【Watch記事検索】
最新ニュース
【11月30日】
【11月29日】
【11月28日】
【11月27日】
【11月26日】

「サクラ大戦・歌謡ショウ」……この10年を振り返って
サクラ大戦・歌謡ショウファイナル公演「新・愛ゆえに」記者会見

6月18日 チケット販売開始

8月12日~8月22日開催

会場:青山劇場

 株式会社セガは、8月12日から22日まで青山劇場での上演が予定されている「サクラ大戦・歌謡ショウ ファイナル公演『新・愛ゆえに』」の記者会見を開催した。

 ゲームが発売された翌年の'97年以来、毎年、夏には「歌謡ショウ (2002年からはスーパー歌謡ショウ)」、2000年からは冬に「新春歌謡ショウ」が行なわれてきた。しかし、すでに明らかにされているとおり、2006年で10周年を迎えることから、「スーパー歌謡ショウ『新・愛ゆえに』」がファイナル公演となる。「スーパー歌謡ショウ『新・愛ゆえに』」ではオーケストラの復活、日替わりゲストなど、最後にふさわしい豪華な内容となる予定だ。チケットの販売開始は6月18日から。

 記者会見で広井王子氏は「最初、無謀だと言われたが、本人は無謀だと思っていなかった。『花咲く乙女』の歌詞を書いていた時に舞台が見えていた」と語った。一方で上演に向かっては苦難の連続だったようで、「それまでやったことのない素人で、大きな舞台を立ち上げるのは本当に大変。この10年で舞台のプロデューサーとしてはプロとなった」と10年を振り返った。そして「ゲームやアニメのキャラクタを使った舞台は今後10年、重要になり世界を駆けめぐるときが来る。我々はそれに10年先駆けてやった」と重要なコンテンツとして今後もこういった舞台の世界が重要であると強調した。

 「新・愛ゆえに」は、第1回目の演目「愛ゆえに」を受けてのタイトルとなる。これについては「ほかの演目も考えてはいた。『四谷怪談』もやりたかったんです。でも、最後に『愛ゆえに』を持ってくることで花組にとって永遠に終わらないようにしようと思った。どこかでずっと続いているんです」と広井王子氏は説明。

 一方、音楽監督の田中公平氏は「始めたときは気軽に始めたんですよ。だからオーケストラも入れて……といった具合に豪華にできた。それが2回目は『もっとやろうよ』となり、もっと良い曲が書けるんじゃないかとやってきた。様々な理由でここ4年ほどオーケストラが無く寂しい思いがあったが、今回、復活できるということで嬉しく思います。バンドもトランペットがちょっとわからないけど、前のメンバーとほぼ同じメンバーで、みな快諾してくれた」と語った。

 曲についても「必死になって25曲作った。今回は公演までCDは発売されないから、全てがサプライズ。公演が始まり、みんな徐々に歌えるようになっていくと思う。そして、『檄! 帝国歌劇団』は一番良いところで歌ってもらおうと思っている」と期待のコメントを寄せた。ちなみに3分間ショッピングのコーナーが今回も用意されているが、ついに! 3分間ショッピングの歌が10年目にして初めて提供されるのだという。どのような歌がどのようなタイミングで流れるのかが注目される。

 帝国歌劇団花組を代表し真宮寺さくら役の横山智佐 さんは、「新・愛ゆえに」への意気込みについて「悔いの無いように努めます。そしてお客様とキャストとスタッフと、みんなで一緒に素晴らしい“サクラ大戦”ワールドを完結させたいと思います。どうぞ応援してください」とアピールした。

 発表会では、10年を振り返る意味合いもあり、キャストを中心に様々なコメントが続いた。「愛ゆえに」を振り返り横山智佐さんは「当時は洗練されていなかった。かごの中とか、あちこちにマイクが隠されていて歌がはじまるとそれを使っていた。殺陣のあわせが3回しかできなかったり」と、演じる側も大変だったようだ。

 「この年齢になって、泣きながら稽古場から帰った」とコメントした渕崎ゆり子さん、「化粧台の前に薬がズラリと並んだ」という田中真弓さん、「稽古休みの日にも稽古場の鏡の前で特訓した」という横山智佐 さんなど、表だけでなく舞台の裏側でも様々な思い出が残る10年だったようだ。

