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会場:Los Angeles Convention Center
PSPのゲームシェアリング機能を利用して、複数台のPSPに体験版などのデータを同時に配布できるエリアの「PlayStation Spot」もブースに設置。配信されたゲームタイトルは「Ratchet & Clank Size Matters」、「LocoRoco」、「Every Expended Extra-EEE」、「CAPCOM CLASSICS COLLECTION」、「Lemmings」、「Gangs of London」の6作品。
そして、注目の集まる初代プレイステーションのゲームタイトルをPSPで動作させる「PLAYSTATION EMULATOR」も展示。残念ながら電源を入れてからエミュレータを起動させるまでの工程は試させてもらえなかった。PSPのモニターには'94年にPSでリリースされた「リッジレーサー」が稼働していた。
それでは、PS2とPSPの気になるソフトウェアをピックアップして紹介していこう。 ■ 「GOD OF WAR II」(PS2)
ショーバージョンは40%まで完成しているのだが、腕に自信のあるプレーヤーなら長時間遊べるほどステージが多く用意されていた。主人公は前作と同じクレイトス、まだ彼の戦いの旅は終わらないようだ。武器は前作同様、2本の鎖の先に燃える刃の付いている「BLEADES OF CHAOS」。□が弱攻撃、△が強攻撃、○が掴み、×がジャンプという操作系統だ。弱と強攻撃を連打するだけで、鎖が敵を打ち据え、振り回すという地獄の光景が展開される。 敵に一定量のダメージを与えると使用できる「CSアタック」も健在だ。敵の頭上にコントローラのボタンのマークが出現するので、対応するボタンを押せば自動的に発動する。三首の番犬 (ケルベロス?) の首を1本ずつもぎ取る、サイクロプスの目玉を潰すと残虐行為手当はますますエスカレートしているといえよう。 前作の操作の快適さが順調に継承されている「GOD OF WAR II」だが、変更点を見つけ出すのは少々難しい。目立った点では、魔法の使用方法が変更になったことぐらいだろうか。完成バージョンでの新要素に期待したいところである。
あくまで個人的な感想ではあるが、「人が無駄に惨殺される」シーンは減っているというか、ショーバージョンでは確認できなかった。前作では序盤から人の死亡シーンが容赦なく盛り込まれていたのだが、それがない(死体投げはある)。もちろん、筆者は残虐シーンばかりを推奨するわけでは決してないが、前作と比較すると丸まったような印象が見受けられる。とはいえ、まだ開発度は4割。これからどんなギミックが追加されるのかを楽しみに待ちたいものだ。
■ 「SOCOM: U.S. Navy SEALs Combined Assault」(PS2) 海外で高い評価を受けているミリタリーストラテジーゲーム「SOCOM」シリーズの新作。米海軍が誇る特殊部隊「SEAL」の一員となり、様々なミッションをこなすのがゲームの目的だ。会場のバージョンの開発度は40%、8台すべてがオンラインでのマルチプレイとなっていたためキャンペーンモードを楽しむことはできなかった。
本作のポイントは、「SOCOM3:U.S.NAVY SEALS」と同じく32人対戦を実現しているという点だろう。ショーバージョンでは8人までの参加だったが、その人数でも大規模戦闘の醍醐味は十分堪能できた。ボイスチャットが用意されていなかったのは残念だったが、それでも戦友たちは声を掛け合いながら小隊の行動を楽しんでいた。日本版の発売は未定。
■ 「Gangs of London」(PSP)
ロンドンの街を舞台にギャングの抗争をテーマにした3Dアクション。スタート時は、ロンドンの各エリアを統治するギャング団を選ぶ。選んだギャング団によって、使用する車のスピードや構成員のステータスが変化。プレーヤーはギャングのボスではなくギャング団のチンピラとしてボスを守らなければならない。敵の銃弾に倒れてもすぐ他のチンピラを操作できる。ロンドン中を走り回りながら、他のギャング団を壊滅させていくことがゲームの目的だ。
■ 「Killzone Liberation」(PSP) 海外で100万本以上のセールスを記録したFPS「KILLZONE」シリーズの新作がPSPで発売される。開発元は「KILLZONE」のメインスタジオであるGuerrilla。「Killzone Liberation」はFPSではなく、サードパーソンアクションシューター(3人称視点アクション)。弾速が遅めなので、遠距離なら弾を見てから避けることも可能。古典的なアクションの雰囲気で楽しめるはずだ。回避方法には、Lボタンのカバー(遮蔽物に隠れる)とRボタンのローリングがある。
会場ではPSP本体のアドホック機能を使った通信プレイで、最大6人までのマルチプレイが可能。建造物や段差が多く背景オブジェクトが死角になりそうだと焦ったが、きちんと透過してプレイキャラクタが見えるように処理されていた。
■ 「LocoRoco」(PSP) SCEJが開発する「LocoRoco」は、ボールのように転がる生物「ロコロコ」を転がして果物を食べさせていくゲームだ。LボタンとRボタンで画面全体を傾け「ロコロコ」を移動させ、障害物をジャンプで回避して進んでいくというシンプルなルール。画面の可愛らしさ、グラフィックのユルさが何ともいえない脱力感を提供してくれる。だが、難易度は意外に高く、クリア目的で始め出すと何度もやり直さなければならないだろう。
「LocoRoco」はサウンドのデキも良い。調子外れの曲なのだけれど、なぜだが聴いている内に心が温もってしまうハートフルなサウンドに感じた。
■ 「SOCOM: U.S. Navy SEALs Fireteam Bravo 2」(PSP) 国内でも人気の高いミリタリーストラテジーゲーム「SOCOM」シリーズのPSP作品第2弾。会場に展示されていたROMの開発度は50%ということで、残念ながらマルチプレイモードが実装されていなかった(ヘッドセットも付いていない)。だが、最終的にはアドホックとインフラストラクチャのどちらのモードでも、最大16人でのプレイが可能になるという。 グラフィックスに関しては、前作でも相当にがんばって作られていたが、さらにキャラクタとエフェクトにリアリティが増したという印象を受ける。
北米版は2006年秋に発売が予定されている。日本国内での発売は未定。前作は日本国内版が発売されずじまいだったので、今回は何としてでもローカライズしていただきたいものである。
■ 「Every Expended Extra-EEE」(PSP)
頭文字「E」が三つでE3に最適という小粋な名称のシューティングゲーム。開発はPSP「ルミネス」を手がけたキューエンタテインメント。画面外から飛来する敵が集まった場所に、自機を爆発させて誘爆を狙うという異色の内容だ。誘爆の連鎖が決まると、画面中が光のエフェクトに包まれるのが美しい。日本国内での発売は未定。 (2006年5月12日) [Reported by 福田柵太郎]
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