お世話もゲームも楽しめるバーチャルペット! セガトイズ「わんpod」
「わんpod」 |
発売 |
セガトイズ |
価格 |
2,783円 |
電源 |
単四電池×2(別売) |
発売日 |
発売中 |
「idog」や「iFish」など、動物をテーマにしたトイを精力的に発売しているセガトイズの最新作。今回紹介する「わんPod」は、音楽をテーマにしていた「idog」や「iFish」とは異なり、ストレートな動物育成&コミュニケーションゲームになっている。
ただし、これまでの単なる「バーチャルペットもの」と比べると、“犬好き”のツボを刺激する内容になっており、「犬を飼いたいけど家庭の事情などで飼うことができない」人たちのニーズに応えてくれるだろう。
また、同時に猫の飼育をテーマにした「にゃんPod」も発売されているので、猫好きの方はそちらを選ぶといいだろう。
■ ネックストラップとタッチパッドを採用したクールなトイ
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パッケージ。キャッチコピーは「いつでも どこでも わんこな時間」。なるほど! |
本体のデザインは、クールなイメージ。メインターゲットである小学校低学年からすると、大人びた感じが嬉しくて、それだけで持ち歩きたくなるだろう。そうした心理を見越してか、本体にはネックストラップが付属しており、iPod nanoのように首から下げてプレイできるようになっている。
本体は犬の様子が表示されるLCD画面と、各種の操作を行なうタッチパッド部分から成り立っている。特徴的なのは、タッチパッド。ゲーム機のような方向キースタイルではなく、iPodなどのオーディオ機器で使用するタッチパッドを採用しているのだ。トイとしては、新しい試みだ。
タッチパッドに内蔵されたボタンは、ぜんぶで5個。上・下・左・右の4方向に加え、その中央にもう1つある。中央のボタンは犬を手前に呼んだり、事項の決定などに使用したりと重要な役割を担っている。
プレイの途中で指で円を描くようにしてなぞる動作などもあるため、タッチパッドの採用は正解だろう。ただし、タッチフィーリングに多少の難がある。押したときの反応が弱く、「押した!」という感触が得られにくいのだ。だからといっても強くギュッと押すと、円を描くようなタッチパッド独自の動作がしづらくなってしまう。“いい押し加減”を見つけるまでに多少の慣れが必要だ。
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ネックストラップは、本体にあらかじめ取り付けられている |
本体は四方が丸みを帯びており、手になじみやすい |
液晶画面。撮影の都合で暗く写っているが、実際はもっと見やすい |
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タッチパッド部分。合計で5個のボタンが埋め込まれている |
ネックストラップで首からさげることが可能 |
本体を手のひらで支え、親指で操作すると遊びやすい |
■ 犬との遊びがギッシリと詰め込まれた圧巻な内容
「わんPod」の画面の中は、大きな庭という設定。庭の周囲には柵や花壇があり、その周辺には飼い主の(?)靴や帽子などが落ちている。タッチパッドの上下左右のどれかを押すと、犬を任意の方向に動かすことができ、庭を散策することができる。中央のボタンを押すと、犬がこちらに近寄ってきて、「ワン!」と吠える。
筆者がまず感心させられたのは、この犬の鳴き声。「ワン!」という元気な鳴き声から、「キュウ~ン」という甘えた声まで、実にリアルなのだ。筆者は自宅でキャバリアを飼っているのだが、この声のおかげで仕事場に飼い犬がいるような錯覚を覚えたほどだ。
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手前に駆け寄ってきた愛犬。瞳が可愛らしい |
庭を散策している途中で帽子を発見した |
遊べるモードは、「おせわ」、「ゲーム」、「トレーニング」、「ビデオ」、「カメラ」の5種類。このほかにプレーヤーの名前や現在時刻を変更する「設定」がある。
「おせわ」モードでは、「あそび」、「ごはん」、「きれい」、「おでかけ」と4種類の世話ができる。
「あそび」には「ボールひろい」、「フリスビー」、「なわとび」、「ほねキャッチ」、「障害」の5種類があるが、遊び方はすべて同じ。画面にタッチパッドの操作方法が表示されているときに、その順番通りにタッチパッドをなぞればオーケー。犬が「ワン! ワン!」と2回鳴いたら覚えたという証。それぞれの遊びを楽しんでいる愛犬の姿がアニメーションで表示される。遊び方は単純だが、嬉しそうに遊んでいる犬の姿が可愛らしく、何度でも見たくなる。
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「おせわ」モードの各タイトル画面。これは「ボールひろい」 |
