公演が始まり、みんな徐々に歌えるようになっていくと思う。そして、『檄! 帝国歌劇団』は一番良いところで歌ってもらおうと思っている」と期待のコメントを寄せた。ちなみに3分間ショッピングのコーナーが今回も用意されているが、ついに! 3分間ショッピングの歌が10年目にして初めて提供されるのだという。どのような歌がどのようなタイミングで流れるのかが注目される。 帝国歌劇団花組を代表し真宮寺さくら役の横山智佐 さんは、「新・愛ゆえに」への意気込みについて「悔いの無いように努めます。そしてお客様とキャストとスタッフと、みんなで一緒に素晴らしい“サクラ大戦”ワールドを完結させたいと思います。どうぞ応援してください」とアピールした。 発表会では、10年を振り返る意味合いもあり、キャストを中心に様々なコメントが続いた。「愛ゆえに」を振り返り横山智佐さんは「当時は洗練されていなかった。かごの中とか、あちこちにマイクが隠されていて歌がはじまるとそれを使っていた。殺陣のあわせが3回しかできなかったり」と、演じる側も大変だったようだ。 「この年齢になって、泣きながら稽古場から帰った」とコメントした渕崎ゆり子さん、「化粧台の前に薬がズラリと並んだ」という田中真弓さん、「稽古休みの日にも稽古場の鏡の前で特訓した」という横山智佐 さんなど、表だけでなく舞台の裏側でも様々な思い出が残る10年だったようだ。
演出の茅野イサム氏は「『歌謡ショウ』はお客さんが入り、舞台の呼吸をお客さんが入ることで完成する。舞台をやってきた人間として思うのは、こんな舞台はほかにはない。今回ファイナルとなるが、何かの形で残っていかないかなと思う」とコメント。「歌謡ショウ」の舞台は“観客”というピースが重要な位置を占めている。この夏、ファンの方にはぜひとも最期まで見届けていただきたい。
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□セガのホームページ (2006年6月12日) [Reported by 船津稔]
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