 演出の茅野イサム氏は「『歌謡ショウ』はお客さんが入り、舞台の呼吸をお客さんが入ることで完成する。舞台をやってきた人間として思うのは、こんな舞台はほかにはない。今回ファイナルとなるが、何かの形で残っていかないかなと思う」とコメント。「歌謡ショウ」の舞台は“観客”というピースが重要な位置を占めている。この夏、ファンの方にはぜひとも最期まで見届けていただきたい。

真宮寺さくら
横山智佐さん
「歌謡ショウを一言で表わすと?」の問いには「私の育ての親」とコメント
マリア・タチバナ
高乃 麗さん
「歌謡ショウ」とは「夢見る力と恋する力と生きるパワー」
アイリス
西原久美子さん
西原さんは「歌謡ショウ」を振り返り「宝物」と表現
李紅蘭
渕崎ゆり子さん
「私は歌謡ショウとは常に挑戦する場だと思ってきました」と語った
桐島カンナ
田中真弓さん
孫悟空役で厳しい稽古をしてきただけに「試練の場です」とコメントし周囲の笑いを誘った
レニ・ミルヒシュトラーセ
伊倉一恵さん
以前、「豪華な舞台に立てることは役者にとって幸せ」と語っていた伊倉さんは「現実から逃げられる夢の世界でした」とコメント
藤枝かえで
折笠 愛さん
「歌謡ショウ」は一言、「汗と涙と酒の日々」だとか
神崎すみれ
富沢美智恵さん
「私は楽しいことがいっぱいなおもちゃ箱みたいな」と表現
大神一郎
陶山章央さん
比較的メインスポットが花組に当たることが多いが、昨年の「スーパー歌謡ショウ」で主役級の殺陣をこなしたことから、「歌謡ショウ」を「成長」と表現
作/総合
プロデューサー

広井王子 氏
「10年前、無謀だと言われたが僕はそうは思わなかった。歌が完成した瞬間、舞台が見えていた」と広井氏は振り返った
音楽監督
田中公平 氏
「『檄! 帝国歌劇団』は10年間歌ってもらっている。カラオケなどでも10年間ほぼ変わりなく歌ってもらっている。これは重要なこと」と現在の音楽業界に対する厳しいコメントも寄せた
演出
茅野イサム 氏
「舞台の呼吸が、お客さんが入ることで完成する。そんな舞台はここ以外にはない。これで終わってしまうが、何かの形で残っていかないかなと思う」と振り返った

発表会は上野の精養軒で開催された。ここは第1回の「歌謡ショウ」の発表会もここで開催されている 発表会に出席したキャストの皆さん。10年目の「歌謡ショウ」の幕が上がる


(C)SEGA (C)RED

□セガのホームページ
http://sega.jp/
□レッド・エンタテインメントのホームページ
http://www.red-entertainment.co.jp/
□「サクラ大戦」シリーズのページ
http://www.sakura-taisen.com/
□「サクラ大戦 歌謡ショウ ファイナル公演『新・愛ゆえに』」のページ
http://www.sakura-taisen.com/06_showfinal.html
□関連情報
【5月15日】「サクラ大戦・歌謡ショウ」10年を節目に
ついにファイナル公演「新・愛ゆえに」8月12日から上演
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060515/sakura.htm
【1月5日】「サクラ大戦 新春歌謡ショウ『跳んでる花組♪』」
最後の新春歌謡ショウは立ち回りも歌もたっぷり
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060105/sakura.htm
【2005年8月13日】「サクラ大戦 スーパー歌謡ショウ『新・青い鳥』」開幕
帝都花組が失った何かを探す、ゲーム風ストーリー
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20050813/sakura.htm

(2006年6月12日)

[Reported by 船津稔]



Q&A、ゲームの攻略などに関する質問はお受けしておりません
また、弊誌に掲載された写真、文章の転載、使用に関しましては一切お断わりいたします

ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp

Copyright (c) 2006 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.