画面の表示に合わせて指でタッチパネルをなぞると成功する |
「ごはん」は、「お水」と「ミルク」、「お肉」、「ドッグフード」を与えられる。お行儀のいいときは残さず食べるが、悪いときは残してしまう。常にお行儀をよくするためには、後述する「しつけ」が重要となる。
「きれい」は、犬の体をキレイにする作業。「ブラッシング」、「おふろ」、「小屋のそうじ」の3種類があり、2日に1度行なうのが調度よい設定になっている。
「おでかけ」は、「おさんぽ」と「ジョギング」の2種類がある。タッチパッドの上下左右を押して、好きな方向へ連れて歩くことができる。
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愛犬に「ごはん」を与えているところ。お行儀はまだまだよくない |
「ブラッシング」をして、愛犬の体をキレイにしている場面 |
首輪をつけて、庭の中を散歩中 |
「ゲームモード」では、「めいろ」、「きおく」、「かくれんぼ」、「あっちむいてホイ」、「たからさがし」の5種類のゲームで楽しめる。
「めいろ」は、3D迷路の中を通り抜け、ゴールをめざす遊び。付属の取扱説明書に、ヒントとして5つの迷路の見下ろしマップが掲載されているが、これがないと解くのが難しいほどの本格的なもの。
「きおく」は、犬が取ってくるフリスビーに書かれた数字を記憶して、それに対応したタッチパッドを押す遊び。当然のことながら、遊びが長引くに連れ、覚えておかなければならない数字の数は増えていく。
「かくれんぼ」は、3つ並んだコップの中にくつしたが入ったものが1つだけあり、それを当てる遊び。直感力が試される。
「あっちむいてホイ」は、犬が向く方向を予測する遊び。あらかじめタッチパッドを使用して、上・下・左・右のいずれかを押しておき、その直後に犬が同じ方向を向いたら正解だ。
「たからさがし」は、広い庭を自由に掘って、連続して同じアイテムを2個探し出す遊び。要はトランプの神経衰弱の要領だ。
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「めいろ」。制限時間内にゴールを突破すればごほうびがもらえる |
「あっちむいてホイ」。犬が向くであろう方向を予測して、指で指し示す |
「たからさがし」。地面を掘っているところ。何が出てくるのか? |
「トレーニング」モードには、「基本の芸」、「むずかしい芸」、「しつけ」、「オリジナルの芸」の4種類がある。「基本の芸」、「むずかしい芸」、「オリジナルの芸」は、基本的には同じ要領なので、まとめて説明しよう。犬にはおすわり、ジャンプ、左右への回転、伏せなどの芸を覚えさせることができる。覚えさせるためには、表示された通りにタッチパッドをなぞるとよい。一度覚えると、通常の庭画面でも芸を披露するようになる。
「むずかしい芸」も覚えさせ方は同じなのだが、トレーニングが必要だ。2~3日続けて練習すると、覚えるようになる。「オリジナルの芸」は、「トレーニング」モードで覚えた高度な芸を連続して繰り出せるようになるもの。ここまでできるようになれば、「わんPod」マスターと呼べるだろう。
「しつけ」は、タッチパッドを操作して、トイレの使用と犬小屋での睡眠、行儀よくご飯をたべること、そして手紙を拾ってくることを覚えさせることができる。
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「トレーニング」モード。これは「基本の芸」だ |
「しつけ」に成功し、トイレで用を足せるようになった |
「ビデオ」モードは、犬の芸などを記録してビデオクリップを作れる。「オリジナルの芸」を記録して、ぜひ友だちを驚かせたいところだ。
「カメラ」モードは、庭にいる犬の写真を記録することができる。タイミングよくシャッターを切り、「おせわ」モードや芸を披露しているときに一瞬だけ見せる表情や姿を撮る楽しさがある。
どうだろう? キーボードを叩いてきた筆者も疲れたが、ここまで読まれたあなたも疲れを感じたのではないだろうか。この事実からわかることはひとつ。「わんPod」には、遊びがギッシリと詰め込まれているということだ。「バーチャルペットと戯れたい」という期待に、必ずや応えてくれるだろう。
(c)Gamze Ltd. GAMZE is registered trademark of Gamze Ltd. (c)segatoys 2006
□セガトイズのページ
http://www.segatoys.co.jp/
□「わんPod」のページ
http://www.segatoys.co.jp/wanpod/
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(2006年5月25日)
[Reported by 元宮秀介]
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