携帯メールを題材にしたLCDゲーム! メガハウス「ウサワカメール」
「ウサワカメール」 |
発売 |
メガハウス |
価格 |
2,499円 |
電源 |
ボタン電池LR44×2(同梱) |
発売日 |
発売中 |
「たまごっち」のリバイバルから再び火がついたLCDゲーム。今回紹介する「ウサワカメール」は、そんな第二次LCDゲームブームから誕生したアイテム。本来は、小~中学生の女の子をターゲットにした商品なのだが、キャラクタのかわいらしさや仕掛けの楽しさによって、筆者のような30男でも楽しむことができた。こうしたLCDゲームは、競合商品を意識するあまり、「あれもできる、これもできる」と機能の多さを売りにしがちなのだが、「携帯メール」を中心軸に据え、いい意味でシンプルにしたのが功を奏したように思える。
■キャラクタたちがメールを解読し、返事を届けてくれる!
本体のくわしい説明に入る前に、主役のキャラクタ、ウサワカメについて触れておこう。ウサワカメは、一見するとウサギに見えるのだが、その正体はワカメという一風変わったキャラクタ。「好きなコトしかやりたくな~い」が口グセだ。
本体は、携帯電話を模したデザイン。液晶画面の下にある4個のボタンで操作し、メールを通じてウサワカメとコミュニケーションを行なう。
プレーヤーの名前や誕生日、好きなもの、嫌いなものなどの情報を入力したら、ゲーム開始だ。
さっそくウサワカメからメールが届いた。ウサワカメからメールが届くときの演出がふるっている。本体上部のLEDが点滅し、着メロが鳴るのだ。液晶画面には、遠くからメールが飛んでくるアニメーションが表示される。光と音とアニメの3つでメールの着信が告げられるわけで、派手な演出に嬉しい気分にさせられる。
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パッケージ。カラーバリエーションは3種類ある |
本体には最初からストラップが付いている |
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シールも付属し、自由にデコレートできる |
カラーバリエーションのひとつ、ブルータイプ |
最初のメールは、ごく平凡な挨拶メールだが、ウサワカメと仲良くしたり、長く遊べば遊ぶほど、返信メールが届けられる時間が短くなったり、ウサワカメ以外のキャラクタ、例えば“いかじー”や“ラゲちゃん”などからもメールが届くようになる。
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眠りこけるウサワカメ。正体はワカメだ |
メールが届くと、右上のLEDが点灯する |
ウサワカメが誇らしげにメールを届けてくれる |
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最初のあいさつ文。ちなみにウサワカメは女の子 |
返信するもしないも自由に選べる |
定型文の中から気分にあったものをひとつ選択する |
キャラクタたちへの返信メールは、定型文を組み合わせて作成する。シンプルに「そうなんだ」と返事をするだけでもいいし、定型文を組み合わせて、「いつ」、「なにを」、「どうした」に当てはまる単語を並べて文章を作成して返信することも可能だ。
慣れてくればこんな会話を楽しめるようになる。
プレーヤー●「たのしいことあったよ~」
ウサワカメ●「およ?おいしはなし?」
プレーヤー●「きのう イクラ おいしかったよ (3回言葉を選択)」
ウサワカメ●「シャケといっしょにごはんにのせればおやこどんだよ。じつはね、ウサワカメおさいふからっぽ~」
「ウサワカメール」には、プレーヤーの話題に反応する文章認識機能が搭載されており、ウサワカメからの返信メールは15,000通りもある、という。
もちろん、必ずしも上記の例のようなスムースな会話ばかりではなく、トンチンカンな受け答えになることも少なくない。見事な会話が成り立ったら驚き、不思議な会話が生まれたらクスッと笑う。そんな楽しみ方をするトイだ。
それにしても、架空のキャラクタとはいえ、メールを出してから返事が返ってくる時間が遅いと、待ち遠しい気持ちになるにのは、我ながら驚いた。当のターゲットである女の子でなくても、ウサワカメたちキャラクタに愛着が沸けば、大人でも楽しめるのではないのだろうか。
キャラクタたちから届けられたメールは「じゅしんBOX」に、キャラクタたちに送ったメールは「そうしんBOX」に保存され、いつでも閲覧することができる。
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もちろんプレーヤー自らメールを作成し、キャラクタに届けることができる |
定型文の一部。組み合わせ次第で1,210万通りの文面が作れるそうだ |
顔文字も使用可能だ。種類も豊富 |
携帯メール以外の機能としては、4種類のミニゲームがある。
「テッシュくばり」は、画面の下から上に向かってくる男の子や女の子にテッシュを飛ばして手渡しするゲーム。ちょっとしたシューティングゲームの味わいだ。
「リズムカラオケ」は、画面の下に左から右へと流れていく音符にあわせてボタンを押すゲーム。
「レッツイングリッシュ」は、「リズムカラオケ」の応用といえるゲーム。画面上部に例題(「CUTE」など)と表示されたら、画面下に流れるアルファベットから「C」、「U」、「T」、「E」を選び、正しく順番に押す。
「かいせんドンブリキャッチ」は、ドンブリを左右へ動かして、上から降ってくる魚介類をキャッチしていくゲーム。ウニやイカなどの豪華な食材の中に、長靴が混ざっており、これを取ってしまうとゲームオーバーになる、という仕掛けが笑える。
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「テッシュくばり」。爆弾に向けてティッシュを配るとアウト |
「リズムカラオケ」。音符の種類を見極め、正確にボタンを押す |
「レッツイングリッシュ」。英単語の勉強にもなる |
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「かいせんドンブリキャッチ」。長靴を取るとドンブリが台無し |
長く遊んでいたら、いかじーさんが現れ、メールを届けれくれた! |
■実際の携帯電話との連動もある!
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携帯サイト「ウサワカ.NET」のトップ画面 |
「ウサワカメール」は、このように単体でもたっぷり遊べるのだが、携帯電話(iモード、EZweb、Vodafone)のサイトと連携した遊びも充実している。サイト上の遊びはいくつも用意されているが、基本的にはクイズやゲームに挑戦し、その結果得られるパスワードを「ウサワカメール」に入力すると、ごほうびなどが手に入る、という仕組みだ。
「ウサマンガ」は、ウサワカメたちが主人公のショートコミック。読み進めていくと、途中にクイズが挿入される。クイズに正解すると、コミックを最後まで読むことができ、さらに入手したパスワードを「ウサワカメール」に入力すると、ウサワカメの語彙が増える。
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「ウサマンガ」のひとコマ。クイズは3択形式で答える |
パスワードを入力すると、ウサワカメの言葉が増える |
「ウワワカ・トラベル」は、クイズゲーム。クイズに正解するとパスワードが表示され、それを「ウサワカメール」に入力するとレアなイラストつきのメールが届く。
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「ウワワカ・トラベル」のクイズ画面 |
正解したら、アフリカゾウと撮った写メールが届いた |
「ウサワカ・ネットショップ」も同様にクイズゲームで、正解するとイラストつきメールが届く。
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「ウサワカ・ネットショップ」のクイズ画面 |
正解したら、リボンを付けたウサワカメの写メールが届いた |
「着ウサ・メロディ」は、表示されたパスワードを「ウサワカメール」に入力すると、着メロを変えられる。
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「着ウサ・メロディ」の画面。表示されたパスワードを本体に入力 |
「ウサワカメール」本体の着メロを変えられる |
「まちウサ・画面」は、その名の通り、待ち受け画面が手に入る。「ウサワカメール」本体だけでなく、携帯電話の待ち受け画面もゲットできるのだから、ファンには嬉しい贈り物だろう。
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「まちウサ・画面」。こちらは携帯電話用の待ち受け画面 |
こちらは「ウサワカメール」本体用の待ち受け画面 |
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ウサワカメとの友情度などはメーターでチェックできる |
「ウサワカメール」を楽しく遊ぶコツは、現実のメールコミュニケーションと同様に、こまめに、明るく楽しい返事を返すこと。返事をせずに放置しておくと、ウサワカメから別れを告げるメールが届けられる……。
キャラクタデザインのかわいらしさといい、メールコミュニケーションの楽しさといい、携帯サイトとの連動といい、よく作りこまれ、練りこまれている。「良質」と太鼓判を押せる逸品だ。
(c)KIRICOMIC/MegaHouse
□メガハウスのページ
http://www.megahouse.co.jp/
□「ウサワカメール」のページ
http://www.megahouse.co.jp/usawakame/
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(2006年5月11日)
[Reported by 元宮秀介]
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